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加藤 悠 院長、加藤 道子 理事長の独自取材記事

梅の木眼科医院

(横浜市青葉区/市が尾駅)

最終更新日:2021/10/12

加藤悠院長、加藤道子理事長 梅の木眼科医院 main

東急田園都市線市が尾駅の西口より徒歩5分ほどの場所にある「梅の木眼科医院」。1998年の開業から地域に根差す眼科医院として、高齢者から子どもまで幅広く訪れるクリニックだ。2021年には加藤道子理事長の息子である加藤悠先生が院長を継承。東京都内の病院で手術のトレーニングを積んだ経験を生かし、新たに開設した手術室で、日帰りの白内障手術や網膜硝子体手術が同院で行えるようになった。「患者さんの今の生活の幅を狭めず、これからもいきいきと生きていける道をともに探るのが開業医の使命」と道子理事長が語るとおり、患者一人ひとりに寄り添い、じっくり話を聞いて丁寧な説明を行うことも重視している。今回は地域の患者への思いや、悠院長になってからの院内の変化や手術のことなどを幅広く聞いた。

(取材日2021年6月30日)

地域住民のニーズの変化に対応して手術室を開設

こちらに開業してどれくらいになりますか?

加藤悠院長、加藤道子理事長 梅の木眼科医院1

【道子先生】1998年12月に開業しましたので22年がたちました。もともとは勤務医として多忙な日々を送っていましたが、患者さんとしっかり向き合い、その方の生活背景も踏まえた上で医療を行いたいと開業を考えました。眼科の治療を尽くしても視機能が回復せず、だんだんと悪くなってしまう方がどうしてもいらっしゃって、その方たちの生活をサポートすることもしたかったのです。その一環として当院の診療部とは別にロービジョンケアルームを作りました。そこでは医療だけにとどまらず、生活や老後に役立つ「町のネットワークづくり」ができたらとも考え、さまざまな人々とのつながりが生まれました。開業したからには、この町に寄り添って患者さんとともに生きていきたいと思っています。

最近、悠先生が院長になられたそうですね。

【道子先生】開業して22年たち、患者さん本人はもちろん、その方の娘さんや息子さん、そのまたお孫さんたちが梅の木眼科に通ってきてくれるようになりました。しかし、気づくと私自身が年齢を重ね、街の皆さんに助けられる年になっていました。そろそろ当院も新陳代謝が必要だと思った時、息子が手を挙げてくれました。今後、新しい知識、若い活力を得てもう少し踏み込んだ治療を行おうということになりました。
【悠先生】手術のトレーニングを専門的に行ってきましたので、理事長の意思を引き継ぎながら、自分の得意分野を生かしていきたいと思っています。当院に長年通う患者さんで手術が必要な方も増えてきています。中には足腰が弱ってきている方もいますので、地元で日帰りで受けられる手術を提案させていただくことで、地域の方の役に立てればうれしいです。

悠先生が院長になって、院内はどのように変わりましたか?

加藤悠院長、加藤道子理事長 梅の木眼科医院2

【悠先生】まず手術室を設置し、白内障手術や、目の奥の病気である網膜硝子体の手術を行えるようにしました。硝子体疾患は白内障以上に手術を行う上で技術の研鑽が必要ですし、導入する機器も高価で、術後管理のための体制も整えなくてはなりません。条件は厳しいですが、学んできたことを地域の方に還元したいと思っています。また、カルテを現在の紙カルテから電子カルテに移行し、待合室を広くしてより受診しやすい医院をめざしました。さらに患者さんの負担を軽減するため、広角眼底カメラという検査機器も新たに導入しています。今までの検査は、散瞳剤という瞳を広げる目薬を使用していましたが、患者さんは数時間目が見えづらくなり、高齢の方はその間の転倒のリスクもありました。それに替わる広角眼底カメラを導入したことで、散瞳剤を使わずに眼底の撮影が可能になりました。短時間で眩しくないので、小さなお子さんも検査がしやすくなりました。

日帰りの白内障手術や硝子体手術にも対応

お二人のご経歴を教えてください。

加藤悠院長、加藤道子理事長 梅の木眼科医院3

【道子先生】父が外科の医師だったのでその背中を見て育ちました。自分も何か世の中の役に立つ人間になりたいと医師を志し、東京女子医科大学に進みました。卒業後は聖路加国際病院での研修を経て、東京女子医科大学病院や関東労災病院、桜ヶ丘中央病院などに勤務しました。糖尿病性網膜症を専門にしています。
【悠先生】横浜市立大学医学部を卒業後、東京医療センターや都立駒込病院、杏林大学病院などに勤務しました。医師を志した頃から手術を専門にしたいと思っていたので、眼科全般の診察経験とともに手術のトレーニングも積んできました。特に網膜硝子体手術は得意としている手術です。

