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広域高度医療と地域医療支援を軸に
多摩地域約400万人の健康に貢献

近藤 泰児院長

近藤 泰児院長

1979年東京大学医学部卒業後、同大学整形外科学教室へ入局。脊椎・脊髄外科、股関節外科を専門とする。2013年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。院長を務める傍ら整形外科の外来診療も担当する。

多摩地域の中核的病院として広域に高度医療を提供する『東京都立 多摩総合医療センター』。重篤な三次救急患者を含め昼夜を問わず救急患者を受け入れ、脳卒中、心筋梗塞、心不全の取り扱い件数が多数。がん診療連携拠点病院、総合周産期母子医療センターの役割も担い、がんの緩和医療や困難な出産事例にも対応する。重点医療は救急医療、がん医療、周産期医療だが、それを支える総合診療にも注力。地域医療支援病院として、地域包括ケアや在宅ケアのネットワークにも参加している。
平成22年に前身の「都立府中病院」が全面改築移転、同建物内に「東京都立 小児総合医療センター」が併設され、合わせて1350床の大規模病院が誕生。2院で連携し、小児腎臓病患者などの移行期ケアに注力する。「東京都立神経病院との密な連携で専門領域のコンサルテーションを行うなど、総合的医療機能を持つ高度急性期病院として多摩地域の健康を支えます」と近藤泰児院長。

 

救急・総合診療部門(ER)

西田 賢司先生

部長
西田 賢司先生

1986年東京医科歯科大学医学部卒業後、同大学分子内分泌代謝学分野に入局。2015年より現職。専門は内分泌代謝内科。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医・学術評議員、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・評議員。

明るく開放的な空間の入り口。患者の健康面・生活面を多角的に診て、各診療科につなぎ日々多くの患者を救う

明るく開放的な空間の入り口。患者の健康面・生活面を多角的に診て、各診療科につなぎ日々多くの患者を救う

救急患者を24時間体制で受け入れ
地域住民の安心・安全を守る

平成27年に救急の外来と総合内科の外来の再編成により発足した救急・総合診療部門(ER)。救急の外来診療を幅広く担い、一次・二次救急患者を24時間365日体制で受け入れている。応急処置後は必要に応じて各専門診療科へ引き継ぐことができるのも、総合的医療機能を持つ同院の強みだ。

救急・総合診療部門(ER)は同院での救急診療体制のうち、主に軽~中等症患者の初期対応を行っている。来院時にはトリアージ(重症度判定)を行っており、必ずしも来院順ではなく重症度に応じて対応順を変えている。中には超重症患者もいるため、その際は救命救急センターとの緊密な連携体制で対応している。
「基本的に患者さんを断らず、内科から外科まで幅広く対応させていただきます」と、西田賢司部長。より多くの患者を救うために、地域医療機関との役割分担にも留意している。
「日中や地域のクリニックが空いている時間帯はかかりつけ医に相談し、夜間・休日は当部門を利用していただきたいと思っています。また、当院で治療を受けた後はかかりつけ医のところに戻れるよう、しっかり橋渡しを致します」
幅広く診ることができる医師を育てるため、後期研修医も積極的に受け入れ、人材育成という領域からも地域医療に深く貢献している。

救命救急センター

清水 敬樹先生

部長
清水 敬樹先生

1995年広島大学医学部卒業後、昭和大学にて救急医学の研鑽を積む。専門は救命医療、集中治療医学、外傷、IVR(画像下治療)、ECMO(体外式膜型人工肺)。日本救急医学会救急科専門医・評議員、日本集中治療医学会評議員、日本外傷学会評議員。

救命救急センターの重症ベッドエリア。重症外傷や脳血管障害など時間との勝負の症状に、スピード感を重視した初療を行っている

救命救急センターの重症ベッドエリア。重症外傷や脳血管障害など時間との勝負の症状に、スピード感を重視した初療を行っている

モットーは「断らない救命」
最後の砦として命を救うため尽力

特定集中治療室の認定を受けた6床を含む20床を有する救命救急センター。東京消防庁からの三次救命対応ホットラインを通じて年間約1500件(平成29年4月〜平成30年3月)の重症患者を受け入れ、多くの患者の命を救っている。ホットラインの応需率は92%を超えており、「断らない救命」をモットーに運営されている。

