ドクターズファイル特集
高野病院

(公開日2015年11月10日)

院長メッセージ「自分自身が受けたい医療」をめざし、
愛着あるこの街で地域の患者を支えていきたい

高野 研一郎院長

高野 研一郎院長

1993年獨協医科大学卒業。大学病院で専門にしていた整形外科診療に加え、高度救命救急センターでの勤務の経験もあり全身管理も得意分野。2012年から高野病院で現職。
入院・外来患者の診療の傍ら、蒲田医師会地域医療対策担当理事、東京都医師会病院委員会委員、東京都病院協会理事など要職を兼任する。

昭和10年開業の高野病院は、大鳥居駅前に建つこの街のランドマーク的な存在。創立以来、地域の患者ニーズに応える形で柔軟な変革を遂げてきた。その長い歴史の中で、祖父から父へ受け継がれてきた伝統のバトンは今、3代目の高野研一郎院長に託されている。
同院の最大の特徴は慢性期医療を担う「療養型病院」としての役割。80床を完備し、急性期治療後も療養が必要な長期入院患者を受け入れる。医師や看護師のベースにあるのは、言葉にできない患者の痛みや不快感のサインを見逃さない姿勢。ほんの小さな変化にも目を留め、きめ細やかな医療と看護に努めている。
外来診療においても、内科・外科・整形外科・皮膚科・眼科・脳神経外科・リハビリテーション科それぞれの領域で、日常生活に必要な一般的な医療を高いレベルで提供する。
病院の理念は、「自分自身が受けたいと思う医療をめざして」。スタッフ全員がどんなときも患者と家族の立場を忘れず、最善を尽くし、地域医療の向上に尽力している。

入院多くの患者と家族の役に立つため、短期入院の受け入れも開始

病床数80床。医療保険適用の長期療養型病院として地域で知られる高野病院は平成26年の医療法改定を受け、短期入院にも力を入れていく方針だ。南向きの明るい病院内には、特殊浴室やリハビリテーション室、ゆったりとくつろげる談話室などが備わり、スタッフの行き届いた対応も加わって、いつも穏やかな空気に包まれている。

毎日献身的に看護にあたる看護師たち。あいさつや声かけを欠かさず、温かい笑顔と細やかな心遣いで患者のために頑張るスタッフの存在も同院の魅力の一つ

贅沢なスペースの談話室は南向きで日当たりが良い。
病室は個室(4室)、2人部屋(14室)、4人部屋(12室)で計80床を完備

浴室にはベッドに横になったまま入浴できる設備を完備。衛生面はもちろん、精神的なリラックスのためにもできるだけ快適な入浴介助が行われている

個々の患者の希望に応える慢性期病院として、
テーラーメイド医療を提供

高野院長の祖父にあたる先々代が個人病院として開院した高野病院。その後、救急病院を経て慢性期病院となり実に80年もの間、地域医療を支えてきた。現在は整形外科が専門の院長のほか、各診療科の医師や看護師、リハビリテーションを担う専門スタッフ、管理栄養士など総勢70人の職員が力を合わせて、日々の診療や患者の対応にあたっている。
長期療養入院については国が定める基準に則り、医療処置が必要な患者のみを受け入れる。処置で多いのは気管切開といって人工の気道を作るケース。「意識障害の人は下顎で喉を塞いでしまい、呼吸がうまくできないことがあるため、医療用のパイプのようなもので空気の通り道を作ります」と高野院長は話す。
一方、今年4月に国が打ち出した医療法の改定を受け、2週間から1カ月程度の短期入院患者の受け入れもいち早く開始。
在宅療養を続けていると一時的に病状が悪化し、ある期間、入院治療が望ましい時期があるが、大学病院などの大規模病院に入院するほどではないという場合、長期療養型病院である同院が受け入れを行い、患者の状態や家族の要望、退院後の在宅療養のことも視野に入れながら、一人ひとりに応じたケアをしている。そうすることで、在宅介護・看護にあたる家族の負担を少しでも減らしたいと考えているのだ。
こうした取り組みは地域の医療機関にも広く伝えられ、地域医療連携に大きく貢献している。

