ドクターズファイル特集
川崎市立多摩病院

(公開日2015年11月26日)

地域医療の発展とともに急性期医療、人材育成を担う
地域に開かれた愛ある医療

平成18年に川崎市北部の急性期医療、災害医療、そして救急医療を担う市立病院として設立された『川崎市立多摩病院』は、公立病院でありながら指定管理制度に基づき聖マリアンナ医科大学が運営している。平成23年からは地域医療支援病院の承認を受け、地域の医療機関との連携を強化することで、市民の健康維持と地域医療の発展のために尽力している。誰もが気軽に足を運べる市立病院の責務として、プライマリケアに基づいた横断型の医療を展開する一方、大学病院並みの高度医療や専門外来も取り入れており、対象疾患の幅は広く、個々の医師の治療技術の高さがうかがえる。少子高齢化が進む中、開院当初から力を入れてきた小児救急医療に加えて、今後増えると予想される脳卒中や循環器系の疾患にも積極的に取り組み、二次救急医療のさらなる充実を図る。また、若いドクターの育成を病院全体の使命と捉え、医療スタッフ全員で総合的に診ることのできる医師を育てることを目標としている。市民病院の使い勝手の良さと大学病院の優れた医療それぞれの良い点を融合させ、地域に愛され、信頼される病院づくりを進めている。

院長メッセージ公立病院と大学病院の良さを融合。市民のニーズに応える中核病院

市立病院でありながら、指定管理者制度により聖マリアンナ医科大学が運営する川崎市立多摩病院。大学病院に近い設備と医療技術を持った総合病院でありながら、市立病院らしい親しみやすさが市民から愛されている。その恵まれた環境を生かし、救急、地域連携、人材育成を柱に、市民の健康維持と地域医療の向上に努めている。

公立病院として地域とともに総合的な診療と専門治療で、市民の期待に応える医療を

開院以来、救急医療、災害時医療を中心に急性期医療を担う基幹病院として機能している同病院。大学病院から派遣されている医師も多く、提供される医療の質や設備については大学病院に匹敵するレベルだ。しかしここは市立病院。誰もが気軽にかかることができるように間口を広くして、地域の医療機関とともに、市民の健康を支えていくことこそが責務だと鈴木通博病院長は考える。
「公立病院であることを念頭に置き、地域の診療所との連携を大切にしています」
救急医療では二次診療の役割を果たし、救急車の受け入れのほか、地域のクリニックや夜間診療所からの患者を積極的に受け入れる。少子高齢化が進む中でも小児救急に対するニーズは高く、現在も小児科医10人体制で緊急時に備える。一方で高齢者医療への対策も万全だ。年齢とともに複数の病気を同時に抱えることも多くなるため、横のつながりを持って患者を診るという観点から、総合診療内科による横断的な診断に力を入れている。学生や研修医の人材育成についても、まずは幅広く総合的に学べる体制をつくり、病院全体で育てることで、将来の地域医療への貢献へとつなげていく。
「地域の医療機関や大学病院との連携の中で、市立病院として市民に安心して利用していただける病院であるだけでなく、各診療科において特化すべき専門性を維持し、質の高い医療を提供していきたいです」

鈴木 通博 病院長

鈴木 通博病院長

1980年聖マリアンナ医科大学卒業。2004年同大学教授就任。2006年2月に開院した川崎市立多摩病院の副部長に就任。2014年4月同病院長となる。専門は肝疾患の診断と治療。毎週水曜、火曜午後の専門外来を担当。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本肝臓学会専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医。

エントランスエリアの総合受付カウンター。自然のぬくもりを感じる木目を基調にした広々とした空間だ

的確な医療を実践するため各科で開かれるカンファレンス。診療科目の垣根を越えての指導や情報交換が行われる

TOPICS 地域医療支援病院としての役割

▲地域の医療機関との紹介、逆紹介をスムーズに行えるように調整する。医療相談センターの地域医療連携室

地域の診療所との紹介、逆紹介で
連携を深め地域医療の発展を図る

平成23年に地域医療支援病院の承認を受けた同病院では、同時に登録紹介医制度を開始。現在、登録紹介医は380人にものぼる。また新規患者のうち60~70%は紹介患者で、地域に頼られている存在であることがわかる。紹介患者には、MRIやCT検査なども当日中に検査し結果を返却。また地域の医師からの紹介患者の場合には同院での検査治療後、紹介元の医師に逆紹介することで地域連携の充実を図る。

