地域とともに年を重ねてきた
市民から愛される中核病院

柏市北部で地域医療を行う役割と、広く東葛地域に専門性の高い医療を提供する基幹病院としての役割を担う『柏市立柏病院』。16の診療科と10の専門外来、200の病床で幅広い急性期疾患の診療に対応し、糖尿病と不整脈についてはそれぞれに特化して診療を行う部門も設置している。平成28年には地域包括ケア病棟が開設され、地域医療支援センターとともに在宅医療を行う地域の開業医との連携にも力を入れている。
「増加する地域の高齢者の病気に、幅広く対応できる体制が整っている。各専門分野でよりレベルの高い医療を提供する基幹病院として、柏市全体や東葛地域の医療に貢献したいと考えています」と野坂俊壽院長。
待合室や受付にアットホームな雰囲気が漂う同院は、なくてはならない存在として地域住民から愛され、頼りにされている。

野坂 俊壽院長

野坂 俊壽 院長

1983年東京医科歯科大学卒業。大学病院勤務、アメリカ留学などを経て2003年より「柏市立柏病院」に勤務。2007年より院長。現在も外科の医師として診療にあたっている。東京医科歯科大学臨床教授。日本外科学会外科専門医。日本消化器外科学会消化器外科専門医。

01診療内容の紹介

不整脈治療

充実した診療体制で
地域随一の不整脈治療をめざす

不整脈治療に対する診療体制の整備が求められていた東葛地区。それに応じるために平成27年に立ち上げられたのが同院の不整脈治療部門だ。現在は、常勤の医師2人および非常勤医師3人による専門的な不整脈治療を提供している。

柏市のみならず、東葛地域全体の不整脈治療を担っているのが同部門だ。不整脈治療を専門とする常勤の医師を2人そろえ、外来診療に加えてトレッドミル、ホルター心電図、心臓超音波などによる検査・診断や、投薬から手術までの治療を実施。また、症例の難しさや患者の希望により、協力体制を敷いている東京医科歯科大学循環器内科や筑波大学循環器内科へのスピーディーな紹介も行なうなど、不整脈に対する一連の診療をスムーズにできる体制を整えている。
不整脈の中でも特に多い心房細動の専門的な治療を東葛地域で行なう貴重な部門であり、発作性上室性頻拍や心房粗動、心室性期外収縮などに対してはカテーテルによる手術(カテーテルアブレーション)を、脈が遅くなってふらつく、失神してしまうなどの症状が出る洞不全症候群、完全房室ブロックといった徐脈性不整脈に対してはペースメーカー手術を行うなど、同院内で治療を完結させることが可能だ。「不整脈による動悸、息切れ、めまいなどを解消してQOL(生活の質)を向上させるとともに、不整脈が原因の心不全や脳梗塞を減らすことをめざしています。当部門では休日を除いて毎日診療を行っており、いつでもご相談いただける環境が整っています」と不整脈治療を専門とする循環器内科医長の飯田啓太先生。思いあたる症状がある人は、紹介状がなくても気軽に受診してほしいと呼びかけている。

  • 地域に出向き講演を行うなど、知識啓発にも努めている

    地域に出向き講演を行うなど、知識啓発にも努めている

小林 和郎先生

副院長/循環器内科科長
小林 和郎 先生

1993年富山医科薬科大学医学部卒業。2010年「柏市立柏病院」に入職し、循環器内科科長に。2017年より現職。日本循環器学会循環器専門医。日本内科学会総合内科専門医。

飯田 啓太先生

循環器内科医長
飯田 啓太 先生

2002年鹿児島大学医学部卒業。2015年「柏市立柏病院」に循環器内科医長として入職。日本循環器学会循環器専門医。不整脈のスペシャリストで、日本不整脈心電学会にも参加。

topics

病院を超えて取り組む不整脈治療

2つの大学との連携で
さらに充実した治療を提供

東京医科歯科大学循環器内科や筑波大学循環器内科と連携して不整脈治療にあたる同院。大学病院に患者を紹介するだけではなく、教授などに非常勤で同院の外来診療や手術にも立ち会ってもらうことで、より確実で安全性の高い治療をめざしている。「2つの大学と連携していることは、当院で治療を受けてもらう大きなメリットです」と副院長・循環器内科科長の小林和郎先生。