TOPICS 短期入院対応

▲見学は休診日以外で随時。長期・短期とも入院については入院相談係(03-3741-0011)へ電話で問い合わせを

レスパイト入院を含む
短期入院患者の万全の受け入れ態勢

同院の短期入院は肺炎や尿路などの感染症、褥瘡(じょくそう)の悪化例といった、入院治療によって改善が期待される症状を受け入れている。期間は病状に応じ相談できるので、在宅療養における家族の介護疲れや近親者の冠婚葬祭、旅行、病気などの事情から介護ができなくなった場合、一時的に患者を預かる「レスパイト入院」にも対応。週末のみの入院から、数週間の療養まで広く受け付けている。

外来日常生活を網羅する豊富な診療科、複数を同時受診する患者も多数

各分野の専門医たちが、それぞれのフィールドで存分に力を発揮する外来。風邪や腹痛などの日常的な病気から、重篤な病気につながりかねない症状まで、充実の体制で幅広い診療を行い、長期通院から急な通院が必要なケースまで、さまざまな患者に対応する。平成26年からは脳神経外科医による物忘れの治療がスタート。認知症を食い止めるための早期発見・診断に力を入れている。

吹き抜けの天井が心地良い開放感を演出している待合室。淡い水色と白を基調にした清潔な空間には、いつも明るい自然光が射し込み、ゆったりとくつろげる空気が流れている

栄養士の川口優子さん(右)と渡真利愛美さん。外来では生活習慣病患者のための栄養指導も行っている

一院で複数の科の診療が受けられることもメリットの一つ。実際、そうした患者は多く、喜ばれているという

各診療科のエキスパートが、子どもから超高齢の患者まで、地域住民の健康を支える

高野病院の外来には日常生活に密接な診療科がそろい、どの診療科にも幅広い世代の患者が訪れる。とりわけ内科には近年の超高齢化社会を反映し、100歳以上の患者も通院。羽田空港に近い立地とあって、航空関係の仕事に従事する働き盛りの世代も多い。
内科で多い相談は糖尿病などの生活習慣病だ。管理栄養士からの栄養指導のほか、医師による運動指導も行っている。風邪や腹痛、発熱、咳などは通年で患者がおり、医師の中には40年以上のキャリアを持つベテランもいて、頼れるかかりつけ医として大きな信頼を寄せられている。
整形外科は高野院長の担当。大学病院の勤務医時代にサッカーワールドカップのピッチドクターや長野オリンピック・アルペンスキーでコースドクターを務めた特殊な経験も生かし、高齢者の膝や腰、関節の痛みなどの慢性的な症状から、スポーツや仕事中のアクシデントによる突発的な症状まで対応している。
外科診療は療養型病院の特性上、通院の上で局所麻酔を使う小外科治療に特化。皮膚の腫瘍や肛門周りの治療なども行う。
また診察室の並びにある検査室にはレントゲン、全身CT、心電図、超音波などの各種検査機器を完備。消化管内視鏡は口から挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡をそろえ、患者の状態や要望に応じて使い分けている。なお、四肢体表の超音波検査と骨密度検査は整形外科で行っている。

TOPICS 物忘れ・頭痛・めまいの外来診療

▲超高齢者社会の到来を受けた今、「少しでも早期発見・早期治療のきっかけになってほしい」と高野院長

認知症の発症を防ぐために生まれた、新しい外来診療

2014年4月より、認知症対策として脳神経外科医による「もの忘れ外来」も行っている。加齢に伴う一般的な症状なのか、あるいは治療を要する状態なのかを専門医が診断する。治療が必要な場合、大田区三医師会が行う「大田区認知症連携パス」を利用し、認知症治療を専門に行う病院に患者を送るという流れだ。また、同院では頭痛・めまいの外来診療も行っている。

