妊娠・出産や女性の健康を
九十余年支える産婦人科病院

大正12年に荘(しょう)隆一郎院長の祖父によって『荘病院』が開設。以来、3代にわたって地域の周産期医療を担ってきた。「母と子への安全な医療提供・女性のためのトータルケアの提供」を基本理念に、現在は分娩を中心としながら女性のライフステージに幅広く対応している。
産科の8人の医師はいずれも日本産科婦人科学会産婦人科専門医で、慶應義塾大学産婦人科出身。万が一に備え近隣の大規模病院との間で緊急応援体制を整備するなど、安心・安全なお産のため力を尽くしている。
経験豊富な医師、助産師、看護師らが協力し、妊婦健診、母親学級、沐浴教室などさまざまな診療と生活指導を実施。出産前から出産後まで、母親一人ひとりを支えるホスピタリティーへの評価は高く、親子2代、3代と同院で産む人が多いこともうなずける。
また女性特有の疾患全般を診療する婦人科、同院で誕生した乳幼児の健診や予防接種を行う小児科、更年期障害などで悩む女性のための中高年ヘルスケアの外来など、女性の体と心を幅広くサポートしている。

01院長メッセージ

一層の安心と笑顔を届けるため
100周年を機にリニューアルへ

少子高齢化が進む中、荘病院の分娩数は年々増加しており、平成28年1月〜12月は853人の赤ちゃんが誕生。90年以上変わらず地域に愛され、ともに発展してきた同院は、開設100周年となる2023年に向けて新たな展開を計画中だ。

荘院長をはじめ、経験豊富な医師と熟練したスタッフが良質の医療ときめ細かなサポートを提供する同院。小規模な病院ながら平成27年1月以降は年間800件以上の分娩数を維持しており、板橋区はもちろん、東京・城北エリア全域から患者が訪れる。その理由の一つが「医師がよく話を聞いてくれること」だ。
患者とのコミュニケーションを深めるには、担当医師が替わらない主治医制を採用。「診療中は理解しやすい言葉を選び、絵や図を使うなど、患者さんにとってわかりやすい説明を医師全員が心がけています」と荘院長は話す。「患者さんが笑顔で退院できるよう、全力で支える」という院長の姿勢がスタッフにも浸透し、「温かい」といわれる病院全体の風土となった。出産して終わりではなく、2人目・3人目の出産はもちろん、女性特有の病気やごく初期のがんの対応など、女性の健康を生涯にわたって支え続けるのも同院の特徴。今後は、近年問題となっている産後うつを防ぐため、ママたちのメンタルケアにも注力し、産後2週間検診をスタートしたい考えだ。「開設100周年迎える2023年頃が、大学病院に勤務する息子に病院を引き継ぐ時期」と話す荘院長。そのタイミングで病院のリニューアルを計画しているという。「代替わりしても、地域に根付いたアットホームな病院という伝統は変わらず継承していきます」

  • 退院記念の写真撮影スポットが新登場。黒板に名前や体重など自由に書き込める

    退院記念の写真撮影スポットが新登場。黒板に名前や体重など自由に書き込める

  • ロビーには、お産に必要なものやお菓子なども売っている自動販売機がある

    ロビーには、お産に必要なものやお菓子なども売っている自動販売機がある

荘 隆一郎院長

荘 隆一郎 院長

東海大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部産婦人科学教室に入局。1996年から「荘病院」で診療、2011年から現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。母体保護法指定医。慶應義塾大学医学部産婦人科学教室非常勤講師。東京産婦人科医会理事。

topics

パパとママの沐浴教室

これから出産・育児に挑む
新米パパママをバックアップ

同院ではマタニティーヨガなど、母親のためのイベントが多数行われている。土曜に月3回開催される沐浴教室はパパもママと一緒に参加可能。妊娠32週以降が対象で、毎回先着5人まで。出産前にスタッフとコミュニケーションを図ることも狙いで、最初に助産師によるデモンストレーションがあり、人形を使って、沐浴のほか着替え、抱っこの練習も行う。

