高度医療と地域密着の温かさで
住民の健康と生活を広く支える

静かに流れる江戸川のほとりに立つ『江戸川病院』は、昭和7年の開院以来80年以上、地域住民の健康を守り続けてきた。結核治療を中心とした診療を行っていた同院だったが、時代のニーズを敏感に感じ取り続々と新たな診療科をスタート。現在は幅広い診療科を掲げた中核病院として地域医療の中心的役割を担っている。平成25年には外来部門が「メディカルプラザ江戸川」として独立し、身近なクリニックとしての利便性を高めた一方で、より安全で精度の高い医療を実現すべく、救急、人工関節、循環器、内視鏡、下肢静脈瘤、糖尿病、透析など各分野で高度医療に特化した組織づくりも進めている。特にがん治療においては世界レベルの医療機器を導入し、医師やスタッフのこまやかなケアとともに、着実に成果を上げている。
東京都指定二次救急医療機関として24時間対応の体制を整えるとともに、複数のクリニックや老人福祉施設、ケアセンターなど関連施設も充実させ、あらゆるライフシーンにおける貢献をめざす。確かな医療の提供はもちろん、先進的な取り組みやユニークな病院づくりにも尽力。新しい医療、新しい病院のあり方への探究心と身近な病院としての温かさが兼ね備わった、地域にとってなくてはならない存在だ。

院長メッセージ

加藤 正二郎先生

院長/整形外科部長
加藤 正二郎先生

1993年日本大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部整形外科学教室入局。2016年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。人工関節や最小侵襲整形外科、骨軟部腫瘍、脊椎外科を専門とし、より侵襲が少なく効果的な治療法を積極的に導入。兄の加藤隆弘先生の志を継ぎ、時代のニーズに合った理想の病院づくりにまい進する。

無料シャトルバスも運行中。病院と近隣の駅をつないでいる

無料シャトルバスも運行中。病院と近隣の駅をつないでいる

院内はまるで現代アートを展示する美術館のような空間が広がる

院内はまるで現代アートを展示する美術館のような空間が広がる

求められている医療は何かを捉え
新しい医療の風を吹かせ続ける

初代院長である父が礎を築き、前院長である兄が切り開いた道を歩みつつ、時代のニーズを素早く捉え、医療に新たな風を吹き込み続ける加藤正二郎院長。「慣れ親しんだ地元に貢献できる病院でありたい」という地域医療への熱い思いを胸に、日々進み続けている。

時代の流れやニーズに沿った医療で患者のQOL(生活の質)向上に努める同院。心臓カテーテル手術をはじめとする循環器疾患治療や人工関節治療などで確かな実績を積み重ねている。
「求められる治療結果を提供できるよう、先端レベルの医療機器をそろえ、新しい治療も積極的に導入しています。各分野の実績・経験ともに豊富なドクターが診療にあたる体制も整え、皆さんをサポートしています」と加藤院長。
高齢化の進む近年、同院が取り組んでいるのが、がんに対するテーラーメイドの医療だ。そこで同院では都内の大学病院と連携し、がんの遺伝子変異に基づく抗がん剤投与を行える体制づくりにも力を注ぐなど、新たな試みへの挑戦をし続けている。
「より適切な治療薬を選ぶことで、最小限の副作用で最大限の治療効果をめざしたいのです。6月には専門クリニックを開院します。先端のがん医療を提供すべく頑張っていきます」
同院を中心に分院、連携施設も一丸となって地域医療を一手に担う中、同法人では、新たに「江戸川メディケア病院」を設立。今後ますます同院の急性期病院としての役割が大きくなると予想される中、新病院では回復期リハビリテーションや緩和ケアの機能を高め、うまくすみ分けをすることで、より地域包括ケアを充実させていく。
「大学病院レベルの知識と技術はもちろん、患者さん本位の医療を提供できる小回りの良さが当院の一番の強みです。これからも患者目線に立ったケアと身近なかかりつけ医の温かさやフットワークの軽さを大切にしていきます」