不整脈の治療が行われる心臓カテーテル室

不整脈の治療が行われる心臓カテーテル室

糖尿病治療

医師とコメディカルがチームで
患者のサポートに取り組む

患者の生活習慣に介入することが必要となる糖尿病の治療を、さらにステップアップさせるために設置されたのが、同院の糖尿病治療専門部門だ。医師とコメディカルが連携し、チームとなって患者のサポートを行っている。

開院以来、糖尿病の診療に力を入れてきた同院。完治させることが難しい糖尿病の治療をさらにステップアップさせるために設置されたのが、医師や糖尿病ケア専門の看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士など多職種が連携し、チームとなって患者一人ひとりに合ったサポートを行う糖尿病治療専門部門だ。
糖尿病を抑え込み、合併症の出現や悪化を防ぐためには患者さんの生活習慣への介入が必要ですが、外来の診療時間だけで行うには限界があります」と糖尿病診療部門長・内分泌代謝内科科長の稲澤健志先生は語る。
同部門では、看護師がこれまでの生活習慣や糖尿病に対する考えなどを聞きながら一緒に生活を振り返り、より良い生活ができるよう支援。神経障害や血流障害に伴う足のトラブルを未然に防ぐためのフットケアも行う。また管理栄養士は一人ひとりの食習慣を聞きながら続けられる食事療法を指導し、放射線技師、臨床検査技師、薬剤師、理学療法士もそれぞれの専門性を生かし、合併症や検査値の説明、薬物療法や運動療法の実施などで糖尿病患者をサポートしている。
「糖尿病と診断されている方であれば、どなたでも受診できますので、ご希望の方は主治医やかかりつけ医にご相談ください」
同部門は市民講座などによる啓発運動にも注力。地域全体の健康促進や糖尿病予防に取り組んでいる。

  • 各職種が多角的な意見を出し合い、患者にとってより良い治療の提供をめざしている

    各職種が多角的な意見を出し合い、患者にとってより良い治療の提供をめざしている

稲澤 健志先生

糖尿病診療部門長/内分泌・代謝内科科長
稲澤 健志 先生

1990年東京大学医学部卒業後、同大学医科学研究所先端診療部に入局し、研鑽。2004年「柏市立柏病院」入職、2006年内分泌・代謝内科科長に就任。2014年より糖尿病治療専門部門の部門長、2017年より現職。専門は内分泌代謝、糖尿病、甲状腺。東京医科歯科大学医学部臨床教授、東京大学医科学研究所附属病院非常勤講師。

topics

市民の病院として啓発活動に積極的

年4回の療養教室と
年2回の市民講座を開催

同院に通院する患者だけでなく、広く糖尿病患者のサポートや糖尿病の啓発運動に取り組む同院。糖尿病患者が疾患に関する知識を深めるための「療養教室」では、専門スタッフが食事療法や運動療法などの講座を開催。誰でも参加できる市民講座では、テーマに沿った講演のほか体力テストや健康相談のコーナーも設けるなど、市民の病院としての活動にも積極的だ。

正しい知識を市民に広め、予防や早期発見・治療へつなげる

正しい知識を市民に広め、予防や早期発見・治療へつなげる

整形外科

病病連携・病診連携を生かし
専門性の高い治療を実践

同院を代表する診療科の一つである整形外科。経験豊富なベテラン医師が、充実した手術・検査機器によって、より専門性の高い診療を提供。柏市を中心とした広い地域から、毎日たくさんの患者が訪れている。

病病連携や病診連携が盛んな柏市において、一般整形外科に加え脊椎疾患とスポーツ障害の専門的な治療を提供するのが同院の整形外科だ。特に脊椎外科のエキスパートである医師が3人在籍しており、東葛北部地域の幅広い層の患者に対し、頸椎から腰椎までのさまざまな疾患の治療を行っている。中でも特徴的なのが、脊椎圧迫骨折に対し行われるBKPと呼ばれる治療法だ。低侵襲な一方で、実施するためには専門のトレーニングが必要な難しい手術なのだという。
低侵襲な手術の方法としてはほかにも、顕微鏡による頸椎の手術や、変形性膝関節症に対する、手術後の日常生活への制限にも配慮された高位脛骨骨切り術などを実施。「専門性を生かして、柏市と近隣地域の患者さんにより良い医療を提供することを目標にしています」と副院長・整形外科科長の森永達夫先生。
平成24年4月からは、サッカーチームのチームドクターなどを務める整形外科医長の池川直志先生も加わり、スポーツ障害や足の外科を中心に、関節疾患の治療も開始した。

