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マイシティクリニック (新宿区/新宿駅)

平澤 精一 院長の独自取材記事

大都市新宿で30年近く診療を行ってきたクリニックがある。新宿駅東口から徒歩1分の「マイシティクリニック」だ。2012年に移転した院内は明るく洗練されたデザインで、外の喧噪を忘れさせてくれる。診療科目は、一般内科から泌尿器科まで幅広い。土地柄、性感染症で訪れる患者も多いが、個人情報が漏れることがないようナンバー制度を採用し、デリケートな症状でも通いやすいよう配慮している。院長である平澤精一先生は泌尿器科を専門としており、男性更年期障害の治療や最近注目されている熟年期障害や、夜間頻尿、亜鉛欠乏症の治療に取り組んでいる。また、漢方の処方にも対応。クリニックの特徴や男性更年期障害のことなど、平澤院長にじっくり話を聞いた。

患者のニーズに応え、研鑽を積んだ診療の軌跡

新宿駅前で長年にわたり診療していらっしゃいますが、開院の経緯をお聞かせください。

きっかけは、以前に勤務していた河北総合病院で手術を担当した患者さんから紹介いただきました。その方は不動産関係の方で、新宿にあるクリニックの継承者を探していると。2012年に移転してこの場所になったのですが、当初は新宿東口の駅ビル内でした。開業に関して強くは考えていなかったので最初は戸惑いましたが、自分が求める医療を提供できる場をつくりたいという気持ちもあって、お引き受けしたというわけです。

どのような患者さんが来院しますか?

かかりつけにしてくださる患者さんが年々増え、以前から地域医療に貢献していきたいという思いが強くありましたので、ありがたいことです。新宿という土地柄、年齢層も職業も幅広いですね。私が専門とする泌尿器科をはじめ、内科、性感染症内科、性感染症外科など、幅広い診療科目を設けているので、例えば腹痛から性同一性障害まで症状も多彩です。自分の得意科目にだけ専念するというよりも、そういった患者さんの多彩なニーズに合わせて研鑽を積んできたという実感があります。あとは、私が力を入れている更年期障害と熟年期障害の患者さんが非常に増えてきていると感じます。

男性更年期障害というのは、どういった症状なのでしょうか?

そもそも「男性にも更年期障害があるんですか?」と驚かれる方もいらっしゃいます。男性更年期障害とは、意欲・気力低下、倦怠感、不眠、ほてりなど、女性更年期障害でもみられる症状が出ますが、男性の場合、性欲の低下、ED症状も加わってきます。診断には、問診票で男性更年期障害の症状の有無やうつ病の可能性を調べ、血液検査で男性ホルモン、下垂体ホルモン、副腎ホルモン、甲状腺ホルモン、亜鉛値などを調べます。男性ホルモン値が基準値未満の場合、LOH(加齢男性性腺ホルモン低下)症候群と呼び、男性ホルモン補充療法の適応となります。

先生はLOH症候群治療の経験が豊富だと伺いました。

治療を始めた当初は情報もほとんどなく手探りでしたが、現在は数多くの患者さんの症状に対応できるようになって本当にうれしいですね。治療はホルモン補充治療を行いますが、保険内で受けることができます。保険適用外とはなりますが塗り薬もあります。男性更年期障害は原因を特定することが大切です。まず、男性更年期障害問診票とホルモン検査からLOH症候群の有無がわかります。また、鑑別すべきものとしてうつ病がありますが、うつ病であるかどうかは問診票で判断し、疑わしい場合は精神科、心療内科の治療につなげます。働き盛りの方が急に出社する気力もなくなり、精神科や心療内科で薬を処方してもらっても改善しないという方は、そういった漠然とした状態に治療の方向性を与えるだけでも、安心なことだと思います。当院での治療はLOH症候群がメインとなりますが、精神科、心療内科の先生とも連携しています。

