質の高い医療を通じて
地域住民の健やかな生活を支える

昭和51年の開院以来、青葉区の中核病院として地域住民の健康を守り続けている『横浜総合病院』。300床(平成29年6月現在)から成り立ち、脳神経外科・神経内科による脳神経部門、消化器外科・消化器内科による消化器部門など、診療科を超えたチーム医療で高度医療や救急医療に取り組み、地域の中で医療が完結する診療体制を作り上げてきた。「心技一如」の病院理念の下、日々丁寧かつ質の高い医療で地域の要望に応え、地域包括ケアシステムの中心的な役割も担っている。「地域があっての病院」との思いを胸に、温かい医療を通じて、地域とともに誰もが安心感を持って生活できる環境をめざしていく。

01院長メッセージ

誰もが健やかに生活できる環境を
地域から愛され信頼される病院に

大学病院に囲まれた横浜市北西部で、地域の中核病院として多くの人の健康を支える同院。一般的な医療を当たり前に提供することはもちろん、今後増えると考えられる認知症や脳卒中の患者のケアなど、高齢者医療にも取り組んでいる。

地域住民が健やかに安心して生活するための医療を、日々追求している同院。ここ数年は、治療を行うという責務とともに、地域全体のコミュニティーを支える役割も増えてきたと平元周院長は話す。「高齢の人が病気になった場合、治療で必ずしもまた元気になれるとは限りません。そこに満足はできなくても、納得して帰っていただけるようにしたい。困ったらこの病院にと信頼していただけるように、日頃から積極的に地域と関わりを持っています」
患者が最初に来た病院、最初にかかった医師によって、病院に対する印象がすべて決まると平元院長。「病院には治療というより安心感を求めて来る人もいます。そういう人には不安を払拭できるように対応することが大切です。私も昔は医師が病気を治すという考え方でしたが、今は、良い状態になるように一緒に頑張りましょうという気持ちで患者さんと接しています」
両親が認知症だったこともあり、認知症対策ができる病院が早急に必要だと考える平元院長。認知症の患者の増加が予想される中、同院が急性期から療養期を担い、そして安らかに最期を迎えられる場所ともなることをめざす。「無理な延命治療など、自分や自分の親にしてほしくない医療はしなくていい病院にしたい。日々の出会いを大切に、『来て良かった』と思っていただけるよう努めます」

  • 正面口からすぐの総合受付。ここから各外来診療科へ案内される

    正面口からすぐの総合受付。ここから各外来診療科へ案内される

  • 柔軟な入院受け入れ体制を敷く同院。外来患者、急患のほか、クリニックからの紹介患者も多い

    柔軟な入院受け入れ体制を敷く同院。外来患者、急患のほか、クリニックからの紹介患者も多い

平元 周院長

平元 周 院長

1979 年弘前大学医学部卒業後、聖路加国際病院、弘前大学医学部附属脳神経疾患研究施設、北品川病院での勤務を経て東邦大学客員講師。1989年に「横浜総合病院」脳神経外科に着任し、2004年より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、日本救急医学会救急科専門医。専門は脳卒中、頭部外傷、救急医療。

topics

地域講演会

病院の外で交流を深め
より地域に根差した存在へ

同院では定期的に地域住民に向けた「地域講演会」を実施。毎年テーマを決め、それに沿って平元院長をはじめ3人の医師が話す。「病院の中だけでなく、外に出て直接語りかけることで、地域の方の知識が広がると同時に、こちらには『地域を支え地域のニーズに応えたい』という意識が芽生えると考えています」。今後はさらに地域に向けた公開講座を増やす予定だ。

日頃から地域に出向くことで、一層身近な病院をめざす

日頃から地域に出向くことで、一層身近な病院をめざす

02診療内容の紹介

消化器部門

経験豊富な医師が総合的な観点で
患者への負担が少ない治療を展開

消化器疾患全般を対象に、消化器外科・消化器内科が連携し、より患者への負担が少ない治療を提供している同部門。内視鏡治療をはじめとする内科的治療から、腹腔鏡手術などの外科的治療、そして緩和ケアまで総合的な診療を行っている。

