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堀田 博史 院長の独自取材記事

堀田歯科クリニック

(大阪市東淀川区/だいどう豊里駅)

最終更新日:2023/06/23

堀田	博史	院長 堀田歯科クリニック main

大阪メトロ今里筋線・だいどう豊里駅から徒歩10分。住宅地に建つ「堀田歯科クリニック」。院長の堀田博史先生は、この地域に生まれ、この地域のために診療を続ける歯科医師だ。扉を開けるとすぐに目に飛び込んでくるのはたくさんの玩具と、子どもたちの笑顔だ。「待合室はまるで遊び場。いつも子どもが走り回っています」と、笑う院長。大学で児童教育学を学び、小学校や幼稚園の教員免許も持つという異色の歯科医師だ。小児歯科だけでなく、高齢者向けの治療など常に患者と向き合い、丁寧な治療を心がけている。高齢者や子ども向けの送迎車を準備したり、診療時間も平日は20時までに拡充するなどサービス精神も旺盛。堀田院長に診療に込めた思いやプライベートの過ごし方などを聞いた。

(取材日2017年10月23日/情報更新日2023年6月7日)

生まれた地域で地域のための歯科医療を

まずは歯科医師になられた経緯を教えてください。

堀田	博史	院長 堀田歯科クリニック1

4年制の大学の児童教育学科を卒業し、小学校と幼稚園の1級普通免許状を取得しました。卒業後、兄弟がともにこの地域で歯科医院を開業していたこともあり、大阪歯科大学技工士専門学校に通い、歯科技工士になりました。ただ、せっかくなら兄らと同じように直接、患者さんたちと接することのできる立場で歯の健康に携わりたいと思い、27歳の時に歯科医師をめざし始めたんです。32歳で歯科医師として、再スタート。同じく東淀川区で開業する兄の医院で手伝いをした後、2000年に豊里の地で開業しました。

豊里で開業されたのはなぜですか?

もともと生まれがこの辺りだったんです。歯科医師によって、住む地域と開業する地域がまったく違う方も多くおられますが、私はこの町で生まれ、今もこの町に住んでいます。やはり愛着がありますね。患者さんの中には私の子どもが通った保育園の先生もおられ、今でも思い出話で盛り上がることも。また、この地域は大規模マンションも多い住宅地なので、小さいお子さんや子育て世代の主婦、お年寄りが多いですね。そういった皆さんに来てもらいやすいような、地域の実情に即した、明るいクリニックになるよう努めています。

小さな子どもさん向けにはどのようなサービスをされているのでしょうか?

堀田	博史	院長 堀田歯科クリニック2

待合室には子ども向けの本やおもちゃをたくさんそろえています。何人もの子どもがまるで遊び場のように走り回っていることもありますよ。小児歯科の患者さんとしてだけでなく、お父さんやお母さんの治療の際に付き添いで来ているお子さんも多いですね。わざわざ子どもをどこかに預けて歯科医院に行くのは面倒ですが、うちなら気兼ねなく子連れで来られると、子育て世代の方には喜んでもらっていると思います。また、頑張ったお子さんには、駄菓子屋さんで売っているようなおもちゃが当たるくじを引いてもらっているんです。ちょっとしたことですが、このおもちゃをあげることで行儀がよくなったり、治療中に我慢できるようになったりすると思うんです。

小さな子どもの治療は忍耐第一

小さいお子さんの治療にあたって注意されていることは?

堀田	博史	院長 堀田歯科クリニック3

子どもの治療で大切なことは、子どもたちと接する楽しさを感じながら治療することです。どうしてもお子さんは治療中に泣いたり、嫌がったりする子がいます。そんな時にも私は無理に体を押さえつけたり、泣きやませることはしません。そこは本人が頑張って治療に臨んでくれるまで辛抱強く待ってあげることが大切です。一度、体を押さえつけてしまうと、子どもは次から絶対に治療を嫌がるようになります。緊急を要するとき以外は、時間はかかってしまいますが、泣いている子は自分から口を開けてくれるまで待つ。嫌がる子にはいろいろな雑談をしながら気を紛らわせる。診療室には鉄道模型もあり、電車好きの子どもが来た時には走らせるようにしています。そうやって時間をかけて「お友達」になることで、ようやく口を開けてもらえるようになるんです。親御さんは来院回数が増えてしまうことがありますが、そこは無理やり押さえつけるよりもいい治療が行えます。

小学校の先生志望だったことも役立っていますか?

