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中川 裕大 院長、中川 守正 理事長の独自取材記事

中川歯科クリニック

(千代田区/秋葉原駅)

最終更新日:2023/03/20

中川裕大院長、中川守正理事長 中川歯科クリニック main

1980年の開業から、40年以上にわたって秋葉原で歯科診療を続ける「中川歯科クリニック」。同院の礎を築いた中川守正先生は、今なお第一線に立ちながらも、信頼する息子の中川裕大先生に院長職を継承した。10年後、20年後を見据えた治療をモットーにする守正先生らしい、未来の地元により良い治療を継承していくためのバトンタッチだ。バトンを受けた裕大先生は、患者の負担を軽減するための予約システムや設備の導入で新たなクリニックづくりを進める一方、「軸にあるのは、父が追求してきた全身の健康度を高める歯科医療です」と変わらぬ診療方針を貫く。患者を思う真っすぐな姿勢と温かなまなざしがよく似た裕大先生、守正先生の2人に、診療の特徴や思いを聞いた。

(取材日2023年2月20日)

精度にこだわり、できる限り天然歯を残す治療の実践を

2022年に、裕大先生が院長職を継承されたそうですね。

中川裕大院長、中川守正理事長 中川歯科クリニック1

【裕大院長】父は今も週に3~4回診療にあたっています。体力的にも技術的にも、まだまだ第一線で活躍できるはずですが、未来を見据えての継承だと受け止めています。私は2022年の春からこちらの常勤となり、父と情報共有しながら診療してきました。立場が変わっても、今後も変わらず連携して、それぞれの強みを生かした診療を続けていくつもりです。若手の歯科医師も一人加わり、よりスムーズに、厚みのある診療ができる体制が整ったと思っています。
【守正理事長】近年は患者さんのニーズも多様化していると感じます。若い世代の視点を取り入れ、今まで以上に多くの患者さんに愛されるクリニックとして成長していきたいですね。

お二方の強みやこだわりについてお聞きします。まずは裕大先生から教えていただけますか?

【裕大院長】着任前から、歯髄温存治療をはじめとした高度な歯科治療に携わってきました。強みは、そうした経験を生かした精緻な歯科治療ですね。天然歯も技工物も、患者さんにできる限り長く使っていただけるよう、歯科技工士に出す指示を含めて常に精度を意識しています。かぶせ物や詰め物を作るための型採りに3Dスキャナーを導入したのもそのためです。3Dスキャナーなら、従来の型採りのように時間をかけず、お口の中をぐるっと一回りさせるだけで口腔内を読み取ることができます。患者さんの負担を軽減しながら、より精密な歯型を採取することができるんですよ。

歯髄温存治療は、どのような時に行うのですか?

中川裕大院長、中川守正理事長 中川歯科クリニック2

【裕大院長】虫歯が悪化して神経にまで達してしまった場合など、痛みを早く取り除くために神経を抜く治療が広く行われています。しかし、神経を抜いた歯は寿命が短くなりますし、残念ながら今後虫歯にならないわけでもありません。むしろ神経がない分、虫歯の痛みに気づかず進行し、結果的に歯を失ってしまうケースも珍しくないんです。そこで当院が提案しているのが、虫歯を完全に除去した上で神経を残すための歯髄温存療法です。父も以前からできるだけ歯を削らず神経を残すための治療を行ってきましたが、私もそれを踏襲し、マイクロスコープなどを駆使して天然歯を長く維持するための治療を行っています。

症状の改善だけで終わらせない、将来を見据えた治療

続いて、守正先生が得意とする治療について教えてください。

中川裕大院長、中川守正理事長 中川歯科クリニック3

【守正理事長】40年にわたる歯科診療の中で、口腔環境の改善が患者さんの全身の健康に寄与することを実感し、10年後、20年後の口腔環境を見据えた歯科診療を行ってきました。目先の歯並びや痛みの除去で終わらせず、先々を見据えた歯科治療計画を立てるとともに、生活習慣や栄養の面からもアプローチするようにしています。裕大先生がお話ししたとおり、削った歯は二度と元に戻りませんし、神経を抜いた歯は栄養分が届かない枯れ木のようになって寿命は半減します。すると、天然歯で噛むことによって促されていた血流が滞り、全身の健康にも大きな影響が出るんですよ。「疑わしきは抜歯」ではなく、できる限り抜歯を避けて天然歯を残す治療を選択しています。抜歯をせず、取り外し可能な装置で歯並びの自己修復を促して健康度向上につなげる歯列矯正も得意分野ですね。