内視鏡を使った検査や治療を中心に、肝臓疾患などにも対応する同部門の消化器内科。内視鏡検査では、より多くの人に受診してもらい、がんを早期発見するため、鎮静剤や嘔吐反射の少ない経鼻内視鏡を用意するなど、より不安なく検査を受けられるよう環境を整えている。「内視鏡治療については、これまでの経験を生かして大学病院と同じレベルの治療を提供することで、地域のニーズに応えていきたいです」と田内優消化器内科部長代理。週に数回、消化器外科との合同カンファレンスや勉強会などを行っており、治療の方針など症例について垣根なく相談できることが、患者への良い医療につながっていると話す。
一方、消化器外科では、患者の負担を軽減できるよう腹腔鏡手術を積極的に導入し、大腸がんについては約8割を同手術で対応。婦人科や放射線科、病理診断科など関連する科と緊密に連携して診療を行うことも特徴的だ。「日々の治療を充実させるために、他科との連携を深めながら、個々の技術を磨くことにも努めています」と木村尚哉外科・消化器外科主任部長。定期的に横浜市立大学から医師の派遣を受け入れ、後進の育成にも力を入れている。「目の前の患者さんは、われわれにとっては多数の中の一人かもしれませんが、患者さんにとってはこれが一期一会。だからこそベストの治療を提供したいと考えています」

  • 消化器チームを率いる木村尚哉外科・消化器外科主任部長

    消化器チームを率いる木村尚哉外科・消化器外科主任部長

  • 他科と連携しながら小回りの利く医療をめざす消化器外科のドクターたち

    他科と連携しながら小回りの利く医療をめざす消化器外科のドクターたち

田内 優先生

消化器内科部長代理/内視鏡部長
田内 優 先生

2000年杏林大学医学部卒業。同大学医学部付属病院、横浜新緑総合病院での勤務を経て2016年4月より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。

topics

腹腔鏡によるがん治療

大腸がんの8割を腹腔鏡手術で対応
患者の負担が軽減できる方法を選択

同部門では患者への負担が少ない腹腔鏡手術を積極的に実施し、大腸がん(直腸と結腸の合計)では全症例の81%を占める。手術では常に高い精度を保つため、手順、医療機器の設置場所、患者の体位を含め定型化。また内視鏡検査は年間6500件近く(上部と下部の合計)行っており、カプセル内視鏡検査の導入で全消化管の内視鏡検査が可能となっている。

患者一人ひとりの症状を見極め、手術などを行う

患者一人ひとりの症状を見極め、手術などを行う

認知症治療

専門スタッフによる物忘れ治療
全身を総合的に診察し発症を予防

遺伝的な要素のほか、これまでの生活背景やいろいろな状況が合わさり発症する認知症。そこで同院では他科の医師の協力の下、全身を診て総合的に診断する、手厚い認知症診療を展開している。

同院の物忘れ診療は、いつでも初診に対応できるように外来を連日開放。治療面では、平成29年4月より認知機能の専門家が常勤2人と非常勤2人の体制で、精度の高い検査を実施。認知症の検査で発覚した他の疾患については、他科の医師と協力し、全身の治療を行いながら認知症の進行も予防。総合病院の強みを生かしたコンビネーションにより、認知症治療への相乗効果にも期待ができる。「どういった家族構成で誰が生活を支えているのか、どれくらいの支えが必要な状態で療養をされているのかを積極的に知るようにしています。また、治療の一環として、薬の管理法などについても最初の段階からアドバイスしています」と山崎貴史神経内科部長。家庭の状況などをきちんと把握しながら、踏み込み過ぎず、家族の関係を崩さないようにすることもある意味認知症治療の目標だと話す。また、家族に病気を理解してもらうことが大切だと長田乾臨床研究センター長。「患者さんは家族から褒められたり、感謝されたりすると気持ちが変わってきます。ご自宅で良い時間を過ごしていただけるよう、外来でもご家族とともにそのように患者さんに接することを心がけています」
地域連携も盛んで、日頃から他院と患者の相互受け入れをスムーズに行っている。将来的には、あざみ野エリアを中心に認知症の発症・進行予防のためのプログラムを病院から発信していく予定だ。

