ドクターズファイル特集
九段坂病院

高度な整形外科治療に加えてリハビリテーションも充実
幅広い診療で地域を支える

平成27年11月に移転リニューアルをした『九段坂病院』。90年以上にわたって地域医療を支えてきた歴史のある病院だ。旧千代田区役所の跡地に建てられた新病院の窓からは、北の丸公園や皇居の森、牛ヶ淵など都心にいながら豊かな自然を眺めることができる。安らげる空間に心を和ませる患者も多い。1階には区が運営する高齢者サポートセンターが併設されており、地域における高齢者ケアネットワークの中心として大きな役割を果たしている。「高潔な志をもち、洗練された技術で愛情を込めて医療を行う」という理念のもと、質の高い医療を提供している同院。診療の柱となる整形外科での脊椎脊髄疾患治療では、専門性の高い医療に全国から患者が集まる。整形外科疾患の治療にはリハビリテーションが重要だが、移転を機に回復期リハビリテーション病棟が41床に増床された。手厚い体制で、治療を終えた患者の在宅復帰までをサポートしている。
今後は、九段下駅から徒歩2分という立地の良さを生かして、さらなる診療分野の拡充が構想されている。

病院長メッセージ患者とのふれあいを大切に
ぬくもりのある医療を提供する

平成27年11月の病院移転で新しく生まれ変わった『九段坂病院』。13階建ての免震構造の建物で、広さはほぼ倍になった。機能的で安らげる病院であると同時に、医療機器や設備をさらに充実させ、医療の質の向上にも取り組んでいる。国内屈指の脊椎脊髄治療に加えて各科の診療体制も整え、患者のニーズに応えていく。

中井 修 病院長

中井 修病院長

1975年東京医科歯科大学卒業後、同大学整形外科で研修を行い、諏訪中央病院などで診療。脊椎脊髄疾患の治療を専門に手がける。1991年から同院に勤務し、2006年に病院長就任。「患者さんが満足できる医療のために」をモットーとして診療にあたる。東京医科歯科大学整形外科臨床教授。

長い歴史に裏打ちされた脊椎脊髄疾患の治療
難症例を数多く手がける

脊椎脊髄疾患の治療を得意とし、全国から患者が集まることでも知られる同院。しかし、脊椎脊髄疾患の治療に特化した病院として広く認知されるようになるまでには、長い歴史の中での努力があった。始まりは、昭和55年に当時整形外科部長だった山浦伊裟吉名誉院長が病院の特色をつくろうと、自身の専門だった脊椎脊髄疾患の患者を集中的に治療する専門化を図ったことである。まだ治療方法が確立していなかった頚椎後縦靱帯骨化症などの難しい治療にも果敢に挑戦し、多くの症例を積み重ねてきたことが今日につながっている。現在、整形外科に在籍する10人の医師のうち7人が脊椎脊髄の専門。病院長でもある中井修先生が率いる。「整形外科の医師は、患者さんの姿を見てつらさがわかる一方、良くなった姿も自分の目で確かめられることが大きなやりがいです」と話す。
また、手術をしたら終わりではなく「患者さんとは一生のつき合い」という考えで、病院全体として治療後のケアにも取り組む。新たに開設された回復期リハビリテーション病棟では、専任の医師と看護師、リハビリテーションスタッフが在宅復帰に向けて継続的にサポートする。「小規模な病院だからこそ職員と患者さんのふれあう機会は多く、親しみのある関係を築くことができます。私たちは各部門のチームワークの良さを生かしながら、『小粒でもきらりと光る存在』をめざしています」

TOPICS 脊椎脊髄疾患の治療

▲広々としたテラスは歩行訓練などのリハビリテーションにも使われる

手術からリハビリテーションまで
トータルケアで在宅復帰につなげる

2015年の脊椎脊髄疾患の手術件数は909件と、国内でもトップクラスの症例数を誇る同院。これまでさまざまな症例を治療しながら積み重ねてきた実績が、高度な医療に結びついているのだ。他の病院では手術が難しいとされたケースを引き受けることも多く、最後の砦としての役割は大きい。また、整形外科疾患の治療ではリハビリテーションも重要。新設された回復期リハビリテーション病棟では、各種専門スタッフが一丸となってサポートしている。