院長が専門で学ばれた手術について教えてください。

【悠院長】網膜硝子体手術については専門的な技術が必要となるため、難症例まで対応している先生が多くはないのが現状です。私が勤務していた杏林大学病院は網膜硝子体手術を多く行っている専門の施設でしたので、難症例や、時には緊急手術を行うこともありました。さまざまな症例を数多く経験してきた点は、私の強みでもあります。その経験を生かして当院では、黄斑上膜や黄斑円孔、糖尿病網膜症、網膜剥離など多くの網膜硝子体手術に対応しています。また、白内障手術と網膜硝子体手術を同時に行うような症例にも対応することが可能です。

こちらにはどんな主訴でいらっしゃる方が多いですか?

加藤悠院長、加藤道子理事長 梅の木眼科医院4

【道子先生】当院には赤ちゃんからお年寄りまで本当に幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいますが症状はさまざまです。例えば、赤ちゃんですと、涙の量や目やに、斜視などを気にされて来院されることが多いですね。少し大きくなってきますと近視、乱視の問題、大人になるに従い緑内障、白内障、生活習慣病に伴う目の疾患です。いつも言うのですが、ひどくなるまで我慢しないでまずは相談に来られることです。また40歳を過ぎたら一度は眼底のチェックを受けてください。早く病気が見つかるとその後の治療も負担が少なく済みます。
【悠先生】白内障は日帰り手術が可能で、目の中に入れるレンズをピントが1つの単焦点眼内レンズと、遠くと近く2つの位置にピントが合う多焦点眼内レンズから、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。レーシックに代わって広まりつつある、眼内レンズを入れる屈折矯正手術も行っています。

患者に寄り添い、より良い日々を送れるように

診療の際に心がけているのはどんなことでしょうか?

加藤悠院長、加藤道子理事長 梅の木眼科医院5

【道子先生】毎日診察をしているといろいろな方が来院されます。さまざまな訴えの中で、よくお話を聞くと糸口が見つかることも多くあります。先進の検査機器を駆使して、正確な診断とタイムリーな治療を心がけ、患者さんの豊かで明るい生活をともに模索していく、これが私どもの生きがいです。
【悠先生】患者さんの目を見て、まず患者さんの話を聞くことです。きちんとした診断や治療をするのはもちろんですが、その説明もおろそかにはしません。患者さんの年齢やライフスタイルなどの状況に合わせて、わかりやすく納得していただけるような説明を心がけています。

長年勤めているスタッフさんも多いそうですね。

【道子先生】はい、開業以来のスタッフもいます。優秀なスタッフがそろっていると思いますよ。副院長の海老名もも子先生は、横浜の大規模病院での勤務を経て、当院に勤めている神経眼科を専門とする先生です。眼科医や検査技師を含めて、総勢で11人の「チーム梅の木」です。スタッフ皆が優しく患者さんの立場に立って行動してくれるので、医療を行う上でも、この町に溶け込む上でも、とても心強い仲間だと思っています。さまざまな訴えを抱えて来られる幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃる当院ですが、スタッフに支えられ、助けられています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

加藤悠院長、加藤道子理事長 梅の木眼科医院6

【道子先生】医師は患者さんから学ぶことが多く、患者さんによって育てられると考えています。もちろん患者さんも医師から得ることはあると思いますが、医師が育つのは患者さんから得られたものによってです。当院が得たものを、この町に還元していくのが開業時からの課題です。より良い人生とするためにも、地域の皆さまと一緒に生きていきたいと思っています。
【悠先生】いかに患者さんに寄り添えるかを常に考えています。なかなか理事長のようにはいきませんが。理事長が礎を築いた当院で、自分の得意分野を生かしながら、今後も地域の方の役に立てる医院をめざしていきます。それが診察であっても手術であっても、また話を聞くだけであっても、ここを頼ってくれる患者さんの役に立てることが第一です。そして、患者さんのより良い人生のために、質の高い医療を提供していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを使用した白内障手術(選定療養)片眼/20万円~
有水晶体後房レンズを使用した屈折矯正手術(自由診療)/両眼50万円~

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