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林 敬人 院長の独自取材記事

林歯科医院

(宇和島市/宇和島駅)

最終更新日:2021/12/23

林敬人院長 林歯科医院 main

宇和島市の中心部にある「林歯科医院」。3代にわたり同じ場所で続く同院は、幅広い層に親しまれる地域に根づいた歯科医院だ。新潟大学歯学部を卒業後、東京での勤務を経て、ニューヨーク大学でインプラントや歯周病の研鑽を積んだ林敬人(はやし・のりひと)先生は、穏やかな口調と明るい笑顔が印象的。インフォームドコンセントを重視する同院では「見える化」したわかりやすい説明と丁寧なカウンセリングを重ねることで、患者とのコミュニケーションを密に図っている。「生涯おいしく食べて、笑顔でいてほしい」と林院長。その想いをより多くの患者が実現できるように、妻である副院長の林めぐみ先生とともに包括的な歯科診療に取り組む。地元に戻り父から院長を継承した林院長に、患者の口全体を診る診療への思いや同院の特長を聞いた。

(2021年10月28日)

患者の話を聞くことが、安心の歯科治療のための第一歩

最初に、クリニックについてご紹介ください。

林敬人院長 林歯科医院1

当院は、もともと僕の祖父が昭和の時代に開業しました。それから1966年に父が、2001年には僕が地元に戻ってきて院長を引き継いだので、祖父から私へと3代にわたって続いているクリニックなんですよ。現在は副院長の妻と2人体制で診療しており、一般歯科をはじめ、矯正歯科、小児歯科、審美歯科やインプラント治療に加え、メンテナンスなどにも力を入れて対応しています。患者さんの層は幅広く、小さいお子さんはもちろんですが、特に30代後半〜70代の方が多いように思います。中には90代の方もいらっしゃいますよ。

ホームページを拝見しましたが、カウンセリングを大切にされている印象を受けました。

そうですね。大人の方が初診でいらっしゃる場合、一度他院で治療をされた患者さんがほとんどだと思います。そのためカウンセリングでは、来院されたきっかけから、最終的にどうしたらここに来て良かったと思えるのかというご希望を、じっくりと聞き取って整理しています。多くの患者さんは、痛みがあったり義歯が外れたりといった今起きているトラブルにはお気づきなのですが、5年後、10年後先のことにはまだ目が届いていない状態です。でもそうではなくて、「これから生涯にわたってご自身がどれだけおいしく食べて、笑顔でいられるか」が本当のゴールだと思うんです。だからこそ丁寧にお話を伺い、患者さんが本当に困っていること、めざしたいゴールを明確にした上で、お互いのイメージが合致してから治療を開始するようにしています。

患者さんが安心して治療を受けられるよう、どんな取り組みをされていますか?

林敬人院長 林歯科医院2

診療時に大切にしているのは、治療説明を「見える化」することです。こちらから一方的に「伝える」のと、患者さんがきちんと理解できている状態の「伝わる」とでは、全然違いますから。治療について十分納得していただく「伝わる」説明を実践するため、口腔内スキャナーのデータを取り込んだ画像を用いるなどして、患者さんにとって適した治療を提案できるよう努めています。設備面に関しては、当院ではコンピューター制御によって歯の修復物を設計・製作する先進のCAD/CAMシステムを取り入れるなど、デジタル機器の導入にも力を入れています。

魅力的な笑顔をつくり、体全体の健康へとつなげたい

クリニックでは、審美面にも配慮した診療にも力を入れていらっしゃるとか。

林敬人院長 林歯科医院3

はい。実は以前までは僕自身が噛み合わせの研究に力を注いでいたこともあり、見た目の優先順位はそれほど高く考えていませんでした。ところが患者さん側からすると、見た目の美しさも重要だということに気づかされました。そのため、近年はホワイトニングやマウスピース型装置を用いた矯正など、審美面も考慮した診療への移行も積極的に進めています。さらに今後は、首から上のパーツに自信を持っていただけるように、ちょっとしたエステのようなメニューも取り入れたいと計画しています。