整形外科全国トップクラスの治療実績を誇る
脊椎脊髄疾患に特化した整形外科

診療の柱となる整形外科。脊椎脊髄疾患を専門として年間(平成27年8月〜平成28年7月)の脊椎手術件数は909件。頸椎後縦靱帯骨化症や脊椎脊髄腫瘍、腰部脊柱管狭窄症などの難治例を数多く手がけてきた実績から、全国から患者が集まる。高齢化に伴い増えている、骨粗しょう症や成人脊柱変形などにも対応。

水野 広一 部長 / 進藤 重雄 診療部長 / 大谷 和之 部長

【左:水野広一部長】東京医科歯科大学を卒業後、諏訪中央病院での勤務を経て1995年から現職。「症状から正確に診断ができたときにやりがいを感じます」【中央:進藤重雄診療部長】東京医科歯科大学を卒業後、日産玉川病院、諏訪中央病院などでの勤務を経て、現職。「新しい治療法はしっかりと見極めながら取り入れていきたい」【右:大谷和之部長】東京医科歯科大学を卒業後、河北総合病院、湘南鎌倉病院などに勤務。「正しい診断ができればおのずと正しい治療ができます」

患者一人ひとりを正確に診断
適切な治療につなげる 術後の管理も徹底

脊椎脊髄疾患の治療に特化した整形外科。在籍する10人の医師のうち7人が脊椎脊髄疾患を専門としている。他の病院では治療が難しいケースを多く引き受けているため、治療はいつも数カ月待ちだが、緊急性が高い患者に対してはすぐに処置を行う。診療部長を務める進藤重雄先生は「診療で大切なのは正確な診断」だと話す。「画像診断だけでなくきちんと病態を観察して、身体所見や病歴からも判断をします。病状が日常生活に直結しているので患者さんが何を希望されているのか、手術以外の保存療法が良いのか、よくお聞きした上で治療の選択肢を提示しています」
「関わった患者さんのことは一生診ていく」というのが、同科の医師に共通する思いである。
難症例を多く手がける中でも、特に前方からの頸椎後縦靱帯骨化症の手術は非常に難しく、できる病院が限られている治療法だ。通常は後方から行われる手術だが、脊椎の状態や骨化の大きさによって前方からしかできない場合がある。術後の管理が難しく、重大な合併症のリスクもあるため、病院全体としてしっかりとしたシステムがなければ治療はできない。同じように、骨粗しょう症患者が手術を受ける場合なども、続発性の骨折を起こしやすいので、術後のケアが欠かせない。同病院では看護師やコメディカルスタッフがそうした術後のケアを徹底して行っていることが大きな強みとなっている。

TOPICS 充実した設備

▲手術中に画像が撮影できるので、より安全性が高くなる

高機能の設備が充実し
より安全性の高い治療を提供

手術室では術中に撮影できる可動式のCTが使用されており、撮影した3D画像をナビゲーションシステムで取り込み、正確な位置を確認しながら手術を行う。リアルタイムで骨の状態が見えるので、より精度の高い治療が可能となった。また、全身撮影ができるレントゲン機器を導入し、正面と側面の2方向から同時に撮影。脊柱変形の治療などで力を発揮している。2台あるMRIは3.0テスラの新鋭機である。

外科人間ドックで早期発見、早期治療
低侵襲の腹腔鏡下手術にも対応

各種消化器疾患、血管外科疾患、甲状腺・乳腺といった内分泌疾患など幅広い診療を行っている外科。早期のがん治療には積極的に腹腔鏡下手術を導入している。通院での抗がん剤治療ができるほか、平成28年からはニーズの多かった乳腺の相談ができる外来も新設された。鼠径ヘルニア、腹壁ヘルニアの診断、治療でも信頼を集めている。