腹膜透析

末期の腎不全に対して、同院では積極的に腹膜透析を適用。通常、週に数回の通院が余儀なくされる血液透析に比べ、腹膜透析では自宅で夜眠っている時間を利用して、腹膜透析機が自動的に透析液を交換する。そのデータはクラウド化され、インターネットを通じて同院および分院、地域の医療機関、訪問看護ステーションなどと共有。「生活の質を高めるための腎代替療法を提供していくのは私たちに課せられた義務だと考えています」と院長。

腹膜透析の外来では、患者が不安なく透析治療を行えるよう相談に乗っている

腹膜透析の外来では、患者が不安なく透析治療を行えるよう相談に乗っている

循環器内科

大平 洋司副院長

大平 洋司副院長

1988年大分大学医学部卒業。神戸市立中央市民病院、自治医科大学医学部臨床薬理学教室、横浜市立みなと赤十字病院循環器内科などを経て2013年より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。PCIなど動脈疾患に対するインターベンションや、不整脈疾患に対するカテーテルアブレーションなどを専門とする。

緊急のカテーテル手術にも随時対応。他科との連携もスムーズ

緊急のカテーテル手術にも随時対応。他科との連携もスムーズ

先端機器のそろうカテーテル治療室。天井に描かれた青空が、患者の緊張を和らげる

先端機器のそろうカテーテル治療室。天井に描かれた青空が、患者の緊張を和らげる

より整合性の高い医療を追求し
患者への負担が少ない治療を実践

平成11年の循環器医療スタート以来、虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術8538件(平成11年4月〜平成26年3月)、ほか頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションなど、実績を上げ続けている循環器内科。24時間365日体制で、緊急のカテーテル検査や治療も迅速に受け入れている。

あらゆる循環器疾患に対し、多角的なアプローチを行う同科。心筋梗塞に代表される虚血性心疾患のカテーテル治療や、高精度の狭心症治療を受けるために来院する患者が後を絶たない。
中でも30年以上の歴史を持つ不整脈の治療には、新たな心房細動治療システムであるクライオバルーンアブレーションを導入。従来のカテーテルアブレーションが広い範囲を複数回焼灼していたのに対し、これは液体窒素により1度だけ冷凍凝固させる方法で、手技時間は圧倒的に短く、これまで4〜5時間かかっていた治療が2〜3時間で終了し、患者への負担はより軽くなったという。
また、心臓血管外科との柔軟な連携体制により、カテーテル検査後の診断カンファレンスでは、双方からスタッフが出席。患者の年齢や状態、術後の日常生活動作(ADL)なども含め総合的観点から対応を検討し必要なケアを採択する。
「何でも気軽に相談できる身近な雰囲気がありつつ、内科的・外科的両方の高度な医療を受けられることが当院の最大のメリットです」と大平洋司副院長。
常に新しい医療に注目し、意欲的に取り入れてきた同科。今後も時代のニーズに応え心臓の血管の画像診断など必要な事にはどんどんトライしていく方針だが、大切なのは術者によって格差が起こらないようなシステムを確立することだと大平先生は話す。
「誰が診断しても同じ治療方針を選択されることが、今後より重要になります。徹底的に患者さんの負担が少ない治療を実践するとともに、より整合性の高い治療をめざしたいです」

日帰りカテーテル手術

通常1泊2日で行われる心臓カテーテル検査だが、同院ではカテーテル検査室の設備を整え、日帰りでの検査を実現。手首の動脈からカテーテルを挿入することで体への負担を軽減でき、診断結果を検査直後に伝えることも可能だという。働き盛りの人や子育て世代、入院が負担となる高齢者からも好評だそうだ。このシステムでは、医療技術はもちろん看護師などスタッフのこまやかなフォローが必須。診療科が一丸となり患者思いの医療を実践している。

