歯科衛生士が担い手となる
新時代の予防歯科の姿とは？

患者に寄り添い、全身の健康や人の喜びにつながる口腔ケアをめざす

Qクリニックでは早くから予防歯科に注力してきたそうですね。

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▲スタッフ全員が高い意識を持って患者を迎えている

かつては「歯医者は痛くなってから行くところ」というイメージでしたが、現在は予防歯科という考え方がようやく定着し始め、大勢の皆さんが定期検診を受けられるようになったのはとても喜ばしいことだと思います。当院は以前から予防の大切さを訴えており、定期検診をはじめとする口腔ケアのほか、患者さんご自身で行うセルフケア指導などを積極的に行って皆さんの健康維持に努めてまいりました。超高齢社会ではオーラルフレイルが認知症に関わるなど、全身の健康維持の観点からも予防歯科の重要性がさらに高まっています。衛生士の仕事が皆さんの健康の一助を担っていると思うと、その責任の重大さとともに大きなやりがいを感じています。

Qこちらの予防歯科で用いるエアフローについて教えてください。

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▲メンテナンスではバイオフィルムやプラークを除去する

当院ではメンテナンスの際に、微細なパウダーと温水を吹きつけるエアフローというシステムを積極的に用い、バイオフィルム（細菌による生物膜）やプラーク（歯垢）を除去しています。こうしたパウダークリーニングは各種ありますが、当院が導入しているスイス製のシステムは粒子が細かいため侵襲や痛みが少なく、高い清掃効果が期待できる点でお勧めです。通常の器具では届きにくい、歯とかぶせ物の境目やインプラントの周囲などの汚れや細菌もきれいに落とせますし、施術時間が従来より短縮できるのもメリットと言えるでしょう。その良さをなるべく大勢の方に知ってほしいと考えていますので、機会があれば、ぜひ一度体験してみてください。

Q患者さんと接する際に心がけていることは？

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▲患者の気持ちに寄り沿った診療を行う

一番大切なのは、患者さんに「寄り添う」という姿勢です。一般の患者さんの場合、歯に関する知識が乏しかったり、誤った情報をうのみにしていたりするというのはよくあること。しかしそれを即座に否定せず、まずは患者さんのお話にしっかり耳を傾けることも大切です。お気持ちをくみ取った上で、「でも今のままだと、こうなってしまう可能性がありますよ。どうされますか？」と、ご自身で決心できるまで時にはお待ちすることも必要です。その意味でも、やはり会話による信頼関係は大切ですね。歯科衛生士をはじめ、当院のスタッフはみんな明るくて個性的なのが自慢ですが、親しい仲にも礼儀を忘れない、心のこもった接遇を全員で心がけています。

Qこちらの予防歯科を受診するメリットは何でしょうか？

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▲先進設備を用いたメンテナンスを実施

当院の歯科衛生士は全員が10年以上のベテランで、患者さんに笑顔で帰っていただけるような快適なメンテナンスの提供をめざしています。その積み重ねが当院の定期検診の増加につながっていると実感します。また、肝心な歯科衛生士の技能や知識については勉強会などに積極的に参加し、日々進化し続ける歯科医療に追従すべく学習に励んでいます。どこにも負けないという意識で仕事に取り組んでいますので、初診の方も安心してお任せください。あと、当院では訪問歯科診療を行っており、ご高齢で通えなくなった患者さんの口腔ケアは私が担当させていただきます。この分野には大きな意義を感じているため、今後はさらに情熱を注いでいきたいですね。

Q日常生活や自宅でのセルフケアのポイントを教えてください。

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▲定期的なメンテナンスや自宅でのセルフケアが大事

クリニックの定期メンテナンスでいくら丁寧にクリーニングしたところで、それは年に数回だけの話。ケアを怠っていると数日もすればプラークが付着していきますから、やはり毎日のお手入れは絶対に欠かせません。そこでポイントとなるのは、患者さんに自分が主役であるという自覚を持っていただくこと。ブラッシング指導も従来のような指導という上からの目線ではなく、患者さんに実際に磨いていただいた上で「もうちょっとこうしてみたら？」と、伴走コーチのように寄り添いながらアドバイスするようにしています。大切なのは患者さん自身のモチベーションですから、うまく誘導していくことも私たち歯科衛生士の重要な役割と言えるでしょう。