歯の健康と寿命を守る
先端機器を活用した精密治療
津谷歯科医院
(伊丹市/伊丹駅)
最終更新日:2023/07/14
- 保険診療
「人生100年」が当たり前になりつつある昨今、歯の健康を意識する人が増えている。物をしっかり噛んで食べられることが健康に生きる基本であるからこそ、予防歯科や早めの歯科治療には徹底して取り組みたいものだ。「津谷歯科医院」の津谷佳代院長は、そんな歯の価値の高さに気づいてもらうべく、先端機器を用いた治療を実践している。マイクロスコープによる精密治療や、CAD/CAMシステムによる補綴治療によって、精密な診査・診断や精度の高い治療を患者に提供することが、価値ある歯を長持ちさせるためには必要不可欠だという。さらに嚥下機能低下症に対応する検査にも注力。患者の健康寿命にも関わる歯の価値を重視した診療について詳しい話を聞いた。
(取材日2023年6月14日)
目次
虫歯や歯周病に罹患した歯も長持ちさせることをめざす先端機器による治療
- Q先進機器を数多く活用されているそうですね。
-
A
歯の寿命を延ばすためには、虫歯や歯周病予防が基本中の基本です。それでも罹患してしまった際にどうすれば良いかと考えた時、精度の高い治療が必要であると考えて先進機器を導入しました。例えば虫歯の場合、その約80%は再発によるものといわれています。最初の1本の虫歯に対して精密な治療を施すことでそうしたリスクを抑えることにつながります。また虫歯や歯周病は、生活習慣病や全身疾患のきっかけになることもわかっていますので、そうした観点からも先進機器を使用した質の高い治療に加え、ブラッシングなどの徹底した予防指導にも注力しています。
- Qマイクロスコープを使用した歯科治療の特徴とは?
-
A
マイクロスコープは、最大20倍まで視野を拡大できる歯科用顕微鏡です。患部の細かいところまで診ることができるので、デリケートで精度の高い治療のために有用です。歯周病なら、通常のルーペでは見えない深さにある歯石なども見えるため治療しやすくなります。虫歯では、歯を削る範囲も最低限の侵襲に抑えることにつながり、患者さんの痛みや負担の軽減も期待できます。さらに私は、手持ちのミラーとマイクロスコープを併用してより多角的に患部を捉えてその様子を録画し、診断や治療後に患者さんにも確認していただきます。それによってご自身の口腔内への関心も高まると考えています。
- QCAD/CAMシステムの魅力について教えてください。
-
A
最大の魅力は、その日のうちに詰め物やかぶせ物を仕上げて歯に装着できることですね。しかし、ただスピーディーだから便利というわけではありません。歯を削った箇所からばい菌が侵入してくる前にかぶせ物をすることで、細菌感染の予防が期待できるという大きなメリットがあります。いわば歯を長持ちさせるための精密保存治療でもあるわけです。また当院では、マイクロスコープやスキャナーを活用して形成していくので、型採りなしで元の歯の形を再現できるため、患者さんの負担や違和感をかなり軽減することができると思います。
- Q咬合や嚥下機能の治療にも注力されているそうですね。
-
A
食べ物をよく噛むためには健康な歯と適切な噛み合わせが重要ですが、もう一つ大事なのがその食べ物を飲み込む嚥下の力です。当院では、そうした口腔機能低下症の予防にも注力すべく、咬合機能や嚥下機能の検査のための舌圧測定器、口腔水分計、唾液検査器といった先端機器も導入しています。 これらの検査は血液検査と同じように定期的に行い、前回の数値と比較していくことが重要になります。しっかり噛めるようになれば、姿勢や表情にもいい影響が期待できると思いますよ。
- Q歯科治療において重視していることを教えてください。
-
A
人間が生きていく基本は、物をよく噛んで食べることにあります。そのために歯の健康は必須です。歯科治療では、健康な歯を維持することはもちろん、虫歯や歯周病に罹患した歯を長持ちさせることも重要と考え、精度の高い治療をするためにマイクロスコープを使用し、細菌感染予防のためにCAD/CAMシステムを活用しています。しかし歯を長持ちさせるために最も重要なのは、患者さんご自身の日頃のケアです。歯科衛生士とともに患者さんに寄り添い、1本の歯の価値の高さに気づいていただけるような診療に取り組んでいくことも重視しています。