手術した翌朝に電話で体調確認を入れるなどフォロー体制も整えている

手術した翌朝に電話で体調確認を入れるなどフォロー体制も整えている

外科

髙橋 定雄先生

副院長/外科部長
髙橋 定雄先生

群馬大学医学部卒業後、東京医科歯科大学医学部第一外科入局。九段坂病院、春日部秀和病院、東京都立墨東病院などで消化器や一般外科の研鑽を積み、東京医科歯科大学で肝胆膵領域の外科を専門に研究を行う。東京医科歯科大学医学部助教を経て、2011年より「江戸川病院」外科部長を務める。2016年より現職。

腹腔鏡下手術では先進の3Dモニターを導入。腹腔内での縫合も精度が向上

腹腔鏡下手術では先進の3Dモニターを導入。腹腔内での縫合も精度が向上

毎朝の回診は医師・看護師を含む外科スタッフ全員が同行。意見交換も活発だ

毎朝の回診は医師・看護師を含む外科スタッフ全員が同行。意見交換も活発だ

地域のニーズに応え先端医療から
良性疾患の治療まで幅広く対応

食道、胃、大腸などの消化管のほか、肝臓、胆道、膵臓、脾臓、さらにリンパ節、甲状腺など多岐にわたる臓器に対し外科的治療を行う同科。通常の開腹手術から先端の腹腔鏡下手術まで、柔軟かつ臨機応変に取り入れており、悪性疾患のみならず良性疾患にも積極的に対応している。

年間約600件(平成27年1~12月)の手術を行う外科では、開腹手術はもちろん、年々増え続ける、胸腔鏡下手術や腹腔鏡下手術のニーズにも広く対応している。平成27年1月から12月までの腹腔鏡下手術の実績は約350件にも上り、肝切除など悪性疾患に対するアプローチだけではなく、食道裂孔ヘルニアといった良性疾患の治療にも積極的に取り入れている。
それに合わせて3Dモニターなど各種先端機器を導入し、術者・助手・スコーピストの3人体制を構築するなど、手術の精度向上にも尽力。合併症を起こすことがないよう全医師・スタッフが一丸となって、さまざまな観点から細心の注意を払っている。
「安全を最優先に掲げ、手術適応の厳格化を図るとともに、常に開腹手術への移行を考慮した手術計画を立案しています」と髙橋定雄副院長。
また、高齢化への対応として、高齢患者に対する包括的管理プログラムも実践。手術に伴う体の機能低下を最小限に抑えるため、術前から術後まで広い期間において的確な対応を心がけ、循環器内科、神経内科、呼吸器内科など他科と連携して綿密なサポートを行っている。
「ご高齢の患者さんが遠方の専門病院へ行かなくても、当院で同様の手術や治療が受けられるよう、今後も一層努力していきます。地域に根差した病院でありつつも大規模病院に遜色ない高度な医療に取り組める病院でありたいですね」
平成30年中にはロボット支援手術がスタート予定で、ますます治療の幅が広がる同科。常に先進の医療を追求し、地域医療の活性化も狙いとしている。

良性疾患への積極的な取り組み

外科というと治療対象が悪性腫瘍に偏りがちなイメージも持たれがちだが、同科では、食道裂孔ヘルニアや直腸脱など高齢者に多い良性疾患の治療も積極的に行っている。合併症のある患者が圧倒的多数の中、その人の年齢や状況に合わせてより侵襲性の低い治療を実践。「高齢の方にも比較的満足いただいていると思います」と髙橋副院長。地域の特性やニーズを考え、専門性の高い治療だけではなく、あらゆる疾患や手術に対応している。

切除が困難な超進行がんでも、術前に放射線や化学療法を積極的に導入し、根治をめざす

切除が困難な超進行がんでも、術前に放射線や化学療法を積極的に導入し、根治をめざす

がん治療

大澤 浩先生

腫瘍血液内科部長
大澤 浩先生

1990年帝京大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学入局後、癌研究会附属病院化学療法科、米国国立衛生研究所(ボルチモア)留学などを経て、2009年より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医など。がん治療における院内設備やスタッフ体制の充実に力を入れ、地域密着・地域完結のがん治療と緩和医療をめざす。

