地域密着型医療の第一線に立ち
包括的な診療で患者の生涯を支える

 

ここからはじまる生命の未来

理事長メッセージ

斉藤 丈夫院長

医療法人社団鼎会理事長
八柱三和クリニック/院長/内科
斉藤 丈夫先生

三和病院は、地域の患者から寄せられた2万2000名分の署名の力によってできた病院だ。斉藤丈夫理事長は、「私たちの基盤はクリニックだけでしたから、署名がなければとても病床の認可は得られなかったでしょう」と地域住民への感謝を語る。
総合病院ほどの大きさはなくとも、中規模病院を八柱の地につくった意義は大きい。年配の患者は複数の病気を持つことが多く、そのほとんどが特別な専門医療を必要としない身近な病気だ。そのため専門に特化した複数の医師よりも、患者全体を診て責任を持てる主治医の存在が大切なのだという。また、差額ベッド料(個室料金のある病室)がないのも同院の大きな特長。「経営上のマイナスは職員一同の努力でカバーしていると胸を張れます」

三和病院院長/乳腺外科

渡辺 修先生

三和病院院長/乳腺外科
渡辺 修先生

1985年群馬大学医学部卒業。東京女子医科大学附属第二病院外科在局中に乳がんの発がんメカニズムや広がり診断を研究。米国コーネル大学留学を経て、2004年新八柱台病院外科部長に就任。乳腺外来を立ち上げ地域医療への貢献に尽力する。同院の閉院に伴い、有志とともに新松戸に一時クリニックを開院。2010年に再び八柱駅前に「八柱三和クリニック」開院を果たす。2014年開業、院長・乳腺外科部長に就任。日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医。

乳がん治療で実績を重ねつつ
地域の期待に応え、役割を全う

三和病院の看板診療科の一つである乳腺外科には、近隣のみならず遠方からも多くの患者が来院する。2015年に年間270例(4~3月)だった手術数は、2017年には320例(4~3月)を超えるペースに増加。その件数はますます増えている。

八柱台病院時代に、乳腺外科を立ち上げて以来、乳がん治療は同院の診療の柱となっている。2017年度には、同科で321人の乳がん患者の手術を実施した。
渡辺修院長は、乳がん治療において「治すことに加え、いかにボディーイメージを保ちながら治療するか」を重視。2年前から、がん切除と同時に乳房再建を行う手術が保険適用となり、見た目には手術をしたとは気づかれない仕上がりをめざすようになったという。「当院では、美容面に配慮する手術をずっと行ってきており、どこよりもきれいに治療できるとの自負の下、診療にあたっています」
乳がんの患者には若い人も多く、克服した後も再発予防のためにケアをしながら生活していく必要がある。同院ではこうした人々を総合的にサポートすべく、医師・看護師やソーシャルワーカー、薬剤師、診療放射線技師などの多職種が一丸となって親身に寄り添い続けている。
「当院を設立するにあたっては、地域の皆さんから2万2000名分もの署名をいただき、大きな力となりました。その期待にお応えするためにも、これまで以上に地域に根づき、果たすべき役割を全うしていきたいと思います」

乳がん診療

乳腺の専門家が行う乳がん治療は、根治することだけでなく美容面も考慮している。同院は乳がん治療に注力しており、2017年には年間300例を超える乳がん手術を実施。乳房温存に力を入れるだけでなく、乳房再建も積極的に行っている。温存手術では、特殊な道具を用いた内視鏡手術のような手術方法を導入し、乳がんの根治性を損なうことなく、より美容面でも優れた治療を心がけている。

乳がん手術の実績

乳がん手術の実績

内科・リウマチ科・アレルギー科

高林 克日己先生

高林 克日己先生

1975年千葉大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院にてループス膀胱炎や皮膚筋炎に伴う間質性肺炎など新たな病気の治療法開発などに努め、膠原病診療に貢献。医療情報部教授として電子カルテの開発・ 普及を進め、退官後の2015年より「三和病院」顧問に。千葉大学名誉教授。日本内科学会総合内科専門医。日本リウマチ学会リウマチ専門医。日本呼吸器学会呼吸器専門医。

