透析医療への専門性の高さと
多分野にわたる総合性が強み

透析患者の健康寿命の延伸をめざし
人生を楽しむための支援を

透析治療に力を入れる嬉泉会を母体とする『春日部嬉泉病院』は、透析患者にとって重要な栄養指導や合併症予防策をはじめとする、先駆的な取り組みに特色がある。

「透析導入後は体の各所に問題が起こりやすく、医師には総合診療の感覚が必須です。その点、当院は脳血管、消化器、呼吸器などさまざまな病気を診る総合性と、分野ごとに詳しく診る専門性を兼ね備えています」と話すのは、丸山寿晴院長。丸山院長は、透析治療においては長期的な視野に基づいて患者を観察する力も重要だと語る。

「当院では、多分野が連携を図り、患者さんの高齢化による合併症などにも逐次対応し、継続的・包括的な透析治療につなげています」

さらに透析患者の健康寿命を延ばすため、食事・運動指導など生活の質を向上させる支援に力を入れている点も、特筆すべきといえよう。

丸山 寿晴院長

丸山 寿晴院長
1984 年防衛医科大学校卒業後、関連病院を経て1992 年「春日部嬉泉病院」に入職。スカイツリーライン腎疾患研究会代表世話人等も務め、地域の腎臓病予防にも尽力。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本透析医学会透析専門医。産業医、介護支援専門員。

チーム医療の取り組み

病棟カンファレンスの様子

病棟カンファレンスの様子

院内では定期的にスタッフ勉強会を行う

院内では定期的にスタッフ勉強会を行う

早期発見と効果的な治療に向け
多職種によるチーム医療を実践

透析治療では医師や看護師に加え、多くの専門職の協力が必要となる。同院ではこうしたチーム医療をより高度なレベルで実現するため、医療現場での密な連携、定例カンファレンスによる情報交換などを通じ、努力を重ねている。

長期にわたる治療で合併症も懸念される透析患者にとって、適切な健康管理の有無は命に直結する問題だ。「当院では高度なチーム医療の下で、多職種が専門性を生かして患者さんを支えています。その中で病気の早期発見に努め、効果的な治療をめざしながら、職種の枠を超えて密接に協力できる点が強みです」と丸山院長。治療の成果についても各職種の目線で話し合い、問題の解決策を探っていく。そうしたチーム医療の象徴が週1回のカンファレンスで、透析に携わる全職種のメンバーが患者情報を共有し、話し合う場となっているそう。
透析治療は、豊かな人生を送る手段だと話す丸山院長。そこで、健康寿命を延ばせるよう食事にも気を配り、例えば治療を念頭にタンパク質やカリウムの量を減らすだけでなく、健康維持に必要な栄養に配慮した献立にしているという。また、管理栄養士と調理師が協力して鮮魚を使うなど、おいしさにも配慮。患者のために工夫を凝らしている。

 

春日部嬉泉病院附属クリニック

古田勝彦所長

古田 勝彦所長
1987年琉球大学医学部卒業後、嬉泉会グループの各病院で経験を積み、2014年から現職

明るいスタッフがきめ細かに対応

明るいスタッフがきめ細かに対応

すべて半個室での個別透析を実現
快適で有意義な治療環境を整備

同クリニックは、通院可能で安定した透析治療が望める患者を対象に、治療中もより快適に有意義に過ごせるよう環境を整備。専属の管理栄養士が常駐し、きめ細かな栄養指導に加え、豊かな食生活を実現するための助言も行う。

同クリニックは半個室形式での個別の透析が特色。患者がテレビやDVDを楽しめるほか、スマートフォンやタブレット端末等も利用できるなど、治療中でも快適かつ有意義に過ごせる環境を整えている。また透析中の安全を考慮し、ナースステーションで患者の状況を確認できる仕組みも採用。
「当クリニックと春日部嬉泉病院はカルテや検査結果をリアルタイムで共有しています。通常の透析治療はこちらで、CTなど高度な検査や病気の治療は病院でと、密に連携して対応できるので、安心してご利用いただけると思います」
さらに古田勝彦所長は、常駐する管理栄養士による栄養相談が受けられるのもメリットだと強調する。
「管理栄養士が患者さんの生活背景も把握しており、医師の管理の下で効果的に指導できるのです」
医療をサービス業と捉え、接遇も重視しているという古田所長。その考えが院内の心地良さを生んでいるのだろう。

