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こがた内科・ハーバーランド リウマチクリニック (神戸市中央区/神戸駅)

古形 芳則 院長の独自取材記事

JR神戸線・神戸駅に隣接するプロメナ神戸内に「こがた内科・ハーバーランド リウマチクリニック」がある。院内はクリニックらしさのない、高級感を感じる内装。古形芳則院長は硬派で実直な印象の先生だ。神戸大学医学部を卒業後、大阪赤十字病院や北野病院などで経験を積み、2017年に開業。専門であるリウマチや膠原病などの免疫疾患の知識を生かしつつ、内科全般の疾患に対応する。内科とリウマチ科を標榜する同院には、遠方から通院する患者も多い。リウマチ治療の経験と内科の知見を生かして治療にあたる古形院長に、治療のポリシーや患者へのアプローチについて詳しく話を聞いた。

総合内科の視点から、専門の免疫疾患の治療に尽力

こちらは内科とリウマチ科のクリニックなのですね。

はい。生活習慣病などの一般内科から、リウマチや膠原病などの免疫疾患まで幅広く診療しています。私は大学卒業後に救急部で勤務したり免疫内科を担当した経験があるので、得意分野を生かしつつ内科全般を診ることができるのが強みです。リウマチというと整形外科にかかっておられる方も多いですが、内科とリウマチ科は私の認識では一続きのもの。内科の一部としてリウマチや膠原病の治療も行っているイメージです。総合的な内科の視点から診察することが、患者さんのメリットにつながると思っています。

具体的な診療内容を教えてください。

8割くらいはリウマチや膠原病の患者さんですが、最近は内科も増えている印象です。血圧やコレステロールのチェックで来院される方も一定数いらっしゃいますね。他には痛風の患者さんや骨粗しょう症の危険性がある人も。検査と経過観察によって、骨折する前の発見に努めています。「念のため一度検査しておこう」と勧められるのは、クリニックのいいところ。リスクの高い人にはそれ以上悪くならないための対策ができますよね。薬を使う時にもスクリーニング検査で投与する前の状態をチェックしておいて、服薬してからの変化を見ていきます。そんなふうに患者さんの将来の疾患リスクにこちらからアプローチしていく診療に注力しています。

患者層についてお伺いします。

このエリアは近隣に大きな企業もいくつかあって、働く世代の患者さんが多いです。当初は勤務医時代に担当していた患者さんを想定して、アクセスの良いこの場所に開業を決めました。この場所は新快速電車が止まって、駅からも傘を差さずに来られる立地です。しかし、実際にはもっと遠方から通院される患者さんもいるんです。中には淡路島や京都からの方もいて、これには驚きましたね。広域から来院される働く世代の患者さんが中心なので、診療においても生活習慣病などの一般内科のニーズが高まっているのでしょう。

エビデンスのある治療をめざし薬の処方も慎重に

診療で気をつけていることは何でしょうか。

総合的に考えて患者さんの利益になる治療を心がけています。当院では必要以上に薬を処方しませんし、患者さんの要望にだけ沿う対応はしないこともあります。例えば「眠れないから睡眠導入剤を出してほしい」と言われたら、私は「薬を飲まなくても、夜眠れなければまず昼寝をやめたり運動したりして、日常生活を改善してみませんか?」とお伝えします。そんなふうだから、患者さんからは「はっきりとものを言う医師だな」「優しくないな」と思われているかもしれませんね(笑)。でも、大切なことは患者さんが必要のない薬を飲むのを避けること。だから「自分の親や友人でも同じことをするか?」と常に自問しながら、自分の治療の軸をしっかり持って診察するようにしています。

診療には、スタッフの存在も欠かせないそうですね。

必要以上のお薬を服用している患者さんがいらしたら、はっきりお伝えするようにしています。患者さんは「先生に怒られた」と感じてしまうかもしれませんが、そんなときに「先生は怒っているのではなく、あなたの体のことを思って言っているから大丈夫ですよ」とフォローしてくれるのが当院のスタッフなんです。開業前から手助けしてもらっているベテランスタッフなので、教わることのほうが多いですね。「患者さんのためを思って薬を処方しない選択もある」というのが当院の治療方針。それを日頃から理解して対応にあたってくれるスタッフがいるから、患者さんも僕の方針を理解してくれるんだと思います。

これまでのご経歴をお伺いします。

神戸大学医学部を卒業した後、救急部に進みました。担当の患者さんが急変した時に、自分で診られるように経験を積みたかったからです。さまざまな病気、さまざまな対応を学ぶ中で、「ショックが原因で亡くなる患者さんを何とかできないか」と思い始めました。ショックの原因である炎症をコントロールするのは免疫の役目。免疫について勉強するために大学に戻り、働きながら研鑽を積みました。大阪赤十字病院や北野病院などでも勤務し、病棟の医長や外来の医長の経験も積ませていただきました。そして2017年に開業しました。新型コロナウイルス感染症拡大の際には、療養患者が宿泊するホテルに出向いて診療を行うなど、自分なりに貢献してきました。

リウマチをきっかけに受診し他の疾患が見つかることも

開業からしばらくたって変わったことは何でしょうか。

変わったことといえば、紹介などで新しく受診される患者さんが増えたことですね。リウマチを疑ったとしても、身近に相談できる窓口はまだまだ足りていないのかもしれません。リウマチ科の中でも内科系となるとさらに限られてくると思います。内科とリウマチ科に対応できるというメリットを治療というかたちで患者さんに還元していきたいですね。余談ですが、患者さんに楽しい気持ちになって和んでいただこうと、開業時には院内に水槽を設置していたんです。当初は毎日私が手入れをしていたのですが、おかげさまで来院される患者さんが増えて、とても手が回らなくなってきてしまいました。仕方なく水槽は撤去したのですが、寂しがる方が案外多かったですね(笑)。患者さんを和ませていた水槽を撤去してしまったことは残念ですが、それだけたくさんの患者さんに来ていただけて感謝しています。

リウマチを心配される方にアドバイスをお願いします。

リウマチは30~50代が発症のピークで、朝起きた時に手がこわばる、握りにくいなどの症状が出ます。ただ、インターネットなどの情報をもとに「リウマチだろう」と考えて受診される患者さんでも、実際は違う疾患や薬の副作用が関係している場合も。検査してみると、甲状腺疾患や更年期などの女性ホルモン関連の疾患などが原因だとわかるケースがあるんです。リウマチの予防法としては、禁煙と歯周病の治療が知られています。若くして膠原病になってしまった女性の患者さんも、治療をすることで就職や結婚、出産などのライフイベントを乗り越えることもめざせるようになってきました。治療法が確立されていなかったり、長い付き合いが必要になったりする病気ですが、自分のできる限りお役に立ちたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

インターネットの影響で「自分はリウマチだ」と思い込んでいる方の中にも、実際に検査を受けると痛風だったという患者さんもおられます。やはり適切な治療のためには、体の不調を感じたときに医療機関に相談するのが一番です。当院は地域のクリニックとして幅広い疾患に対応していますから、その機動力を生かして今後も幅広く診療を行っていきたいですね。必要に応じて近隣の病院とも連携を図っています。リウマチの患者さんにも「そろそろインフルエンザの注射もしておこうか」とか、「血圧は大丈夫かな?」とか患者さん一人ひとりに合わせた対応を心がけています。なんとなく不調が続いている場合も、原因がわかるだけでほっとするはず。大きな病院を受診しづらい方でも気軽に相談できて、安心して通院してもらえるクリニックでありたいと思います。

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