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みなみ野レディースクリニック (八王子市/八王子みなみ野駅)

木村 裕幸 院長の独自取材記事

八王子みなみの駅から徒歩5分ほど、大通り沿いのクリニックモールにある「みなみ野レディースクリニック」を訪ねた。院長の木村裕幸先生は、2004年に同院を開業。産婦人科の一般診療を中心に不妊治療にも力を入れている。「妊娠・出産だけでなく、女性のライフステージに合わせて相談してもらえるクリニックでありたいと思っています」と木村先生。同院には、更年期や思春期の悩み、がん検診、漢方の処方など幅広い相談があるという。木村先生に患者への思いや、強みである不妊治療や漢方診療、ホルモン療法などについて広く話を聞いた。

不妊治療の相談を中心に、女性の悩みに幅広く対応

待合室が広々としていて居心地が良いですね。

あえて中待合をつくらず、待合室と診察室を分けて、完全に閉じた状態で診療ができるようにしました。また、2人目、3人目の出産を考えたときに、子どもと一緒に安心して通える雰囲気にしようと意識しましたね。内装は、清潔感や居心地の良さを大切にしました。待合室のソファーはふかふかで気持ちが良いと好評なのですが、病院用の家具ではなく、リビングに置くようなリラックスできるものをと思って選びました。大きな病院ですと、どうしても診療優先にならざるを得ず、患者さんの気持ちに寄り添うことが難しい部分もありますが、当院ではこうした環境面はもちろん、スタッフの対応も含めて患者さんに寄り添うことを大切にしています。スタッフも皆明るく、患者さんのご要望をよく聞いて臨機応変な対応を実践してくれているので、心強いですね。

院内のあちこちに絵画が飾られていますが、産婦人科のイメージに合った優しい絵ですね。

実はこの絵を描かれた方は、もともと当院で妊婦健診を受けていて、無事に出産された患者さんだったんです。八王子に住んでいる方で、毎年個展を開いておられるのですが、個展の合間に作品を飾ってもらえないかと申し出てくださったので、当院で飾らせていただいています。私も色使いをはじめ作品の優しい雰囲気が気に入っているのですが、描かれたご本人もとても優しい方なんですよ。

どのような患者さんが来院されますか?

八王子市内はもちろん、相模原など神奈川方面からも来院されますし、山梨から来院している方もいます。標榜する内科と産婦人科のうち、割合としては産婦人科、中でも、私の専門分野である不妊治療にいらっしゃる方が多いです。また、更年期の診断や治療で通院する方、プレ更年期と呼ばれる40歳前後の方、子宮筋腫や子宮内膜症、月経に伴う苦痛がある方、月経不順のご相談などさまざまです。更年期の相談で来院した患者さんの中には、血圧やコレステロール値が気になるというお悩みをお持ちの方もいるので、そういう場合は更年期の治療と併せて対応しています。産婦人科の症状だけでなく、内科の症状も診ることが可能です。そのほか、妊娠を望んでいる女性にとって喫煙は大きな問題なので、不妊治療に入る前に禁煙指導をする場合もあります。

漢方診療やホルモン療法が強み

診療をスムーズにするため、スマホで使う体温管理アプリケーションを導入されたそうですね。

はい。体外受精とは違って、タイミング法や人工授精といった一般の不妊治療では、基礎体温表をつけることが大事です。ですので、少し面倒に感じられるかもしれないのですが、妊娠を希望される方には必ずつけていただきたいのです。ただ、手書きで毎日記入するのはハードルが高いので、スマートフォンのアプリケーションを活用することにしました。妊婦さんがスマートフォンで入力したデータをクリニックのパソコンでも確認できるよう連携させることで、診療時の確認もスムーズになりました。

漢方診療を行っているのも特徴の一つですね。

産婦人科の医師で、漢方の専門家でもある村田高明先生に来てもらっています。私自身も日本東洋医学会漢方専門医の資格を持っていますが、より経験豊富な先生に来てもらえると患者さんにとっても安心だと思い、お願いしています。漢方がどのような患者さんにお勧めかはケースバイケースですが、例えば更年期のような不定愁訴、精神的な症状、自律神経の失調状態などの症状に対して行うことが多いですね。また皮膚のトラブルに対してや、更年期障害のホルモン補充療法と併用して行うこともあります。いずれにせよ、産婦人科の医師が必要に応じて内診や超音波検査を併用しながら、漢方薬の処方を行っているのが当院の特徴であり、良さだと考えています。

ほかに先生が得意とする治療はありますか?

