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タケダスポーツ・ビューティークリニック (福岡市城南区/福大前駅)

武田 りわ 院長の独自取材記事

西鉄バス福大第二記念会堂前バス停より徒歩1分、地下鉄七隈線福大前駅より徒歩10分の場所にある「タケダスポーツ・ビューティークリニック」。1階では武田康志理事長による整形外科の診療が、2階では整形外科のリハビリテーション治療と、武田理事長の妻である武田りわ院長による皮膚科・美容皮膚科の診療が行われている。りわ院長は、日本皮膚科学会皮膚科専門医であり、大学病院でさまざまな皮膚疾患を診てきた経験と知識を持つドクター。そして、プライベートでは中学3年生を筆頭に3人の子を持つ母でもある。一人の医師として、ぶれない信念と技術で多くの女性を笑顔にしてきている今、その背景にはどのような歩みがあったのか。今回、りわ院長のこれまでと診療にかける熱意にふれてきた。

人生のスタートは、自分自身で進路を決めたとき

ご出身は高知県だそうですね。小さな頃はどんなお子さんでしたか?

家で本を読んだり友達とゲームをしたり、時々公園や神社で遊んだりする、田舎の子どもらしい子ども時代でした。その頃から将来の夢はいろいろと描いていました。写真や絵画などのアート系が好きで、海外のきれいな風景や建造物を見られる、ツアーコンダクターや外交官、あとは少女漫画家やインテリアコーディネーターなどですね。ただ、看護師をしていた母の思いもあり、人の役に立ちたいという正義感も強かったので、医療系の仕事は常に頭にありつつ、その時々でいろんな職業に思いをはせるという感じでしたので、高3の進路を決める時期までかなり悩みました。親の言いなりになりたくない自分と、親への反発心で医師を諦めて後悔しないかという葛藤がありまして。悩んだ結果、自分の気持ちに従って医学部に進むことにしました。

ご自分の意思で決意されたのですね。

ええ、ある意味、私の人生はそこからスタートしました。親に言われたからではなく、自分の意思で決めたのだから、ここから先は全部自分の責任だなと。昭和大学の医学部に進んだのですが、都会に出られるだけでも感動的で(笑)。それはもう楽しかったですね。かといって、実家が裕福なわけでもなかったので、生活はギリギリでしたが、そんな中でも思い描いていた大学生活を少しずつかなえていく感じでした。そして、大学卒業後は大学病院の皮膚科に入局し、その後も大きな病院の皮膚科で勤務しました。

皮膚科を選ばれた理由は何だったのでしょう。

皮膚科は唯一というと語弊があるかもしれませんが、自覚症状はもちろん、ほぼ視診や触診で判断していきます。検査データを重視する他科と違い、皮膚科はまず目が勝負。一口に「皮膚が赤い」と言っても、水っぽいのか乾燥しているのか、あるいはぼやけているのかくっきりしているのか、分布は? 熱感は? など、いろんな視覚的所見と積み重ねてきた知識・経験を照らし合わせて診断していきます。皮膚科というと、湿疹やじんましん、水虫などが思い浮かぶと思うのですが、実際の診療では髪から爪に至るまで非常に多彩な疾患を扱います。それらの多様な症状は、病理組織という細胞レベルの病的変化が表面化したもの。それがすごく面白くて。いろんな情報をもとに頭の中で分析・診断し、実際に皮膚生検して合致した時の感動。私にはドンピシャの分野でした。

美容皮膚科の診療では一般皮膚科の経験や知識が強みに

そして、ご結婚とご出産も。

夫が、福岡で勤務することになったのを機に引越しました。出産後はしばらく子育てに専念していたのですが、夫から、「長く休むと勘が鈍るから仕事をしたほうがいい」というアドバイスもあり、少しずつ無理のない程度に始めたんですね。夫が当院の前身である整形外科のクリニックを開業することになり、開業準備を手伝いながらバタバタしていた頃、ふと自分の顔を鏡で見ると、どこかでケアしてもらわなければと思うほどの毛穴の開きやしわがあり、衝撃を受けたんです。私は皮膚科の医師なのに、他のクリニックに通うのはどうなのかと思い、そこから美容皮膚科の勉強を始めました。すると、知れば知るほど楽しくなってきたんです。

