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北村医院 (川口市/東川口駅)

北村 大介 院長の独自取材記事

地域のかかりつけ医として風邪や腹痛など幅広い診療を行う「北村医院」の北村大介院長。同時に専門分野である消化器内科、知識と経験を必要とするがん疾患の治療などにも対応している。消化器内科では日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として胃・腸・肛門の病気の早期発見や治療につなげるため検診に力を入れており、患者の利便性向上をめざして、検査に関係する施設の改装も今年実施した。「川口からがんで亡くなる方がいなくなるよう地域医療に貢献したい」と語る北村院長に、クリニック継承の経緯や、病気の早期発見・早期治療に取り組む想い、診療で心がけていることなどを聞いた。

改装により内視鏡検査の患者増にも対応

まずは、こちらのクリニックの特徴から伺いたいと思います。

地元で長く続いた旧「周東医院」の後を受け継ぐ形で2019年9月に「北村医院」としてリニューアルオープンした医療施設です。当院の一番のコンセプトは、消化器のがんを早期発見し、院内で処置できるものは治療を行い、高度な治療が必要であれば提携病院で治療して予後を良くしていくことです。もう1つは地域のかかりつけ医として、内科や皮膚科、小児科にも対応していること。さらに新型コロナウイルス感染症ではワクチン接種機関および検査機関となっています。特にワクチン接種については、全身の状態を把握している医師にお願いしたいと思われる方も多いですからね。

先生は長年、消化器外科の医師として総合病院に勤務し、がんの治療や手術に取り組まれたそうですね。

順天堂大学医学部を卒業後、大学病院および関連病院でがんの治療や手術、内視鏡診断・治療で研鑽を積んできました。診療では胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査などで病気が見つかった場合は精査をし、必要に応じて手術を行います。術後は外来で状態を診ながら抗がん剤の治療や緩和ケアに取り組んでいく。そのように患者さん一人ひとりと向き合って、お話をして納得し安心していただき、ときにご家族とも関わりを深めてきました。やはり治療は患者さんとの信頼関係がないとうまくいきませんから、限られた時間の中で多くのことを話し、コミュニケーションを取ることは昔から心がけてきて、現在もそれを実践しています。

今回は内視鏡検査部門の施設改装を行われたそうですが、その理由は?

内視鏡検査を希望される患者さんが増えたので、それに対応するためです。大腸内視鏡検査では「軸保持短縮法」など、検査の負担が少なくて精密な観察にも適した方式で行っています。このことが患者さん同士のクチコミで広まったからかもしれません。今回は、大腸内視鏡検査前に患者さんが使う専用の個室とトイレを新設しました。従来は自宅で下剤を飲んで、検査可能な状態になってからクリニックに来てもらっていましたが、今は当院で下剤を飲み、看護師に便の状態を確認してもらうこともできます。遠方から電車に乗って受診される患者さんにも、最初から院内で準備できるのはメリットになると思います。検査室のベッドもストレッチャータイプなので、鎮静剤を使用して検査した後に、立ち上がってリカバリースペースまで歩かなくても、そのままスタッフがベッドごと運びますから、足腰の機能に不安を感じている方にも喜んでもらえると思っています。

早期発見・早期治療につなげるため検診に注力

開院後の患者層の変化についてはいかがでしょうか?

胃や大腸、肛門の治療に専門性を持ちながら、地域の病気のニーズにも適切に対応する医療施設ですから、小さなお子さんから高齢者まで年代層もかなり幅広いと思います。実際、旧「周東医院」時代から増えていると思います。掲げている診療科としては内科・消化器内科・外科・肛門外科のほか小児科と皮膚科、 内視鏡内科と幅広いのですが、専門分野の消化器内科の受診件数が伸びていて、現在は他の科と消化器内科がちょうど半分くらいの割合ですね。私は外科出身で消化器内科も専門分野として診るようになった医師なのですが、外科の勤務医時代には開業した先輩のクリニックの非常勤医師として、小児科や皮膚科なども診ていたので、その経験を今は地域医療に生かしています。軽症から中等症までの範囲なら当院でケアし、専門の医師に診てもらったほうがいいと判断した際には無理せずに紹介しています。

先生が診療で力を入れていることや大切にしていることはなんですか?