神経内科の医師たち。コミュニケーションを取りながら診療を行っている

神経内科の医師たち。コミュニケーションを取りながら診療を行っている

山崎 貴史先生と長田 乾先先生

神経内科部長
山崎 貴史 先生
(写真左)

1999年東京医科大学卒業。同大学病院、秋田県立脳血管研究センターでの勤務を経て、2016年より現職。日本神経学会神経内科専門医。

臨床研究センター長
長田 乾先 先生
(写真右)

1978年弘前大学医学部卒業。美原記念病院、米国コロラド大学、秋田県立脳血管研究センターなどでの勤務を経て2016年より現職。日本神経学会神経内科専門医。

topics

生活習慣の改善で認知症予防

認知症のリスクとなる生活習慣病
積極的な検査と指導で予防を行う

60代や70代での認知症の場合、動脈硬化や血圧の高さなどが発症のベースとなることも。そこで同院では、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、心不全といった危険因子を持つ人には積極的に生活習慣の改善を促し、発症を遅らせることに尽力。関連の「あざみ野健診クリニック」でも人間ドックとともに高次認知機能の検査を推奨。検査結果をもとにアドバイスを行っている。

血圧や血糖値の管理のほか記憶力や集中力もチェックし認知症予防に努める

血圧や血糖値の管理のほか記憶力や集中力もチェックし認知症予防に努める

地域医療
総合支援部門

4部門が連携し総合的に支援
地域と病院をつなぐ役割を担う

病床管理部門、退院支援部門、地域連携部門、在宅診療部門の4部門が総合的な患者支援を行う同部門。経験豊富な看護師やソーシャルワーカーなどが、外来から入院、入院から退院、そこから地域へつなぐ役割を果たす。

医療機関や福祉施設などからの手術・入院の問い合わせに即座に対応する病床管理部門、退院後、在宅医療への移行を患者や家族と一緒に検討する退院支援部門、施設などへの入所希望者をサポートし紹介元の医療機関に現況を報告する地域連携部門、そして、退院して自宅に戻った患者や通院困難な患者への訪問診療を行うなど地域での包括ケアに力を注ぐ在宅診療部門の4部門から成り立つ同部門。病院全体で力を入れている訪問診療、訪問リハビリテーション、訪問看護については、地域のニーズに応えるべく一層の強化を図る。「相手の状況がわかる連携が大切です。地域から活用していただけるようになるため、外に出て顔の見える関係を築き、地域の特徴、サービス、ドクターの得意分野なども知った上で、個々の患者さんの希望に沿ったオーダーメイドの対応をしていきたい」と看護師の塩谷佳代さん。
地域連携に積極的に取り組む同院にとって、なくてはならない存在だ。

地域と病院の懸け橋となっている地域医療総合支援部門のスタッフ

地域と病院の懸け橋となっている地域医療総合支援部門のスタッフ

脳神経外科

チーム医療で多面的な診療を実践
一刻を争う症例にも対応する

脳卒中や頭部外傷などに対応する急性期医療のほか、脳血行再建術、脳腫瘍の診療などに力を入れてきた同科。高齢化が進む中、救急医療も含め、多様化する地域のニーズに応えられる医療をめざす。

同科では、脊椎脊髄外科などの領域にも対応しながら、患者の体への負担を軽減するため、頸動脈ステント留置術・脳動脈瘤塞栓術といった脳血管内治療や神経内視鏡手術など、開頭によらない治療法を積極的に採用。高度医療の提供とともに、神経内科との緊密な連携で脳神経を外科・内科の両面から診療するチーム医療も大きな強みとしている。
一方、地域医療の大きな柱となる救急医療にも力を注ぐ同科。「一刻を争う脳神経疾患の急性期治療のため、ご自宅に近い病院として脳卒中を専門的に扱う体制を充実させています」と横内哲也脳血管内治療部部長。
現在は専門の医師が24時間常駐。いつでも緊急のMRI検査や手術ができる体制を整え、急性期の患者に専門チームが対応する脳卒中ケアユニットも6床併設。また整形外科とも連携した「外傷救急医療体制」で、頭部外傷のある患者の受け入れに備えるほか、早期回復のためのリハビリテーションに力を入れている。