コミュニケーションを大切に、心に寄り添った治療を行っている

コミュニケーションを大切に、心に寄り添った治療を行っている

患者が快適な環境下で化学療法や放射線治療が受けられるように配慮している

患者が快適な環境下で化学療法や放射線治療が受けられるように配慮している

チーム医療による連携を生かし
治療から緩和ケアまで地域で完結

同院が今、最も力を入れるがん治療。あらゆるがんに対応すべく院内で「がん治療の3本柱」である外科療法、化学療法、放射線治療をすべてカバー。専門知識を有する医師の充実はもちろんのこと、先端の医療機器も多数導入し、経験豊富なスタッフ陣がチームとなって患者と向き合っている。

同院が、がん治療に注力し始めたのは平成21年頃。大澤浩腫瘍血液内科部長は、「まだ専門知識を持つスタッフも少なく、手探り状態からのスタートでした」と当時を振り返る。
現在は、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医に加え、日本血液学会血液専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、さらに日本乳癌学会乳腺専門医をはじめとした専門医師をそろえ、城東地区におけるがん診療において、なくてはならない病院に。また、日本看護協会がん化学療法看護認定看護師、同緩和ケア認定看護師、同皮膚・排泄ケア認定看護師、ソーシャルワーカーなど、がんの専門知識を有するメディカルスタッフも充実している。
「スタッフと医師の関係が良好で、万全の連携を取りながら高度なチーム医療を行っています。患者さんをサポートする体制には大きな自信があります」
高精度な放射線治療装置などの医療機器を多数備えている同院。機器の性能に左右されることが大きいとされる放射線治療において、がんの病巣のみをくりぬくように放射線を照射する装置は、患者への負担も軽く、大きな治療効果が期待できるという。また、通院しながら抗がん剤治療が受けられる外来化学療法室も併設しており、「極力、普段どおりの生活を送る中で治療を受けたい」と訴える患者の声もカバー。寄せられる多くの声や願いに応えるべく、院内体制を整えている。
江戸川区にはがん診療連携拠点病院がない。そのため同院は「身近な病院で安心感のある安全性の高いがん医療を提供したい」という強い気持ちで医療の充実に取り組み、現在の体制・規模を確立させた。
「当院には、がん治療に不可欠な外科療法、化学療法、放射線治療の3本柱がそろっています。身近な病院でも先端治療を受けることが可能だということを、もっと多くの人にお伝えしたいですね」
後期高齢者の診療が大きなウエートを占めるようになった今、同院は「かつしか江戸川病院」や新設された「江戸川メディケア病院」との連携をさらに強化。特に緩和ケアは江戸川メディケア病院で力を入れて取り組むと同時に、在宅診療を担う地域の医師との協力で、診断から看取りまでがん患者を支えるためのトータルな体制づくりに注力する。
「環境の変化イコール終末期とならないように、ハード面に加えて心の面も十分にケアしていきたいです」
また、近年はQOL(生活の質)に加えQOD(死の質)を問われるようになってきていると大澤先生。
「人間はいつかは必ず死を迎えます。自分は死に直面した時にどうしたいのかを考えることは重要なこと。高齢者になってもとことん病気と闘うのか、あるいはある程度で撤退するのかも含めて、在宅の先生や連携病院と話し合い、入口から出口までを考えていきたいです」

化学療法

外来で、リラックスして抗がん剤投与が受けられる化学療法室

外来で、リラックスして抗がん剤投与が受けられる化学療法室

患者の声に耳を傾けながら
がん薬物治療を迅速に提供

婦人科を除く、ほぼすべての領域のがん化学療法に対応している同院。新しい薬が次々に登場し、治療法が進歩する中、新薬への対応やスピーディーな診療を実践。経験豊富な医師、看護師、薬剤師ら全スタッフが力を合わせ、患者の声をくみ取りながら、きめ細かな治療を行っている。