治療はもちろん、健康で活気あふれる生活への手助け

更年期障害やLOH症候群は、どんなことが原因で起こるのでしょうか。

男性更年期障害はLOH症候群やうつ病、その他亜鉛欠乏症や生活習慣病など、さまざまなな原因で起こります。亜鉛は全身に広く分布しており、不足すると、味覚、嗅覚の異常、皮膚、毛髪のトラブル、免疫力の低下、糖代謝の悪化、性機能不全、精神障害などの原因になるので、全身のさまざまな不調が起きてきます。LOH症候群の原因はテストステロンの低下です。テストステロンは脳、筋、腎臓、骨、肝、男性器に分布しており、低下すると多彩な症状が出ます。テストステロンは社会性のホルモンとも呼ばれており、コロナ禍で人と接する機会が減少したこの2年半の期間で非常に増えました。

熟年期障害というものにも注目が高まっていそうですね。

更年期はあくまでも40~50代という定義ですが、60代以降の熟年期でも更年期障害と同じことが起きます。60代以降になると生活習慣病などの他の疾患も加わって、より病態が複雑化します。例えば生活習慣病の関係でコレステロール値を下げるためのお薬を使っている人もいるでしょう。しかし、コレステロールはテストステロンの材料でもあるのです。つまりコレステロールを下げればテストステロンも減ってしまい、それによって体調不良や熟年期障害が起こることもあります。当院ではそのバランスをしっかり考えながら、適切な治療を提案させていただきます。

夜間頻尿の治療にも力を入れているとお聞きしました。

夜中にトイレに2回以上起きる人は、死亡率が2倍になるというデータがあります。夜間の排尿時に転倒するリスクはありますし、夜間頻尿には大きな病気が潜んでいる可能性もあります。放置せず必要に応じて治療をしていただきたいですが、そもそもの生活改善が症状の改善につながることもありますよ。尿失禁や頻尿など、おしっこ関連のトラブルはその方の尊厳にも、生活の質にも大きく関わると思いますので、泌尿器科医としてできるだけのことをやらせていただきたいと思っています。健康で活気あふれる生活へのお手伝いができるクリニックとして、治療はもちろん、患者さんの生活へのアドバイスなどもさせていただきます。

全人的医療を提供できるクリニックとして、健康へ導く

漢方処方にも取り組まれているそうですね。

健康診断ではまったく問題がないのに、なんだか体調がおかしいと感じられる方もいるのですが、東洋医学ではこういった状態を健康と病気の中間、「未病」といいます。このような状態を健康に導くのが目的です。西洋医学というのは非常に優れた学問ですが、臓器別に特化した診断に留まることもあり、西洋医学と東洋医学をミックスさせ、全人的医療をめざすことにより一層、患者さんの健康に寄与できるのではないかと考えています。また、当院では不足しがちな栄養素を考慮し、一人ひとりに合わせてサプリメントのアドバイスも対応しています。

とても幅広い視野をお持ちの先生だと感じました。医師をめざされたのはどのようなことからですか?

一言で言ってしまえば、野口英世の伝記の影響ですね。小学校2年生のことですが、とても感動したんですよ。あと、野口先生の本名は「セイサク」で、私の名前は「セイイチ」ですから、名前が近い。子どもの頃でしたから、そういったことも、うれしくて(笑)。それで高校生時代も特に迷うこともなく、日本医科大学に進路を決めています。また、私の出身は富山県なのですが、祖父が配置薬業をしていて両親ともに薬剤師でしたから、医療が身近だったというのもあるかもしれませんね。

オンライン診療や、検査結果をアプリで通知するサービスも始めたそうですね。

はい、通院負担が減るため患者さんに非常に喜んでいただいてます。特に性感染症の患者さんは治療後に、治ったかどうかを確認するために必ず検査結果を聞きに来ていただかなければならないのです。しかし「陰性」という検査結果をアプリで確認できれば、忙しい患者さんに足を運んでいただく必要はありませんし、特にコロナ禍では感染症対策にもつながりますよね。

ありとうございました。最後に今後の展望をお願いします。

心身に不調があって内科や心療内科を受診したけれど原因がわからなかったとしても、血液検査を受けて、テストステロンの低下が原因だと判明するケースは少なくありません。超高齢社会によって人生はどんどん長くなりますので、健康寿命を長くすることが非常に大切です。まずは病気の予備軍である更年期障害の改善、そして熟年期の人々をもっと元気にすることに取り組んでまいります。

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