探究心が復活したんですね。

気がつくと今に至っていましたね(笑)。開業医の皮膚科というと、どうしても診る疾患の種類がオーソドックスなものになることが多いし、ガイドラインに則ったスタンダードな治療を提供する必要があるので、どうしても治療のバリエーションも限られてくるんです。だけど美容皮膚科という分野は、例えばしみだけでも多くの種類がありますし、その方の肌質や生活スタイル、予算によってお一人お一人アプローチの仕方も変わってきますから、やりがいをより感じるんですよね。そうして肌の状態を見極め、適切な治療法を選択する際に、一般皮膚科の知識は必須です。美容皮膚科も基礎は一般皮膚科の知識と経験だと感じています。あとは悪性のものを見逃さないこと。ただのしみではないかもしれないと判断して大きな病院での検査を勧めると、やはり悪性の皮膚がんだった、ということも珍しくありません。一般皮膚科の経験や知識があることはすごく強みになっています。

そんな中、子育ても。そのモチベーションはどこからくるのでしょう。

もともとすごく楽観的で、一瞬血の気が引くようなことがあっても、寝て起きたらなんとかなるだろうと、本気で思うタイプなんです(笑)。だから精神的なストレスは少ないと思います。ストレスって大本をたどってみると、他の人と比較したり、過剰に期待してしまうことで生まれてくると思うんです。私の場合はママとしての自分も、子どもの成長も、他人と比べることをしないんですよね。完璧を求めません。例えば、お遊戯会でほかの子はできているのにうちの子だけできなくても、「緊張したんだな、かわいい」「よく頑張ったね」って心から思うし心から褒めます。気をつけているのは、きちんと愛情を注いであげることだけ。人から評価される自分、子ども、夫という考えが根本的にあまりないのでしょうね。

トータル的に診たいという想いからインナーケアに注力

そうなると、患者さんは子育て中のママが多いのでしょうか。

30代から50代のママ世代と、子育てが落ちついた世代がメインですね。私やスタッフが発信しているブログやSNSを通して、私たちの理念や治療方針に共感してくださった上で来院される方が多いです。同時に、当院がどんな治療をしているかよく調べてからカウンセリングに来られるケースが増えてきたため、開院当初はしみの悩みが大半だった患者さんも、今ではしわ、毛穴、たるみ、薄毛というふうに、相談の内容がどんどん幅広くなってきました。また、通常の皮膚科診療も行っていますので、ニキビでお悩みの方も多く来られます。深いお悩みの方が多いので、くつろいでいただけるよう院内のインテリアにもこだわりました。

インテリアコーディネーターという夢もここで発揮できましたね。

ここでやっと発揮できましたね(笑)。心がけたのはリラックスできるようにという点ですね。患者さんはいろんな悩みを抱えて来られますので、しみやしわといった目に見える部分だけではなく、家庭や仕事で悩みを抱えている中で自分を変えたいと思っておられる方もいます。若返りたいという思いの裏に、もしかしたら恋愛が隠れているかもしれませんよね。きれいになりたいというのは目先の目標ではありますが、その先にある本当の目的もくみ取ってケアの内容をご提案することも大事にしています。

では、これから先、多くの悩みを抱える方とどのように向き合っていきたいですか。

美容皮膚科は単に皮膚を扱う医療ではなくて、診療を通して患者さんの人生に寄り添い、背負う覚悟すら必要な科だと思っています。だから心理学やコーチングなど、コミュニケーションに関わる勉強もしていきたいです。本気で患者さんを幸せにしたいから、体の健康もケアしていきたい。栄養が足りないと、集中したり、やる気を出したり、幸せを感じるホルモンを十分に作ることができないし、気分が落ち込むことにもつながります。皮膚はあくまで臓器の一つですから、当然内側からケアしていかないと、健康で美しい肌は作れません。患者さんが「美しさと健康」を手に入れ、より豊かに幸せになるお手伝いをしたい、そんな、私がめざす医療をスタッフはすごく理解してくれています。積極的に勉強や実践をしてくれているので、そこも当院の強みです。内側からきれいにし、肌を健康に。そして皆さんの人生も良い方向へ導くお手伝いができればと思います。

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