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西本 周平 院長の独自取材記事

アイ歯科医院

(豊中市/桃山台駅)

最終更新日:2023/02/22

西本周平院長 アイ歯科医院 main

北大阪急行電鉄の桃山台駅から車で約5分、緑あふれる閑静な住宅街の一角にあり、近隣に住む幅広い世代の人たちが訪れる「アイ歯科医院」。院内のテレビやユニットのモニターで子どもが喜ぶビデオなどを映したり、所々にぬいぐるみが置かれていたりと、“子どもが怖がらない歯科医院にしたい”という思いが伝わってくる。温かく迎えてくれた西本周平院長は、落ち着いた口調で、優しい雰囲気が印象的な歯科医師。自身も3児の父である西本院長に、大人から子どもまで真摯に対応する診療への思いなどについて聞いた。

(取材日2023年1月20日)

歯の寿命を長く保つ治療がモットー

どのような経緯で、こちらで歯科診療を始められたのですか?

西本周平院長 アイ歯科医院1

豊中市は私自身の出生地であり、なじみ深い場所です。幼い頃から父に「努力が報われる仕事」と勧められたのを機に歯科医師を志し、九州大学歯学部を卒業後、京都府の大規模歯科医院に就職しました。歯科医師の多くは卒業後、大学病院に入局するケースが多いですが、専門に特化した治療ではなく、広範囲にわたって歯科診療を学びたかったので、一般の歯科医院で働くことにしました。そこは教育熱心な歯科医院で、先輩の指導のもと朝から深夜遅くまで診療と勉強漬けの毎日を送りました。その結果、虫歯や歯周病治療はもちろん、高度な専門性を要する歯列矯正やインプラント治療まで、どのような症状でも一人で対応できるスキルを身につけられました。歯科医師となって6年が過ぎた頃、こちらで院長をしていた先生からご縁があって歯科医院引き継ぎのお話をいただき、幼い頃から慣れ親しんだこの地で、2008年から歯科診療のスタートを切ることになったのです。

診療方針を教えてください。

できるだけ歯を削らず、生まれ持った歯を少しでも残せるような治療をしたいと思っています。歯をたくさん削ってセラミックの歯を並べる「審美修復治療」を目標とする歯科医師も多くいます。しかし私はそのような、見た目をきれいに見せるために歯を削ることに、“もったいない”という意識があるんです。例えば神経の治療においても、できる限りその疾患部分の修復にとどめて、本来の歯の姿で温存したいと思っています。これは、近年広がりつつある、なるべく歯を削らず、最小限の介入にとどめる「ミニマルインターベーション」という考え方ですね。歯を削る必要がある治療はもちろんあるので、お口の状態に合わせながら、少しでも歯の寿命を長く保つための治療をしたいと思っています。

歯の寿命を長持ちさせるために必要なことは何ですか?

西本周平院長 アイ歯科医院2

歯を失う大きな原因である歯周病は、かかっても重症化するまでは自覚症状がありません。そのため定期的なメンテナンスを継続して歯石を取り続けることが大事。また実は食いしばりも歯の欠損を招いてしまう大きな原因となります。噛む力は強い人で70Kgを超える大きな力です。日常的な歯ぎしりや噛みしめによるダメージの蓄積で知覚過敏、歯のすり減りや破折、細かいひびからの虫歯、歯周病の進行、顎関節症など、多くの弊害が生じる恐れがあります。歯ぎしりや噛みしめは多くの方が就寝中にしています。日中も無意識に噛みしめているという方も多くいらっしゃいます。ご自身でも気づいていない人が多いので、噛みしめ癖がないか気をつけてみてください。対処法としては歯を守るためのマウスガードの装着や、噛み合わせ調整などを行います。

食生活も大事だそうですね。

甘いものを摂取するたびに虫歯菌は酸を産生して、歯を溶かしますので、例えば、砂糖を含む飲料をちびちび飲んだり、仕事をしながらお菓子をちょこちょこつまんだりしてしまうと、口の中が酸性になっている時間が長くなり、再石灰化が間に合わず虫歯に進行しやすくなります。歯の寿命を長持ちさせるためにも、ダラダラ食べをやめ、ジュースではなく水やお茶を摂取するような食生活を心がけましょう。