日本救急医学会救急科専門医をはじめとする、経験豊富なスタッフによって構成される同センター。総合的診療を実現する同院ならではの強固な体制と、先端治療を取り入れた高度医療により多くの患者を救っている。
院内には総合周産期母子医療センターを併設し、多摩地区における数少ない母体救命対応施設として、たらい回しを防ぐべく最後の砦の役割を果たしている。母体救命においては迅速な輸血確保体制を整備し、関係各科との連携も強化。救急に強い産婦人科医師や母体救命に強い救急医師の育成にも注力している。
重症頭部外傷や脳血管障害など、時間との勝負となる症例は初期治療後に速やかに脳神経外科にバトンタッチ。スタッフの士気を高めるために自らユニフォームをデザインしたという清水敬樹部長は、「近年は重症な呼吸不全に対するECMO(体外式膜型人工肺)を導入しました。救命の確率を上げるために進化を続けたいと思います」と熱意を語る。

消化器がん医療 消化器内科

並木 伸先生

医長
並木 伸先生

1998年三重大学医学部卒業。出身医局は東京医科歯科大学消化器内科学教室(第二内科学教室)。専門分野は消化器内視鏡を用いた治療(EMR・ESD)。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医。

低侵襲の内視鏡治療など
専門性の高い医療を提供

早期食道・胃・大腸がんの内視鏡治療、肝がんのラジオ波焼灼療法などの低侵襲治療、がん化学療法に注力する消化器内科。消化器内科の医師が24時間当直し、高度医療を実践している。ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、EUS(超音波内視鏡検査)、EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)なども多数例施行。「日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医をはじめとした専門知識のある医師が多数おり、専門性の高い医療の提供に努めています」と並木伸医長。

消化器がん医療 外科

森田 泰弘先生

部長
森田 泰弘先生

1993年金沢大学医学部卒業。出身医局は千葉大学臓器制御外科学教室(第一外科学教室)。専門分野は肝胆膵外科、肝胆膵内視鏡外科、消化器外科。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

消化器外科の幅広い分野で
胸・腹腔鏡手術に対応

森田泰弘部長率いる外科では上部・下部消化管、肝胆膵、乳腺、血管などの手術治療に対応。患者負担軽減や治療精度向上のため、消化器領域では胸・腹腔鏡手術に注力しているのが特徴だ。近年は手術支援ロボットを導入し、さらに治療精度を上げている。悪性腫瘍に対しては、放射線治療や化学療法を取り入れた集学的治療に取り組んでいる。「他科との連携により、合併症を抱えた患者さまにも対応できるのが当院の強み。消化器内科や放射線科とも十分に協議した上で、適切な治療方針を提案します」

呼吸器がん医療 呼吸器内科

高森 幹雄先生

部長
高森 幹雄先生

1995年千葉大学医学部卒業。千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学教室出身。専門分野は呼吸器内科一般、肺がんの内科的治療、腫瘍内科一般、呼吸器内視鏡、サルコイドーシスなど。日本内科学会総合内科専門医。

年齢を理由に諦めず
患者に寄り添う治療を実践

肺がん・原発不明がんなどの悪性腫瘍をはじめとして、肺炎・肺化膿症などの呼吸器感染症、肺結核・肺非結核性抗酸菌症などの抗酸菌感染症、気管支喘息など呼吸器領域の疾患全般に対応。感染症内科と共同で、アレルギー精査やエイズ診療も行っている。同院の強みであるがん治療については、「年齢を理由に諦めず、使用可能な薬がある限りは治療を続けたい」と話す高森幹雄部長。他科との強固な連携を生かして併用療法を実施するなど、治療精度を上げるために日々尽力している。

呼吸器がん医療 呼吸器外科

小原 徹也先生

部長
小原 徹也先生

1985年東北大学医学部卒業。東京女子医科大学第一外科出身。専門分野は肺がん・呼吸器感染症・重症筋無力症などの外科治療、胸腔鏡下手術。日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医。

患者負担の少ない
胸腔鏡下手術を積極導入

肺がん・結核を含む肺疾患の治療から、東京都立神経病院との連携による重症筋無力症や胸部外傷まで幅広く取り組む呼吸器外科。肺がんは全体の約90%を低侵襲の胸腔鏡下手術で行い、3D-CTを用いた術前シミュレーションで安全性と精度の向上をめざしている。術後の補助化学療法や放射線照射は、患者のQOL(生活の質)に配慮した上で実施する。
「手術はもちろん術後のさまざまな治療もすべて当院でできるのが強みです。地域密着の考え方は旧府中病院からの伝統ですのでお気軽にご相談ください」