50床のベッドが同院の強み
がん末期の静かな看取りも

超高齢社会の中、「どうすれば最期まで自分らしく生きられるか」に長年取り組み、同テーマでの講演も人気を集める高林克日己先生。15年以上前から「事前指示書」の作成を奨励しており、その理想を今、同院で実現しているという。

三和病院顧問という肩書きで、外来や病棟、訪問診療、全国講演にと精力的に取り組む高林克日己先生。今、日本各地で必要とされている「地域包括ケア」を実際的な意味で実現するため、あえて50床という規模の同院を千葉大学退官後の活動の場に選んだという。高林先生は、在宅医療への意識が高い開業医を束ねる日本在宅医療学会においてIT委員長に就任。そこでのネットワークを生かし、松戸で訪問診療をけん引してきた診療所と連携することで、同院も「強化型」在宅療養支援病院の届け出を提出するに至った。急変時には病床を最大限活用。在宅療養中の不安解消、および地域貢献につながっているという。
「愛機のスマートフォンには、自宅に戻った患者さんの笑顔がいっぱいです。病院では皆『患者の役』を演じてしまうもの。医師はその顔だけで判断せず、医療は患者さんの普段の生活の中にこそあるべきと考えます」
膠原病・リウマチ患者たちと行く欧州旅行も平成6年からほぼ毎年実施。規模は小さくても、同院こそが理想の病院だと今、実感する日々を過ごしている。

李 鍾碩先生

李 鍾碩先生

神戸生まれ。小学校3年生まで日本で暮らし、1991年延世大学医学部卒業。順天堂大学膠原病内科に入局し、新八柱台病院を含む関連病院で幅広く経験。杏雲堂病院リウマチ科医長を経て、「三和病院」開業時より現職。日本リウマチ学会リウマチ専門医。

患者が病気を受け止められるよう
疾患・治療法を丁寧に説明

同院の内科診療は、広範な対応と専門性の深さの両方を重視。また、がんが疑われるときは外科と連携を取りながらともに診療していくなど、50床という中規模の病院ならではのきめ細かさを強みとしている。

リウマチは高齢者の病気と思われがちだが、高齢者の多くは、実はリウマチではなく変形性関節症という病気で、「関節が痛い」という症状だけで混同されることが多いという。「実際のリウマチは30~40代女性に現れやすく、子どもがかかるタイプもあるのです」と語るのは、日本リウマチ学会リウマチ専門医である李鍾碩先生だ。
「幸い治療法は確立されており、免疫抑制薬の処方や注射など、状況に応じた治療が可能です。受診のきっかけは自覚症状や他院での検査勧奨などさまざまですが、関節の痛みや腫れを感じられたら、一度検査をお勧めします」
一般内科領域では、高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病の治療が診療の多くを占める。診療時に心がけているのは、患者の体で今起きていることや、なぜこの治療が必要なのかを説明して、理解してもらうこと。本質的な理解こそが、患者自身の「積極的に治そう」という気持ちにつながるそう。
「患者さんに届いていなければ伝えたことにはなりません。治療には動機づけが大切。子育てと一緒ですね」

内科・消化器内科・アレルギー科

渡辺 聡枝先生

渡辺 聡枝先生

1986年滋賀医科大学卒業後、千葉大学医学部第二内科脂質研究室で脂質異常症について学び、松戸市立病院などで消化器疾患診療や一般内科を経験。「三和病院」再興の立役者の一人で、同院内科部長、「八柱三和クリニック」副院長を兼任。日本内科学会総合内科専門医。

治療には会話による癒やしも大切
患者の背景にも配慮を

三和病院在宅診療部部長で八柱三和クリニック副院長も務める渡辺聡枝先生は、穏やかな物腰ながら、実は病院再建を推進してきたエネルギッシュな人物だ。地域の病院とクリニックとの両軸に立ち、連携を柔軟に後押しする大切な役割を担っている。