子どもから高齢者まで、幅広い歯科診療の提供を

入れ歯治療に関しての経験が豊富だそうですね。

西本周平院長 アイ歯科医院3

はい。以前勤務していた歯科医院は往診に対応していて、年間を通してたくさんの入れ歯を作製していたので、入れ歯治療の経験は豊富です。自費治療になりますが、当院でお勧めしているのが「ノンクラスプデンチャー」。一般的な入れ歯ですと金属のバネで歯に装着しますが、これは金属を使っていません。気になる金属のバネがないため見た目では入れ歯をつけていることがわからないほどきれいです。また審美性だけではなく、割れにくいという強度と柔軟性があり、そしてとても軽いというのがポイント。柔軟性と軽さはバネをかける歯への負担軽減にもつながり、装着した時にすき間が少ないため食べ物が詰まりにくく、歯周病になりにくいのもメリットでしょう。年齢を重ねるにつれて食べることの楽しみはとても大きくなり、QOL(生活の質)にも大きく影響しますので、気軽にご相談していただけるとうれしいです。

設備にもこだわりがあるのでしょうか?

最近、先進のレーザー治療の機器を導入しました。虫歯や歯周病など、さまざまな治療に活用できるものです。この機器の特徴はレーザー光を注水下で使うという点です。熱の侵襲がないので痛みが少なく安全性に配慮されている上、レーザーが水と反応しプラズマを生じます。強い殺菌力があるため細菌除去に有用です。患部の早い治癒を促すという意味でも、今後の治療に積極的に活用していきたいと考えています。

子どもの患者さんも多く訪れるそうですね。

西本周平院長 アイ歯科医院4

小児矯正に力を入れているため、子どもの患者さんも多く来院されています。小児歯科では、泣いてしまう子には、無理な治療はしないことが当院のモットー。治療の際に泣いて嫌がるお子さんが動かないように固定して治療を行うケースがあります。しかし、その治療をすると多くの子は怖がって、歯科医院嫌いになってしまいますよね。無理に治療したことで大人になってからも歯科医院を遠ざけるようになり、その結果歯を失うリスクが高まるなど、その子の一生を左右してしまう恐れがあります。「歯科医院は怖くないところ」と理解してもらうまでは、無理な治療はせず、場合によっては虫歯の進行を遅らせる目的の薬で対処するなど、できることから少しずつ治療を行います。そして初めて治療できたとき、その子の大きな自信になります。そんな成長した姿を見るとこちらもうれしくなります。

手遅れになる前に定期検診による早期発見と治療が肝心

治療する際に、気をつけていることはありますか?

西本周平院長 アイ歯科医院5

一方的に治療方法を押しつけるのではなく、選択肢がある場合はメリットとデメリットを丁寧に説明した上で、どのように治療するかはご本人に決めてもらうようにしています。まったく同じ口腔環境や生活習慣の人はいませんので、いわゆる教科書どおりの治療が、必ずしも良い結果につながるは限りません。例えば教科書的にはもう抜歯という歯でも抜きたくないという人もいますし、逆にもう抜いて欲しいという人もいます。ご提案した治療法を決めかねる場合は、一度持ち帰ってじっくりと考えていただいても構いません。当院では、患者さんにとって最も適した治療を行うことを重視しています。

ところで、休日はどのように過ごされていますか?

3人の子どもがおりますので、休日は一緒にあちこち出かけたり、公園や動物園などで遊んだりと、子どもとの時間に費やすことがほとんどです。趣味ですと、読書や囲碁、将棋が昔から好きですね。将棋は小学生の頃に父から教えてもらい、高校の時は囲碁将棋部に所属していました。、子どもたちにも少しずつ将棋や囲碁を教えていて、どれくらい強くなってくれるか楽しみにしています。あとは歯科医師になってから独学で油絵も始めまして、たまに箕面市民展に出展し、過去には奨励賞をいただいたこともあります。人物を描くことが多く、子どもをモデルに描くことも多いですね。

今後の展望とメッセージをお願いします。

西本周平院長 アイ歯科医院6

子どもの時に来てくれてた患者さんが大人になっても来てくれたりします。その成長っぷりに目を見張ります。そんなふうに生涯にわたって来ていただけるような、一緒に年を重ねられるような歯科医院をめざしたいですね。歯ぎしり、噛みしめと同様、初期の歯周病や虫歯は、ほとんど自覚症状がなく、痛みが出てから気がついたら、かなり進行してしまった状態となっていることもあります。悪化した虫歯や歯周病は、歯の寿命を縮めることになります。歯を失うリスクを避けるには、早期発見、そして予防が重要となりますので、お口の状態の確認のためにも、定期検診にお越しいただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/33万円~、インプラント治療/27万5000円~、ノンクラスプデンチャー/8万8000円~、ホワイトニング/3万3000円~

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