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伊藤 龍也 院長の独自取材記事

セントラル歯科

(桑名市/西桑名駅)

最終更新日:2021/10/12

伊藤龍也院長 セントラル歯科 main

桑名駅から徒歩10分ほど。桑名市役所のすぐ近くにあるビジネスホテルに隣接するビルの2階にある「セントラル歯科」。幹線道路沿いで広い駐車場もあるため車での来院にも便利で、クリニックの前にはバス停もある。院長の伊藤龍也先生は探究心が旺盛で経験豊富ながら、初心を忘れないよう患者と真摯に向き合う姿勢が印象的な歯科医師。20年以上前から訪問診療にも力を入れており、地域への想いは熱い。「歯科医師は天職」と話す伊藤院長に、診療内容や歯科医師をめざした理由などたっぷり語ってもらった。

(取材日2018年12月13日)

愛着のある地元で地域の歯科医療に貢献

この場所に開業した理由などありましたらお聞かせください。

伊藤龍也院長 セントラル歯科1

生まれたのはここから車で1時間ほどの離れたところなのですが、4歳頃に父の仕事の関係で桑名にやって来て以来、幼稚園から高校まで地元の学校に通いましたので桑名には愛着がありました。知り合いも多く、開業するなら桑名と決めていました。開業時も友人がチラシを作ってくれたりと、周囲の方々にとてもお世話になりました。この辺りは住宅地ではありませんので、遠くからいらっしゃる患者さんのため駐車場も広くとってあります。

どのような患者さんが来院されていますか?

開業当初は子どもの患者さんも多く来院されていたのですが、この辺りの旧市街地では子どもの数が減り、今では大人のほうが多くなっています。近所から歩いて来られる方もいらっしゃいますが、患者さん同士の紹介で、遠方から車で来院される方も多いです。主訴は歯周病や欠損補綴、インプラント治療などが多く、もともと歯周病関係に興味があり勉強もそのあたりを重点的にしていたのですが、最近は歯周組織の再生を希望する患者さんが目立つようになりました。高齢の患者さんでいろいろな薬を服用してわからないことがあれば、長女の夫が大学病院の医師なのですぐ聞くことができ、非常に助かっています。また、義歯関係の治療も多く、「義歯が割れた」「義歯を紛失した」などの緊急時でも、当院には歯科技工士がおりますのですぐに対応することが可能です。場所柄か、審美的な治療を希望される方も多いように思います。

こちらならではの治療や設備などはありますか?

伊藤龍也院長 セントラル歯科2

歯周病が進行して歯が抜けてしまう前に歯周組織の再生をめざす方法として、レーザーと歯周組織再生材を用いた歯周組織の再生療法を行っております。歯肉が退縮し審美的に問題のある患者さんには歯肉移植なども提案しています。他にも、インプラント治療ではコンピューターで読み込んだ口腔内のデータから補綴物を作るシステムを導入していますので、短期間で患者さんのお口に届けることができます。また、5年以上前から医療器具メーカーと共同開発にも取り組んでいて、これについては近いうちに製品化する予定です。患者さんにとっての安全性や快適さ、医師にとっての使いやすさなどを考慮して発案しました。日々の診療の中でも、患者さんに合った治療方法を考えて提案し、患者さんに喜んでいただけることに大きなやりがいを感じています。これからもより安心で安全、確実な治療が行えることを大事にしながら、治療に励みたいと思っています。

歯科医師としての心を育ててくれた訪問歯科診療

訪問歯科診療にも注力されていらっしゃるのですね。

伊藤龍也院長 セントラル歯科3

はい、1996年から訪問歯科診療を行っています。当時は今ほど介護施設の数が多くなく、在宅が多かったように思います。その後、施設が多くなり、その要望で施設への訪問診療も行うようになりました。在宅医療を行うようになって、高齢で寝たきりの患者さんや障害のある方などを診ていると歯科治療について考えさせられることが多くなりました。そこでは、これまで私が学んできた咬合やインプラント治療などが重要なのではなく、その方の全身状態も考慮し、「どうしたら最期までいかに快適に過ごしていただけるようにできるか」がより大切になります。その方の最期まで見届けるという歯科医師としての覚悟が試されると思います。患者さんやご家族が希望されるのであれば、その方が亡くなるまで伺いたいと思っています。