大学時代から卵子に関する研究に携わってきたこともあり、ホルモン療法に力を入れています。初潮を迎えてから閉経に至るまで、女性の体はホルモンバランスが乱れることでさまざまな影響を受けます。よく知られているのは、女性ホルモンの分泌量が減少する更年期障害ですが、ほかにも月経不順や月経困難症、月経前症候群(PMS)、過多月経、子宮内膜症、子宮筋腫など、身近な疾患の多くがホルモンと密接に関係しています。当院では、患者さんの子宮や卵巣の状態はもちろん、血液検査の数値などから総合的に判断し、オーダーメイドの治療を提供しています。たとえ同じ症状の方でも同じ治療が適しているとは限りませんから、治療の選択肢を幅広く用意した上で、ライフステージや生活背景なども踏まえながら一人ひとりに適した方法を選択することを心がけています。

不妊治療の方針を教えてください。

まずは排卵日を予測して性交を持っていただくタイミング法で様子を見ます。それで難しいようなら、人工授精にステップアップするという流れになります。クリニックによってはタイミング法のみというところも多いと思いますが、当院では人工授精の症例も多くあります。ただ、不妊治療については男性が検査や治療に参加する割合はまだ低いですね。昔に比べたら、増えているとは思いますが……。当院では男性の診察を行っているわけではありませんが、精液検査は積極的に行っています。ご本人が来院されなくても女性を通じて検査は可能なので、男性にも協力していただくことが大切だと考えています。

正確な診断でライフステージに合わせた適切な治療を

医師をめざした理由を教えてください。

親は会社員だったので、逆に自分の技術や考えを生かした仕事をしたいという思いがあり、医学部か法学部に進学しようと考えていました。迷った揚げ句医学部を選んだという感じです。産婦人科を選んだ理由として、2人の先生の存在が大きな決め手となりました。1人は当時の産婦人科助教授の諸橋先生。自分が所属していた籠球部の部長で、大会に来てくださったり、熱心にご指導くださったりと、お世話になりました。もう1人は当時産婦人科に入局した際に教授だった飯塚先生。不妊治療の専門家で、仲人もしていただきました。産婦人科は命の誕生からがん患者さんのケアまで、人の人生をトータルで診ることができるのが一番の魅力だと思います。命に関わる科であるということ、そして、赤ちゃんから重大な病気まで診ることができるところに大きなやりがいを感じましたね。

診療において大事にしていることは何ですか?

正確な診断を心がけることです。そのためには検査をしっかり行い、診断に関しては大きな病院と同様の診断を行っていきたいと考えています。そして手術が必要な場合には、信頼できる病院をご紹介するなど、スムーズな連携体制を整えています。また、患者さんの話をよく聞くようにしていますね。「前はこうだったからもう少し様子を見て」ということではなく、今目の前にいる患者さんの訴えに、真摯に耳を傾けることを大事にしています。

今後の展望をお願いします。

産婦人科はお産のときだけのものではありません。私は当院が女性のライフステージごとに生じる悩みに応えられる場所でありたいと考えています。開業当初に小さなお子さんを抱えていた方が、今では子育てがひと段落し、健康面だけでなく、美容面で相談に来られることも増えてきましたので、そうしたご要望にもお応えしていくつもりです。また通常の診療ですと、一人の患者さんの診察時間が限られてしまうので、今後は休診日を利用して、お一人につき30分程度の枠を設定し、じっくりご相談ができる体制をつくっていきたいですね。体調不良の背景には、ホルモンやストレスなどさまざまなことが関係しています。それらを総合的に治療できるのが産婦人科の良さだと思いますので、幅広い世代の女性にご相談いただきたいと思います。

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    婦人科一般診療・妊婦検診を中心に行っています。 プライバシーを重視し、予約優先で丁寧な診療を心掛けているクリニックです。

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