脂質異常症、高血圧、糖尿病といった、いわゆる生活習慣病で定期通院する患者が多い内科。これらの病気は大なり小なり動脈硬化と関連するため、同科では頸動脈エコー検査(時には頭部MRI検査など)で動脈硬化を評価しつつ、できる限り投薬を最小限に抑えた治療を心がけている。一方、頸動脈エコー検査で高度の動脈硬化を発見した場合は、高次病院で冠動脈ステント治療を実施。心筋梗塞を未然に防いだケースも経験しているという。比較的高度の動脈硬化がある場合は、手厚い内服治療を行う。
「当法人には八柱三和クリニックと三和病院がありますが、クリニック内でCTやエコーの検査、そして多くの場合、治療も可能です」と語るのは、内科部長でもある渡辺聡枝先生。同院での検査(上部内視鏡、いわゆる胃カメラや大腸内視鏡、MRI、呼吸機能など)もクリニックから予約可能だ。大規模病院と同様の治療は難しいが、高度先進治療を必要としない肺炎、急性胃炎などの身近な疾患を迅速に治すサポートに日々、注力している。

内科・消化器内科・内視鏡内科

鈴木 明子先生

鈴木 明子先生

1988年滋賀医科大学医学部卒業。新八柱台病院を経て、「八柱三和クリニック」「三和病院」にて勤務を開始。内視鏡検査やピロリ菌除菌を担当。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医。

内視鏡のスペシャリストとして
消化器系がんの早期発見に注力

乳がんだけでなく消化器系がんの治療に尽力する同院は、胃がんや大腸がんの早期発見にも注力。同科の鈴木明子先生は今までの診療経験を生かし、外来診療はもちろん内視鏡検査やピロリ菌除菌も担当している。

風邪や感染症の診療、検診後の再検査など、広く一般内科の診療・検査にあたる鈴木明子先生。外来診療の傍ら、毎週水曜には三和病院で内視鏡検査も担当。胃がんや大腸がんの早期発見に注力している。
「ピロリ菌を胃から取り除くことで、胃がんの発症率が減少することが報告されていますが、除菌をしても胃がんの発症率をゼロにはできません。そのため除菌後も定期的に内視鏡検査を受けて、問題がないか確認していただくことが必要です」
消化器疾患の患者に多いのは、逆流性食道炎や機能性胃腸症だ。逆流性食道炎は、胃や食道がもともと炎症を起こしやすい形をしていることに加え、患者の体型や、食後すぐ寝転んだり夜中に食事を取ったりという生活習慣の乱れも原因になるという。生活習慣病や脂肪肝といった疾患への対応はもちろん、消化器疾患の患者の指導にも力を注いでいる。
また同科では、女性の下痢や便秘症といった腹部に関する症状も相談可能。女性医師の外来担当日も多くあり、気軽な相談をすすめている。

外科

渡辺 英二郎先生

渡辺 英二郎先生

1984年滋賀医科大学卒業後、国立がんセンター中央病院や米国での研修を経て、滋賀医科大学大学院修了。千葉西病院で外科部長を務め、へき地の病院への応援も経験。2015年より現職。日本外科学会外科専門医。

検査から診断、治療まで
ワンストップでの対応が強み

一般外科では、けがや腹痛といった日常的な訴えへの対応から、胃、大腸、胆のう、肝臓など消化器全般への外科治療まで実施。がんなどの悪性腫瘍、痔核、下肢静脈瘤などにも対応しており、広く門戸を開いている。

地域密着のかかりつけ病院として、幅広い訴えに対応する同科。渡辺英二郎先生は、大規模病院の外科部長としてさまざまな患者に対する管理や目配りから、医師一人であらゆることに対応するへき地医療まで、豊富な経験を積み重ねたベテランドクターだ。
「大規模病院であれば、まず消化器内科で検査・診断を行い、治療は消化器外科で、となるものですが、当院では一貫して一つの窓口で行えることがメリットです」

手術においては、胃がん・大腸がん・胆石など、一般的な消化器系の手術は悪性・良性にかかわらず実施。患者に負担の少ない腹腔鏡下手術も対応可能だ。また、遠方の高次病院で手術をした患者が、日々の術後管理を通院しやすい同院で行うケースも多くなっているという。
「診療においては、生活環境の変化や日々の悩みといったストレスが病状悪化の引き金にもなり得ることから、患者さんの訴えにしっかり耳を傾けつつ、コミュニケーションを重視しています」

乳腺外科

長谷川 圭先生

長谷川 圭先生

2004年東京医科歯科大学医学部卒業後、千葉西病院勤務。消化器や乳腺など外科全般を経験し、乳腺外科を専門に。2016年より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