幅広く地域のニーズに応える脳神経外科の医師たち

幅広く地域のニーズに応える脳神経外科の医師たち

緊急手術にいつでも対応できるよう、専門の医師が24時間体制を取っている

緊急手術にいつでも対応できるよう、専門の医師が24時間体制を取っている

内科

多様な専門性を持つ総合内科
入院患者の受け入れにも積極的

外来では一般内科に加え、血液、神経内科、呼吸器、糖尿病などの専門分野で診療を行い、総合内科として幅広い患者に質の高い医療を提供。また近隣のクリニックから入院加療が必要な一般急性期患者も積極的に受け入れている。

多様な専門分野を持つ総合内科である同科。代謝・内分泌内科は、糖尿病や甲状腺疾患等の専門外来で生活習慣の指導や合併症のある患者向けのフットケア、糖尿病性腎症のケアを手がける。血液内科では各種貧血や悪性リンパ腫・骨髄異形成症候群・多発性骨髄腫瘍といった造血器腫瘍などの診断・治療を実施。呼吸器内科では、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)はガイドラインに沿って診療し、進行した間質性肺炎、COPDによる慢性呼吸不全には在宅酸素療法も導入している。腎臓内科は慢性腎臓病、慢性腎不全の診療にあたり、アレルギー科では、アレルゲンの特定とスギ・ダニアレルギーの根治的治療法である舌下免疫療法を積極的に行っている。また、専門外来として睡眠時無呼吸症候群の診療も行っている。
さらに大学病院と連携し、難度の高い手術を終えた患者が自宅などに戻れるよう支援する役割も果たすほか、二次救急病院として24時間診療も行っている。

血液、消化器、循環器、呼吸器、糖尿病などさまざまな分野に専門性を持つ常勤医がおり、看護スタッフと連携して急性期の患者を支える

血液、消化器、循環器、呼吸器、糖尿病などさまざまな分野に専門性を持つ常勤医がおり、看護スタッフと連携して急性期の患者を支える

循環器内科
心臓血管外科

循環器を専門とする内科と外科が
スムーズに連携し一体的に診療

循環器内科と心臓血管外科が一体となり、病状などに適した診療を行う両科。内科で診療を進め、外科的処置が必要なら外科で対応。夜間・休日も循環器担当の医師が常に待機し、心臓・血管の緊急性の高い疾患を診断・治療する。

循環器内科は、高齢者にも負担が少ないよう、カテーテル治療で狭心症、急性心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症に対応。また、頻脈性不整脈の治療に、高周波電流を使う「カテーテルアブレーション」を導入。中でも心房細動の診療経験は豊富で、根治をめざした治療で良好な成績が得られているという。
心臓血管外科も低侵襲の治療を原則とし、下肢静脈瘤の治療法には弾性ストッキング、ストリッピング手術、硬化療法など多数の選択肢の中から、多くの症例でストリッピング手術よりも体への負担が少ない血管内治療(レーザー・高周波による血管内焼灼術)を選択。また腹部・胸部の大動脈瘤の治療には、ステントグラフト内挿術と呼ばれるカテーテルによる血管内治療を行い、1週間程度で通常の生活に戻れるよう配慮している。
両科とも手術後や通院でのリハビリテーションにも力を入れ、退院後の快適な社会生活をサポート。救急医療では循環器担当の医師が24時間対応している。

循環器内科と心臓血管外科それぞれに精通した医師が24時間体制の高いチーム医療で対応

循環器内科と心臓血管外科それぞれに精通した医師が24時間体制の高いチーム医療で対応

整形外科

他科との連携で多彩な治療を提供
24時間診療体制で救急医療に尽力

整形外科疾患の診療のほか、消化器外科、心臓血管外科、脳神経外科などと連携して多様な病気に対応。手術では関節鏡の使用など患者への負担が少ない方法を積極的に取り入れるほか、24時間365日体制で救急医療にも従事する。

