個々に合った入れ歯を使い
長く安心のできる治療結果をめざす
三谷歯科
(堺市西区/上野芝駅)
最終更新日:2021/10/12
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失った歯を補う方法としてインプラント治療が注目を集める昨今。しかし、体調面や費用面などを考えても、入れ歯のメリットは決して無視できるものではない。使い心地に不満を持つ人は少なくないが、入れ歯治療に注力する「三谷歯科」の三谷徹院長は「入れ歯でいきなり100点の使い心地をめざすのは難しい。根気のいる作業ですが、丁寧に調整を繰り返せばきちんと噛めるようになると考えています」と語る。豊富な経験をもとに、10年後を見据えた永続性のある治療をめざす三谷院長に、入れ歯治療について詳しく話を聞いた。
(取材日2020年9月17日)
目次
歯科医師と患者が手を取り合って、入れ歯を使いこなす
- Q先生のご専門は何ですか?
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A
私は、大阪歯科大学大学院で補綴全般を専門的に学んできました。補綴とは失った歯が欠けたり、なくなった場合に人工物で補い、お口の機能や見た目を回復させるための処置です。中でも、「食べたい」と思ったものを食べて、食事を楽しんでほしいという気持ちがあり、入れ歯治療に注力しています。現在ではインプラント治療が発展し、科学的な側面が大きくプロトコルに沿って治療を行うインプラントに対して、経験則が必要となる入れ歯治療に取り組む若い先生が減ってきていると感じますが、入れ歯治療はまだまだ欠かすことができない重要な治療の一つだと思います。
- Q入れ歯にはどういった種類があるのですか?
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A
入れ歯にはさまざまな種類があり、部分入れ歯や総入れ歯といった違いはもちろん、保険か自費かによって使える素材が違い、それぞれにメリット・デメリットがあります。体へのなじみやすさや使用感、審美面、費用面にそれぞれ違いがありますので、歯科医師の説明をよく聞き、自分の今の状態や希望についてよく話し合ってから決めることが大切です。当院でも複数のタイプの入れ歯に対応していますので、入れ歯治療を行う際にはどのタイプの入れ歯が患者さんに適しているか、患者さんの希望をしっかり聞きながら時間をかけて検討していきます。
- Q入れ歯を作る上で大切にされていることは?
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A
入れ歯は失った歯を補うための道具です。インプラントと違って固定式ではないので、使いこなせるようになるためにはどうしても時間がかかります。個人差はありますが、最初は違和感を感じることも多いでしょう。まずはそのことをしっかりと理解していただき、患者さんに「使いこなせるまで一緒に練習していこう」という気持ちになっていただくことが大切だと思っています。そのためにも、患者さんとよく話をします。今困っているのはどんなことなのか、よく噛めているかなど、一つ一つ丁寧に対応し、患者さんと手を取り合って一緒にトレーニングする。言うなればトレーナーとアスリートのような関係を築いていけたらと思っています。
- Q合わない入れ歯を入れるとどうなるのですか?
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A
食べ物が挟まったり、痛みを感じたり、噛み合わせが乱れたり、引っかけている歯に余計な負担がかかって健康な歯の寿命が短くなったり……と、さまざまなトラブルの原因となってしまいます。先ほど「入れ歯は道具」「使いこなせるまでには時間がかかる」と申し上げましたが、過度の我慢は体にとって良くないことです。何よりも、使うことが苦痛になって使わなくなってしまうことが残念なことだと思います。調整に行くのが面倒、不具合を言いづらいなど事情があるかもしれませんが、遠慮はいりません。我慢しないで、自分の体になじむように調整していきましょう。
- Q歯を長持ちさせるために大切なことは何ですか?
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A
自らのお口の健康への期待を諦めないことですね。今、状態が良くなくても、1ヵ月先、半年先、1年先……と未来を見つめて、今できることをすることが大切だと思います。治療に関しても歯科医師に判断を委ねるのではなく、自分で決断してほしいです。わからないことは聞いていただければ何度でも説明しますし、私たちも常に患者さんの状態に応じたベストの治療を提案していきたいと思っています。お互いにいろいろと意見交換をして、共通の意識を持って治療をし、メンテナンスを継続できれば、「どうせまた悪くなるんだから」と諦めることなく長持ちすると思います。ぜひ、私たちと一緒に、長く安心のできる治療結果をめざしましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは入れ歯治療30万円~
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