「少しでもパパとママのサポートができれば」と話す、助産師の石川典子さん

「少しでもパパとママのサポートができれば」と話す、助産師の石川典子さん

02診療内容の紹介

産婦人科

緊張と感動の連続のお産に
熟練医師とスタッフが一丸で臨む

お産は「無事に生まれて当たり前」と思われがちだが、医療の助けを加えなければならないケースが1~2割あるという。同院ではお産の感動も怖さも知り尽くす医師たちが、豊富な経験と高い技術で、その瞬間を今日も支えている。

ここ数年、分娩件数の急伸が続く同院。どんなにお産が増えようと、すべての母親が安心して出産できるようにし、母子ともに元気に退院してもらうという信念は変わらないという。「赤ちゃんは無事に生まれて当たり前、お産は安全と思っている方もいるかもしれませんが、実際のお産は最後まで何があるかわかりません。だからこそ我々は安心・安全なお産にこだわるのです」と檜垣敬二副院長は話す。熟練の産婦人科医師だからこそ、分娩は一瞬たりとも気が抜けないことを誰よりも熟知しているのだ。
現在、同院に在籍する8人の医師は全員が慶應義塾大学医学部産婦人科学教室の出身で、高い技術力と豊富な経験を持ち併せている。「妊娠期間中からトラブルを抱えている方がいると、主治医だけでなく、みんなが気にかけます。そしていざ分娩となれば、手が空いている医師は自然と分娩室に集まってくるのがうちの文化なのです。何かあればいつでも、全員が手伝う心構えでいます」
平成28年から新たに注力しているのが、お産後や帝王切開手術後の痛みの軽減だ。日本人は出産前後の痛みを我慢しがちだが、より気持ち良く出産してもらうために、母乳に影響の少ない鎮痛剤を、状況に合わせて処方しているという。「一人ひとり患者さんにとって満足度の高いお産を実現するために、内容をさらに充実させていきます」

  • 新生児室にはたくさんの新生児たちがいて毎日にぎやか

    新生児室にはたくさんの新生児たちがいて毎日にぎやか

  • 待合スペースは清潔に保たれている

    待合スペースは清潔に保たれている

檜垣 敬二副院長

檜垣 敬二 副院長

慶應義塾大学卒業後、同大学医学部産婦人科学教室入局。産婦人科を専門として研鑽を積んだ後、「荘病院」へ。医学博士。母体保護法指定医。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。患者の気持ちに温かく寄り添う診療姿勢で患者のみならず医師やスタッフからも厚い信頼を集める。

topics

4D超音波診断

胎児の動きや表情を楽しめ
成長具合の確認にも有効

同院では、4D超音波(エコー)診断装置5台を含む、超音波診断装置9台を導入している。胎児の様子を立体映像で確認できる4Dエコー検査は、胎児の愛らしい動きや表情を楽しめるだけでなく、元気に育っているかどうかを精密にチェックするためにも有効なことから、診察日には必ず毎回実施している。撮影した映像はすべて持ち帰ることができる。

エコー検査の様子はスマートフォンなどでの撮影も自由。貴重な記録になる

エコー検査の様子はスマートフォンなどでの撮影も自由。貴重な記録になる

- 岸川 剛先生 -
妊婦と信頼関係を築き
安全を一番に考えたお産に

順調に陣痛が始まっても、途中で急変する妊婦は少なくない。「当院で分娩を続けるか、大きな病院に搬送するか、その判断を間違わないことが重要です」と岸川剛先生。母体と胎児の安全を一番に考えて、自然分娩ではリスクが高いと判断した場合は、早めに帝王切開を選択することも必要だという。
また、情報過多な現在こそ医師と患者の信頼関係が大切だそう。「小さな兆候を見逃さないために、気になることはスタッフ全員で情報共有します。必要なら検査技師も交え、納得のいくまで説明しますので、不安なことは気軽にご相談ください」と話す。

岸川 剛先生

医学博士、日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医

- 菊森 のぞみ先生 -
妊娠・出産経験を生かし
妊婦目線の対応を心がける

妊娠・出産を経て、常勤医として活躍する菊森のぞみ先生。外来で10カ月診てきた妊婦の出産にはできる限り立ち会いたいと思い、何かあれば駆けつけられるよう、心はいつでもオンコール状態。「夜中でもできる限り自分で取り上げたいですし、赤ちゃんが無事に生まれる瞬間に立ち会えることが、私の幸せでもあります」と話す。
ママになったことで妊婦や家族と接することを楽しむ余裕が生まれ、会話を通してその人に合った最善のお産を考えるスタイルに。「一人ひとり大切に、安心・安全なお産ができるよう全力を尽くします」

