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ふくやす歯科クリニック (寝屋川市/寝屋川市駅)

福安 翔 院長の独自取材記事

寝屋川市駅からバス通りを5分ほど歩くと、真新しい4階建てのビルが見えてくる。地域医療の充実に貢献したいという思いを共有した医師たちによって作られ、2019年2月にオープンした医療ビルだ。その4階に「ふくやす歯科クリニック」がある。院長を務める福安翔先生は、大学院で骨の再生医療を研究してきた、補綴治療のエキスパートだ。その知識を地域医療に還元し、一人ひとりの患者に寄り添っていきたいという思いを胸に、日々診療にあたっているのだそう。歯科医師をめざしたきっかけから、同院での診療方針の特徴、地域医療に向けた思いなど、福安院長にいろいろと話を聞いた。

専門的な医療知識を地域医療に還元したい

まず歯科医師になったきっかけから現在までの経緯を教えてください。

父親が歯科の開業医をしていて、親族にも歯科医師が多いんです。僕もいずれ父親の後を継ぐものと考えていましたが、代替わりするにしても父親とまったく同じことをしていたのでは難しいだろうと、専門色の強い医療現場にしばらく勤めて、その特色を身につけてから帰ろうと思いました。それで愛知学院大学を卒業した後、大阪大学歯学部付属病院の口腔補綴科で1年間研修医をし、そのまま大学院の歯学研究科で骨の再生医療を4年間研究し、博士号を取得しました。専門分野での診療・学生への指導など合計8年間の勤務の後、愛知に戻るか大阪に残るか迷っていた時期に、大阪市内の歯科で分院長をやってみないかというお話しを頂き、開業するまでの間3年間勤務をしていました。

専門に補綴科を選んだのはどのような理由からですか?

学生時代からの考えですが、歯科医師として患者さんにもっとも喜んでもらえる現場にいたいという思いがあり、それには補綴科が最適なのではないかと思ったんです。失ってしまった部分を補い治療することで、それまで噛めなかった物が噛めるようになる、その喜びは大きいですからね。その一方で補綴という分野はアカデミックな分野でもあり、医局に所属することで国際的な知見が得られることも魅力の1つでした。当時は忙しかったです。幹細胞を用いた再生医療の研究を朝から晩までやっていましたし、国内外での発表も数多く行ってきました。最先端の再生医療がどうなっているのかを垣間見ることができたのは、良い経験になったと感じています。

先端医療の研究から地域医療の現場に移られて、感じたことはありましたか?

もともと父親の歯科医院を継ぐつもりでしたから、地域医療を行うことは大学時代から考えていました。市内の診療所に移ったときは、やっとそれが実現できるという気持ちでした。そこで診療を続けているうちに、歯科医師の仲間や、自分を信頼してくれる方が徐々に増えてきて、実家の歯科医院に戻るべきかを考えていた時に、もともと寝屋川で眼科病院を開業されており、移転を予定されていた岩下憲四郎先生から「同じ医療ビルの中で一緒に診療をしないか」というお話を頂きました。通常の医療ビルの場合は一般的なテナントの集まりですから、院長同士が親しいとは限りませんが、ここはもともと知り合いだった先生方が集まって作っているので、風通しの良さを感じています。そういった親密さもあり、連携体制などに関して、他の歯科医院にはない可能性を感じています。

専門的な知識をわかりやすくかみ砕いて伝えたい

貴院の設計や設備などでこだわったところはありますか?

歯科用CT、マイクロスコープ、滅菌器といった設備にはこだわりました。どれも正確で詳しい診断と、清潔で安心できる治療には不可欠な設備です。歯科用CTは患者さんに配慮し低被ばくで、座って撮影できるタイプを選びました。マイクロスコープは、根管治療を専門とする歯科医師として当院でも診療にあたっている妻の希望もあって導入しました。また、妻が妊娠した経験からマタニティーオーラルケアの大変さも実感し、産前産後のお母さんにとっても受診しやすい環境づくりを心がけています。キッズスペースと一体になったファミリー診察室を作ったのも、そういった発想からです。また、キッズスペースにある動物のぬいぐるみなども、除菌できるような素材のものを使っています。

診療の方針や治療方法に特徴はありますか?

良いかぶせ物や入れ歯を作るためには、的確な診断や、将来的なリスクを予測する力が必要です。そういった面では、大学で得た専門知識が役に立っています。再生医療を含む高度な医療の知識や技術を生かして、一人ひとりの患者さんに合った治療方法を提示できることは、自分の大きな強みだと思っています。ただ、僕にできるのは、治療の選択肢を提示し、患者さんが希望する方法に沿って治療を行うことで、最終的に何を選ぶかは患者さんの判断です。そのための判断材料として、専門的な知識をわかりやすく伝えることも、自分の重要な役割だと思っています。また、自分は補綴、妻は根管治療と、夫婦それぞれ専門が違うので、患者さんに対してより幅広い選択肢を提示できることも、当院の特徴の一つだと思います。

患者さんとの接し方で気を配っていることはありますか?

自分の口内の状態を目で見て納得してもらえるように、画像や動画なども積極的に活用しています。それに加えて、治療の成功率や補綴物の耐用年数といった数字のデータを提示できることも、自分が大学にいたことの強みです。そう言ったことを踏まえ、できるだけ多くの選択肢をご用意します。また、スタッフには、時間的なことや金銭的なことなども含め、極力親身になって患者さんの話を聞いてほしいと伝えています。また、親身になりながらも極力予約した時間よりお待たせしないよう気をつけております。

親身になって患者一人ひとりに寄り添っていきたい

サイトに掲載されている「家族も一緒に診てほしい」というフレーズは、具体的にどのような意味なのですか?

お子さんからお年寄りまで含めて「歯のことで困っているのならあそこに行けば何とかなるよ」と言ってもらえるような、家族ぐるみで信頼される歯科医院をめざしたいということです。自分が専門にしている補綴というのは、かぶせ物や入れ歯、インプラントのように高齢な患者さんが中心です。逆に矯正の治療などはお子さんや学生の患者さんが多いので、そういった患者さんにも来ていただけるように、矯正専門の先生に声をかけたりもしています。そういった得意分野が異なる先生たちとも協力しながら、全世代の患者さんに専門的な医療を提供できるようにしていきたいと思っています。

地域医療についてはどのようにお考えでしょうか?

いわゆるデンタルIQについては、特に高齢者を中心として、まだ改善の余地はあります。それに対して自分がどこまで役に立っていけるかというところに、可能性とやりがいを感じます。より質の高い歯科医療をこの地域でいかに実現していくか、これから追求していきたいですね。ただ治療するだけでなく、予防の大切さも含めて、どれだけ丁寧にわかりやすくお話しできるか、また学術的なデータを基にどれだけ説得力のある説明ができるか。そういったことを、熱意を持って実践し、親身になって地域の患者さんに寄り添っていきたいと思っています。

最後に、読者に向けたメッセージをお願いします。

歯は毎日使うものですから、日々汚れていきます。一度メンテナンスすればそれで大丈夫というものではありません。タイミングも重要で、単純な周期ですればいいというものではなく、特にお子さんの場合は成長のタイミングに合わせて、必要なときに必要な対処をすることが大切です。歯の生え替わりと顎の成長に応じて、現在の状態から将来的なリスクを予見し、治療プランを立案します。そう言ったことも含め、お互いに信頼関係を築きながら、末永いおつき合いができるといいなと思っています。セカンドオピニオンも含め、できるだけ多くのオプションをご提示できるのが当院の強みだと自負していますので、お口のことでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談にいらしてほしいと思います。

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