同院は外来・入院を合わせて、月に延べ約500件(平成28年1月〜12月平均)の化学療法を行う、江戸川区東部のがん治療の中心的存在だ。大澤腫瘍血液内科部長は、「外科、放射線科と三位一体の治療体制が整っていることは、がん薬物療法を行う立場から見ても、安心できるポイントですね」と話す。
同院のがん治療の特徴は、幅広い部位のがんに対応可能な点。また、免疫チェックポイント阻害剤などの新薬での治療に迅速に取り組み、緩和ケアにも対応。患者が帰宅後に副作用が出ても担当医が電話対応するほか、看護師、薬剤師によるテレホンサービスを行うなど、きめ細かな配慮が光る。外来で投薬可能な状態なら、1週間程度で治療開始できるスピーディーな診療も特徴だ。
「がん医療は急速に進歩していますから、決して諦める必要はありません。つらいときはつらいと言ってください。皆さんの声を聞きながら、安心して治療していただけるように努力します」

放射線治療

浜 幸寛先生

放射線科部長
浜 幸寛先生

防衛医科大学校卒業後、米国国立がん研究所留学、防衛医科大学校病院放射線科講師などを経て、2009年より現職。日本医学放射線学会放射線科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医。先端機器を活用した高度ながん治療に尽力。

高精度にピンポイント照射できる放射線治療装置

高精度にピンポイント照射できる放射線治療装置

さらに高性能な放射線治療装置で
急増する膵臓がんにも迅速に対応

同院の放射線治療は、一般的な治療ではなく先端機器を使用した高精度ながん放射線治療に専門特化している。現在使用しているシステムでは、エックス線をがんの病巣だけにピンポイントで照射可能。高い線量ながら低リスクで照射できることから、さまざまな種類のがんにその対象が広がっているそうだ。

同科では、高精度ながん放射線治療システム3台を駆使したがん放射線治療を実践。CTで撮影した画像に誘導されたエックス線をあらゆる方向から病巣に集中照射することで、周囲の正常組織への影響を最小限に抑え治療していく。「高い線量が低リスクで照射可能になり、今まで放射線治療が効かないとされていた部位のがんも治療できるようになりました」と浜幸寛放射線科部長。
3台あるため待機期間も短く、通常は初診から10日以内に治療が開始される。さらに平成30年の夏前には、新しいMRIで照射を誘導する放射線治療装置も導入予定。この機器は、胃がんや肝臓がんはもちろんのこと、膵臓がんの治療にも適用。従来のCTを利用した機器が対応していなかった部位にも照射でき、さらなる治療時間短縮につながる。
「特に膵臓がんに迅速に対応していきたいです。夜間も診療できるので、働きながら治療をする人はもちろん、夜なら家族に付き添ってもらえるという方にもぜひ利用していただきたいです」

下肢静脈瘤治療

榊原 直樹先生

心臓血管外科統括部長
榊原 直樹先生

金沢大学医学部卒業。同大学医学部講師などを経て、2004年より現職。日本外科学会外科専門医、日本循環器学会循環器専門医。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所客員教授などを務める。

低侵襲なレーザーやラジオ波装置で下肢静脈瘤を治療する手術室

低侵襲なレーザーやラジオ波装置で下肢静脈瘤を治療する手術室

進歩が目覚ましい下肢静脈瘤治療
病状に応じた治療選択が可能

日帰りレーザー手術などのニーズも高い下肢静脈瘤。「モットーは病気の本質を探ること」という榊原直樹心臓血管外科統括部長を中心とした同院の下肢静脈瘤治療では、病状や患者の希望に応じて適切なケアを実践。QOL(生活の質)と生活背景に配慮した医療提供を心がけている。

下肢静脈瘤は、血管内の弁が壊れて血液が逆流し、むくみやこぶができてしまう疾患だ。皮膚表面からかなり浅い静脈瘤では、薬剤による硬化療法で血管の筋を消す治療が一般的とされ、深い所にある血管に問題がある場合は手術が必要となるが、同院では切開して血管を引き抜く手術ではなく、保険診療でラジオ波装置による低侵襲な血管内治療を実施。系列の「メディカルプラザ市川駅・健美齢」では自由診療で先端治療にも対応する。手術ありきではなく、血管の状態を精密に診断し、個々の患者に合った生活習慣改善法や治療の提案、および再発予防に努めている。
平成16年から同院で治療を手がけてきた榊原統括部長は、順天堂大学心臓血管外科や東京血管外科クリニックと医療連携をし、新たな下肢静脈瘤治療の開発にも取り組む。「より患者さんの体に優しい治療や手術を、当院から発信したいと思っています。今後も新しい取り組みを積極的に進めてまいります」と意欲的だ。