救急24時間体制24時間365日体制で迅速かつ的確な救急医療を展開

地域医療支援病院である川崎市立多摩病院の救急災害医療センターでは、救急医を中心に各診療科と協力し全科に対応、地域の救急医療の窓口として24時間365日、迅速、的確に患者を受け入れている。時代のニーズを取り入れ、院内や地域の医療機関、そして川崎市とともに市民の健康を守る、同院の核となる部門の一つだ。

院内の各科との協力と地域の医療機関との連携で
将来を見据えた救急医療を

病院設立当初から、川崎市の要望もあり小児科医を中心とした二次救急医療を行っているが、少子高齢化が進む中、将来を見据えた取り組みの一つとして、今後増えていくと思われる脳卒中、循環器系疾患、肺疾患の対応を強化。平成27年4月には脳神経外科の病床を増床した。現在、長島悟郎副院長を含む3人の救急医とプライマリケアの観点から内科の医師がバックアップしているが、将来的には専門の医師の内訳も変え、体制を整えていく。迅速な対応と的確な判断が求められる救急医療の現場において重要なのが各診療科との連携だが、そこで光るのが同病院のチームワークの良さだ。
「病院自体がそれほど大きくないからか、診療科ごとの垣根がなく、円滑に診療ができている」と長島副院長。また、救急医療において切っても切れない地域の医療機関との連携については、登録紹介制度を導入。紹介医から受けた患者は必ず受け入れ、治療後、速やかに紹介先へと患者を送ることで同病院が中心となって地域全体で住民の健康管理を行い、さらなる地域医療の発展をめざす。
「医療を取り巻く環境も日々変化し、やがて、これまで入院していた患者さんを在宅で管理するようになります。医師が病院の中だけで医療を提供する時代はもう終わり。ITを駆使して地域の医療機関や大学病院と情報共有することで、できる限り広い範囲で多くの人に良い医療を提供していきたいです」

長島悟郎副院長・救急災害医療センター長。市民病院の役割を常に考え、地域にとって必要な医療を提供

地震や災害時における医療提供の拠点として機能できるように屋上にはヘリポートが設置されている

2室ある処置室。他、予備室1室、一般診療室3室、婦人科・泌尿器科診察室1室、外来用ベッド10床を完備

集中治療室(ICUおよびCCU)を10床有する。電子カルテシステム、生体監視モニターで全身管理に対応

TOPICS 小児救急

▲少子高齢化が進む中でもニーズの高い小児救急。現在も10人の小児科医により、的確な医療が行われている

開院当時から誇る幅広い診療で
地域の子たちの健康と成長を守る

2006年2月の開院以来、川崎市北部地域の拠点病院として積極的に行ってきた小児救急医療。現在は救急車で来院する患者と、近隣のクリニックからの紹介、または小児急病センター(休日診療所)からの受け入れを中心に行っている。2013年度の救急取り扱い患者数は4514人。小児科医不足が懸念される中、幅広い診療と医師の層の厚さは近隣の子育て世代にとって頼りになる存在だ。

脳神経外科

脳卒中をはじめとする脳血管障害、脳腫瘍、認知症の原因となる水頭症など、脳神経に関わるすべての疾患が同病院で完結できるように、経験豊富な医師による幅広い診療が行われている脳神経外科。増加する脳卒中患者に対して的確に対応していくため、新たな体制の確立と医療の質の保持に努めている。

広いレパートリーと専門医による高度治療で
増加する脳卒中に漏れなく対応できる体制を

川崎市内で有数の手術件数をこなす脳神経外科では、救急医療と密接な関係にある疾患が多いため、医師たちは救急医療センター内に常駐し、24時間いつでも対応できる体制を整えている。脳血管内治療指導医、脳卒中専門医、救急専門医、感染症専門医といった各分野におけるスペシャリストがそろっている点は全国でも珍しく、確かな技術と豊富な知識を持った医師が複数在籍していることで、脳神経外科全体で高水準な医療を提供。日々の診療において重要な家族とのコミュニケーションは、発症後の経過によって生活の質に大きく影響することもあるため、家族の考える将来と医師が予想する将来でずれが生じたときには、看護師やソーシャルワーカーの協力を得て、納得のいくようにアプローチしていく。ここ数年で手術件数は倍増し、今後ますます増え続けると思われる脳卒中患者。「だからこそ地域の医療機関と役割分担をすることで、いかに安全に治療を提供できるかが重要になってくる」と脳神経外科の部長も兼務する長島副院長は話す。また、「脳卒中を発症したら救急車で病院へ」という意識をより多くの市民が持てるように、脳卒中の初期対応の重要性を病院から地域の開業医へ、そしてかかりつけ医から市民へと伝えていけるように、病診連携を深め、一人でも多くの脳卒中患者を救うことで、市立病院としての役割を果たしていく。