病気の早期発見・早期治療につなげるため検診に力を入れています。これまで、がんの治療をメインに行う中で、残念ながら進行がんで亡くなる方を何人も診てきました。がんは早期で見つけることが大切です。当院では、忙しい人でもすぐに検診が受けやすいよう、受診しやすい環境をつくり、早く見つけて早く治療するスタイルを築きたいと思っています。診療の際に心がけていることは、患者さんの気持ちになること。しっかりと話を聞いて患者さんの立場や想いを知った上で、症状や治療内容をわかりやすく説明する。薬についても「この薬がなぜ必要なのか、いつまで必要なのか」をお話しして、納得していただくことを心がけています。また、診療全般において「わからないことは何でも聞いてください」というスタンスは大切にしていますね。

医療機器にもこだわられていると聞きました。

内視鏡やエコーなど、大規模病院に引けをとらないように機材を取りそろえています。内視鏡は検査件数が増え、1回使用したものは洗浄滅菌するタイムラグもあるので本数を増やしました。「弘法筆を選ばず」ということわざがありますが、内視鏡はクオリティーや画質が検査に反映されやすいと考え、機材選びにはこだわっています。医療機器を充実させることで、精度を追求した検査や治療を、クリニックでも手軽に受けられるようにし、病気の早期発見・早期治療につなげていきたい。そして1人でも多く、がんで亡くなる方を減らしたいと思っています。

消化器検査の積極的な受診を促すため、環境を整備

最近はコロナ禍でステイホームが増え、痔を患う人も多くなったと聞きました。

確かにリモート勤務で自宅の椅子に座りっぱなしとなり、下半身に血流がとどまりやすい状態となったせいか、当院でも痔の訴えは増えていますね。特に30~40代の女性患者さんが増えた印象です。内科や皮膚科もあるのでかかりやすいという事情もあるのかと思います。イボ痔(痔核)治療では外科的な手術ではなく、薬剤注入によって痛みの軽減はもちろん、痔核の縮小・消失をめざす治療法も取り入れています。中等症くらいまでのイボ痔に悩まれているのであれば、ご相談いただければと思います。

これまでで患者さんとの心に残っているエピソードはありますか?

外科時代の患者さんの印象が今でも強く残っています。「おなかが痛い、便に血が混じる」と来院されて検査をした結果、大腸がんで既に転移があり根治は難しいと考えられる状態でした。ご家族の意向で本人にも状況を伝え、抗がん剤治療を開始しました。「もっと早く見つかっていれば」と感じながら、できる治療を2年ほど続けました。ただ、どうしてもがんは進行していく。そんな時に、患者さんがご家族のいる他県へ引っ越すことになったのです。通院は難しいということで他の病院や緩和ケアをご紹介したときに、患者さんが「先生ともっと早く会っていれば」とおっしゃって……。結局、それが最後になり、その言葉が強く心に残りました。真面目に治療を受けてくれる方でしたので、早くに見つかっていればこんなことにはならなかったかもしれない。あの時、信頼関係が築けたことをうれしく思うと同時に、早期発見のための検診を浸透させなければと思いました。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

胃や大腸の日帰り検査、痔においても日帰りの治療を行っていますし、検査室も以前より広いスペースにリニューアルしました。風邪などの内科や皮膚科などの診療予約はもちろん、2021年夏より胃の内視鏡検査も当院ホームページのウェブから予約できるようにしています。定期的に内視鏡検査を受けていれば、消化器がんも早期発見につなげられますし、再び元の生活に戻ることもめざせます。そのために検査をより受けやすい環境をつくりましたので、もしも消化器系の不調を感じられた際には、先延ばしせずに検査を受けてもらえればと思います。

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    担当業務
    • 外来
    勤務形態
    • 日勤のみ
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    最寄駅 東川口駅
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