乳がん治療のサポーターとして
女性らしいこまやかさでフォロー

乳がん治療の権威である渡辺院長に学ぶべく、平成28年4月に入職した長谷川圭先生。遠方からも患者が訪れる乳腺外科の診察室を明るくし、渡辺院長のめざす「地域の乳腺センターとしての役割」に貢献している。

ホルモンバランスや閉経など、女性ならではの事情も治療に大きく関わる乳がん治療では、女性医師による診療を望む患者も少なくない。長谷川圭先生は、こうした患者が頼りにする女性ドクターとして、また日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医の資格を有する抗がん剤治療のエキスパートとして日々、活躍を続けている。
「怖いイメージが先行しやすい抗がん剤ですが、1年のうちにも新薬が何種類も承認されており、中には吐き気などの副作用をうまく抑える薬もあります」
残念ながら髪が抜ける副作用はまだ少なくないが、同院では松戸や柏に複数ある医療用かつら専門店も案内可能。いずれも店の外観は一般的な美容院そのもので、顔立ちに合わせた加工や頭皮に優しい素材の選定などこまやかに配慮している点が心強い。こうした相談も含め、患者に寄り添う治療を実践する同科。長期にわたる乳がん治療において、がんを克服した後も再発防止を見守り、10年ほどの付き合いになる患者も多いという。

看護部

1日も早い回復に向け、患者の手助けを行っている

1日も早い回復に向け、患者の手助けを行っている

毎日の多職種カンファレンスにより
つなぎ役として地域包括ケアを推進

安全で質の高い、そして地域に必要とされる看護をめざし、チーム医療の推進および自己研鑽を理念とする看護部。経験豊富な30~40代を中心に、50人近くの看護師が「現場第一主義」で患者に日々、寄り添っている。

同院は50床という小規模の病院ながら、乳腺という専門領域において検診から診断、再建も含む手術などの治療、再発に備える経過観察まで高度に幅広く対応。その中で患者と医師の間をつなぐ看護師の役割は特に重要で、医療的なサポートにとどまらず、女性として、時には子育てや介護の経験者として、患者に親身に接している。
合わせて、同院が有する在宅診療部など、地域の高齢者や家族のケアを含めた手厚い診療体制においても看護師の責任は重大だ。「地域包括ケア」といわれるように、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けていくためには、医師やリハビリのスタッフ、薬剤師、ソーシャルワーカーなど多様な職種が患者や家族を中心に関わる必要がある。看護部はそんな連携の要となるべく、患者の思いや状況を関係者に伝え、推進していけるよう心を砕くとともに、患者サポートという重要な役割も担っている。

 

外来

内視鏡室

内視鏡室

患者にとって負荷の少ない検査を心がけ、定期的な受診を推奨

鮮明かつ精密な画像で早期発見・早期治療
親身な声がけや看護で検査のつらさも軽減

2017年4月から新たにレーザー光源搭載の内視鏡機器を導入し、より精密な検査が可能に。また上部・下部内視鏡の管をしなやかな物に一新したことで、患者の体への負担軽減を図った。同院の上部内視鏡検査は細径の経鼻内視鏡検査を基本とし、嘔吐反射の強い人や不安の強い人には鎮静剤を用いた検査も可能。下部内視鏡検査の事前準備の下剤は数種類をそろえるなど、「つらい」「大変」と思われがちな内視鏡検査において、少しでも楽に、安心して検査を受けてもらえるよう、スタッフ一同、看護の提供に努めている。

化学療法室

化学療法室

明るくすっきりとした室内。プライバシーに配慮し、カーテンで仕切られている。

安全と安心をめざした治療空間を構築
抗がん剤の副作用は薬剤師が丁寧に説明

同室の治療の9割は、乳がんの抗がん剤治療だ。手術前にしこりを小さくする点滴や術後の再発予防の点滴を外来で実施しており、患者は治療期間中も普段どおりの生活が可能だという。2016年度(4月~3月)の実施件数は1800件。化学療法は薬剤師3人、看護師5人で担当しており、薬剤や副作用についての説明や、治療期間などについての質疑応答、不安への親身な対応で好評を得ている。薬剤師による調剤時のダブルチェックや、看護師による治療前の氏名確認などをはじめとした安全管理にも努めている。看護師は、患者がリラックスして治療に臨めるようこまやかな対応を徹底。乳腺の外来では週1回多職種連携カンファレンスを行い、チームでサポートする体制を整えている。