脳神経外科用に2台設置されたMRI。精密な画像診断で的確な治療を行う。地域の診療所からの検査依頼にも対応

高性能な検査機器を導入することで地域の先端医療を支え、市民病院でありながら大学病院並みの医療を提供

川崎市でも屈指の手術件数を誇る同病院。設備の整った手術室では経験豊富な医師による手術が日々行われている

循環器内科

ここ一年で患者数が激増している循環器内科。発症後の速やかな対応が求められる中、急性心筋梗塞はもちろんのこと不安定狭心症や心不全、や不整脈なども積極的に受け入れる体制を確立。さらに利用しやすい診療科をめざし、地域の開業医とのより密な連携で適切な診療に努めている。

発症後の迅速な対応が重要な循環器系の疾患
救急、開業医との連携で早期回復につなげる

急性心筋梗塞、心不全、重症不整脈といった循環器疾患は、迅速な診断と緊急カテーテル治療などの適切な早期治療によって、生命に関わる状態から劇的な回復が期待できる。そこで大切になってくるのが救急医療における循環器内科の役割だ。救急災害医療センター内に設置されたCCU(冠動脈疾患集中治療室)と、病院内の循環器内科病棟で、熟練された循環器内科医およびスタッフがきめ細やかに管理対応している。
患者来院後は、診察、心電図検査等から、緊急心臓カテーテル検査が必要と判断されれば、専任のCE(クリニカルエンジニア)、放射線技師、看護師が血管撮影検査室に集結して検査・治療を行った後にCCUや循環器内科病棟に患者を搬送する。冠動脈造影検査の結果によって、冠動脈インターベンション(血栓吸引、ステント留置など)が行われるが、その際に電気的に心筋を刺激して心拍数を増加させる一時的ペーシングや、心臓の働きを助ける大動脈バルーンパンピング、心臓と肺の両方の機能を補助する経皮的心肺保護などが必要な場合があり、CEを中心に各部署のスタッフが一つのチームとして協力している。
なお、聖マリアンナ医科大学心臓血管外科との連携体制が整っているのも特長。大動脈解離など緊急手術患者を搬送する場合には、CTやMRIの画像を救命救急センター放射線科医に遠隔読影してもらうシステムもあり、迅速な対応につなげている。

診断治療に不可欠な血管撮影装置が2機使用可能。緊急心臓カテーテル検査および治療など循環器内科の救急治療に対応している

総合診療内科

市立病院としての責務を果たすべく、市民の健康維持、地域の医療機関との連携そして救急医療と、各分野に精通した医師たちがプライマリケアの領域で病院全体を支えているのが総合診療内科だ。日々の診療のみならず内科、総合内科をめざす若いドクターの育成まで活躍の場は幅広く、今注目の診療科だ。

救急、連携、教育機関として病院全体を支え
市民に一番近い診療科としての役割を担う

同病院では、原則として紹介状を持たない初診の患者は、まず総合診療内科を受診。健康診断の二次検診も担当するなど、市民に一番近い診療科といえるだろう。また、年間1400人から1500人いる紹介状持参の患者のうち、診断が付いていない人を対象に診療し、病状が落ち着けば地域の医師に戻す仕組みをとっている。大学病院をはじめとした大規模病院とも連携しており、地域の医療機関との関係性は深い。
「地域の先生たちが私たちに何を期待しているかをよく考えて情報提供することが大切です」と話すのは総合診療内科部長の國島広之先生。地域医療病院として地域の医師とともに患者を中心としたプライマリケアを進めるために、情報共有のためのセミナーなどを通じて、より身近で開かれた病院をめざす。「ここでは病気を診るだけではなく、市民病院の役割として在宅医療、介護施設など社会福祉も含めてきめ細やかに対応していきたいです」
また、医師の教育基幹としての役割も大きく、学生や研修医を地域全体、病院全体で育てていくという基本姿勢による指導体制の充実は、在籍の医師たちにも刺激を与えている。将来的には、各医師の専門分野を生かした専門外来の設置も視野に入れながら、病院の使命である、身近な医療、地域連携、人材育成の中心的存在として、地域医療に貢献していく。

