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こまくさ女性クリニック (横浜市泉区/緑園都市駅)

石井 淳 院長の独自取材記事

緑あふれる美しい街並みが印象的な、相鉄いずみ野線の緑園都市。駅から徒歩1分の場所に位置する「こまくさ女性クリニック」は、院長の石井淳先生が病気の早期発見と早期治療をめざして、大学病院と同レベルの検査機器を導入し1998年に開院。以来、22年にわたり地域に住まう女性の健康を見守ってきた。現在では予防医学をコンセプトに、病気を未然に防ぐための診療に注力。エビデンスに基づいた資料を準備し、来院者にわかりやすく説明しながら生活習慣や食事に関するアドバイスまで行っている。耳に心地良く響く声が印象的な石井院長。長年、男声合唱を趣味としているというのもうなずける。そんな石井院長に、医療にかける思いから趣味に至るまで、余すことなく話を聞いた。

女性をトータルに診療するのがコンセプト

開院から22年、来院する患者さんの傾向に変化はありますか?

現在は、子宮がん、卵巣がん、そして乳がんの検査を受けに来られる40〜60代の方が多いですね。緑園都市が整備されたのは30年ほど前、開院したのは街ができてから10年くらいたった頃です。開院当時から継続して来院されている方が非常に多いので、その分、年齢層は上がってきています。ただ、そのお子さん世代や新しく移り住んだ若い方々も多く、近年では、家族や友人からの紹介で受診される方が目立ちます。当院を信頼していただいている証だと思っています。また、患者さんの傾向として、病気予防や健康維持に対する意識が高いと感じています。私は開院当時から、食事や病気に関する医療情報の資料をお渡ししているのですが、皆さん、結構読んでくださっていて、実践したり質問をくださったりもしています。

こちらでは子宮がんと乳がんの両方の検査ができるそうですね。

それが当クリニックの特色であり、大きなメリットでもあります。本来、子宮がんや卵巣がんは婦人科、乳がんは胸部外科の領域なので、患者さんは時間をつくってそれぞれの診療科に行かなければならないことも多いのですが、当院では同じ場所でできるので、負担少なく受診いただけます。女性をトータルに支えていくというのがコンセプトなので、開院時から婦人科の検診に乳がん検診を加えようと考えていました。院名に「女性クリニック」と入れたのもそのためです。さらに、デジタルマンモグラフィの機器も新しくしました。ご存じのようにマンモグラフィは、乳房を上下、左右から押さえて撮影するのですが、その際、どうしても痛みが出て、検査が嫌だという方が多くいらっしゃいます。新しい機器は、乳房を押さえたときの痛みが軽減されるようになっていて、被ばく量もさらに減っています。撮影した画像は解像度が高く鮮明で、診断の精度向上にも役立っています。

他の検査機器も新しくなったそうですね。

超音波検査機器を2台とも新しくしました。大学病院で使用している機器と同レベルのものを導入しています。クリニックにいながら、大学病院と変わらない検査を提供するというのが基本的な方針としてあるからです。また、検査技師も大きな医療機関で活躍している経験豊富な女性技師たちが来てくれているので安心してお任せしています。検査画像は、インターネット上のクラウドを経由して診療室内のモニターに映し出されます。患者さんにも画像を見せながら説明できるので、とてもわかりやすいと思います。

病気の「発見」より「予防」に力を入れる

その他のがん検査もこちらで受けられるのでしょうか。

はい、受けられます。女性のがん死亡率で上位なのは、大腸がん、肺がん、膵臓がん、胃がん、乳がんです。当院ではこれらがんの検査がすべてできるようになっています。それ以外にも、甲状腺がんや甲状腺疾患、膀胱がんの検査にも対応しています。甲状腺の機能異常は高齢の女性に多く、橋本病に関した検査は非常に陽性率が高いです。悪性リンパ腫や甲状腺がんの合併も多いので注意が必要です。もう一つ、女性の健康を左右する疾患に動脈硬化があります。動脈硬化は脳血管障害や心疾患を招くだけでなく、がんとの関係もあるといわれています。動脈硬化が進行すると血流が悪くなるためです。当院では、頸動脈の超音波検査を通して、動脈硬化の診断も行っています。また、女性に多い骨粗しょう症の検査や治療など、女性に多い疾患を総合的に診療しています。