長浜 雄志 部長

長浜 雄志部長

東京医科歯科大学の第一外科に入局し、都立駒込病院に勤務した後、カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UCSD)に留学。都立大久保病院、都立豊島病院での勤務を経て、2015年から現職。日本消化器外科学会消化器外科専門医。消化器外科を専門として、鼠径ヘルニアの治療を得意としている。長年携わってきたヘルニア治療では、遠方からの紹介患者も多い。

検診から治療までスムーズに
腹腔鏡下手術の導入で早期がんの治療に注力

人間ドックで病気を発見し、早い段階で治療に取りかかる外科。透析治療や放射線治療を除いた、一般的な消化器外科治療に関してはすべて受けることができる。転移性肺がんや肺から空気が漏れてしまう自然気胸など、肺の疾患にも対応しているのが特徴だ。早期がんであれば内視鏡手術や腹腔鏡下手術といった、傷口が小さく回復も早い、患者の体への負担が少ない治療法を積極的に取り入れている。また、日中人口の多い千代田区では、通院で化学療法が受けられることも喜ばれている。「外科の常勤医が3人から5人に増員され、診療できる疾患の幅も広がりました。当院には脊椎脊髄疾患の患者さんが多くいらっしゃいますが、そうした方たちが外科治療を必要とされた場合にも、速やかに対応できる体制が整っています」と、長浜雄志部長の言葉は力強い。
他の病院ではあまり診ることがない重度の脊椎脊髄疾患患者に対して、他の身体疾患の治療をしていくことが、同科の大きな役割である。整形外科で手術を受ける患者が入院時に貧血や腹痛など訴えた場合に、すぐに外科で検査をして必要があれば治療を行うなど、科目間の連携をとりながらの診療にも力を入れている。「患者さんは何かしらの不安を抱えていらっしゃいますから、それをなるべく解消できるように診察します。まずは患者さんの気持ちを正面から受け止めるように心がけています」

▲外科の外来受付では、スタッフがにこやかに対応

▲化学療法のための外来処置室。窓の外には牛ヶ淵の蓮が見える

TOPICS 鼠径ヘルニア治療

▲外科手術の後に起こりやすい腹壁ヘルニアにも腹腔鏡下手術で対応

造影とCTを組み合わせた検査で
鼠径ヘルニアを正確に診断する

鼠径ヘルニアは太股の付け根の膨らみによって一目で診断がつくものもあれば、特に女性の場合は膨らみが出ないケースもあり診断が難しい。同科では、ヘルニアがあるかどうかを正確に診断するために、造影検査とCT画像を組み合わせることで診断率を高めている。治療は腹腔鏡下手術で、わずか2〜3㎝ほどの傷口から行われるので、体への負担が少ない。左右両側にヘルニアがある場合でも1ヵ所の傷口から治療することができる。

消化器内科患者に寄り添う温かい医療で
幅広い内科疾患に対応

平成27年の病院の新規移転の際に、管理行政区である千代田区から要請されたのは「総合診療」を提供すること。内科には、消化器内科、呼吸器内科、糖尿病・代謝内科、循環器内科とそれぞれ専門の異なる医師が在籍しており、全般にわたって幅広く診療しているのが特徴だ。糖尿病に関しては短期の入院治療も取り入れている。

佐々部 正孝 副院長

佐々部 正孝副院長

1982年に東京医科歯科大学を卒業。青梅市立総合病院での勤務後、国立がん研究センターの消化管内視鏡科で内視鏡治療の研鑽を積み、1992年から現職。日本内科学会総合内科専門医。消化器内科が専門で、特に消化管の治療を得意としている。「患者さんやご家族の方たちなど、出会った方たちがより良い人生を送るお手伝いをしたい」と話し、その思いが診療における基本姿勢となっている。