総合診療内科部長の國島広之先生。専門は感染症。患者の希望を聞き、その人の立場に立った診療を心がけている

地域とつながりを深め、地域医療を支える総合診療内科の医師たち。それぞれが高い専門性を持ち診療を行う

整形外科

救急診療をメインに一般的な治療から専門性の高い治療まで網羅している整形外科。救急車の受け入れについても物理的に可能な限り対応し、治療にあたる。また、手、膝、脊椎についてはそれぞれの専門医が知識と経験を生かした質の高い医療を提供すると同時に、地域の開業医と連携を図ることで地域医療に貢献している。

救急における外傷の治療から専門的治療まで
地域の医師と連携し、めざすは早期回復と予防

整形外科において目立つのは高齢者の大腿骨近位部骨折や骨粗しょう症だ。最近は、趣味を持ちアクティブに生活している高齢者も多いため、治療後いかに早く社会復帰できるかを念頭に、骨粗しょう症であっても固定できるプレートを利用するなど、幅広い治療とリハビリテーションで対応している。また、手の外科、膝関節外科、脊椎外科に関しては、専門医だからこそ提供できる治療を展開。手の外科では、手根管症候群や舟状骨骨折の治療を得意としているが、中でも手根管症候群は透析の合併症として起こることが多い疾患であるため、地域の内科や透析クリニックと連携しながら、関節鏡を使った小切開の手術を実施している。膝治療グループによる膝の人工関節についてはMRI画像をアメリカにある提携メーカーに送り、患者専用の骨切りガイドを作製、それに従いぴったりと合った人工関節に置き換えていく。また、スポーツ選手に見られる前十字靱帯損傷の治療においては、より靭帯の緩みの少ない再建方法を選択するなど、それぞれが得意分野を生かした治療を行っている。そしてこれからの整形外科に必要なのが高齢者の骨折の予防だ。寝たきりの原因となる転倒による骨折をいかに予防していくか、そのために、病院内での治療だけではなく地域の開業医や回復リハビリテーションの病院との連携を深めることで、市民の健康維持を支えていく。

整形外科・リハビリテーション科部長の松下和彦先生。手の外科専門。手根管症候群の手術は外来手術で対応可能

理学療法によるリハビリテーション。より早く社会復帰できることを目標に治療体操や歩行訓練、起居動作訓練を行う

握り、つまみなどの上肢機能に働きかけ、箸操作や着替えといった身辺動作の回復を図る作業療法

消化器・肝臓内科

肝臓、胆のう、膵臓、消化管疾患について、専門性を生かした治療を行う消化器・肝臓内科。一般的な疾患から大学病院並みの治療が必要とされる領域まで、その対応の幅広さは川崎市内でも有数だ。地域連携を強化し質の高い医療を提供し続けながら、さらに患者のニーズに的確に応えていけるようにまい進する。

消化器・肝臓疾患にオールラウンドに対応
得意分野を生かして高度治療を行うプロ集団

消化器・肝臓内科では、急性期疾患の治療を中心に、消化器内視鏡による診断・治療など患者のニーズに合った高度な医療を提供。ウイルス性肝炎などの肝疾患や炎症性腸疾患については、経験豊富な医師による専門外来を設け、より専門性に特化した診療を行っている。「所属の医師それぞれが得意分野を持ちながら、外来診療を行う上で大切なのは情報共有です」という奥瀬千晃部長。患者を診てさらに専門的な判断が必要なときには、その領域を得意とする医師の意見を参考に、場合によっては担当医を変更していく。患者の症状や不安に応じて的確な治療に導けるのは、個々の医師のレベルの高さとチームワークの良さによるところが大きいだろう。その良さはクリニックとの連携でも生かされており、紹介先の医療機関への報告は密に、決して欠かすことはない。
「依頼した患者さんについての報告がないと、次から安心して任せていただけないですよね。スタッフの協力を得ながら、地域連携のためにも、漏れなく報告書を作成しています」
今後は、いかに地域の医師や患者のニーズに合った診療科にしていくかが重要になる。「苦痛の少ないポリープ切除や早期がんにおける内視鏡治療など、高齢者でも体力を消耗せずに受けられる治療を増やして、地域に貢献していきたいです」