一般的な症状から高度な診療まで幅広く対応する同科。呼吸器疾患や糖尿病などで整形外科手術が難しい症例も、他科と協力し手術を行っている。
また救急時にも各科と連携し、関節鏡を用いるなど患者への負担が少ない治療を積極的に導入。さらに脳神経外科とともに「外傷救急医療体制」も整えている。
須関馨脊椎・脊髄外科部長の専門は脊椎。足がしびれる、つる、つまずきやすい、歩き続けると痛むなどの症状が出る脊柱管狭窄症に対して、薬物治療、神経ブロック注射、手術など多様な治療を患者の症状や希望をもとに提供する。「地域には潜在的な骨粗しょう症の患者さんも多いはず。治療で良くなる病気だけに、早く治療を受けていただく体制もつくりたいですね」
このほか、リハビリテーションにも力を入れている。院内の施設では、手術直後から365日の長期リハビリが可能。同科を中心にした手厚いサポートで早期離床・機能回復をめざす。

須関馨脊椎・脊髄外科部長。骨粗しょう症の早期発見と治療に力を入れる

須関馨脊椎・脊髄外科部長。骨粗しょう症の早期発見と治療に力を入れる

常勤医、非常勤医による24時間体制を整えている

常勤医、非常勤医による24時間体制を整えている

産婦人科

婦人科疾患で腹腔鏡下手術に対応
早期の社会復帰も大きな利点に

婦人科では、すべての疾患に傷が小さく、社会復帰も早い腹腔鏡下手術で対応。総手術件数は436件(平成28年1~12月実績)を誇る。産科は年間158件の分娩を実施(平成28年1~12月実績)。地域の女性を幅広く支えている。

婦人科では体への負担軽減のため、すべての疾患で「婦人科内視鏡手術部」による腹腔鏡下手術に対応。手術後4日目には退院、退院当日から普段どおりの暮らしができ、早々に社会復帰する患者もいるという。
同科に在籍する3人の医師は全員が内視鏡技術に精通しており、手術にあたっての相談窓口や手術時の責任者となって質の高い治療を実現。高度な技術が要求される単孔式(へそ1カ所から鉗子を入れる方式)の手術も行っているほか、一般には子宮全摘出と診断される子宮筋腫でも、子宮温存のため手を尽くし、なるべく術後の妊娠希望に沿えるようにしている。
一方、産科では地域に根差した分娩施設として、夫立ち会い分娩や麻酔分娩の希望にも対応。妊婦健診、3D・4D胎児超音波検診などの検査や、合併症妊娠・分娩の管理まで行っている。このほか分娩時や産後のアロマセラピー、ベビーマッサージ教室も開催している。

病棟助産師が毎日外来を訪ね、妊娠各期に必要な保健指導を行うほか、妊産婦特有の不安や悩みなどの相談にも応じている

病棟助産師が毎日外来を訪ね、妊娠各期に必要な保健指導を行うほか、妊産婦特有の不安や悩みなどの相談にも応じている

創傷ケア部門

米国の臨床ノウハウを導入し
治療困難な症例にも対応する

糖尿病や閉塞性動脈硬化症などによる下肢血行不全が引き起こす、難治性の慢性の傷(足の潰瘍や壊死)に対応。心臓血管外科を中心に、専門的トレーニングを受けたスタッフが、できる限り下肢切断に至らないよう治療する。

創傷ケア部門は心臓血管外科を中心に循環器内科、形成外科、糖尿病内科の各医師や、創傷専門の看護師、血管診療専門の技師、理学療法士、栄養士などが参加。米国での先進的な臨床ノウハウも用いながら、総合的な治療計画の下、必要な血行再建、デブリードマン(壊死組織や不良肉芽の除去)、除圧治療、軟膏治療、陰圧閉鎖療法、血糖コントロールなどを行い、下肢切断を防ぐ。
潰瘍の原因のうち、糖尿病は血行不全と神経障害を伴うことが多く、病気への感染のしやすさも問題になる。同部門では足を診ると同時に、栄養状態・血流・神経障害の評価、合併症である腎機能障害や網膜症、虚血性心疾患、脳血管障害の有無を確認するなど、多方面からアプローチし治療プログラムを作成。また閉塞性動脈硬化症も、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳梗塞といった重篤な血管系の疾患や糖尿病との合併が起こりやすい。集学的治療が必要とされるため、同部門が中心となって対応している。