乳がん・婦人科がん医療

プライバシーに配慮された診察室。それぞれの患者の希望や生活スタイルを考えエビデンスに基づいた診療が行われている

プライバシーに配慮された診察室。それぞれの患者の希望や生活スタイルを考えエビデンスに基づいた診療が行われている

専門病院レベルの治療で
女性のがんに対応

乳腺外科と産婦人科が協力し、乳がん・婦人科がんの治療に取り組む同院。乳腺外科が実践する乳がん治療は化学療法、手術治療、放射線治療、薬物療法、再建手術など専門病院レベルの高水準治療を網羅。患者の希望や生活スタイルを考慮した上で治療法を決定していく。
一方、産婦人科では周産期医療、婦人科悪性腫瘍の治療、婦人科一般治療・手術、婦人科救急医療を中心に行い、近年は遺伝情報を用いた先端医療も導入。豊富な症例数を背景とする、安定的な医療を強みとしている。

泌尿器がん医療 泌尿器科

東 剛司先生

部長
東 剛司先生

1996年東京大学医学部卒業。出身医局は東京大学泌尿器科学教室。泌尿器科悪性腫瘍、がん免疫療法を専門としている。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

先端の検査と治療により
前立腺がんを早期発見

年々患者数が増加する前立腺がん治療には、従来の手術よりも繊細で精密な手術を行うことができるロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術を採用。手術、ホルモン療法、放射線治療の他、東剛司部長が得意とする薬物療法にも注力しており、他院からの紹介患者も後を絶たない。泌尿器科領域全般の治療に加え、膀胱鏡検査や超音波検査などの各種検査にも対応。「50歳以上の男性には、早期前立腺がんを発見できるPSA(前立腺特異抗原)のチェックをお勧めします」と東先生。

血液系がん医療 血液内科

特別な空調設備できれいな空気を循環させている無菌室。通常の化学療法よりも強い抗がん剤を使用する患者を感染から患者を守る

特別な空調設備できれいな空気を循環させている無菌室。通常の化学療法よりも強い抗がん剤を使用する患者を感染から患者を守る

高度な移植治療を駆使して
地域医療の水準向上に貢献

良性疾患はもちろん、白血病や悪性リンパ腫などの悪性疾患も診療する血液内科。特に悪性疾患に対する化学療法や、造血幹細胞移植に対応する地域に数少ない存在であり、高齢者にはRIST(骨髄非破壊的移植)も提案している。社会的背景などを考慮して、さまざまな治療法の中から最適なプランの提案に努めている。都心に出ず、地域で治療を完結したいと考える患者も多いという地域特性を考慮し、より幅広いニーズに応えるべく、医療の充実を図っているのが特長だ。

頭頸部がん医療 耳鼻咽喉科・頭頸部外科部門

中屋 宗雄先生

部長
中屋 宗雄先生

1996年防衛医科大学校卒業。出身医局は東京大学耳鼻咽喉科学教室。専門分野は鼻科領域・頭頸部がん、鼻内内視鏡手術・頭頸部外科手術。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医。

難易度が高い頭頸部がんを
エキスパートが診療

耳鼻咽喉科・頭頸部外科部門では、耳・鼻・喉に加え、顔や首を含む広範囲の疾患を診療。また、治療難易度が高いといわれる頭頸部がんの治療にも積極的に取り組んでいる。
「QOLにも大きく影響する頭頸部がんは、一人ひとりのバックグラウンドに合わせた治療が必要です」と説明する中屋宗雄部長。さまざまな治療法から適切な組み合わせを提案し、形成外科や外科と合同で手術を行うことも。より多くの患者を救うべく、頭頸部がんに対応できる医師の育成にも努めている。

周産期医療 産婦人科

中屋 宗雄先生

部長
光山 聡先生

1986年東京医科歯科大学医学部卒業、同大学産科婦人科学教室出身。専門分野は産婦人科一般、婦人科悪性腫瘍治療、産科救急。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。

多摩地区において少ない
母体救命対応施設

総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク妊婦や救急妊婦も受け入れる同院の産婦人科は、多摩地区において数少ない母体救命対応施設として最後の砦の役割を果たしている。救命を必要とする妊婦を必ず受け入れるために、迅速な救急体制を確保している。さらに新生児部門と連携して、出産後までケアできるのも大きな特色だ。
「多摩地区で安心して出産できる環境の構築が目標です」と話す光山聡部長は、災害時の妊婦救命を視野に入れ、地域連携の体制も強化している。