「患者さんにはたくさんの情報と考える時間を与えてあげたい」と奥瀬千晃先生。若い医師の育成にも尽力。

手技に長けた医師がそろい、大学と遜色のない内視鏡治療を提供。苦痛のない確かな検査と高度治療を実施している

消化器外科

経験豊かな専門医による大腸がんや胃がんの腹腔鏡手術など質の高い医療から夜間救急まで、幅広く対応できる体制が整っている消化器外科。一般外科診療から化学療法外来や鼠径(そけい)ヘルニア、痔核などに関する専門外来も充実。聖マリアンナ医科大学病院と相互に連携をとることで、高難易度の手術も手がけている。

腹腔鏡手術や専門性を追究した専門外来
チーム医療で幅広く患者のニーズに応える

胃、大腸、胆のう、胆管、肝臓、膵臓などの消化器疾患・消化器癌手術はもとより、鼠径・大腿ヘルニア、痔核などの一般外科疾患も対象とし、手術を中心に診療を行っている。胃、大腸、胆のうなどの腹腔鏡下手術では、患者の負担の少ない手術を心がけている。肝胆膵領域における高難度手術も施行。治療のメリット、デメリットをしっかりと伝えるほか、必要に応じて専門機関でのセカンドオピニオンを促すなど、患者が安心して治療に臨めるように接している。
「外科治療で大切なのはチームワーク。医療スタッフ皆で協力し合える体制を整えています」と話すのは消化器・一般外科部長の朝倉武士先生。個々のニーズに応えるため、さまざまな分野・職種とのカンファレンスを行い、日々の治療に役立てている。
また、各種専門外来も充実。抗がん剤治療を行う化学療法の専門外来では、大学病院の腫瘍内科の医師と協力し、専門スタッフが患者や家族とコミュニケーションを図り、治療への十分な理解と納得を得て進めている。ヘルニアの専門外来では週末を含めた2泊3日程度の手術を実施。地域の医療機関から受け入れた患者については、必ず検査や治療の結果を紹介医に報告することで連携を保ち、地域に根付いた外科治療を実施。「市立病院として、皆さんがかかりやすく迅速な対応できる診療科として、地域医療に貢献していければと思います」

インフォームドコンセントに基づき、治療について十分に説明することが大切だと語る朝倉武士先生

高難度の肝胆膵領域腹腔鏡手術も、実績豊富なチームで対応

入院環境命を預かる現場で人に寄り添い、より良い治療と回復をサポート

入院、治療、手術、さまざまな場面で患者と医師のパイプ役となり、安全な治療や快適な入院生活をきめ細やかにサポートする看護部。患者の治療への理解を深めたり、時には医師に言いづらい不安を察したりして解消する心強い存在だ。各診療科と連携を図り、チーム医療の一員として患者に寄り添う「愛ある医療」を実践している。

■看護部

明るい笑顔と抜群のチームワーク
人に寄り添った温かいケアを提供

笑顔が素敵な看護部のスタッフ。医師との連携はもちろん、看護師同士も各種カンファレンスや委員会活動を通じてつながりを深めている。所属部署を越えたチームワークの良さで、医師、患者、その家族を日々支えている。今後は質の高い高齢者への対応をめざし人材育成にも尽力。


■食事

患者の食べる喜びのために
季節や容態に合わせた食事の提供

通常食および一部を除く治療食では、朝、昼、夜3食とも肉か魚、洋食か和食など自由に選択。終末期の患者や自由に食事が取れないなど特別な場合には、管理栄養士が各ベッドを回って体調に応じて患者の希望を聞き、それをもとに調理した「マリアンナ食」を提供。愛のある医療を掲げる同病院らしい取り組みだ。


■病棟

入院患者とその家族にとっても
心地良い環境づくりを実現

厚生労働省が定める1ベッドあたりのスペースが6.4㎡であるのに対し、10.5㎡の広さを確保した4人部屋。部屋の入り口にトイレと洗面台がある。各病棟とICUには感染症個室を完備。結核疑い、麻疹などの空気感染の2次感染の予防に努める。3階の「さわやかガーデン」や各階にあるダイニングや談話室は、癒やしの空間として面会者との談話の場として活用されている。