血管外科

野澤 幸成先生

野澤 幸成先生
1999 年防衛医科大学校卒業。自衛隊医官となり2002 年には胸部外科の専門研修医に。イラク復興支援活動隊で活動後、自衛隊中央病院胸部外科へ。2009 年に退官し、苑田第一病院心臓血管外科、東邦大学医療センター大橋病院心臓血管外科を経て、2014 年から現職。日本外科学会外科専門医、日本循環器学会循環器専門医。

2016 年1 月〜12 月の間に311 例の治療を実施

2016 年1 月〜12 月の間に311 例の治療を実施 

シャント造設手術、シャントトラブルにも対応可能な手術室

シャント造設手術、シャントトラブルにも対応可能な手術室

外科、循環器を専門とする医師が
透析治療に必要な各手術を担当

透析治療の導入に際し、血液の出入り口となるシャント造設を安全に行うため、同院では血管外科で長年経験を積んだ野澤幸成先生が手術を担当。透析を始めた患者に対しては、血管のトラブルを解消する緊急手術にも随時対応する。

透析治療にあたっては、血液の専用の出入り口を設け、十分な血流が確保できるようシャント造設手術を行う。同院ではこうした手術を日本外科学会外科専門医、日本循環器学会循環器専門医の野澤幸成先生が担当。シャント造設後の各種トラブルにも随時対応するなど安心できる体制が整っている。
「ただ造設したシャントは安定するまで数週間は必要なため、当院では透析治療が必要と思われる患者さんに、事前のシャント手術をお勧めしています」
容体急変後に緊急透析となる事態を避け、適切なタイミングで透析治療を始めることにより、患者の体の負担も減らせると野澤先生。
しかも同院の常勤医師全員が循環器の専門家であり、透析導入後に懸念される狭心症や心筋梗塞といった循環器の病気の診断・治療に精通している点も頼もしい。
「血管外科も含め透析治療が院内で完結できるとともに、多様な専門性を持つ非常勤医師との連携で幅広く診ていけるのも強みでしょう」
シャントトラブルには外科手術または経皮的血管形成術で対応。加えて高齢化により心臓に病気を持つ患者も増えたため、野澤先生はペースメーカーの手術も行う。
「透析治療では生活面の制約や合併症への不安などで、患者さんは大きなストレスを抱えます。その気持ちに配慮し、手術や薬の必要性をはじめ、治療全般に関して丁寧な説明と対応を心がけています」

血管外科手術の豊富な実績

シャント造設からトラブル対応まで透析治療関連の手術に幅広く対応

透析患者に対するシャント造設手術に力を入れる同科では、2016 年1 月~2016 年12 月に行った手術が190 件と、豊富な実績を持つ。また、手術後にシャント血管が細くなるなどの支障が出た場合には、血管を風船で拡張する経皮的血管形成術にも対応(2016 年1 月~2016 年12 月:121 件)。この方法は、患者への負担軽減も期待できる。

循環器をはじめ、各分野に専門性を持った医師がそろう

循環器をはじめ、各分野に専門性を持った医師がそろう

内 科

髙山英一先生

髙山 英一先生
防衛医科大学校卒業。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医 

スタッフとの連携により、患者の健康状態を把握

スタッフとの連携により、患者の健康状態を把握

透析治療で起こる合併症を中心に
患者の健康を総合的にサポート

心不全や動脈硬化など心臓・血管に関わる病気、感染症、がんといった透析治療に伴う合併症や体の不調に対し、総合的な視点で取り組むのが同院の内科だ。腎臓病患者を診る外来では、透析治療にならないよう指導も行っている。

最近食欲がない、何となくだるいといった患者の何げない話にも注意深く耳を傾け、必要なら検査で確認するなど、同院では透析治療による合併症や体調不良の早期発見に力を注いでいる。
「ご家族にも話を聞き、看護師ほか医療スタッフと連携して、ご本人の健康状態を把握するのも重要。加えて血圧や糖尿病のコントロール、管理栄養士を通じた栄養指導で、透析治療導入まで長く腎機能を維持できるケースが増えています」
そう語る髙山英一先生は、循環器が専門で心臓や血管の診断・治療に詳しい。消化器疾患や膠原病など多様な専門性を持つ非常勤医師も総合的な診療を支援。また同院での治療が難しい場合は、地域の総合病院、大学病院との連携も図る。
透析治療を受けながら充実した人生を送るためにも、腎臓病以外はできる限り健康で過ごしてほしいと話す髙山先生。
「腎臓病でお困りならご相談を。当院なら専門的な治療を受けつつ、全身の健康維持をめざしていただけると思います」


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