患者さんは0歳から100歳以上と幅広いため、実践を通して家庭医療を学べます
こさか家庭医療クリニック (神戸市北区/北鈴蘭台駅)
医師 入職3年目
今藤 誠俊さん
自分でスケジュールの管理ができ、
キャリア支援や先輩のサポートも充実しています
医師の今藤誠俊先生は2019年に「こさか家庭医療クリニック」に入職しました。岡山大学を卒業後、総合病院や東京保健生活協同組合などで長年勤務を続けてきましたが、結婚し子どもができたことを機に生まれ故郷である神戸に帰ってきたそうです。以前には、家庭医療を支える医師として24時間365日待機をしながら診療するストレスから、体調を崩したこともあったという今藤先生。現在は、同院でワークライフバランスを取りながら勤務し、週に1回神戸百年記念病院で漢方を中心とした診療も行っているそうです。「自分の裁量でスケジュールを組むこともできるので、プライベートの充実はもちろん、しっかりと患者さんと向き合うことにもつながっています」と話す今藤先生に、同院の魅力や職場環境について、話を聞きました。
(取材日2022年1月21日)
クリニックの魅力について教えてください。
なにより働きやすい職場である、ということですね。院長は早くから医療現場の働き方改革に取り組まれてきた方で、クリニックにおけるマネジメント講演会も行っています。当院では、セルフマネジメント型組織が提唱されており、スタッフそれぞれが自分で仕事のバランスを考える裁量を与えられています。私たち医師も、自分で勤務スケジュールを組むなどの管理をしています。最初は「こんなに自由にしていいの?」と戸惑うかもしれませんが、慣れてくればプライベートな時間に合わせてスケジュールを組むこともできますから、子どもの学校行事に参加したり、早く終って趣味の時間にあてたりすることができるのは、大きな魅力だと思います。
仕事のやりがいは何ですか?
一人ひとりの患者さんと長く関わっていけるところに、医師として大きなやりがいを感じています。診療科によっては治療したら終わりということがありますが、当院は家庭医療を主としていますので、主訴が変わってもずっとお越しくださっていますね。また、0歳から100歳を超える方まで、患者さんのライフステージ合わせてさまざまな病気を診られるところも、私には良い刺激になっています。一方で、幅広い知識とそれを学んでいく姿勢は必要とされます。ですが、私は変化やさまざまな経験を好むタイプ。どのような病気であっても、患者さんとともに歩幅を合わせて歩んでいきたいと思う人に向いている仕事だといえると思いますよ。
これから入ってくる後輩にメッセージをお願いします。
当院では自由度が高い分、自分を律して邁進していくことが求められます。家庭医療を追求したいという明確な目標を持って、いろんな患者さんと関わり合いながら、さまざまな病気を知っていきたいと思う探求心のある人とぜひ一緒に働きたいですね。家庭医療を押し出した診療スタンスをもつクリニックはまだまだ多くないですが、当院はその家庭医療を学べる環境が整ったクリニックだと思っています。経験豊富な医師が複数いることはもちろん、看護師や管理栄養士、事務・受付とスタッフの人数も多く、さまざまな立場から意見をもらうことができます。悩みや相談があれば、いつでも遠慮なく聞いてもらって、どんどん成長していってもらいたいです。
こさか家庭医療クリニックの気になるQ&A
Qクリニックの雰囲気について教えてください。
A当院は、スタッフ間で上下の関係がなく、クリニック全体を大きな1つのチームとして捉えています。患者さんの情報は専用アプリを使ってみんなで共有して、常にフォローし合えるようにしています。和気あいあいとした雰囲気でありながら、どのスタッフも責任感が強く前向きに仕事に取り組む人ばかりです。患者さんとの関係も良好で、地域の方向けに健康セミナーを開くなど、オープンな雰囲気があります。
Q業務内容について教えてください。
A現在は、院長を含む3人の常勤医師と2人の非常勤医師とで、ローテーションして診療を行っています。例えば月・水・木・金と、月1回の土曜が勤務日として、そのうち水曜と木曜は訪問診療を担当するなど。訪問診療を午前と午後に分けて行うクリニックが多いですが、当院は曜日ごとに担当を設けていますので、外来中に在宅の患者さんから緊急の呼び出しがあったとしても、その日の訪問診療担当の医師が対応可能になります。
Q必要なスキルはありますか?
A家庭医療に関する知識などはあったほうがいいですが、入職した後からでも構いません。それよりも、これまでの診療経験や家庭医療を極めたいというポジティブな気持ちを評価しています。当院では研修制度のようなものは設けていませんが、スキルアップしてクリニックに還元してくれたらいいという考え方です。行きたいセミナーなどがあれば、クリニックが費用を負担することも可能です。学ぶ意欲のある人を応援してくれます。