痛みや不便さの軽減を図る
マウスピース型装置を用いた矯正
小出歯科医院
(堺市南区/光明池駅)
最終更新日:2023/11/15
- 自由診療
無色透明なマウスピース型装置を用いた矯正は、人の目を気にせず矯正することができ、締めつけが少ないため痛みや不快感などのストレスが少ないことから人気が高まっている方法だ。しかし、一方であらゆる情報が散見され、正しい情報はどれなのか? 自分にもできるのだろうか? と悩んでいる人も多い。堺市南区にある「小出歯科医院 」の小出大至院長は、「マウスピース型装置を用いた矯正は、これまで矯正をためらっていた人にこそお勧めしたい方法であり、多くの人の悩みの解決につながるのではないかと考えています」と話す。そこで今回は小出院長に、従来のワイヤー矯正との違いやメリット、矯正時の注意点など、マウスピース型装置を用いた矯正について詳しく解説してもらった。
(取材日2023年10月12日)
目次
目立ちにくく清掃性に優れ、日常生活にも不自由が少ない方法
- Qマウスピース型装置を用いた矯正とはどのような方法なのですか?
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A
従来のワイヤーを使用した矯正方法ではなく、透明のマウスピース型装置を使用する方法です。小型カメラで口腔内を撮影し、撮影データをもとにコンピューターで解析。現在の歯並びの状況と理想の歯並びを確認し、分析したデータをもとに患者さんに合わせたオリジナルのマウスピース型装置を作製します。装置が完成したら装着し、1〜2週間ごとに新しいものへと交換しながら歯を整えることをめざします。歯並びがガタガタしている叢生やすきっ歯などの不正咬合、非抜歯矯正を得意としており、通院期間も部分矯正の場合は数ヵ月、全体矯正でも1〜2年程度と短期間です。装置が目立ちにくいこともあり、年齢を問わず人気が高まっています。
- Qこの矯正法のメリットを教えてください。
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A
まず、矯正期間中に目立ちにくいことです。仕事柄、装置が気になる方であっても気にせず矯正ができますし、矯正期間中にイベントがあってもその時だけ取り外しができます。また、1ヵ月に一度ワイヤーを調整するワイヤー矯正に比べると、痛みが大幅に少ないのもメリットです。さらに自分で取り外しができるため食事や歯の手入れの邪魔にもなりません。矯正前には矯正の画像シミュレーションも行いますので、目標にする矯正後のイメージを共有できるのもメリットですね。ワイヤー矯正では似た事例を歯科医師と患者が共有しますが、最終的な完成予想図をイメージするのは難しいもの。事前に完成図を確認しておけるのは大きなメリットだと思います。
- Q矯正中に注意すべきポイントはありますか?
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A
まず、1日の装着時間を守ることです。マウスピース型装置を用いた矯正は1日20時間程度の装着が推奨されています。外すのは食事や口腔ケア、特別な事情がある時のみ。装着時間が少ないと、計画どおりに進みません。取り外した時は忘れずにつけ直すように心がけてください。また、外食時などに紛失する人は意外と多いもの。普段忘れ物が多い人は、管理方法など工夫すると良いでしょう。さらに、適切な装置の交換も大切です。装置は動かしたい形に合わせ、少しずつ形が変わっています。忘れずに交換してくださいね。マウスピース型装置を用いた矯正はいろいろと便利なことが多い反面、自己管理が必要な方法。面倒くさがらず、頑張りましょう。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正はどのような人にお勧めですか?
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A
矯正期間中も装置を気にしたくない方は、ワイヤー矯正よりもマウスピース型装置を用いた矯正のほうが向いていると思います。接客業や営業職の方など、お話しする機会が多い人でも違和感少なく矯正ができるでしょう。菅楽器を演奏する方やコンタクトが多いスポーツをする方にも適しています。さらに矯正期間中に結婚式や出産などが控えている人にもお勧めですね。マウスピース型装置は自由に取り外しができるので、これまでなんらかの理由で矯正を躊躇していた方でも気軽に始められるのではないでしょうか。ただし、面倒くさがりの人や自己管理が苦手な人の場合は、自分で管理することが少ないワイヤー矯正のほうがうまくいくかもしれません。
- Q矯正期間の目安と費用、矯正後の流れについても教えてください。
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A
矯正期間は症例によって違いますが、数ヵ月から1〜2年ほど、軽微な部分矯正は2ヵ月ほどで終わることも。費用も一律ではなく、症例ごとに違いますので、カウンセリングでしっかりと確認しておきましょう。通院頻度は1ヵ月に1回程度。新しいマウスピース型装置を受け取るとともに、虫歯や歯周病など口腔内にトラブルが起きていないかをチェックし、必要に応じたケアを受けることが大切です。また矯正が終了してからも、リテーナーという保定装置を使用して歯の後戻りを防ぐための保定期間が必要です。この期間はおよそ1〜2年。通常のメンテナンスも兼ねて2〜3ヵ月に一度は通院し、矯正後の口元を保っていただきたいものです。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/20万円〜、ワイヤー矯正/60万円~、インプラント治療/15万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。