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増田耳鼻咽喉科医院 (福岡市博多区/東比恵駅)

増田 孝 院長の独自取材記事

地下鉄東比恵駅から徒歩約2分に位置する「増田耳鼻咽喉科医院」は、2代目である増田孝院長が1998年に引き継ぎ、約60年の実績を重ねてきたクリニックだ。時代が移ろい、住宅街からオフィス街へと発展を遂げた東比恵エリアにおいて、今でも患者に寄り添いじっくりと診察する優しさで、地域の人々から長年慕われている。研究を重ねた気管食道の診療では、喉の使い方や声の出し方によるトラブルをより詳しく診察する。2023年9月からは発熱の外来を開始し、柔軟な対応で地域医療の貢献に努めている。大学病院や中核病院などの勤務経験を経て専門性を備えたドクターとして、また町のかかりつけ医として、日々の診療への思いを聞いた。

60年を越え、親子2代で診療を続ける町のドクター

お父さまの後を継いで、この地で診療を続けていらっしゃるのですね。

父がこの場所に耳鼻咽喉科を開業したのは、私が小学5年生の頃でした。特徴ある三角形のこの建物も、父が建てたものをそのまま使っています。兄が違う道に進んだので、では自分が継ごうと考えて鳥取大学の医学部へ進学しました。クリニックを正式に引き継いだのは1998年で、それまでは大学病院や福岡市内の中核病院に勤務して、数多くの外科手術に携わりながら、さまざまな症例にあたってきました。クリニックは、父の代から数えるともう60年ほど、地域のかかりつけ医として大事にしていただきながら、学校の校医としても小学校から高校まで、10校ほどを今でも受け持たせていただいています。

地域の雰囲気は昔からどのように変わりましたか?

昔は市場があって、住宅街があって、小さい店がたくさん並んでいるようなエリアでしたね。今でも住宅街は残っていますが、東比恵駅の周りはすっかりオフィス街になってホテルも建ち、にぎやかになりました。患者さんの比率としてはオフィス街の方々が増えましたが、昔から住んでいる方も、高齢になった今でも通ってくださっていますよ。以前は毎日朝から来られる患者さんもおられましたけど、時代の流れもあって皆さんお忙しくなって、思うように通えないと言われることが増えました。それでも、慢性的な症状の場合はケアを続ける必要がありますから、週に2〜3回ほど通われている方もいらっしゃいます。

町のかかりつけ医として親しまれているのですね。

長く通えるクリニックであると同時に、ちょっとしたことでも駆け込める身近な存在でありたいと思っています。小さなお子さんの場合、誤飲など緊急対応が必要なケースが少なくありません。当院でも誤飲には何度も対応してきました。耳・鼻・喉はデリケートな部分ですから、病気の時だけでなく、例えば魚の骨が喉に刺さって抜けないなんていう場合でも、すぐに相談していただきたいですね。小さくて細い骨でも、刺さったらなかなか自力では取れなくてたいへんにつらいものですから、サッと抜いたほうが良い。スッキリした笑顔になって帰っていただきたいですね。

長期的視野、短期的視野の両方で治療を考える

治療方針について教えてください。

丁寧に診察して、丁寧に説明することです。病名を告げて終わりにするのではなく、映像も使って視覚的にも理解していただけるように気をつけています。今は、あらかじめ情報を検索して予備知識を持って来られる患者さんが多いので、正しく状況を伝えるためにも、言葉だけに頼らないようにしているんです。私はそこまで説明が上手ではないと思っているので、どうやって見せて理解してもらうかを考えて機器もそろえ、かみ砕いてお話ししています。特にお子さんの場合、本人が痛いと言っても、親御さんにそれがどんな痛みかまで伝わっているわけではありませんから、画像でしっかり見せて、どんな原因で痛くなっているのかを説明するようにしています。症状を詳しく把握するために、初診の患者さんは特に時間をかけるときがありますね。

初診に時間をかけるのはどうしてですか?

