全身モニタリングを行い
「外科的清潔」下で行うインプラント治療

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qこちらで行われるインプラント治療の特徴は？

A

「外科的清潔」といわれる、病院の外科手術など医科と同じ基準の徹底した滅菌環境下で手術が行われることです。手術中はスタッフを清潔域と不潔域に分け、歯科医師とメインアシスタントの歯科医師、サブアシスタントのスタッフ3人の5人体制で行っています。また、患者さんの身体的負担を減らすため、侵襲が最小限となるような手術方法に取り組んでいます。

Qインプラント手術はどれくらいの時間が必要でしょうか？

A

インプラント埋入の手術時間は、通常ですと20分程度です。手術中は、患者さんの心電図、心拍数、血中酸素飽和度をモニタリングしながら手術を行います。また、医科と同じ基準の滅菌環境にするため、器具はもちろん手術室、歯科医師やスタッフだけでなく患者さんの手術着まで完全滅菌を行っています。そのため、手術前の準備時間が1時間ほどかかります。

Q手術後にどのような通院が必要でしょうか？

A

インプラント埋入の手術を行った翌日と翌々日に、経過観察のために来院していただきます。消毒や消炎の処置、熱感や痛みがある場合は緩和処置を行います。かぶせ物の装着も終わった後は、定期的なメンテナンスのための通院が必要です。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリングにて治療計画を立てる

体調や既往歴、希望する治療期間、予算などについて歯科医師に詳しく伝える。このときに、治療に関する説明も受けるという。インプラント治療に対して不安に思うことや疑問点があったら、カウンセリングの際に聞いてみよう。

2精密検査で口腔内の詳細な情報を得る

CT検査などを通して、口腔内の状況を精密に調べていく。ほかに全身疾患がある場合は、インプラント治療が受けられるかどうかを、医科クリニックとの連携のもと慎重に確認してもらう。また、他院でインプラント治療を断られた経験があったとしても、検査によっては対応してもらえるケースもあるという。検査結果をもとに歯科医師と一緒に治療計画を立て、納得できたらいよいよ手術に移る。

3専用の手術室で手術を受ける

滅菌や清潔環境など、病院と同じ基準を満たす専用の手術室に入る。心電図や心拍数、血中酸素飽和度を測るための機器を身に着け、全身状態をモニタリングしながら手術スタート。手術中は、口周り以外の顔全体が滅菌された布で覆われ、無菌状態が保たれるそうだ。事前に承諾をした場合に限り、歯科医師が自らの頭部にカメラを設置し、記録に残せるように手術中の様子を動画撮影するという。

4歯科医師による手術後の説明

手術中に撮影した動画をもとに、どのような処置を行ったかについて歯科医師から詳しい説明を受ける。手術中の状況によっては、当初予定していた流れと変更する場合もあるため、動画を一緒に見ながらその理由も解説してもらえるという。もしも「動画が欲しい」となったら、クリニックで動画データをCDに移してもらい、受け取ることも可能。

5手術後のケア

手術の翌日と翌々日は消毒のために受診し、歯科医師による診察を受ける。数ヵ月後、骨にインプラントが定着したら、上部構造を装着するための手術を受ける。その後は、定期的に通院してメンテナンスを欠かさないようにする。