病院間の連携を緊密に取り
それぞれの役割を果たす
地域で支え合う医療

高血圧、糖尿病、胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎などの有病率の高い疾患に幅広く対応している内科。特に消化器内科では、患者を待たせない内視鏡検査で治療までの流れをスムーズにした。「腹部に痛みや違和感を抱えて来院された患者さんには、できるだけその日のうちに内視鏡検査を受けられるようにと検査体制を整えています。早く診断をして治療に取りかかれば、それだけ回復も早くなります」と語るのは佐々部正孝副院長。病院間の連携も緊密に取られており、高度な専門治療が必要な場合は速やかに近隣の大学病院などに紹介し、救急治療を終えた患者を引き受けて在宅復帰までを支援。
また、内科では高血圧症患者の5~10%を占めるといわれる原発性アルドステロン症の治療にも力を注いでいる。一般的な高血圧症は加齢や遺伝的な素質などさまざまな要素が重なって引き起こされるが、原発性アルドステロン症はホルモンのバランスが崩れることで起こるため、その原因となる腫瘍を取り除けば血圧は下がる。まずは的確な診断が重要だ。
隣接する高齢者総合サポートセンターでは週に1回、内科の医師が健康相談窓口を開設している。今後も地域の高齢者支援の中心として、ますますニーズは高まっていくだろう。「診療では病気だけを診るのではなく、人を診ることが大切です。病気でお困りのことを少しでも良くするお手伝いをしていきたいと考えています」

▲清潔感あふれる内視鏡室。2人の専任技師が検査を行う

▲各職種のスタッフが高い専門性を持って診療にあたる内科チーム

TOPICS 内視鏡検査

▲内視鏡検査を終えた患者がゆっくり休めるリカバリーベッド

来院した日のうちに検査が可能
診断、治療までの流れがスムーズ

むかつきなど、気になる症状があるときには、すぐに内視鏡検査を受けたいもの。そうした患者の要望に応えるのが同病院の内視鏡室だ。胃の検査であれば、ほぼその日のうちに受けることができる。また、喉の反射を抑える鎮痛剤を使用し、苦痛の少ない検査に努めている。経鼻内視鏡も導入されているので希望する患者には対応が可能だ。カーテンで仕切られた空間にリカバリーベッドが6台設置されており、検査後は十分に休めるのもうれしい。

呼吸器内科包括的呼吸リハビリテーションで
呼吸機能の回復をチームでサポート

呼吸器内科では、呼吸器感染症、肺がん、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎など、幅広い呼吸器疾患に対して診断、治療を行っている。理学療法士、看護師、管理栄養士、薬剤師などがチームで呼吸機能が低下している患者への包括的呼吸リハビリテーションに取り組んでいる他、平成28年からは禁煙の外来も開設している

石渡 庸夫 部長

石渡 庸夫部長

1992年に山形大学を卒業後、東京医科歯科大学の第二内科に入局。横須賀共済病院、北信総合病院などでの勤務を経て2005年から現職。「病気について分かりやすい説明を心がけています」

▲チームワーク良く患者をサポート

あらゆる呼吸器疾患に対応し、近隣の開業医院や介護施設とも連携を取りながら地域に密着した医療を提供している呼吸器内科。平成25年からは急性発症した呼吸器疾患、慢性の呼吸器疾患に加えて胸部の手術によって呼吸機能が低下している患者を対象に、包括的呼吸リハビリテーションをスタートさせた。「機能回復のためのリハビリテーションを実践するだけでなく、疾患に対しての知識を身に付け、リハビリテーションの必要性を理解してもらうことが大切」と、長年呼吸器疾患の治療に携わってきた石渡庸夫部長は話す。
1~2週間の入院で、理学療法士による運動療法、看護師による教育・指導、管理栄養士による栄養指導や薬剤師による吸入指導などチームで対象の患者をケア・サポートする。「呼吸器の疾患はご本人の病状についての理解が必要不可欠です。特に肺がんなど進行性の疾患の場合は、今後どのような症状が出る可能性があるのか、状況を見ながら患者さんと、ご家族が受け止められるようにお話ししています」

