信頼を築きながら進める初診の流れ
安心して長く通える歯科医院

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Q「時間を守る」ことを大切にしているそうですね。

A

「予約をしていても、歯科医院では待って当たり前」と考えていらっしゃる患者さんは非常に多いと感じます。しかしせっかく予約をしてご来院いただいたのに、何十分も待たされるようでは意味がありません。歯科医師としても、一人の人間としても、時間を守ることは当然だと思っているので、当院では急患を除き原則として1枠につき1患者さんのみ、その時間はその方の治療に集中する体制を取っています。開始も終了も「時間ぴったり」をめざすことで、お忙しい方も通院前後のご予定が立てやすく、ひいては継続通院のしやすさにもつながると考えています。時間厳守にこだわった診療方針のため、患者さんにも予約時間のご来院をお願いしています。

Q治療の際に工夫していることを教えてください。

A

患者さんのお顔にタオルをかけず、表情を見ながら治療を行います。痛みや恐怖心などを表情から読み取りながら、場合によっては治療を中断して落ち着いていただくなど対応を変えるためです。また患者さんの中には過去の歯科受診経験から「何をされているかわからないので怖い」「不必要な治療をされているのではないか」という方もいらっしゃるため、虫歯など治療を要す箇所は口腔内写真をお見せします。見えにくい場所ならいったん削ってから再度撮影するなど、患者さんが見て理解しやすいよう工夫していますね。またお口の中を照らすライトは鏡になっているので、患者さんはどのような治療が行われているのか見ることができます。

Q歯の定期検診が必要な理由を教えてください。

A

4ヵ月に1回など定期的に通院いただくことで、虫歯をはじめとする口腔内のトラブルを初期のうちに治療できます。早いうちに治療できれば痛みや削る量も少なくて済み、かぶせ物も必要ないかもしれません。また定期通院いただくことで当院が患者さんの状態を把握できている状態になれば、急なトラブルが発生して電話をいただいた際に「あの部分が悪くなったのか」と、私もすぐに思い浮かび、迅速な対処につなげられます。歯や口腔の健康は全身の健康と密接に関係しており、認知症や心筋梗塞などの原因にもなり得ます。かつて歯周病は命に関わらないものとして軽視されていましたが、その認識を改めていただくため丁寧な説明を心がけています。

検診・治療START！ステップで紹介します

1受付と問診票の記入

初診時は問診票の記入があるため、予約時間の5～10分前には来院を。受診理由となった症状のほか、過去の歯科医院受診で感じた不安や不満、疑問などを書く欄もあるので、気になること、やってほしくないことなどがあれば、しっかり書いておこう。エックス線や歯科用CTも含めた検査および診察・治療のため、受診の際は耳や口の中のピアスなど装飾品は外し、万が一の汚れを避けるため白など薄い色の服も避けたほうがいいだろう。

2歯科医師・歯科衛生士による問診

問診票をもとに、歯科医師や歯科衛生士が、いつから、どのように痛いのかなどの聞き取りが行われる。この時、特に重要となるのが、持病や服用中の薬の種類。病気や薬の種類によってはできない治療もあるからだ。自身の記憶だけに頼るのではなく、お薬手帳や実際に飲んでいる薬、健康診断結果などを持参すると正確に伝わるので安心だ。「痛みに弱いので必ず麻酔を」「麻酔は最小限で」など、希望があればここで相談しよう。

3口腔内チェックと各種検査

口腔内全体を診るパノラマエックス線撮影や口腔内写真の撮影と併せて歯周病の検査も行う。症状によっては、歯科用CTでの画像検査を行うこともあり、インプラント治療を検討するケースは必ず実施する。パノラマエックス線撮影は年1回を目安に継続して行い、口腔内にトラブルが発生した場合には過去との比較に用いるという。同院では常に先進の治療をめざし、歯科材料や治療・検査機器のアップデートにも積極的に取り組んでいる。

4結果説明と治療計画の立案の後、治療がスタート

検査結果の報告を受けた後は治療計画の立案に移る。悪い部分のみ治療したいのか、これを機に口の中をすべて整えたいのかなど、患者の希望を尊重した上で治療計画を立てていくため、この時に自身の思いや希望はすべて伝えておこう。丁寧でわかりやすい説明を心がけているという天野院長は、子どもであってもその理解度や性格に合わせて治療の必要性を説明。患者の理解・納得を得てから治療に取りかかることを大原則としている。

5治療終了後は定期メンテナンスへ

計画に沿って治療を終えたら、次は定期メンテナンスへ移行する。同院が推奨する通院頻度は4ヵ月に1度程度。なぜ治療が必要になったのか、その原因までしっかりと探る同院では、歯磨きなどホームケアの指導にも力を注ぐ。治療をしても、自宅でのケアを怠れば再び口内は不健康に。歯間ブラシやフロスも用いてセルフケアに努めよう。大敵は“ダラダラ食べ”。間食をする際は時間を決め、食べ続けないように注意しよう。