矯正も、非抜歯の方法で実践しているのですね。

【守正理事長】その方の状態に合った矯正を提案できるよう、ワイヤーやマウスピース型装置を用いる従来の矯正に加え、基本的に抜歯を必要としない先進の矯正を取り入れています。これは、取り外し式の装置を1日8時間、就寝時に装着し、顎を広げて歯が動きやすい状態をつくっていく方法です。然るべきスペースができれば、歯は本来あるべき場所に自ら動きます。顎が正常な大きさになることで、骨格が変わって気道が広がり、舌が正しい場所に収まりますから、いびきや睡眠時無呼吸症候群のほか、鼻炎などの緩和も期待できるんですよ。

失ってしまった歯に対しては、インプラントの治療も多く行っておられますね。

中川裕大院長、中川守正理事長 中川歯科クリニック4

【裕大院長】インプラント治療は単に失った歯の機能を補うための治療と思われがちですが、残っている歯をこれ以上失わないようにするためにも有用な治療法です。父はインプラント治療も得意ですから、昔からの患者さんや紹介の患者さんに加え、インプラント治療が必要な方の治療も受け持ってくれています。
【守正理事長】長く良い状態で歯を残すには、不要な噛み込みを防ぎ、一本一本の歯にかかる圧力のバランスを整えることが重要です。インプラント治療でも、患者さんの口腔環境全体を診ながら、その方にとって最善の提案ができるよう努力しています。

豊富な選択肢で多様化するニーズに応える

時間をかけて精度を高める治療と同時に、多忙な方に向けた短時間の治療にも注力していると聞きました。

中川裕大院長、中川守正理事長 中川歯科クリニック5

【裕大院長】冒頭で父がお話ししたとおり、患者さんのニーズは多様化しています。精度は求めたいが、何度もクリニックに通うのは難しいという患者さんもいらっしゃるでしょう。「できるだけ短時間で、かつ安心・安全な治療を」とのご要望にお応えして、虫歯の治療からセラミックの装着まで、最短即日で完了する治療にも父が中心となって注力しています。3Dスキャナーでの型採りから設計・削り出しまでコンピューター上で行うため、最短1日で美しい補綴物ができ上がりますよ。
【守正理事長】治療回数が少ないというのは、麻酔回数も少なくて済みますし、治療の間が開かず細菌感染のリスクが軽減されることなども期待できるメリットです。時間がかかっても歯科技工士の手による技工物が良い方、時間がなくても満足いく仕上がりを求めたい方、どちらにも対応が可能です。

継承を機に、ほかに変わったことがあれば教えてください。

【裕大院長】待合室の床を汚れがつきにくく丈夫なセラミックにしました。セラミックの治療をする方に、材質の説明をする際にも役立っているんですよ(笑)。カウンセリングルームも床の材質などを少し変えて、落ち着いてお話ができる空間に仕上げました。今年の4月から、初診の患者さんには必ず私が対応し、カウンセリングルームでお話をお聞きするようにしています。どんなお悩みでも、気軽に話していただきたいですね。また、予約の利便性を高めるため、コミュニケーションアプリでの予約も取り入れました。これまで以上にフレキシブルに、ご都合に合わせてご予約いただけるのではないかと思っています。アプリを通じて当院からも情報を発信し、より良い関係を築いていけると良いですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

中川裕大院長、中川守正理事長 中川歯科クリニック6

【守正理事長】「きれいになって良かった」という喜びよりも、治療の数年後に「あの時治療して良かった」と思ってもらえる治療を行いたいと思っています。今後も変わらず、口元から患者さんの全身の健康を高めることに力を入れていきたいですね。
【裕大院長】何度も再治療を繰り返すことは、歯にとって大きなダメージになります。当院では、将来にわたって長く良い状態をキープできる治療の提供に努めておりますので、抜髄や抜歯を勧められた方もぜひご相談ください。治療後も、担当の歯科衛生士がケアとメンテナンスをサポートしてまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/36万円~、プレート型拡大矯正装置を用いた矯正/60万円~、マウスピース型の装置を用いた矯正/60万円~、歯髄保存治療/5万円~、セラミックを用いた補綴治療/6万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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