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松崎歯科医院 (杉並区/荻窪駅)

松崎 文頼 院長の独自取材記事

窪駅駅西口から徒歩2分。この地で50年以上にわたり、地域に密着した歯科診療で多くの信頼を集めてきた「松崎歯科医院」。今年の5月に3代目院長に就任した松崎文頼先生は、噛み合わせなどの補綴(ほてつ)を土台に、大学病院で数多くの症例に接してきた歯科医療のエキスパート。中でもインプラント治療に関しては、大学病院のインプラント科医局長を務めるなど専門医として定評のあるドクターだ。専門医としての歯科医療や地域医療に対する熱い思いを聞きながら、松崎先生の魅力に迫ってみた。

3代続く地元の歯科医院で高度な歯科医療

親子3代にわたり、長年、荻窪で信頼を集めてきた歯科医院だと伺いました。

祖父が荻窪で開業したのが1963年のことなので、かれこれ53年になりますね。今の建物になる前は1階が歯科医院で、祖父も私たち家族も、そこに住んでいました。物心ついた時から、常にこの町の歯医者としての祖父の姿をみてきたので、気づいたら自分も歯科医師になっていたという感じです。毎日大勢の患者さんがいらっしゃってて、とにかくアットホームな雰囲気の中、祖父も母も、とことん親身になって患者さんを診ていた記憶があります。私が歯科医師になったばかりの頃に、祖父と一緒に診察室に立てたことは今となってはうれしい思い出です。祖父はもう亡くなってしまいましたが、祖父に診てもらったという患者さんが今も来てくださるのは、本当にありがたいことだと思っています。

5月にリニューアルして、先端の設備を導入されたそうですね。

大学病院でずっと先端医療に携わっていたので、自分がやってきたことをある程度ここでも出来るようにオペ室を作り、歯科用CTやマイクロスコープ、生体情報モニターなどをそろえました。CTひとつとっても、画質の良いものとそうでないものとでは、見え方にかなりの差があります。導入する以上はそれなりの画質のものを選ぼうと思い、こだわりました。ですが、それ以上に画像を読み解くスキルも重要だと思っていますので、今でも研鑽は欠かせません。設備も技術も妥協しないことで、わざわざ遠くの大学病院までいかなくても、「近所のクリニックで受けられる高度な歯科医療」を地域のみなさんに提供できればと考えています。

患者と接する時に心がけていることを教えてください。

まずはリラックスしていただけるよう、患者さんと同じ目線でお話させていただくようにしています。そしていきなり治療に入るようなことはせず、しっかり説明して、きちんと納得していただけるよう心がけています。初診の場合は1時間以上かけてお話させていただくこともあります。抜歯はせずできるだけ歯を残してほしいという要望があった場合、80代の患者さんと20代の患者さんとでは、治療後その歯をどれほど使っていくか時間が違いますので、おのずと最適な治療は変わってくるはずです。さらに患者さんの生活習慣や価値観など背景にあるものも考慮すると、ただ要望に応えて歯を残せばいいというわけではなく、「5年後、10年後でも良い結果になっているだろうか」という視点で考えることも大切です。専門家ならではの見通しや、科学的根拠に基づくメリットやデメリットを説明し、最善の選択をしていただけるようお手伝いしたいと思います。

科学的根拠に基づく最善の医療を提供し続けたい

松崎先生はインプラントの専門家として数多くの症例に携わってきたそうですね。

まだ大学にインプラント科のない時代からオペの手伝いをさせていただいてきたので、数多くの症例をみてきました。大学病院では、すでにインプラントを他院で入れた方が途方に暮れてお見えになるケースが増えてきています。中にはインプラントがきちんとくっついていないとか、変な方向で入っているとか、入れたばっかりなのに骨がないなど、専門家でもにっちもさっちもいかないようなケースがあります。インプラントはもう諦めざるをえない状況で来られた患者さんのインプラントをとったところ、事前に説明はしていたものの、実際かなりへこんでしまった口元をみて、ショックで泣いてしまった若い女性もいました。もちろん、そのままにはできないので粘膜と骨の移植を重ねて修復はしましたが、最初からきちんとしたインプラント治療を受けてさえいればこんなことをしなくても済んだのにと残念でなりませんでした。