印象に残っている患者さんがいらっしゃるとお聞きしました。

今から20年以上前のことですが、近所の方から直接、訪問歯科診療の依頼がありました。患者さんは知的障害のある自閉症の30代女性で、私が近づくだけで逃げてしまい、どうしても治療ができず困っておりました。それまでは、お母さんが大学病院に連れていき全身麻酔をして治療を受けていたとのことでした。しかし、母親も高齢になり足も悪く連れていくことができなくなったということでした。私にとって経験したことのない初めてのケースでしたので、その患者さんが昼間は施設に通っていると聞いて、私も施設に出向いて生活態度や好き嫌いなどを教えていただき、自分なりに試行錯誤しました。医師と相談の上で、睡眠薬を使って意識混濁状態での治療なども試したのですが、眠りについたと思っていざ治療を始めようとするとぱっと起きて立ち上がり、睡眠薬の効果はまったくありませんでした。

とても難しいケースだったのですね。

伊藤龍也院長 セントラル歯科4

途方に暮れながらも、どうにか助けてあげたいと思った私は自閉症の本を読みあさり、最終的には家内も巻き込んで、診療後子どもを寝かしつけてから毎晩患者さんのお宅に行き、お母さんと雑談して彼女に慣れてもらうようにしました。1ヵ月を過ぎた頃、彼女は私の膝の上に頭を乗せてくれるようになり、治療ができるようになりました。今でもずっと私が診療させていただいています。目の前の患者さんに真剣に向き合って良かったと感じますね。この出来事が私の今の歯科医師としての心を育ててくれ、私を必要としてくれる人がいるなら、精いっぱい取り組もうという心構えができました。

生涯現役の意気込みで地域に親しまれる歯科医院を

なぜ歯科医師の道に進まれたのですか?

伊藤龍也院長 セントラル歯科5

もともと困った人を見ると放っておけない性格もあって、医療の道を選びました。進路を選ばなければならない高校2年生のときに決めたことを今でもはっきり覚えています。大学に進んでも、卒業後は開業せず家業を継ぐように言われましたが、私には歯科医師が向いていて、歯科に関するすべてのことがとても楽しいのです。家業はまかせきりで妻には悪いのですが、歯科医師が天職だと思っています。

診療の際に心がけていることなどありますか?

丁寧な治療、自分だったらこうしてほしいと思う治療を心がけています。また、医業は心で治せるというものではなく、歯科治療は体で最も繊細な作業を必要とする治療の一つであり、当院では「安心、安全、確かな技術」をモットーに日々診療に臨んでいます。診断というものが最初にあっての治療ですので、診断には十分に時間をかけます。そして、毎日その日に治療を行った患者さんのカルテに目を通し、全身疾患や服用している薬などについても、わからないことがあれば調べます。同様に次の日の患者さんのカルテにも事前に目を通しておきます。どんなに経験を積んでも予習復習を欠かすことはできません。その他にも、院内のことですが、昼と診療後の毎日の掃除を私が率先してするようにしています。これは自分の意識改革のために始めたことですが、結果的にスタッフの衛生観念や患者さんに対する意識も高まる相乗効果もあって続けていますね。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いいたします。

伊藤龍也院長 セントラル歯科6

以前ご家族の紹介で来られた患者さんから「この先生なら何とかしてくれるから、行きなさい」と言われたと言っていただいたことがあります。頼りにしていただける以上にうれしいことはないと思いました。これからも、歯科医師にとって多くの患者さんの1人、患者さんにとって1人の歯科医師ではなく、初心を忘れず毎日真剣に患者さんと向き合い、生涯現役の意気込みで頑張りたいと思います。開業からずっと、お子さんからお年寄りまで、地域の皆さんに親しんでいただける歯科医院をめざし続けています。何か心配なことや困りごとがあればお気軽に相談していただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療:22万円~、審美歯科のホワイトニング(ホームホワイトニングのみ):1万5000円~、オールセラミック治療:6万円~ ※すべて税別 ※口腔内環境により異なりますので医療機関にお問い合わせください。

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