生活空間でもある院内では
快適に過ごせるように各種サポート施設が充実

コンビニエンスストアやコーヒーショップなど院内での生活に安らぎを与えてくれるショップがそろい、利用者にとって快適な施設として機能している。

コンビニエンスストア院内生活で必要な物や日常雑貨などあらゆる物が売られている。店内は広く、買い物がしやすい配置に

コーヒーショップ日差しが差し込む明るい店内には、いつも入れたてのコーヒーの香りが漂っている。パンなど軽食の販売も

カフェテリアカラフルな椅子の配置が美しいカフェテリア「Ha・ga・ku・re」。面会の家族と談笑する患者も目立つ

その他の施設

地域医療を支えるのは治療だけではない。市民が普段から医療や病院を身近に感じ健康維持を促進できるように、同病院では各スタッフがそれぞれの得意分野を生かし、さまざまな形で市民との交流を深めている。

■医療相談部門

徹底した相談と対話を通じて患者中心の医療サービスを実践
地域住民の健康的な生活を守るため、地域連携の充実をめざす

医療相談部門では医師であるセンター長の統括の下、看護師、ソーシャルワーカー、メディカルコーディネーター、事務職員、栄養士、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が協力し、各種福祉制度の活用、療養場所の選定、退院後の生活などさまざまな相談に応じている。地域医療連携室では、地域の医療機関との紹介、逆紹介を円滑に行うための調整のほか、高度医療機器の共同利用についても迅速に対応できるよう努力している。また、病床管理(ベッドコントロール)業務では、病床の有効運用をめざし、専任職員が管理を行っている。各スタッフのモチベーションも高く、それぞれの専門性を生かし、患者や地域貢献のための業務を担っている。


■市民健康講座

もしものときに慌てず適切な行動をとるために知っておきたい
生活に根差した医療をテーマに市民向けの公開講座を実施

同病院では、地域に密着した活動の一つとして、市民の健康維持増進に向けて、疾患に関する講義を中心に開講される市民健康講座や、介護などを体験しながら学ぶミニ市民健康講座を定期的に開催している。主に病院内にある講堂で開催され、各講義内容を得意とする医師や看護師が、わかりやすく丁寧に、役立つ情報を教えてくれる。過去には、糖尿病、小児けいれん、内視鏡で治せる消化器がん、パーキンソン病などをテーマに開講。また、ミニ市民健康講座では介護用おむつや嚥下障害など身近な生活上のテーマが取り上げられた。また、地域の企業に出向き、乳がん検診の重要性を説くといった活動も精力的に取り組んでいる。

診療時間

■初診

●月曜日~金曜日8:30 ~11:00

●第2・4・5土曜日8:30 ~10:30

■再診

●月曜日~金曜日8:30 ~11:30

●第2・4・5土曜日8:30 ~11:00

■紹介状がある場合は診療申込書・問診票を記入し、保険証を添えて2番地域連携受付へお越しください。
■予約がある場合は予約時間の1 時間前から自動再来受付機にて受付開始。予約のない方は、自動再来受付機で受付を行ってください。
■紹介患者、予約患者が優先ですが、患者さんの症状により対応します。
■初診の際、紹介状がない場合には、別途、非紹介患者加算料2,160円が必要です。

診療科目

  • □内科
  • □消化器・肝臓内科
  • □神経内科
  • □小児科
  • □脳神経外科
  • □皮膚科
  • □眼科
  • □麻酔科(麻酔科標榜医/田尻治)
  • □病理診断科
  • □循環器内科
  • □腎臓内科
  • □アレルギー内科
  • □消化器外科
  • □整形外科
  • □泌尿器科
  • □耳鼻咽喉科
  • □歯科口腔外科
  • □呼吸器内科
  • □代謝・内分泌内科
  • □神経精神科
  • □乳腺・内分泌外科
  • □形成外科
  • □産婦人科
  • □放射線科
  • □リハビリテーション科

診療科目:25
病床数:376

川崎市立多摩病院

電話番号044-933-8111(代表)

住所神奈川県川崎市多摩区宿河原1-30-37

駐車場有(178台・有料)

休診日日/祝

URLhttp://www.marianna-u.ac.jp/tama/


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