人間ドック

寺田 総一郎先生

健診施設長/内視鏡部門長
寺田 総一郎先生

慶應義塾大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。国際医療福祉大学三田病院副院長・内科教授、山王病院予防医学センター副センター長・臨床医学研究センター教授などを歴任。慶應義塾大学医学部内科学客員准教授併任。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医など。

すべてワンフロアに集約された健診部門。専用の検査着なども完備され、快適に検査を受けることができる

すべてワンフロアに集約された健診部門。専用の検査着なども完備され、快適に検査を受けることができる

質の高い検査で病気を早期に発見
地域住民の長寿と健康に貢献する

「病気にならないことこそが最も大切」との考えから、人間ドックをはじめとする健康診断に力を入れている同院。通常の人間ドックや各種検査に加え、セカンドオピニオンの相談にも対応。病気の早期発見・早期治療、予防をも念頭に置き、的確な診断とアドバイスに努めている。

総合健診施設「マックスライフ」。その名前には「地域住民のMaximumな人生(長寿)や生活(健康)に貢献する」との意味が込められている。
「気軽に相談でき、安心・安全にお帰りいただける健診機関であることを大切にしています」と寺田総一郎健診施設長。
同施設で最近、受診希望者が増えているのが大腸カメラ。受診者は5年前に比べ2倍以上で、ニーズは高い。
「大腸カメラは鎮静剤で眠ったような状態での受診も可能です。特に女性の方は抵抗があるかもしれませんが、自覚症状がなくてもポリープが見つかることもあるので、ぜひ受けていただきたいです」
また心臓CT検査まで受けられる人間ドックも特徴の一つだ。医師の層の厚さを生かし、検診後のフォローも充実。
「人間ドック、健康診断をうまく利用して健康増進を図っていただきたいです。検査結果は放置せず、主治医や産業医、家族で話し合うなどきちんと活用してほしいと思います」

メディカルプラザ江戸川

伊藤 裕之院長

伊藤 裕之院長

1988年高知医科大学医学部卒業。がんや循環器疾患を発症する一歩手前の危険因子である腎臓病や糖尿病を専門とし、病気への早期介入と早期治療に尽力。生活習慣病の治療においては、患者やその家族との協力体制を重視する。

吹き抜け構造で開放感のあるエントランス。大きな岩と植物が特徴的

吹き抜け構造で開放感のあるエントランス。大きな岩と植物が特徴的

待ち時間短縮のために各階にブロック受付を設置

待ち時間短縮のために各階にブロック受付を設置

江戸川病院の外来部門を集約
高齢者医療を主とし幅広く診療

内科、そして腹部を中心にした外科をはじめ、小児科や泌尿器科、整形外科など幅広い世代に対応できる診療科目をカバー。特に脳梗塞や心筋梗塞に対応する高齢者医療は地域からのニーズも高く、本院とのシームレスな連携と、患者目線に立った丁寧なケアにより多くの信頼を集めている。

地域住民に医療を提供し続けてきた同病院の外来部門を集約した「メディカルプラザ江戸川」。高齢者医療のニーズに応えている幅広い診療科目と専門的な医療サービスをそろえている。各階に受付を設置するなど、受診をスムーズにする工夫も患者の満足度向上に貢献。伊藤裕之院長を中心に、患者との対話を大切にした医療を提供している。
「内科と外科をはじめ、泌尿器科、整形外科といった高齢化が進む現代の医療状況をカバーするための診療科がそろっています。また外科と内科が協力して行うがん治療や、患者さんの高齢化に伴う脳梗塞・心筋梗塞などの血管の病気、整形外科疾患、前立腺など泌尿器の疾患の治療にも積極的に取り組んでいます」
画像診断にも力を入れており、CTやMRIなどの画像診断機器を複数台導入し、24時間の稼働体制を整備。検査までの待ち時間をできる限り少なくすることで、患者の負担解消および病気の早期発見・早期治療を実現している。
本院とは、シームレスな関係性を構築。同プラザで外来診療を担当する医師が本院でも診療しており、入院後に病院を移っても同じ医師のケアを受けられる。
「地域の開業医さんとも顔が見えるお付き合いを日頃から続けており、こうした信頼関係は患者さんの大きな安心感につながっています」
今後の病院づくりについて、「増加を続ける患者さんに対し、どうスムーズに対応していくかが課題」と語る伊藤院長。さらなる待ち時間短縮や診療科の充実など、クリニック全体で解決策を模索することで意識を高め、結果につなげたいと前を向く。

