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犬飼 丈晴 院長の独自取材記事

犬飼歯科医院

(名古屋市中区/新栄町駅)

最終更新日:2023/06/20

犬飼丈晴院長 犬飼歯科医院 main

名古屋市営地下鉄新栄駅から徒歩6分。広小路栄一の交差点を南下したところにある「犬飼歯科医院」は、1974年の開業以降、半世紀近く地域を支え続けてきた歯科クリニックだ。院長の犬飼丈晴先生は、2014年に父の後を継いだ2代目。大学を卒業後は、名古屋大学医学部附属病院の歯科口腔外科に勤務し、大学院では再生医療の研究に携わった経験も持つ。「末永く患者さんと地域のニーズに応え続けたい」と犬飼院長。その言葉のとおり、犬飼院長は常に自己研鑽を続けながら、幅広い領域の歯科診療に対応。2年ほど前には、これからの40年を見据えて、クリニックの増築・改修も行っている。「今は仕事が楽しい」と語る犬飼院長に、クリニックづくりへのこだわりなどについて話を聞いた。

(取材日2020年7月16日)

地域のニーズに応える幅広い歯科診療に対応

最初に、貴院をご紹介いただけますか。

犬飼丈晴院長 犬飼歯科医院1

当院は、私の父が1974年に開業した歯科クリニックです。2013年までの約40年間は父が院長として診療を行い、2014年からは私が2代目を務めています。父の代から、虫歯や歯周病の治療、予防歯科といった一般的な歯科診療と訪問歯科に対応し、地域密着型のクリニックとして栄や新栄を中心としたエリアを支えてきました。また、私が後を継いでからは、さらに地域のニーズに応えられるよう、歯周外科手術や、矯正治療、インプラント治療、再生療法などにも積極的に取り組み、幅広い領域の歯科診療に対応しています。

先生は、もともと後を継ぐために歯科医師になられたのですか?

そうです。特に父から継げと言われたことはありませんが、私は長男ということもあり、子どもの頃からそういう運命だと思ってきました。小さい頃はよく父が診療をしている横で遊んでいましたし、そのまま大きな疑問もなく歯科医師になったという感じです。歯科医師になってからも、大学病院に勤務しながら、時々父に呼ばれるとこちらのクリニックで診療することもありました。そして、2013年に正式にこちらに赴任し、1年間の準備期間を経て院長に就任したという流れです。とはいえ、継承の前には少しだけ「このまま継いで良いのだろうか」と悩んだこともあります。しかし、その頃にはもう、私を頼りに来院される患者さんも増えてきていたので「この人たちを守っていかなければ」と、最終的に継承を決意しました。

先生のご経歴について改めてお話しください。

犬飼丈晴院長 犬飼歯科医院2

2007年に大阪大学歯学部を卒業後は、名古屋大学医学部附属病院の歯科口腔外科に勤務し、2010年から開業前までは名古屋大学大学院医学研究科で研究を行ってきました。研究内容は、主に歯周組織の再生です。当院では今、歯周組織再生療法などの再生療法にも積極的に取り組んでおり、まさに大学院の経験が生きています。ただ、もともと将来に役立てるために大学院に入ったかというとそうではありません。私は人に頼まれると断れない性格で、当時お世話になっていた教授から誘われるまま、断りきれずに入学したというのが正直なところです。それが今に生きているのですから、本当にラッキーだったと思いますね(笑)。ちなみに、大学院時代も研究だけしていたわけではなく、大学病院の歯科口腔外科や他の歯科医院でのアルバイト、当院での診療などを通じて臨床経験も積んでいます。

末永く地域の歯科医療を守り続けるために

継承に際し、どのようなクリニックにしようと思われましたか?

犬飼丈晴院長 犬飼歯科医院3

とにかく、地域の人々が末永く通い続けられるクリニックでありたいと思いました。もちろん、その気持ちは今でも変わっていません。驚くことに、今でもたくさんの患者さんが来院してくださっているんです。私はいつも、カルテの番号が若い、つまり以前から通われている患者さんに会うと「ずっと来てくれてありがとう」と思いますし、これからも当院を頼ってくれる患者さんを末永く支えていかなければならないと強く感じるのです。そしてそのためには、患者さんと職員と私の三者が満足し、モチベーションを保ち続けられるよう、診療機能を高め、環境を整備していくことが大切だと感じています。

2年ほど前の増築・改修も、末永く地域を支えるためなのでしょうか?