病棟

病棟

明るく清潔な病室。個室と4人部屋があり、すべて差額ベッド料は不要。患者がリラックスできる空間づくりをめざしている。

手厚い見守りから退院後のケア指導まで
体も心もリフレッシュできる環境を提供

全50床のうち18床が個室という充実の病棟を擁する同院。スタッフステーションと隣接している4床では、認知症や危険行動の可能性のある患者の見守りが可能で、親身な対応を行っている。入院中から退院後を見据えたケアのため多職種スタッフが協力し、急性期から在宅療養へのつなぎ役を担当。また、家族へのケア指導を行うほか、家庭にあるものでケア用品を代用する工夫なども伝えている。居心地の良い環境を心がけ、忙しい主婦が多い乳腺外科の患者からは「ゆっくり療養ができた」と満足の声が寄せられることも。

栄養課

栄養課

七夕はそうめんを提供。抹茶プリンもあんこも手づくり。

病棟看護師とも協力して入院患者の
一人ひとりに「おいしい食事」を提供

献立作成から調理まで、すべてを栄養士が担当するのが同課の特徴だ。食器を下げた後の片付けも行うため、患者の食べ残しを見つけた際は、その理由を考え、次の献立に生かすことができるなどメリットは大きい。トレイに置かれた『おいしかった』というメモを目にする機会もあり、スタッフの励みになっているという。季節感や味のバリエーション、提供の際の温度など、さまざまな面に工夫を凝らして入院患者の食事に気を配る一方で、栄養指導にも全力投球。入院患者が日常生活の中で、無理なく取り組める現実的な提案を心がけている。

手術室

手術室

高度な技術と高いホスピタリティーで、患者の不安に寄り添う。

リラックスして手術に臨めるよう
リラクゼーションBGMなど随所に工夫

手術室の看護師5人は白衣が全員ピンク色。「手術に臨む患者さんに少しでも和んでもらえれば」と主任看護師は話す。乳腺外科や消化器外科では全身麻酔、形成外科では局所麻酔による手術を主に実施。中でも乳房再建では、その仕上がりに手術後「見て、触って!」と自慢する患者もいるという。手術前に事前アセスメントを行った看護師が手術当日もサポートを担当するなど、情報の伝達ミス防止や患者の負担軽減に配慮。手術室内にリラクゼーションBGMを流したり、患者が来る前から毛布を温めておいたりと、こまやかな心遣いを信条としている。

検査室

検査室

各検査室は、明るい壁紙で清潔感のある空間に。患者が少しでも気持ち良く検査が受けられるよう工夫している

女性技師も多く、乳腺関連の検査が強み
患者の緊張を和らげる環境も整備

同院と、八柱三和クリニック合わせて7人の臨床検査技師がエコー、採血、心電図などの検査を担当している。リウマチの活動性の評価などを行う関節エコーを特徴とし、また手術中に乳がんのリンパ節転移を高精度で調べられる先鋭機器も導入。切除範囲の適切な選定に役立てている。2017年度からは、松戸市の乳がん検診の受け入れもスタート。患者がリラックスして検査に臨める雰囲気づくりを心がけており、院内での連携も強固だ。

放射線科

放射線科

高性能の機器をそろえ、患者の負担軽減に尽力。

精度の高い先進機器による検査と
親身な接遇で診療をより強化

同院では、16列MD-CT、MRI、マンモグラフィ装置、TV装置、一般撮影装置、骨密度装置などを完備し、画像診断を実施。診療放射線技師7人が、安全かつ高度な画像提供をめざしている。

がんの専門治療を強みとする三和病院の放射線科として、乳がんの発見から手術後のフォローまで幅広く精密な検査を行うことが特徴。マンモグラフィ装置を用いて 日々多くの撮影を行っており、フィルムレス、ペーパーレスでの運用に加え、精密なモニターを用いているため、検査の流れもスムーズだ。
撮影装置の精度管理や高い撮影技術の維持に努めており、検診マンモグラフィ撮影を専門とする診療放射線技師が撮影を担当。精度の高い検査につなげている。医師の適切な診断に役立つ画像を提供できるよう、全スタッフが研鑽を積むと同時に、患者が不安なく検査を受けられるよう、接遇面も含めこまやかな配慮を欠かさない。