菊森 のぞみ先生

医学博士、日本産科婦人科学会産婦人科専門医、母体保護法指定医

- 渡邊 広是先生 -
出産を支える専門家が
不妊症で悩む夫婦をサポート

同院は患者との距離が近く、職員全員が患者の名前や顔、出産までの経過を把握しているという。「小規模病院ならではの家庭的な雰囲気を持ちながら、スタッフ全員がプロとして責任を持って仕事をすることを大事に、日々お産と向き合っています」と渡邊広是先生は話す。
「ひまわり学級」という不妊教室も渡邊先生の担当。第1・3金曜の15時から、妊娠成立のメカニズムや不妊の病態、検査・治療方法などを解説している。「外来を通さず誰でも無料で参加できますので、話だけでも聞きにいらしてください。個別の質問にも対応します」

渡邊 広是先生

日本産科婦人科学会産婦人科専門医

- 正木 繭先生 -
自身も同院で出産
親子の笑顔を支える存在に

元々同院のファンで、「いつかここで働けたらいいな」という夢をかなえた正木繭先生。自身も2人目の子どもを同院で出産している。同世代のママたちが「この病院は安心だから」と頼りにしてくれることが、今の自分のやりがいだそう。「当院は主治医制ですが医師はみんなで協力して診るという気持ちが浸透しています」
今も大学で周産期の超音波診断について学ぶ正木先生が注力するのは、4D超音波診断装置を導入した外来だ。「高額な費用がかかりがちな4Dエコー検査ですが、余分な費用を頂かないのも当院らしい温かさです」

正木 繭先生

日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本周産期・新生児医学会周産期(新生児)専門医

- 日原 華子先生 -
的確な対応を心がけて
妊婦への貢献をめざす

平成29年の4月に同院に赴任した日原華子先生。荘院長をはじめ医師、助産師、看護師などのスタッフが皆「患者さんを大切にする」というポリシーの下、安心・安全なお産に取り組む姿を見て、「私も早くそうなれるよう頑張りたい」と励む。
現在は産科から婦人科まで幅広い診療を担当。忙しい日々でも「患者さんが何を目的に受診されたのかを正確に把握し、一人ひとりに適切な対応ができるように心がけています」と前向きだ。
同院で出産した人は、2人目も3人目もここで産みたいと希望する場合が多い。自分も先輩たちのように「次も先生に取り上げてもらいたい」と言ってもらえるような産婦人科の医師になることが、今の目標だという。「皆さまの妊娠ライフを少しでも良いものにするお手伝いができればうれしいです」

03看護体制

患者と家族の幸せのために
点を線につなげる看護ケアに注力

初産の場合はもちろん、経産婦とて子どもが無事に産まれるまでは不安がいっぱいなもの。同院では、妊娠中から分娩、さらには退院後の母親と家族の幸せな生活を念頭に置いた、きめ細かいケアを行っている。

良質な医療と真心で、妊産婦と家族の笑顔を守る同院。長年守り続けてきた一人ひとりに寄り添う伝統の医療は、看護部にもしっかり息づいている。
妊娠は病気ではないため、多忙な看護師の手を借りることをためらう人が多い。そのため、看護師側から声掛けすることが大事だと藤森紀子師長は話す。「妊婦さんの言葉を待っていては、真のニーズは引き出せません。スタッフは皆、自分の家族だったらどう接するかを常に考えて行動しています」
例えば廊下で会えば「昨日は眠れた?」と笑顔で声をかけ、微妙な表情や顔色の変化も見逃さないよう注意。感じた気づきは看護部と医師にも情報共有することで、患者にとって最善の方法での問題解決をめざす。「身内のように大切にしてくれる」という評価は、この絶妙な連携によって支えられているのだ。
出産後の心身のケアが丁寧なことでも定評がある同院。母親の性格や退院後の協力者の有無など、生活環境を把握した上で、赤ちゃんとの生活や育児についてアドバイス。時には夫に育児協力について助言することもあるそうだ。また、入院中に育児をする上で気にかかる母子がいれば、地域の保健所や健康保健センターに連絡し、退院後のフォローをお願いすることもある。「不安なく新生活に踏み出してもらうために、点ではなく線でサポートすることが目標です」

