全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月30日現在)

  1. TOP
  2. 広島県
  3. 広島市中区
  4. 比治山橋駅
  5. 医療法人社団 のぶもと歯科
  6. 多様な患者のニーズに対応地域に根差し患者に寄り添う歯科診療を

多様な患者のニーズに対応
地域に根差し患者に寄り添う歯科診療を

のぶもと歯科

(広島市中区/比治山橋駅)

最終更新日:2023/04/03

のぶもと歯科 多様な患者のニーズに対応 地域に根差し患者に寄り添う歯科診療を のぶもと歯科 多様な患者のニーズに対応 地域に根差し患者に寄り添う歯科診療を
  • 保険診療

1975年の開業以来、約半世紀にわたり、広島市の中心地で歯科診療を行い近隣住民の口の健康を守ることに注力している「のぶもと歯科」。まだ訪問診療が一般的ではなかった時代から、個人宅だけでなく介護施設や歯科のない病院などの要望に応え訪問診療を行ってきた。また、外国語に対応した診療など、時代の多様なニーズに応えられるよう、スタッフとともにチーム医療で患者一人ひとりに寄り添った診療を行っている。患者とのコミュニケーションを大事にしており「医療は患者さんのためだけにあるもの」をモットーにする延本充弘院長。長く地域に根差した歯科診療を続けるその思いやクリニックの特徴について詳しく聞いた。

(取材日2023年3月15日)

時代とともに多様化する患者のニーズに応えながら、地域密着の歯科診療で近隣住民の口の健康をサポート

Q診療方針を教えてください。
A
のぶもと歯科 症状の見落としのない正確な治療を心がける

▲症状の見落としのない正確な治療を心がける

「医療は患者さんのためだけにある」という、緒方洪庵が翻訳した書物にある言葉を自分の心に留めています。医療というのは、医師の名声や名誉、研究のためではなく、患者さんのためのものでなければいけないというこの考えは、医療の根本だと私は考えます。もう1つは恩師の「医療にbetterはない。bestしかない」という言葉。もし自分が患者だとしたらbestな治療を受けたいですよね。例えば歯を削る時も「唾がたまっているかな」「上の歯は少し響くかな」など、自分を患者の立場に置き換えて治療を行うようにしています。歯科医師になった時から、この2つの教えを自分に言い聞かせながら、日々診療にあたっています。

Q以前から訪問診療にも取り組んでいらっしゃるとお聞きしました。
A
のぶもと歯科 訪問診療でも来院患者と同様の診療・治療を行う

▲訪問診療でも来院患者と同様の診療・治療を行う

1990年に老人施設からの要望があって以来ですから、もう30年ほど訪問診療を行っています。当時はまだ介護保険もなく、健康保険に訪問診療の項目も入っていませんでした。また、1981年から約40年間、広島市のこども療育センターで、主に自閉症の子どもたちの歯科診療も行ってきました。自閉症の子どもたちは、音や物が触れることに過敏な反応を示すことが多く、治療にも少しテクニックが必要ですが、治療を通して私もスタッフたちも学ばせていただくことが多いです。訪問診療は、歯科医院で行うほとんどの診療を行うことができるので、通院が難しく歯科治療を受けることをためらっている方は、一度ご相談ください。

Q開業から半世紀、変化したこと・変わらないことはありますか?
A
のぶもと歯科 さまざまな年齢の人や、外国人の患者も多い

▲さまざまな年齢の人や、外国人の患者も多い

大きく変わったことは、国際化が進んだことです。広島は1970年代半ばから、自動車会社が外国企業と提携したり大学に外国人の先生が赴任されたりして街に外国人が増え始めました。私が英会話を学んでいたことなどもあり、外国人の患者さんも来院されるようになりましたね。今は、私だけでなくスタッフも含め外国の方にも対応できるように準備しています。一方で変わらないのは、患者さんとの絆でしょうか。何十年か前に診察した患者さんがわざわざ来てくださることもありうれしく思います。

Q患者さんとの言葉のやりとりにも細かな配慮をされているとか。
A
のぶもと歯科 歯科専用CTを活用することで精密な治療につなげることが可能

▲歯科専用CTを活用することで精密な治療につなげることが可能

気をつけていることは「言葉を選ぶ」ことですね。例えば「でも」という言葉はネガティブに聞こえがちなので「痛み止めでも出しておきましょう」ではなく「痛み止めを出しておきます」と言い換えます。また「た行」で話すより「さ行」で話すほうがやわらかく聞こえると思うので、患者さんに対応する時は「注射を打つ」ではなく「注射をする」とお伝えします。ですから私は、患者さんと話す時はいつも3通りぐらいの言い方を考えてから、最も適切な言葉を選ぶように心がけています。このことはスタッフにも日頃から伝えていますが、スタッフに対しても強い言葉にならないように、紙に書いたものを見せながら話すなど工夫しています。

Qスタッフさんとの連携はいかがでしょうか?
A
のぶもと歯科 スタッフ同士とても良い関係を築けていると語る院長

▲スタッフ同士とても良い関係を築けていると語る院長

毎日昼にスタッフ一同でミーティングを行うようにしています。また、スタッフは全員インカムをつけるようにしています。インカムをつけていると、誰が今どこでどのような対応をしているかを、いちいちスタッフに聞かなくても把握することができ、コミュニケーションツールとして大いに役立っています。うれしいことに、当院のスタッフの中には、都合で退職しても何年かたった後「またここで働きたい」と再度勤めてくれている人もいるんです。みんなてきぱきと仕事をしてくれて、良い関係を築けていると思います。スタッフが退職するときには、感謝の気持ちを込めて私の描いた絵をプレゼントしています。

ドクターからのメッセージ

延本 充弘院長

以前「健康は自分が自分に与えることができる最高のプレゼント」だと何かで聞いたのですが、私もそのとおりだと思います。長く健康であるためには、医師や歯科医師任せではなく自分で管理していくことが重要です。私が「こうしなさい」と一方的に言うのではなく、患者さんが自発的に自分の体を管理できる状態になることをめざしています。その一環として、患者さんにお話しする時にはいろいろな資料をお見せして、コピーしてお渡しするなどわかりやすい説明を心がけています。聞くだけでは忘れてしまうことも視覚に訴えることでわかりやすくなります。開業以前からこのスタンスで診療していますので、もし疑問があれば何でも聞いてくださいね。

Access