さて、どうでしょう。確かに子どもが好きで、大学時代に児童心理学は学びましたが、それが役立っているかどうかはわかりません。ただ、子どもと接する時に絶対に声を荒げたりはしないようにしています。声を荒げてもいいことはないですからね。あえて言うならば、他分野の大学や技工士の職を経てから歯科医師になったことが役立っているかもしれません。ともすれば歯科医師は視野が狭くなりがちな職業ですが、私の場合は違う世界も見てきたことで、いろいろな人の立場から物事を考えることができるんです。32歳と人よりも遅れて歯科医師になったことが、今になってプラスになっていると実感できます。

子どもは何歳くらいから来院すべきなのですか?

堀田	博史	院長 堀田歯科クリニック4

少し歯が生えてきたら来院してほしいですね。歯並びであったり、口の形など口腔内全体を診ます。そこで歯がゆがんでいるかどうかもわかりますので、定期的に来院していただきたいですね。

高齢者に向けての配慮はどのようなことをされていますか?

お歳を召した方は高血圧や腰痛、糖尿病などの他のリスク要因もあるので特に注意するようにしています。また、おしゃべりが好きな人も多いので、こちらも時間をかけて対応していますね。また、足の不自由な方のために送迎車を用意しています。スロープ付きの車なので車いすの方も利用でき、院内にスムーズに出入りできます。事前に連絡をいただければスタッフが送り迎えをします。お年寄りだけでなく、保護者の方が付き添えないお子さんだけという場合の送迎にも対応しています。

仲の良いスタッフ全員で過ごしやすい空間づくり

歯科衛生士の方やスタッフにはどのような指導をされていますか。

堀田	博史	院長 堀田歯科クリニック5

うちは歯科衛生士4人と受付スタッフが数名いますが、声を荒げて怒ったことがないんですよ。自称ですが、「世界一スタッフに優しい歯医者」と言っています(笑)。もし、陰でスタッフに対して叱ったり、声を荒げたりすると、そういう雰囲気が院内に漂い、患者さんにも伝わってしまうんです。休みの日には、医院のスタッフみんなで琵琶湖にクルージングに出かけたりもします。開院当初からのスタッフもいますし、みんな本当に仲がいいですし、スタッフには本当に感謝していますね。また、当院の歯科衛生士はみんな子どもがいるので、安心して任せられますね。乳児も受け入れが可能なので、何か気になることがありましたら、相談しに来てくださいね。

休日はどのように過ごされていますか?

あまりうまくはありませんがバスフィッシングが趣味です。あと、音楽も大好きです。ギターにベース、サックス、ドラムを演奏しますね。ラジコン飛行機を飛ばしたりもします。健康のために、診察開始前に近くの河原や医院の周辺を1時間ほどかけて散歩したりもしています。やりたいことはいっぱいあるので、本当はもっと休みが欲しいところですが、地域の皆さんのためにはあまり休んでばかりもいられませんしね。

治療の得意分野やモットーは何でしょう。

堀田	博史	院長 堀田歯科クリニック6

歯科技工士時代にデンチャー(入れ歯)を多く作っていましたので、入れ歯治療は得意です。私自身はそれほど自分の技術や設備が特別であるとは思っていません。ただ、モットーとして自分の患者さんが引っ越しなどをして違う歯科医院に行った時、恥ずかしくない治療をしようと心がけています。

最後に患者さんにメッセージをお願いします。

子どもが泣いてしまって迷惑をかけるのではないか、こんな小さな悩みで来院していいのかと考えるのであれば、気軽に来院してほしいですね。子どもは泣いて当たり前ですし、無理に治療を行うことはないので、軽い気持ちの見学でもいいので、来てください。また、お子さんだけや、足の悪い方、動けない高齢の方などは、専用の車で送迎もいたしますので、散歩感覚で気軽に来院してください。電話での相談も受けつけているので、何か気になることがありましたら、相談してください。

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