メディカルプラザ江戸川

T E L:03-3673-4892
所在地:江戸川区東小岩2-6-1
休診日:日/祝
駐車場:有

本院の江戸川病院に隣接。入り口で「エミュー」が飼育されているのも名物の一つ

本院の江戸川病院に隣接。入り口で「エミュー」が飼育されているのも名物の一つ

訪問看護

同院併設の訪問看護ステーション「マックスライフ」

同院併設の訪問看護ステーション「マックスライフ」

何でも気軽に相談できる訪問看護師がそろう

何でも気軽に相談できる訪問看護師がそろう

在宅療養する患者と家族を支える
24時間365日体制の訪問看護

同院に併設された訪問看護ステーション「マックスライフ」。江戸川区、葛飾区で在宅療養する患者を24時間365日体制で見守っている。さまざまなサポートを得意としており、特に在宅での看取り経験が豊富。体調面はもちろん精神面にも配慮し、患者と家族の心と体を支え続けている。

訪問看護ステーション「マックスライフ」の対象患者は、同院を退院した患者だけに限らない。平成30年2月の実績では、訪問看護を行った約80人の患者のうち半数が同院から、そのほかは地域のかかりつけ医やケアマネジャーからの紹介だという。
患者の疾患や病状により、行う看護の内容はさまざまだが、がん終末期の患者が比較的多く、在宅看取りの経験が豊富であることが一つの特徴だ。
「ご本人やご家族の精神的な面に配慮した声かけをして、なるべく最後までご自宅で安らかに過ごせるように支えています」と早川豊子所長は語る。
「医師に相談するほどのことでなくても、何かあれば看護師が24時間いつでも電話で対応します、とお伝えすると、住み慣れたご自宅で看取ることを決断されるご家族が多いですね」
訪問診療を行う地域のクリニックとも緊密な関係を築き、在宅で療養する患者と家族を多方面から支えている。

地域連携

地域連携

病院と患者、クリニックをつなぐ懸け橋
各種セミナーなど医療発信の役割も

クリニックからの紹介患者を迅速な受診へとつなぐのが地域連携室だ。同室担当の女川美智子さんは、「ご紹介の患者さんは至急の対応を必要とすることが多いため、短時間で的確に状況を把握し、迅速に当院のドクターへ伝えるよう心がけています」と語る。より適切な診療をめざし、地域の病診連携や病病連携にも注力。また、病気の早期発見・早期治療への貢献を目的に、各種セミナーを開催し定期刊行物も随時発行。「困っていることがあれば、何でも相談していただけるとうれしいです」。

アニマルセラピー

アニマルセラピー

院内にいるさまざまな生き物たちが
患者の気持ちを癒やすことも

ポップなアートやインテリアなど、患者の緊張をほぐすための工夫が随所に施された同院。院内の一角ではエミューやデグー、ウミガメ、魚などさまざまな生き物が飼育されており、2階の中庭風飼育スペースでは、大きなケヅメリクガメや美しいフラミンゴ、珍しいアルマジロを見ることもできる。病院のホームページで動画を公開していることもあり、動物を見るためだけに訪れる近隣住民も多数。動物たちを見ているだけで癒やされ、自然と表情がやわらぐ患者も多いという。

グループマップ



◆江戸川病院 基本情報はこちら


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