リハビリテーション科

リハビリテーション科

窓が大きく明るい雰囲気のリハビリテーション室。気持ち良くリハビリに取り組めるのが特徴だ。

入院中でも地域から通うリハビリでも
「日々の生活を楽しく」が目標

リハビリテーション科では、身体・精神機能の早期改善、低下予防を目的にリハビリを実施。健康の維持・回復を図りながらも楽しく豊かな生活を送ることを目的に、通所リハビリテーションも行っている。

入院中のリハビリは、内科系疾患に外科系疾患、整形外科疾患と幅広い患者に実施。早期離床・早期機能回復・在宅復帰をめざし、スタッフ間で密に連携を図りながら、運動指導や歩行訓練などを行っている。通所リハビリは、食事や入浴の訓練と合わせて6~8時間行う事業所が一般的だが、同院では2時間集中して運動や手作業、脳の訓練を行うスタイルを採用。要支援から要介護3までの利用者を中心に、意欲的な取り組みをサポートしている。
同科は建物の4階にあるため眺めが良く、「ここに来るだけでも気持ちが開放的になる」と喜ぶ患者も多いという。

経験豊富なスタッフは理学療法士3人と作業療法士2人。利用者や家族の要望も踏まえつつ、自宅に帰宅後も役に立つようなプログラムを考え、実施している。

在宅医療

在宅医療

1人の患者宅に月1回あるいは2回の訪問を基本に、必要があれば回数を増やし往診を行っている。

自宅に帰れば笑顔が戻る
生活の場で最期まで生きてほしい

訪問診療にあたるのは、高林克日己先生と渡辺聡枝先生の2人。高林先生は、15年以上も前から希望に添った医療を終末期に受けるための「事前指示書」を提唱。渡辺先生は新八柱台病院時代から訪問診療を行ってきたベテランドクターだ。

同院が在宅医療に取り組む中で最も特筆すべき点は、緊急入院に対応できることだ。急変時はもちろん、介護に疲弊した家族が休息を得るための一時入院も可能。継続が大切とされる在宅療養において、家族のケアも重要視している。
対象は加齢や病気で通院が困難になった患者や、別の医療機関で訪問診療を受けていたけれど、入院対応が可能な同院にかかりつけを替えた患者などさまざま。平成28年12月からは、訪問診療を行う診療所と連携を取り、厚生労働省に「強化型」の在宅療養支援病院として届け出を行った。これにより、連携先診療所の患者の緊急入院にも応じることが可能に。今後も、地域連携にはますます力を入れる予定だ。同院の患者の中には、余命1ヵ月と宣告されて自宅での在宅医療に切り替え、同院で輸血を行いながら治療を続けた結果、笑顔が戻り、10ヵ月永らえた例もあるとか。こうした在宅医療の実践も、同院の大切な役割だ。

相談地域連携室

相談地域連携室

患者や家族の状況に真摯に向き合い、一人ひとりにとってより良いサポートの提案を心がける

患者の気持ちに寄り添い
心理的・社会的な問題の解決に努める

医療福祉相談と地域連携の機能を併せ持った相談地域連携室。地域に暮らす人々に寄り添い、患者一人ひとりに対して「同院だからこそできる支援」を丁寧に行っている。

相談地域連携室は、患者が不安なく治療に専念できるよう、利用可能な公的制度や社会資源に関する情報提供および医療関係者との連携強化などに取り組む部門だ。
医療福祉相談の窓口に多く寄せられる相談は、医療費や治療中の生活費、退院後の仕事や生活、各種制度の紹介・手続き、心理面に関する悩みや不安、介護のことなどさまざま。同相談室は、「患者と家族にとって最も身近な相談相手であること」を心がけながら、日々の支援に取り組んでいる。相談は同院2階にある相談室で行っており、利用者の待ち時間短縮のため事前予約も受けつけている。
地域連携では、同院にない設備が必要な検査や治療を他院へ依頼したり、他院から同院への治療の窓口となったり、入院の相談を行ったりと多岐にわたる役割を担当。また近隣の医療・介護関係者と顏の見える関係を築くべく、地域のケア会議や他院で行われる地域連携の会合にも積極的に参加している。

◆三和病院 基本情報はこちら


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