他の病院から移って来られる方も昔より増えました。その場合はすでに薬を処方された経験などありますから、今出ている症状だけでなく、使っている薬についても確認しておく必要があるんです。また、病気によっては薬の選び方も変わりますから、いろいろな話を聞いて焦らずに診断するよう心がけています。それもあって、当院では予約制を導入していません。今出ている症状を治療するために、どんな薬が必要かということと併せて、どれくらいの時間をかけて治療するべき疾病かを見極めるためにも、詳しく話を聞きたいんですね。そのために待ち時間が長くなりがちなのは申し訳ないのですが、しっかり治してほしいと思うと、どうしてもそうなってしまうんです。

長期的、短期的な視野が治療には必要なんですね。

急性の症状の場合は短期の治療で大丈夫なんです。ただ、慢性的な病気の場合、根本的な治療を行わずにいると、いつまでも同じ症状を繰り返してしまうんですね。時々、毎年風邪をひいて、そのたびに黄色い鼻水が出て困るという患者さんが来られます。その時に治っても、また次の年に再発するとなると、おそらくは蓄膿症なので長期的な治療が必要になります。その判断を下すには、毎年の状態をヒアリングしなければなりませんし、確実に診断するためには、治ってからもう一度エックス線写真を撮って鼻腔の中を診たほうがいいんです。それによって処方する薬も変わりますからね。皆さん忙しいから、サッと治してほしいと言われるのもよくわかるので、なるべくご希望を優先していますが、時間がかかってもきちんとケアを続けるほうが、ご本人が楽になることも多々あります。本当はしっかり治療して差し上げたいと思うので、そこは悩みどころですね。

研究対象は「喉」。専門的視野での診察を得意とする

ご専門の分野について、詳しく教えてください。

研究をしていたのは「音声」です。声や飲み込みといった「喉」の関係ですね。音声で一番多いのは声がれの症状で、職業柄大声を出すことが多い方に起きやすい喉のトラブルです。大きな声で子どもたちに話しかけたりする保母さんのような職業の方は、声の出し過ぎで声がかすれることがあります。でも、プロの歌手は声をものすごく使うのに、かすれない。発声練習をきちんとやっているからです。声の出し過ぎでできる病気で多いのは、ペンだこのようなものができる声帯結節で、職業的な声がれを起こす方には、手術よりもまずボイストレーニングを勧めています。声を出さずにいれば結節が消えることもあるのですが、仕事によって喉を休ませられない方もいますので、正しい声の出し方を伝えて改善をめざします。

どんな指導をされるのでしょう?

一番大事な、腹式呼吸か胸式呼吸かの違いを教えています。力を入れて頭の上からギャッと出すような声は胸式呼吸で、胸から上で声を出しているんですね。落ち着いて静かに話す声は、腹式呼吸でおなかのほうから出ている。声帯に大きな負担をかけるのは胸式呼吸の発声です。その違いをまず理解していただきます。声帯結節でもポリープでも、トレーニングだけで済む場合もありますが、患部が見えず自己判断がつけられないだけに、病院で病状を正しく見極めた上で行わなければなりません。飲み込みでは嚥下障害の症状が多く、喉に関することは全般的に専門というつもりで診ています。外科的処置が必要な場合には、連携する病院へ速やかに紹介しています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

地域になじんだ、古くからあるクリニックです。スタッフの中にも何十年と勤務している人もいて、地域の方と顔見知りだったりするんですね。久しぶりに来られた患者さんと親しく話をしていたりしますよ。スタッフは私よりもクリニックのことをよくわかってくれていますから、安心してお話しいただけると思います。地元の皆さんも、私からのアドバイスをうっかり忘れた時なんかには、「怒られに来ましたよ」なんて笑って気さくに診察室に入ってこられたりします。スタッフとの距離感が近いクリニックですから、わからないことがあればいつでも相談にいらしてください。

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    最寄駅 東比恵駅
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  • 産休・育休取得実績あり
  • 駅近(徒歩5分以内)・駅ナカ
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