皮膚科きめ細かい診療で皮膚疾患全般に幅広く対応
動物性皮膚疾患の治療で高い実績

一般的な皮膚疾患だけでなく、動物性皮膚疾患の治療にも尽力している皮膚科。特に疥癬(かいせん)や蜂アレルギーに関しては豊富な治療実績を誇る。アレルギーの外来や巻き爪、タコ、うおのめの処置を行うフットケアの外来、しみ、しわ、ニキビ、スポーツに伴う皮膚トラブルなどを相談できる外来も開設されている。

谷口 裕子 部長

谷口 裕子部長

1990年に東京医科歯科大学を卒業。日本皮膚科学会皮膚科専門医。専門分野はアトピー性皮膚炎、医真菌学。同病院の皮膚科顧問を務める大滝倫子先生のもとで、動物性皮膚疾患の治療について学ぶ。

▲光線治療で使われる機器。ピンポイントで紫外線を照射できる

皮膚科では入院を含む皮膚疾患全般に対応しているが、中でも特徴的なのが虫刺され、疥癬などの寄生虫疾患、蜂アレルギーといった動物性皮膚疾患の治療である。疥癬は寄生虫疾患の一つで、介護施設などで流行したことから高齢者に多い疾患と考えられていたが、近年では幅広い年齢層に広がる病気だ。疥癬治療のガイドライン作成にも関わっている谷口裕子部長は、「全身のかゆみと赤い湿疹、陰部や脇の下などにしこりが見られる疾患で、手の平や手首の皮がむけて角質の中に点状の虫が見えることもあります。きちんと管理をして経過観察すれば治る病気です」と説明する。1週間おきに全身をチェックし、内服薬や外用薬で治療をする。蜂アレルギーの治療では、アナフィラキシーなどのショック症状を起こした患者が次回刺された時の症状を軽減させる減感作療法が行われている。治療を提供している病院が少ないため、遠方からも患者が訪れる。
また、入院患者の褥瘡ケアも皮膚科の大切な役割。病棟スタッフと協力した丁寧なケアには定評がある。

リハビリテーション科脳血管障害などを中心とした
回復期リハビリテーション

千代田区で唯一の回復期リハビリテーション病棟を有する同病院。患者の在宅復帰に向けて身体機能の回復に取り組むリハビリテーション科が、地域に果たす役割は大きい。脊椎・脊髄損傷患者の術後のケアや脳血管障害の患者を中心に、磁気刺激療法や電気刺激療法などを提供し、近隣の高度急性期病院からも頼られる存在となっている。

小林 健太郎 部長

小林 健太郎部長

2002年に東京慈恵会医科大学を卒業。東京都立大塚病院、中伊豆リハビリテーションセンターで回復期のケアを学び、東京都立墨東病院で急性期患者へのリハビリテーションの研鑽を積むなど、幅広い知識と技術を習得。2015年から現職。嚥下障害、感覚障害、電気刺激療法などを専門とし、特に感覚障害に対する電気刺激療法にも力を入れている。日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医。

職種ごとの専門スタッフが
あらゆる角度からアプローチ
高度なリハビリ医療を提供

脳卒中などの脳血管障害の患者を中心に、回復期の医療を支えるリハビリテーション科。41床ある回復期リハビリテーション病棟では、脊髄損傷やギラン・バレー症候群、頭部外傷などの入院患者にも対応している。同病院では専任の医師のもと、理学療法士16人、作業療法士5人、言語聴覚士2人という充実した体制で患者をケアする。リハビリテーションを専門とする小林健太郎部長は、「他職種共同のチームでサポートしますので、それぞれの立場から意見を出し合って、チームとしての目標をできるだけ高く設定しています。患者さんを元の状態に少しでも近づけることが私たちの使命です」と話す。特に力を入れているのが、磁気刺激療法や電気刺激療法などの物理療法だ。磁気刺激療法は、脳に磁気刺激を当てて回復を促す方法で、脳が活性化した状態でリハビリテーションを行い良い状態を定着させる。適用を満たせば受けられる治療法で、手先の細かい動きができるようになるなどの効果があり、失調などの治療にも導入されている。電気刺激療法は筋肉や神経に対するアプローチで、筋力増強や鎮痛効果を目的に、患者の症状に合わせて使われる。
同病院では開業医院と連携を取りながら、内視鏡や造影検査での嚥下機能評価や脳卒中患者に対する装具の相談窓口、筋肉の痙縮を緩めるためのボツリヌス療法など、専門分野に特化した医療を広く地域に開放している。