精神科医療 精神神経科

「森のホスピタル」の雰囲気をイメージしたカーテンで仕切られた4床室。窓からは中庭に咲く季節の植物を眺めることもできる

「森のホスピタル」の雰囲気をイメージしたカーテンで仕切られた4床室。窓からは中庭に咲く季節の植物を眺めることもできる

夜間・休日精神科救急や
がん患者のケアに尽力

重篤な精神症状を呈する患者をケアするために夜間・休日精神科救急を実施する精神神経科は、救急医療を軸とする同院の一角として地域に貢献。精神疾患に身体疾患を合併した患者の外来・入院治療にも取り組んでいる。総合周産期母子医療センターと連携した精神疾患のある妊婦のサポートや、がん患者の精神的苦痛の緩和にも注力する。
入院施設は病床を広く取り、患者がゆったりと過ごせる環境に。急性期の患者に限らず、少し休息が欲しいと感じた人の入院相談にも応じている。

心臓・大血管疾患医療

大塚 俊哉先生

心臓血管外科部長
大塚 俊哉先生(右)

循環器内科部長
田中 博之先生(左)

低侵襲の「切らない」手術で
国内外の患者を治療

カテーテルアブレーションや心臓再同期療法などの高度な不整脈治療、冠動脈・大動脈疾患の難治性病変治療において豊富な実績を有する循環器内科。「今後は補助循環ポンプカテーテル(インペラ型)や経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)も導入する予定です」と田中博之部長。
大塚俊哉部長が率いる心臓血管外科では、低侵襲の冠状動脈バイパスや弁膜症手術に加え、心房細動に対する完全内視鏡下の「切らない」低侵襲外科手術を実践。「高い技術を生かし海外から来院する患者さんも受け入れています」と話す。

脳血管疾患医療

上田 雅之先生

神経・脳・血管内科部長
上田 雅之先生(右)

脳神経外科医長
太田 貴裕先生(左)

命に関わる脳卒中を
24時間診療する体制を構築

神経・脳・血管内科と脳神経外科が連携し、重篤な脳血管疾患に対応。「脳卒中ホットラインを設け、外科対応の脳出血か内科対応の脳梗塞か判断がつかない救急患者さんも受け入れます」と上田雅之神経・脳・血管内科部長。同科は、多摩地区でトップクラスの脳血管障害治療実績を有する。「平成31年の4月には、脳動脈瘤に対するフローダイバーター治療を導入しました」と開頭手術・カテーテル治療が専門の太田貴裕脳神経外科医長。高度な技術と先端医療を、地域に提供していく。

看護部門

上野 真弓さん

部長
上野 真弓さん

1986年に看護学校を卒業し、同年に東京都立墨東病院に入職。大久保病院、豊島病院の開設準備担当、東京都立広尾病院看護科長、東京都立大塚病院看護部長を経て2018年より現職。700人以上の看護師を束ねる。

家族の気持ちに寄り添い
早期回復を温かく支援

高度急性期医療を筆頭に、都立病院として幅広い医療を提供する同院。看護部のスタッフも専門分野で臨床経験を積み、高い技術を持つ医療チームの一員としてあらゆる場面で活躍する。「重篤な三次救急患者さんを含むすべての患者さんの早期回復をめざし、医師とともに温かな気持ちで寄り添うことを信念としています」と上野真弓部長。患者や家族の不安軽減のため退院前後に自宅訪問するなど、手厚いフォローも実践。がん治療に関する専門知識を有する看護師を中心に、がん患者のケアにも注力している。

総合患者支援センター

入院から退院までワンストップでフォロー
医療に限らず保健や福祉面の相談にも親身に対応

患者への医療・保健・福祉を含めた包括的なサービスを提供する総合患者支援センターでは、医療ソーシャルワーカーや心理相談員など各専門家が連携し種々の問題に対応。福祉相談や退院支援などを行う医療福祉相談支援センター、入院準備から退院までの相談に親身に対応する入院サポートセンターなどを有する。「緩和ケアに関する相談・指導などを行うがん相談支援センター、地域医療連携センター、チーム医療部門も開設し、幅広い面から患者さんを支援しています」と苅田達郎センター長。


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