機能面と見た目の両方とも、患者さんにとっては大切なのですね。

患者さんの中には、「人生が変わった」とおっしゃる方や、コンプレックスが改善して涙を流される方もいらっしゃいます。高齢になればおいしい物を食べることが楽しみという方もおられるでしょう。それに人とコミュニケーションを取るには、大きく口を開けて笑えることも大切ですよね。最近のデジタルカメラは、笑顔を認識すると自動的にシャッターを切る機能がありますが、これはAIが口角の上がり方や歯の見え方などで判断しているんですよ。このことからも、いかにお口が笑顔をつくるための重要なパーツかわかります。ですから当院では、一人ひとりに合ったスマイルをつくることを理念としています。また、お口を良い状態に保つには食べ物も関係してくるので、食育や免疫力の向上、さらには運動や質の良い睡眠も当然必要となります。そんなふうに、歯科治療を通して体全体の健康についても患者さんと一緒に考えていけたらいいですね。

診療を支えるスタッフさんは、どのような方が在籍されているのでしょうか。

林敬人院長 林歯科医院4

患者さんがメンテナンスなどで来院される場合は、主に歯科衛生士が対応しています。しっかり治療を終えた後は「もう僕には会わないようにしましょうね」ということで(笑)、実は歯科衛生士のほうが患者さんと長い付き合いになるかもしれませんね。もし何か問題が見つかった場合も歯科医師が対応できるように、情報を共有するなどスタッフとは常に連携を取っています。それと、院内歯科技工士がいるのも当院の特徴です。例えば入れ歯が壊れたときや、色味の微調整が必要であれば、すぐに相談・調整をすることができるんですよ。長い期間お待たせすることがないので、患者さんにとってもメリットになるのではと思います。

おいしく食べて、笑顔あふれる人生を届けるために

予防歯科についても、先生のお考えを教えていただけますか?

林敬人院長 林歯科医院5

予防歯科においてまず重要なのは、日常をどれだけ変えられるかということ。1ヵ月に2回ほど歯科医院に通っても、残りの日数は自分で管理しなくてはいけません。毎日の習慣や食生活を変えなければ健康な歯を維持することは難しいので、この点を啓発していけたらいいですね。そして、患者さんに現状をしっかり把握してもらうことも大切です。当院に初診で来られた方には、現在直面している問題を解決した後に時間を取っていただき、90分ほどかけて改めて検査を受けてもらいます。それから予算面も含めて、5年後、10年後も健康でいるために、どんな手段があるのかを提案します。そうして初めて、スタートラインに立ってもらうことができると考えています。

今後の展望をお聞かせください。

診療の幅を広げることで、全身の健康やエイジングケアにもつなげていければと考えています。患者さんには、ずっと自分の歯でおいしく食べられる人生を送ってほしいですからね。そして僕は、笑顔が幸せの象徴だと思っていますので、心から笑って過ごせること。最終的には、そうした状態のまま健康寿命を迎えていただけることが理想です。特に女性に関しては、いくつになってもきれいでいられるようなサポートもしていけたらと思っています。当院では患者さんに向けたセミナーを開催することもありますので、機会があればぜひ活用していただけたらうれしいです。

読者の方へ向けて、メッセージをお願いします。

林敬人院長 林歯科医院6

歯科医院は、皆さんにとって苦手な場所だと思います。やはり最初は、どんな治療を受けるのかわからないという不安を抱えた状態で来られますから。当院では、最初にその不安をできる限り払拭して治療にあたります。また、一つの症状があって来院された場合にも「なぜ問題が起きたのか?」という原因が別にあるはずです。同じようなトラブルを引き起こさないためにはどうすべきかを考えて、患者さんにもきちんと知ってもらいたいのです。患者さんも、ご自身の体のためにすべきことを知ったら日常も変化していくでしょう。日常が変われば食生活や体も変わり、人生もいずれ変わるはず。そして、人生がより豊かになると思っています。そんなふうに、当院が患者さんの人生が豊かになるきっかけになるような場でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/37万8400円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、ホワイトニング/7700円~

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