心臓血管外科を中心にエキスパートが集まった創傷ケアチーム。一丸となって治療にあたる

心臓血管外科を中心にエキスパートが集まった創傷ケアチーム。一丸となって治療にあたる

心臓血管外科部長の東田隆治先生

心臓血管外科部長の東田隆治先生

小児科

院内の小児患者を総合的に診療
健診や予防接種にも力を入れる

気管支炎や肺炎、気管支喘息をはじめ、地域のかかりつけクリニックで対応できないほど進行した疾患を中心に診療する。加えて整形外科や皮膚科など、他の診療科で診ている小児の点滴や投薬をサポート。産科と出産前から密接に連携するなど、総合病院ならではの横のつながりを生かし、小児の総合医療の役割を果たしている。常勤の医師は多様な疾患を診療し、心臓疾患、神経疾患などは、それを専門とする非常勤医が対応している。また乳幼児の健康を守るため、乳幼児健診やワクチン接種にも積極的に取り組む。

常勤の吉岡奈月医長(前列右)を中心に、小児科が専門の看護師、神経疾患が専門の熊谷公明先生(非常勤)などが診療

常勤の吉岡奈月医長(前列右)を中心に、小児科が専門の看護師、神経疾患が専門の熊谷公明先生(非常勤)などが診療

歯科口腔外科

常勤4人と非常勤18人で
充実した歯科医療を展開

同科では治療が難しい口腔外科疾患や全身疾患のある患者の歯科治療を対象としており、年1616件の親知らずの抜歯(平成28年1〜12月実績)から顎骨嚢胞、腫瘍、顎変形症、口腔がん(主に早期がん)の治療まで行う。また、近隣の歯科医院と口腔インプラントでの連携治療を開始して20年が経過し、これまで数多くのインプラントの埋入を施術してきた。重度の全身疾患を持つ患者の歯科治療や、入院患者の口腔ケア・歯科処置、交通事故などの歯牙障害、歯槽骨外傷の救急医療なども可能な限り対応している。

親知らずをはじめ炎症疾患、粘膜疾患、口腔顎顔面神経痛など、口腔外科全般の治療を外来で行う今村栄作歯科口腔外科部長と医療スタッフ

親知らずをはじめ炎症疾患、粘膜疾患、口腔顎顔面神経痛など、口腔外科全般の治療を外来で行う今村栄作歯科口腔外科部長と医療スタッフ

スポーツ整形部門

リハビリなど保存的治療を中心に
必要に応じて手術も行う

同部門では、あらゆるレベル・年代の選手を診療し、できる限り完全な状態での早期のスポーツ復帰をめざしている。治療ではリハビリテーションを中心に保存的治療を第一選択とし、必要に応じて内視鏡(関節鏡)を使った手術も積極的に行う。例えば野球の投球障害なら運動療法主体の理学療法を行い、バスケットボール、サッカー、ラグビーなどに多い前十字靭帯損傷の場合は、日常動作なら腫れを引かせる保存的な処置を、本格的なスポーツ復帰を望む場合は手術療法を勧めている。

整形外科とも連携し、MRI検査などを行った上で、スポーツ以外の障害・外傷にも関節鏡を使った手術を行う

整形外科とも連携し、MRI検査などを行った上で、スポーツ以外の障害・外傷にも関節鏡を使った手術を行う

泌尿器科

前立腺の経尿道的手術を得意とし
人工透析の管理も行う

同科は腎臓、尿管、膀胱という尿路系臓器の病気と、男性生殖器の病気をすべて診療。排尿症状の外来診療、特に前立腺肥大症に対する経尿道的手術を得意とする。また前立腺がんの精密検査を含め、膀胱がん、腎がんなど悪性腫瘍に対する検査、診断そして治療を行っている。このほか22台の血液透析装置を設置し、末期腎不全の透析管理も行っている。人工透析に関する内シャント手術やシャントトラブルの血管内治療を行うほか、急性腎障害に対する血液浄化療法にも対応する。