おっしゃる通りです。私は、あと40年ぐらいはここで診療を行っていくつもりですが、以前のままの広さ・機能では、時代の変化や医療の進化にフレキシブルに対応し続けることができないと思い、増築と改修を決意しました。また、スタッフがモチベーションを保ちながら仕事を続けていくために、職場を新しくきれいなものにしたかったというのも理由の1つです。今回の増築・改修では、診療スペースが以前の約2倍近くになり、半個室や個室を含めて歯科用ユニットの数は6台になりました。歯科医師1人体制のクリニックには、過剰な設備と感じるかもしれませんが、今後、診療機能を改善・強化していけるように、あえて拡張性を持たせた造りにしてあるのです。

特に、こだわられた部分をお聞かせください。

犬飼丈晴院長 犬飼歯科医院4

一番大切にしたのは「楽しい」ことです。患者さんの中には、「歯医者なんか嫌い」という人がたくさんいらっしゃいます。そうした方が少しでも歯科医院を嫌いにならず通い続けられるように、明るく楽しい空間づくりを意識しました。例えば、院内にはたくさんの観葉植物とともに、写真映えを狙ったヨーロピアンテイストのソファーやカーテンが設置されています。また、院内各所には、うさぎやアニメ関連の小物、少女漫画風に描かれた私の似顔絵などが置かれており、突っ込みどころ満載です(笑)。その一つ一つを発見した時にクスッとなれば、少しは嫌だという気持ちも緩むのではないでしょうか。また、他にも、高齢になっても2階の診療スペースにいらっしゃることができるようにエレベーターを設置しましたし、口腔外バキュームやマイクロスコープ、セファログラムといった新しい医療機器も導入しています。

患者の希望に応えるため多様な治療の選択肢をそろえる

診療面では、どのようなことを心がけていますか?

犬飼丈晴院長 犬飼歯科医院5

治療の選択肢をできるだけ多く持つことと、そのために学び続けることです。歯科治療は医科と異なり、すぐ命に関わるものではありません。そのため私は、自分が正しいと思う治療法を押しつけるのではなく、できるだけ患者さんの希望を聞き、それに応えることを大切にしています。そして、一人ひとりの患者さんの希望をかなえるためには、私自身が多様な治療の引き出しを持っていることが必要です。最近は少し頻度が落ちましたが、これまでは、毎週のように勉強会やセミナーに参加し、たくさんの治療法を学んできました。中でも、名古屋大学勤務時から携わっている歯周外科手術や再生療法など「自分の歯を残す治療」についてはかなり多くの引き出しを身につけてこられたと思います。学び続けることは楽ではありませんが、他院で「抜歯が必要」と言われた患者さんの歯を残してあげられたときは、頑張ってきてよかったと思いますね。

休日の過ごし方を教えてください。

ペットのうさぎと遊ぶことですね。名前は「ぽてとちゃん」と言います。院内にたくさんあるうさぎ関係の小物を見ていただければ、いかに私がかわいがっているかわかってもらえると思います(笑)。あとは、屋上で家庭菜園もしています。今は、大葉やバジル、ルッコラ、ミニトマト、パセリなどを栽培していますね。その他は、休みでも仕事のことを考えている時間が多いかもしれません。特に休みが長いと、腕が衰えてないか不安になることもあります。ワーカホリック状態ですが、今は何より仕事が楽しいです。

最後に、今後の展望をお話しいただけますか。

犬飼丈晴院長 犬飼歯科医院6

地域や患者さんのニーズに合わせて、柔軟に進化を続けられるクリニックでありたいと思います。その進化の過程では、当院の上の階に医科のクリニックを誘致することも考えています。当院は5階建てで、1階が駐車スペース、2階が歯科診療スペース、3階は自宅になっていますが、4階と5階にはまだ何も入っていません。実は耳鼻咽喉科の医師をしている私の弟に、そこで開業しないかと今勧誘しているところです。耳鼻咽喉科と歯科は同じ頭頸部を扱う診療科。一緒に診療できれば、できることも広がると期待しています。あとは、先ほどもお話したように、とにかく末永く、患者さん、従業員そして自分が満足できるクリニックとして診療を続けていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/[部分矯正]:20万円~、[全体矯正]40万円~、インプラント治療/26万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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