病気の早期発見、早期治療の他に、食事のアドバイスも行っているそうですね。

病気は早期発見、早期治療も大事ですが、何より予防が大切です。健康には、毎日の食生活が大きく関与しているので、受診される患者さん全員に、食事のアドバイスを行っています。個人的な感想や一部の意見ではなく、きちんとエビデンスのある情報を発信するようにし、同時にこれらの資料も作成してお渡ししています。参考になりますと言ってくださる方や、食事が健康にこんなに関係しているのかと驚かれる方も多くいらっしゃいます。がんだけではなく、病気を予防するには、体質そのものの改善が大切です。その基本は食生活の改善と腸内環境の改善だと考えているのです。ただしライフスタイルや年齢によって難しい場合もあります。その場合は、必要に応じてサプリメントをご紹介したり、漢方薬を処方したりすることもあります。

どのような診療方針をお持ちなのでしょうか。

私は婦人科とは女性の総合診療科であると考えています。ですから予防に関しても、婦人科系の病気に限定せずお話をさせてもらっています。そのために欠かせないのは、やはり問診と検診です。検診時は異常がなくても、問診でライフスタイルや、ご家族や親族の病歴をお聞きすることで、その方の持つリスクを見極めていけるのです。ですからハイリスクと考えられる方には、その時には問題がなくても予防医学的知見に基づいて将来の可能性をご説明し、食生活改善を中心に指導します。そして、何かあればすぐに発見できるように、定期的な検診をお勧めしているのです。

正しい情報を収集して、食事の重要性を知ってほしい

先生が産婦人科をめざしたきっかけは何ですか?

きっかけは、中学生の頃に見たドキュメンタリー番組です。外科手術で患者さんを治療するのを見て、素晴らしいと感動し「自分も外科医師になって、世の中の役に立ちたい」と漠然と思ったのです。その気持ちは次第に強くなり、医学部を受験しました。入学後も変わらず外科医師になるつもりでしたが、卒業する頃になって産婦人科に進もうと思い始めました。当時、産婦人科の医師は過酷といわれており、志望者が極端に少なかったからです。「医師が不足している分野でこそ役に立てるのではないか、それこそ自分がめざした道だ」と考えました。大学時代は硬式野球をやっていて体力には自信がありましたし、産婦人科は外科の要素が強いのも決め手になりました。

ところで、先生はとても良いお声をしていらっしゃいますね。

高校時代に男声合唱、いわゆるグリークラブに入り、最近まで都内を拠点とするクラブに在籍していました。活動は本格的で、2018年6月にアメリカの有名なコンサートホールで、2017年にはバチカンで歌いました。ロシアやスイスのジュネーブで歌ったこともあります。パートは一番低いバスを担当しています。日常的に診療で声を出しているのが良いトレーニングになっているのかもしれません。現在、休診日は文献などを読んで勉強したり資料を作ったりと忙しくしているので、合唱団の活動は中断しています。新型コロナウイルス感染症の流行に際し、合唱団でもマスクをしたり間隔をとって歌ったりしているようです。私は流行が収束したら再開しようと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

病気は食生活を含めた、生活習慣によって予防していけることを知ってほしいです。ただし情報を集める際には、正しい情報を選んでください。世の中には根拠があるのかないのかわからないような情報もあふれています。ですから、不確かな情報に惑わされたり、間違った情報を信じ込んでしまったりしないようにしてください。当院は女性クリニックとして、女性に必要ながんの検査や病気の検査が総合的に行えます。検査機器も刷新し、精度の高い検査を追求していますので、ぜひ一度受診していただき、ご自身のウイークポイントに気づいていただきたいと思います。これからも、女性が生き生きと活躍するためのサポートができるクリニックとして、診療を続けていきたいと思っています。

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