全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月03日現在)

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 京都市下京区
  4. 京都河原町駅
  5. 川村歯科診療所
  6. 川村 賀行 院長

川村 賀行 院長の独自取材記事

川村歯科診療所

(京都市下京区/京都河原町駅)

最終更新日:2022/04/05

川村賀行院長 川村歯科診療所 main

京都タカシマヤ4階フロアにある「川村歯科診療所」は、1974年の開院以来、「予防」を重視した歯科診療を提供してきた。祖父、父、叔父と歯科医師家系で育ち、幼少期から歯科技工室で義歯を作って遊んでいたという川村賀行(よしゆき)院長は、さまざまな医療機関で技術を磨いたのち、自由診療を中心とした同診療所を父から継承。自身の技術と誠意を持って日々患者と向き合っている。「自分に合った仕事として、私は歯科医師しかできません」とほほ笑む川村院長に、診療所の理念や治療方針、自由診療への思い、自慢のスタッフと技工室について、院内設備など、幅広く話を聞いた。

(取材日2022年3月18日)

「向き合う」のは患者のみ。責任を持った誠実な治療を

診療所の歴史と特徴について教えてください。

川村賀行院長 川村歯科診療所1

歯科医師であった祖父と、その道を継いだ父と叔父が立ち上げた「医療法人川村会」の京都の診療所という立ち位置で、1974年に開設されたのが当診療所です。若い頃にアメリカ留学した父たちは先進の「予防歯科」について学び、かぶせ物の製造技術なども併せて日本に持ち込んだパイオニア的存在。2人は噛み合わせ、予防歯科の分野で著書などがあり、今も慕ってくださる歯科医師の方が全国にいらっしゃいます。また89歳の父は歯科医療に関する勉強を現役で続けており、今も私の診療に対しアドバイスをくれる“師匠”なんですよ。現在の運営は法人から独立していますが、開設時から現在に至るまで「予防」を掲げてきました。父・叔父からすれば「まだまだ甘い」と思われているかもしれませんが、患者さんの歯ができるだけ長く持つ診療を心がけています。

理念や診療方針を教えてください。

誠実であること、患者さんを十分に診て必要としていることを包み隠さず患者さんに告げること、そしてそれを実行することで正しい結果を残すこと。これがこの診療所において私たちがしなければならないことであり、私の診療理念です。当診療所は長年培った技術的な能力、スタッフも含めて組織力が備わっていると自負しています。まずは検査をさせていただいた上で、これまでの治療歴も含めた現在のお口の状況を、包み隠さず誠実に、患者さんにお伝えするよう心がけています。ただし、言ったからには正しく治療を実行し、結果を残すことが求められるため、期待に応えられるような診療を心がけています。また、当診療所では保険外の自由診療を中心としています。

なぜ自由診療を中心としているのですか?

川村賀行院長 川村歯科診療所2

まず、保険診療は患者さんの権利であり、それを否定するものではありません。そして、保険診療であっても相応の技術を持つ歯科医師が時間や情熱をかけて丁寧に行えば、自由診療に劣らない治療成果が期待できるというのが私の考えです。しかし、保険診療と自由診療は「扱える内容の差」が非常に大きいことや、私と患者さんと第三者が決めた「保険」の三角関係でなく、私と患者さんのみの関係で責任を持って仕事をしたいという思いもあり、これらをご理解いただいた上で当診療所の自由診療を受けていただきたいと考えています。こうした方針をご存じない患者さんが激しい歯の痛みなどで急ぎご来院されることもありますが、まず保険診療内での治療を行い、そこで信頼を得てリピーターになっていただけるように丁寧な説明を行っています。

負担に配慮した治療計画と院内技工で細かな要望に対応

診療の流れについて教えてください。

川村賀行院長 川村歯科診療所3

当診療所は完全予約制です。初診時は予約時間にご来院いただき、まずはコンサルテーションルームでお話を伺い、主訴を把握して問題点の解決をめざします。診察室で実際にお口の中を見せていただき、治療が必要な場合は口腔内を隅々まで検査し、予防の面でも大切な噛み合わせ、顎関節も確認していきます。お口全体を治療することもありますが、一気に治療するとさまざまな面で負担がかかります。しかし、患者さんの優先順位の高いところを治療しながら長期間かけて他も治していくことができれば、上手に予防しつつ、金銭的な負担も抑えられることが見込めます。定期検診は患者さんの状態を見極め、患者さんの状態によって月1回、上手に予防ができているので半年ごとなど、お伝えする期間は異なります。