常にインプラントが最善の選択とはかぎらないわけですね。

インプラントはブリッジと違い、周囲の健康な歯に負担をかけずに済みます。このほかにもインプラントにはたくさんのメリットがありますが、漠然と「インプラントならいいだろう」というような勧め方は絶対にしません。義歯、インプラント、ブリッジの3つについてそれぞれのメリット・デメリットをしっかり説明させていただいた上で、患者さんに納得して決めていただけるよう心がけています。口の中にしっかりしたインプラントが1、2本入るだけでその他の歯に対する負担がかなり軽減されることは大きなメリットですが、きちっと適合した上部構造が入れられるような技術がなければ、インプラントの効果は発揮できません。正確な検査による科学的に根拠のある診断としっかりした技術による手術。気持よく咬めるようにするには歯科側のスキルが大きいと思います。

手術にあたっては、専用のオペ室があるだけでなく、麻酔専門医も常駐しているそうですね。

私の妻が麻酔専門医なので、インプラントだけでなく麻酔を必要とする治療には麻酔専門医として立ち合います。大学病院で口腔外科手術に麻酔専門医が立ち会うのは当たり前ですが、それは単に痛みを感じないようにするだけでなく、手術中の患者さんの全身を管理をするという大きな役割があるからです。高齢者だけでなく、若い方でも持病を抱えていたり、薬を服用されている人が大勢います。当院では、患者さまにあう麻酔法を選択できるだけでなく、治療中も生体情報モニターを使って、専門医が患者さんの全身状態を適切にコントロールしているという安心感も提供しています。歯科医療にトラウマや不安を抱えていらっしゃる方や、痛いのが苦手な方、持病のある方もどうぞお気軽にご相談ください。

クリニック全体で切磋琢磨し、地域医療を担う

大変お忙しい毎日だと思いますが、どのようにしてリフレッシュされているのでしょうか?

学生時代はラグビーをやったり、軽音楽をやったりしていましたが、最近は忙しくてなかなか時間がとれません。今でも続いているのは、回数はだいぶ減ってしまいましたが、ジムに通って体を動かすことでしょうか。昔は仕事に対してストイックなあまり、周りにも厳しいことを言っていた時期もありますが、それでもついてきてくれたスタッフに、今では逆に教えられることもたくさんあります。最近は率先して周りをなごませるようにしているつもりですが、妻に言わせると、もともと素が天然というか、本人は真面目にやってるつもりでもどこか笑えるところがあるようですが、どうなんでしょうね(笑)。祖父の代からのアットホームな雰囲気を受け継ぎつつ、スタッフとともに患者さんに来てよかったなと思っていただけるクリニックにしていきたいと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

歯科医師として経験を積めば積むほど、祖父に言われた「歯科は死ぬまで毎日勉強だよ」という言葉を痛感します。後輩には、常に「私が言ったことを鵜呑みにせず、必ず自分の言葉で科学的根拠を説明できるようになれ」と言いきかせています。医療行為は「誰々が言っていた」というような薄っぺらな根拠ではなく、長年の実績やデータ、論文から導き出される科学的根拠に基づいていなくてはなりません。謙虚に学ぶ姿勢と日々の努力で荻窪で3代続いてきた歯科医院の歴史を守りつつ、これからも私のもとで勉強したいと言ってくれる後輩とともに「勉強集団」として向上し、同業者からも認められる良い仕事をしていきたいですね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

習得してきた専門分野を生かしてレベルの高い歯科医療を提供していきたいと思います。街の歯科医院として予防歯科、メンテナンスにも力を入れていきたいです。総合的な診断のできる歯科クリニックとして、現在の疾患だけでなく先々に起こりうる問題点・リスクへのアドバイス、歯科相談も行っていますので、まずは気軽にお問合せください。近所の歯医者だからこそ、何か症状が出てからではなく、いつでも気軽に相談できる場所と思っていただけたらうれしいです。

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