  • 赤ちゃんは入院中、病院のロゴが入ったベビー服に包まれる。医師と看護師で開発したベビー服はとても好評で販売を望む声もあるという

    赤ちゃんは入院中、病院のロゴが入ったベビー服に包まれる。医師と看護師で開発したベビー服はとても好評で販売を望む声もあるという

藤森 紀子さん

師長
藤森 紀子 さん

慶應義塾大学医学部付属厚生女子学院(現看護医療学部)卒業後、東北大学医療短期大学部助産学科に進学。助産師の資格を取得し慶應義塾大学病院で勤務。その後18年間母校の教育に携わり、2005年から「荘病院」へ。2009年より現職。教育学学士、看護学修士。モットーは「常に笑顔を絶やさず、エビデンスに基づいた看護実践」。

topics

母乳相談

母乳や育児についての不安や悩みを
気軽にプロに相談できる場を提供

退院後の新米ママたちの不安を解消するために、母乳相談を毎週金・土曜日に予約制で開催。「赤ちゃんに母乳をうまく吸わせられない」「母乳の出が悪い」、また「こんなときはどう対処すればいいの?」などの育児不安の相談も受け付け、専任の助産師が約30分~1時間丁寧に相談に乗る。産後うつ対策の一環として、産後2週間健診の実施に向けた取り組みも計画中。

看護師による丁寧な授乳指導がうけられる。初めての出産でも安心と好評

看護師による丁寧な授乳指導がうけられる。初めての出産でも安心と好評

04その他のサービス

同院では、妊婦が不安なく出産に臨めるように病院全体でさまざまなサービスを行っている。妊娠週数によって異なる不安や疑問を解消するための母親学級の開催や、居心地のいい入院環境の整備などサポート体制は万全だ。

入院環境

同時期に出産した人同士が交流できる4人部屋
3人目の出産は特典も用意

個室、4人部屋、6人部屋と多種多様な部屋がそろう同院。産後は4人部屋に入る人が多く、新米ママ同士のおしゃべりを入院生活の楽しみの一つとする人も。食事も同じ時期に出産した人同士で取り、洋食・和食から選べるお祝い膳が入院中1回提供される。同院で3人目を出産した場合、4人部屋料金で個室を利用できる特典も。母子別室が原則で、授乳室も母親同士の貴重な交流の場となる。ここでのつながりが幼稚園・保育園入園まで続き、子育ての良き相談相手となる人も多いそうだ。

出産という大役を終え、ゆっくり過ごしたい人のため、シックな雰囲気の個室も完備している

出産という大役を終え、ゆっくり過ごしたい人のため、シックな雰囲気の個室も完備している

母親学級

教本には載っていない生きた情報や
気持ちも共有できる参加型母親学級

毎週水曜日に、妊娠25週まで、26~30週、31週以降と3組に分けて開催される。内容は1回目が栄養指導や妊娠中の過ごし方、2回目は分娩の進み方、入院中の過ごし方や赤ちゃん用品の説明など、3回目は院内見学が中心。1回目はグループワークで、母親同士が気軽に意見交換できるように、グループごとにテーマを決めて話し合い、最後にまとめた内容を参加者全員で共有する。一方的な講義形式ではなく、ためになる知識を楽しく学べる参加型の母親教室は妊婦から好評だという。

看護主任の鈴木孝子さんは長く同院でお産を支える一人。外部研修などを重ねて、母親教室の改善にも尽力する

看護主任の鈴木孝子さんは長く同院でお産を支える一人。外部研修などを重ねて、母親教室の改善にも尽力する


◆荘病院 基本情報はこちら


病院・クリニック、医者を探すならドクターズ・ファイル
ドクターズ・ファイルは、全国の病院・クリニック、医者の総合情報サイト! 頼れる病院・クリニック、医者を独自取材! 診療科目、行政区、沿線・駅、診療時間、症状、病名、検査内容、特徴といったさまざまなこだわり条件からあなたがお探しの病院・クリニック、医者情報を探すことができます。 病院の基本情報だけでなく、先生に関する情報(診療方針や得意な治療・検診など)も紹介。