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医である志村哲泌尿器科部長を中心に診療を行う

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医である志村哲泌尿器科部長を中心に診療を行う

皮膚科
形成外科

身近な疾患から難治性疾患まで
患者の悩みや苦痛の払拭にまい進

体の表面に生じたあらゆる異常に対し、相互に連携をしながら専門的な治療を行っている同院の皮膚科と形成外科。両者は外科、内科、整形外科などが集まる創傷ケア部門にも加わり、難治性疾患の治療も積極的に行っている。

皮膚科では人々を悩ます身近な皮膚疾患を中心に、幅広い症例に対応。その一つ帯状疱疹は、抗ヘルペスウイルス薬による治療を基本とし、慢性期に生じる神経痛に対しても鎮痛剤などを用いた疼痛コントロールを行う。また、全身の皮膚に発疹やかゆみ、ふけなどの症状が現れる尋常性乾癬(かんせん)には、生物学的製剤の導入を念頭に、重症のケースにも対応。爪白癬、いわゆる爪水虫への積極的な処置も行っている。
一方、形成外科では顔の骨折や縫合を要する外傷、皮膚腫瘍、眼瞼下垂の治療を精力的に行っている。中でも皮膚腫瘍は必要に応じて皮膚科と連携し、がん切除から術後の再建までを実施。また、糖尿病などが原因で足が壊死する下肢難治性潰瘍にも創傷ケア部門の一員として力を注ぎ、専門的・集中的治療を行う。
体表異常は見た目にも機能面でもストレスが大きい。だからこそ患者の訴えに耳を傾け、親身な診療に努めるのが、皮膚科・形成外科がともに掲げる信条だ。

目で見て、触れて、患者の話を聞く、五感を生かした診察を重視している

目で見て、触れて、患者の話を聞く、五感を生かした診察を重視している

乳腺外科

ガイドラインに沿った治療を基本に
患者の希望に応じた選択も考慮

同科は乳腺症、乳腺炎、線維腺腫、葉状腫瘍、乳管内乳頭腫など良性疾患のほか、特に乳がんの診療に力を入れる。ガイドラインに沿った治療を基本としながら、患者の希望に応じた選択肢も十分考慮。抗がん剤、放射線、ホルモン療法以外の方法も視野に入れ、患者や家族と相談しながらオーダーメイドのがん治療を心がけている。乳がんは早期発見と治療で死亡率が低下するため、自己検診や定期的ながん検診を推奨。関連の「あざみ野健診クリニック」で、高精度の乳がん検診に力を入れている。

診療チームの中心となる河合敬雄乳腺外科部長

診療チームの中心となる河合敬雄乳腺外科部長

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科領域の全疾患を診療し
副鼻腔炎の内視鏡下手術にも対応

同科の診療範囲は耳、鼻、喉と幅広く、治療法も投薬、処置、点滴、日帰り手術、全身麻酔下手術など多岐にわたる。具体的には中耳炎・副鼻腔炎・扁桃炎などの炎症性疾患、顔面神経麻痺・めまい・難聴といった神経疾患、花粉症などのアレルギー疾患と、あらゆる耳鼻咽喉科領域の疾患を扱う。薬物療法などで治らない副鼻腔炎には、内視鏡で炎症部位を取り除く内視鏡下副鼻腔手術(ESS)も実施。また、中耳疾患の手術やめまい難治症例にも対応している。

人間にとって重要な感覚器を扱う診療科として、田中泰彦耳鼻咽喉科部長(全列中央)と医療スタッフは常に安全第一の診療に努める

人間にとって重要な感覚器を扱う診療科として、田中泰彦耳鼻咽喉科部長(全列中央)と医療スタッフは常に安全第一の診療に努める



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