  • 顕微鏡下による脊椎疾患の低侵襲手術の様子

    顕微鏡下による脊椎疾患の低侵襲手術の様子

森永 達夫先生

副院長/整形外科科長
森永 達夫 先生

千葉大学卒業後、同大学整形外科に入局。1995年より「柏市立柏病院」に勤務し2006年より整形外科長。日本整形外科学会整形外科専門医。専門は脊椎外科、腰椎疾患。

放射線科

病気の早期発見・早期治療のため
24時間以内の迅速な対応に注力

現代の医療には欠かすことのできない画像診断。専門の医師が読影結果を1日で返すなど、整った診療体制で、病院内のみならず地域全体の精密な検査を担っているのが、同院の放射線科である。

日本医学放射線学会放射線科専門医3人、診療放射線技師13人、CTとMRIが各2台、血管造影検査、マンモグラフィ、骨密度検査なども可能と充実した診療体制を誇る放射線科。病院内から依頼があった検査はもちろん、近隣の開業医からの検査依頼も積極的に受け入れ、放射線科の医師による読影結果を24時間以内に返すようにするなど、地域全体の放射線科としての役割を担っているのが特徴だ。
「放射線科専門の医師が3人もそろっている当院を、ぜひ積極的に活用してほしいですね」と放射線科科長・診療協力部門長の林孝行先生。
同科は新鋭の3T–MRIや低線量128列マルチスライスCTを備えることで、全身をより高速で撮影でき、低被曝で高精細な画像を提供することが可能になったという。これらの検査に加えて、放射線機器によるガイドの下でより安全にカテーテルや針を用いた治療を行うIVRも積極的に行っている。
「地域の皆さんの病気を早く見つけて、早く治療するための一助になれればと思っています」

  • 検査結果が出るまでの迅速さは、放射線科スタッフのチームワークのたまもの

    検査結果が出るまでの迅速さは、放射線科スタッフのチームワークのたまもの

林 孝行先生

放射線科科長/診療協力部門長
林 孝行 先生

獨協医科大学医学部卒業。現在は奈良県立医科大学放射線科医局に所属。国立がん研究センター東病院勤務などを経て2012年より現職。日本医学放射線学会放射線科専門医。

看護部

固定チームナーシングと
専門性の高い看護で患者に寄り添う

時代とともに移り変わる患者ニーズに対して、人材とシステムの両面から柔軟に対応し、安全で信頼性の高い看護を提供することをめざす看護部。患者一人ひとりと家族の気持ちを思い寄り添う、身近な看護に努めている。

看護師、准看護師、介護福祉士、看護補助者、医療クラークなどからなる同院の看護部は、総勢で約200人と院内で最多の人数を誇る。「私たちのモチベーションが高ければ、病院全体が生き生きすると考えて行動しています」と副院長・看護部長の田口真由美さん。時代の変化に伴う多様なニーズを尊重し、安全で信頼性の高い看護を提供することをモットーにしている。
そんな看護部の特徴の一つは、専門知識や技術を持つ看護師が多数在籍することだ。日本看護協会の皮膚・排泄ケア、がん化学療法看護、感染管理、小児救急看護、糖尿病看護(4人)の認定看護師が、それぞれの分野でより専門性の高い看護を実践。特に糖尿病治療専門部門においては、組織としてより深く患者と関わり、手厚いケアが実現できているという。また、決められたチームで患者をカバーする固定チームナーシングで「思い寄り添うこと」を大切にした看護を提供している。
「病気でつらいときはもちろん、そうでないときでも寄り添えるような看護をしたいと思っています」

