口腔の健全な成長を促す
マウスピース型装置を用いた小児矯正
高端デンタルクリニック
(堺市堺区/堺東駅)
最終更新日:2023/10/13
- 自由診療
歯並びや噛み合わせが子どもの成長に与える影響は大きく、小児期から歯科矯正に興味を持つ親子は年々増えている。堺市にある「高端デンタルクリニック」の高端淳也院長は、そんな親子の悩みや不安に寄り添い、実際に多くの小児矯正を経験してきた歯科医師の1人だ。「小さな子どもに矯正をするのはかわいそうだと心配される方も多いのですが、年齢に合わせた施術を行えば負担は少なく、心身の発育にも良い影響を与えることが期待できます。望めるメリットは大きいので、心配しすぎず相談してもらえれば」と話す高端淳也院長は自身も一児の父として子育て真っ最中だそう。今回は、親としての目線を大切に、子どもたちの口腔の健全な成長を促す小児矯正に取り組む高端院長に、現在行っている小児矯正について、詳しく聞かせてもらった。
(取材日2022年9月27日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qこちらでは、どのような方が矯正を受けられるのですか?
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A
矯正を検討される方は、歯並びの悪さに悩んでいたり、噛み合わせに不具合を感じていらっしゃることがほとんどです。自分の口元になんらかのコンプレックスを感じていたり、機能的な違和感を感じていらっしゃることが多く「少しでも改善したい」という気持ちで相談にいらっしゃいます。年齢は幅広く、小さなお子さんから大人まで限りはありません。当院では、大人の矯正はもちろん小児矯正も行っていますし、方法もワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正など、患者さんの状態に合わせた提案が可能です。最初は緊張するかもしれませんが、悩んでいる場合には気軽にご相談ください。
- Q貴院で受けられる小児の矯正について教えてください。
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A
6歳くらいまでは下の歯に装着するマウスピース型装置を利用しながら口腔の正常な発育を促す口腔育成に取り組み、その後小児マウスピース型装置を利用した矯正へと移行します。この段階で100点ではなくとも合格点だと感じ終了とできることもあります。継続する場合は、2期治療としてワイヤー矯正へと移行します。大人と違って小児の場合は発育に合わせた検査・治療が必要ですので、お子さんの様子を観察しながら治療することを大切にしています。また、私も子育てに奮闘している現役ママなので、矯正に戸惑う子、泣いてしまう子への対応も問題ありません。みんな得意なこと苦手なことはありますから、焦らず一緒に取り組んでいきましょう。
- Qどのタイミングで矯正を始めるのが良いのでしょうか?
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A
実際の矯正が始められるかどうかは別として、お母さんが「おかしいな?」と感じることがあれば、まずは相談してもらえたらと思います。特に噛み合わせの問題は小さい時のほうがスムーズな矯正が望めます。歯並びが心配な場合は、乳歯が生えそろう3歳が一つの目安です。大人の矯正とは違い、小児矯正は子どもが持っている成長する力を利用することも一つのポイントとなります。良きタイミングに矯正を始めれば、費用や期間など感じる負担も最小限で済むと見込める可能性が高いです。実際の歯並び以外にも、歯ぎしりやいびきがひどい、食事や飲み込みが下手、滑舌が悪いと感じることがあれば、早めに相談していただけたらと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1親子でカウンセリングを受ける
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まずは、現在悩んでいることをヒアリング。気になっていることを詳細に確認していく。「子どもが大人しく座っていられない、人見知りで泣くなど、子どもの様子が心配になっても、慣れない場所では当然のこと。気にせず気軽な気持ちで来てほしい」と高端院長。
- 2矯正計画を立てるために、検査・診断
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次に矯正の計画を立てるための検査を行う。顔や口の中の写真とエックス線撮影のほか、姿勢のチェックや唇の力の測定、舌の動きのチェックなどを行う。また、クラッカーやおせんべい、バナナやリンゴを食べる様子、水を飲む様子の観察、発音の検査など、検査は多岐にわたる。一つ一つは難しいものではないので、楽しみながら検査を受けることができる。
- 3矯正計画の説明
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矯正が必要だと診断されたら、綿密な計画を立てる。小児矯正は本人はもちろん、両親の協力も欠かせないため、矯正の計画について理解してもらえるように丁寧な説明を行っている。費用や期間について、装置の取り扱いなども細かく説明されるので、わからない時にはしっかり質問を。
- 4矯正装置を装着し、施術開始
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1~2週間ほどで装置ができたら、早速矯正開始。夜寝る時を中心に、装置をつけて過ごす。同時に舌のトレーニングなど、毎日の習慣にしてほしい口のトレーニングもスタートしていく。小児矯正用のマウスピース型装置を装着しても痛みが出ることはないが、最初は違和感を感じる場合も。そのため就寝時に装着しても、起床時に取れてしまっていることもあるそうだが、あまり神経質にならず、まずは様子を見て慣れるのを待つ。
- 5矯正の後は保定へ
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矯正開始年齢にもよるが、3ヵ月から1年ごとに装置を変更しながら約2〜5年ほどマウスピース型装置を使用して進めていく。歯並びのパターンにもよるが、平均交換回数は2〜4回ほど。歯並びが安定するまでは1ヵ月に1回の見込み。その後は2〜3ヵ月に1度通院し歯並びをチェック。自己判断で中断せず、成長が終わるまでは経過を観察しながら適切な対応をすることがきれいな口元をめざすコツとなる。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/表側全体ワイヤー矯正:66万円~(費⽤は症例により変動します)、下の歯に装着するマウスピース型装置:55万円~、マウスピース型装置を用いた矯正:22万円~49万5000円、成人矯正/表側全体ワイヤー矯正:66万円~、マウスピース型装置を用いた矯正:79万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。