▲約400㎡のリハビリテーション室は、明るく開放的な空間

▲脳に直接刺激を与えることで症状を改善させる磁気刺激治療

TOPICS 嚥下サポートチーム

▲嚥下リハビリテーション用の専用チェア。角度の微調整ができる

専門スタッフの力を集約し、
チームで嚥下障害をサポートする

肺炎の主な原因となる誤臙を防ぐため、医師と摂食・嚥下障害看護の認定看護師、言語聴覚士、栄養士、地域連携看護師からなる専門チームが組まれており、手厚いサポートが受けられる。嚥下ができているかどうかを診断するには、内視鏡を使った検査と放射線で透視する造影が用いられ、むせるなどの症状が出ないケースでも的確に診断することができる。嚥下内視鏡はベッドサイドで検査することも可能なので、動けない患者にも対応している

入院環境

年間1000件以上の整形外科手術を手がけている同病院では、入院患者の7〜8割が脊椎脊髄疾患の患者である。2016年には回復期リハビリテーション病棟が41床開設、急性期治療を終えた患者にも対応する。

佐藤 八重子 看護部長

佐藤 八重子看護部長

30年以上の看護経験を持つ佐藤八重子看護部長。虎の門病院での勤務を経て、2009年から現職。「自分だったらどうしてもらいたいか患者さんの視点で考える」ことを大切に、看護師たちの指導にあたっている。

▲看護レベルの向上のために、定期的に事例検討会が開かれる

徹底した術後のケア、
リハビリで社会復帰をめざす
医療・福祉・介護の連携で
退院後のサポートも充実

2016年4月に開設された回復期リハビリテーション病棟では、これまで多かった整形外科の患者に加え、急性期治療を終えた脳血管障害患者のリハビリ期のケアにも対応している。専門スタッフやリハビリテーション機能の充実が同病院の大きな特徴だ。看護部では、「看護の質の向上に努め、安全でぬくもりのある看護を提供する」という理念のもと、入院患者がスムーズに在宅復帰できるようにきめ細かくサポート。合併症などリスクもあるため、特に術後のケアには細心の注意を払っている。佐藤八重子看護部長は、「一番治りたいと思っているのは患者さんご本人です。だからこそ、手術後に意欲を持ってリハビリテーションを受けていただけるように、患者さんの気持ちに寄り添った看護を心がけています」と話す。看護部長に就任してすぐ、看護の提供方式を見直して徹底的な教育改革を行い、患者中心の「ぬくもりのある看護」を実現に向けてまい進している。患者には事前に看護計画をしっかりと説明し、意見を取り入れながら最善のプランの立案を目標にする。また、院内の地域医療連携室には専属の看護師が配置されており、地域の医療機関や行政との連携も緊密。近隣の訪問看護ステーションや在宅医療に関わる医院とネットワークが構築されていることで、退院後の在宅復帰についても相談できる。

病院情報

受診について

初めて受診される方は、2階総合受付(5番新患窓口)へお声がけください。
再診の方は、再来受付機(2階)で診察券をお通し下さい。
診察券をお忘れの場合は、「2階、医事課窓口」へお申し出ください。
受診した事のある診療科のみ再来機での受付ができます。
受付時間は、診療科よって異なりますので外来担当表又はお問い合せでご確認ください。

診療科目

  • □内科
  • □外科
  • □整形外科
  • □皮膚科
  • □泌尿器科
  • □心療内科
  • □婦人科
  • □耳鼻咽喉科
  • □眼科
  • □リハビリテーション科

病床数:231

国家公務員共済組合連合会 九段坂病院

TEL
03-3262-9191

住所
東京都千代田区九段南1-6-12

駐車場

休診日
土/日/祝

URL
http://www.kudanzaka.com/

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