その他特色

医療資源を最大限に活用し、長期・短期入院患者のために最善の診療に尽力する高野病院。外来診療においては内科・整形外科を筆頭に、多岐にわたる専門的な診療を提供し、初期医療に貢献することをめざしている。「自分自身が受けたいと思う医療」をモットーに施設や診療科の充実を図っていった結果、院内のバリアフリー化、眼科診療の強化、リハビリテーション科の利便性向上などを実現している。


■眼科

小児から高齢者まで、コンタクトの処方・外傷・感染症・アレルギー疾患・白内障など目の疾患を幅広く診療

毎週火・木・金曜には眼科の診療も行っている。数ある外来診療科目の中では最も新しい科であり、外科を専門に診療する病院として開院したゆえ、地域の人々にとっては「外科の救急病院」のイメージが先行するようだが、専門医による診療を始めてからはすでに10年が経つ。同院の眼科には患者が次々と訪れる。コンタクトの処方を希望する10~20代の若者から、白内障などの疾患を抱える高齢者まで実に幅広い。主訴は患者によりケース・バイ・ケースだが、流行性角結膜炎(はやり目)などの感染症や花粉症をはじめとするアレルギー疾患は、年齢を問わず多くみられる症状だそう。また、工業地帯という地域柄、外傷の患者も多く来院する。


■リハビリテーション科

入院患者は「拘縮防止」、外来患者は「生活に必要な機能の維持」を第一に考えた施術を提供。整形外科専門の高野院長が直接診療

リハビリテーション科では入院・外来いずれも、整形外科を専門とする高野院長が診療にあたっている。ただし、入院と外来では、リハビリテーションの内容が大きく異なる。前者の場合、自分で動くことができない患者が大半を占めており、関節の拘縮を防ぐために全身の大関節を動かすことが主な目的。毎日スタッフが病室を訪れ、入院患者への対応を行う。一方、外来では外傷や脳血管障害の後に行うものと、加齢などにより体力が衰えてきたことに対して行うものの2つに大別される。どちらにおいても、生活に必要な機能を維持することを目的に、症状に合わせ一例ずつ個別に処方。マッサージなど患者にとって気持ち良い施術も取り入れている。

病院情報

●受診について
各診療科目によって診療曜日・時間が異なりますので、事前にご確認の上ご来院ください。また最善の診療ができるように多くの病院と連携体制を整え、地域の皆さまの病気の早期発見、初期医療に貢献することをめざして各科の診療を行っています。

診療時間
  • ●内科系一般/外科系一般(外科・整形外科)/リハビリテーション科
  • 月~金 9:00~12:00/15:00~18:00
  • 土 9:00~12:00
  • ●皮膚科
  • 火・木 10:00~12:00/15:00~17:00
  • ●眼科
  • 火・金 10:00~12:00/15:00~17:00
  • 木 10:00~12:00

※受付は診療時間の30分前までです
※脳神経外科・もの忘れの外来診療は、毎月第1土曜午前に診療しています。

診療内容
  • □内科
  • □外科
  • □整形外科
  • □脳神経外科
  • □皮膚科
  • □眼科
  • □リハビリテーション科

病床数:80

高野病院

TEL03-3741-0011

住所〒144-0033 東京都大田区東糀谷3-3-24

駐車場有(15台)

休診日 土曜午後/日/祝日

URLhttp://www.takanohospital.com


病院・クリニック、医者を探すならドクターズ・ファイル
ドクターズ・ファイルは、全国の病院・クリニック、医者の総合情報サイト! 頼れる病院・クリニック、医者を独自取材! 診療科目、行政区、沿線・駅、診療時間、症状、病名、検査内容、特徴といったさまざまなこだわり条件からあなたがお探しの病院・クリニック、医者情報を探すことができます。 病院の基本情報だけでなく、先生に関する情報(診療方針や得意な治療・検診など)も紹介。