  • 看護部長の田口真由美さん。認定看護管理者であり、副院長も務める

    看護部長の田口真由美さん。認定看護管理者であり、副院長も務める

  • 各種認定看護師のバッジ。取得に至るまでの努力が胸元で光る

    各種認定看護師のバッジ。取得に至るまでの努力が胸元で光る

02関連施設

地域医療支援センター

患者や医療機関と病院をつなぐ
円滑な医療のためのサポーター

病気に関連して起こるあらゆる患者の問題の解決方法を一緒に考え、治療をする上でもサポートし、病院と地域の窓口ともなっているのが地域医療支援センター。地域の医療機関や患者と病院をつなぐ懸け橋となっている。

紹介患者の受け入れや、訪問診療を行う医療機関の後方支援などを担う、病病・病診連携の窓口である地域医療支援センター。加えて、入院加療により回復した患者が自宅などに戻ってからも快適な生活を送れるようコーディネートする退院支援や、病気や入院などによって発生する生活上の諸問題の解決方法を患者と一緒に考える医療福祉相談などの役目も受け持っている。ソーシャルワーカーや看護師などのスタッフが、患者の入院前から退院後の生活までが一本の線でしっかりとつながるように、病院内外のさまざまな部門や施設と密接に連携している。
「この規模の病院だからこそできることを、大切にしています」と染野貴寛副センター長。在宅医療を行う医療機関や訪問看護ステーションなどに直接出向くなど、互いの顔の見える連携を大切にしている。また同院で行った検査の結果をそれぞれの医療機関が希望する形で迅速に返すなど、連携によって、患者が安心して生活できるような環境づくりに取り組んでいる。

  • 地域医療支援センター副センター長の染野貴寛さん

    地域医療支援センター副センター長の染野貴寛さん

  • 多職種のスタッフが、和やかな雰囲気と明るい笑顔で患者や家族を支えている

    多職種のスタッフが、和やかな雰囲気と明るい笑顔で患者や家族を支えている

03その他の主な診療科・診療部門

循環器内科

心筋梗塞などの虚血性心疾患、心不全、肺塞栓症などすべての循環器疾患を対象としている。急性の心疾患に対応する「柏ハートネット」に参画。

内分泌・代謝内科

糖尿病に加えて甲状腺機能亢進症・低下症、甲状腺がんなどの診断・治療に注力。甲状腺ホルモン検査は、当日に結果がわかる体制を整えている。

神経内科

東京医科歯科大学の臨床教授でもある院長代理・神経内科科長の亀谷寛先生が、パーキンソン病など、診断の難しい脳や末梢神経の病気の診療を行っている。

呼吸器内科

気管支や肺に起こる病気を対象としている。詳細な問診と診察、胸部CTや気管支鏡などによる検査を駆使し、迅速かつ的確な診断・治療を心がけている。

消化器内科

肝臓病が専門の医師と消化器内視鏡治療が専門の医師が在籍。肝臓の専門外来での診療や肝・胆道・膵臓の治療、胃がん・大腸がんに対するESDなどの内視鏡手術も積極的に行っている。

小児科

新生児から中学生までの、内科系疾患と一部の耳鼻科・皮膚科疾患を対象に診療。外来診療のみで、入院が必要な場合は近隣の病院へ紹介している。

外科

消化器外科を中心に、乳腺・甲状腺・副甲状腺疾患、ヘルニア、自然気胸などの外科一般の治療を実施。合併症の少ない治療や手術をめざしている。

眼科

眼科疾患全般に対応。各種検査のほか、糖尿病網膜症などの眼底疾患や緑内障発作、後発白内障などに対するレーザー治療、白内障手術などを行なっている。

健診部門

柏市国民健康保険・社会保険加入者対象の特定健康診査、柏市が行うその他検診に加え入職時や施設入所時の健康診断のほか、各種人間ドックを行なっている。


◆柏市立柏病院 基本情報はこちら



病院・クリニック、医者を探すならドクターズ・ファイル
ドクターズ・ファイルは、全国の病院・クリニック、医者の総合情報サイト! 頼れる病院・クリニック、医者を独自取材! 診療科目、行政区、沿線・駅、診療時間、症状、病名、検査内容、特徴といったさまざまなこだわり条件からあなたがお探しの病院・クリニック、医者情報を探すことができます。 病院の基本情報だけでなく、先生に関する情報(診療方針や得意な治療・検診など)も紹介。