スタッフの皆さんも実力ある方がそろっていらっしゃるとか。

当診療所のスタッフは勤続年数が長く、また技術的な面ではスタッフ同士で教え合って共有しており、「同じやり方」ができるのが強みです。人の入れ替わりがあるとレベルも下がりやすくなると私は考えていますし、手が変わるだけで敏感になってしまう患者さんもいらっしゃいますから、長く働き続けてもらうのは大切なこと。ですから、スタッフが長く働きやすいように、当診療所ではスタッフを全面的に信頼し仕事を任せる一方で、込み入った説明が必要な電話があればスタッフ任せにせず私が必ず代わり、精神的な負担を減らすようにしています。また、子どもの面倒を見ながら仕事ができるよう、スタッフルームにはベッドを置ける土足厳禁スペースも設置していて、産休・育休制度の導入はもちろん、子連れ出勤も可能にしています。18時終業で、残業もほぼないんですよ。

院内には技工室があり、専属の歯科技工士さんが在籍していますね。

川村賀行院長 川村歯科診療所4

技工室では、レーザー溶接機、鋳造機、CAD/CAMや同システムを利用して削り出すためのミリングマシンなどさまざまな機器をそろえ、歯科技工士が常駐しています。院内に技工室があると、かぶせ物などの補綴物の修理があった際にすぐに対応できる、歯科技工士が実際に患者さんの歯の色を見て作製に取りかかれる、外注よりも納期が短いなど、たくさんのメリットがあります。特に写真に写った歯の色は実際の色とは異なってしまうため、外注だと色合いをそろえるのはとても難しいもの。しかし当診療所では診察室に歯科技工士が入り、直接色を確認して作るため、実際の歯の色に合った補綴物を作製しやすいのです。

用途別診療室など設備も充実。親子3代で通う患者も

院内設備についてもご紹介ください。

川村賀行院長 川村歯科診療所5

診療チェア・機器が備わる診療室が4つあり、それぞれ用途別に仕様が異なります。1つ目は歯科衛生士がPMTCと呼ばれる歯のクリーニングをする診療室、2つ目は通常の歯科診療を行う診療室です。3つ目は根管治療や外科的治療を行う場所で、部屋そのものがエックス線検査室にもなっている珍しい個室です。扉や壁には鉛が入っていて、治療中に移動することなくエックス線撮影ができるため患者さんにとっても楽ですし、出血した状態で部屋を移る必要がないので、衛生面でも優れた設備と言えるでしょう。4つ目はマッサージ機能がついたチェアが自慢の診療室で、診療にお時間のかかる患者さんのための個室です。また、メインのエックス線検査室には、先進の歯科用CTがあります。

趣味のスポーツが、歯科医療の勉強の場ともなっているそうですね。

高校・大学とやっていたラグビーを再開したのが38歳の時。それまでは一日も休まず仕事ばかりしていたのですが、子どもを通じて知り合った医師の先生に誘われて、関西の医師・歯科医師が集まるクラブチームに入り、50歳頃まで毎週ラグビーをやっていましたね。現在はラグビーはほぼやっておらず、40代半ばに始めたゴルフを楽しんでいます。私は仕事の中で必要なものを探して勉強するタイプで、ラグビーのチームメートである医科の先生方に新しい医療について伺ったり、ゴルフで知り合った歯科医師の先生方に「こんなときはどうしていますか」など尋ねたり、また逆に私からお伝えしたり。お付き合いの場が勉強の場となって、知識が広がっていっていますね。

読者へのメッセージをお願いいたします。

川村賀行院長 川村歯科診療所6

ご高齢の方からお孫さんまでご家族3代全員でかかられる方が多く、小児歯科でのニーズの高い歯列矯正では専門の歯科医師も来てもらっています。また私は特に入れ歯など噛み合わせを含めた修復治療が得意で、丁寧に対応することで30年のお付き合いがある患者さんもいらっしゃいます。インプラントは自分の歯のようによく噛めるようになることが期待できます。また、入れ歯にはインプラントとは違った良さがあり、外科的処置がなく、将来介護を受けることになったときにケアが楽などのメリットが見込めます。ぜひご相談ください。しっかり予防をしたい方、きちんと入れ歯を作りたい方、勇気を持って歯の治療を受けたいという方に、誠実な治療をご提供したいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/16万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/60万5000円~、インプラント治療(1本)/38万5000円~

Access