金子 一平 院長の独自取材記事

きめ細かに行う治療で、健康で美しい歯を追究していく

松山市駅から近い、この地を選んで開院された思いをお聞かせください。

一般歯科や予防歯科の診療に加え、インプラント治療や審美面に配慮した歯科診療も行うため、松山の中心部がいいだろうと考えました。勉強会で東京へ行くと、原宿などの繁華街にクリニックがあったりするのを見て、いいなと思っていたんですよ。松山市駅や百貨店からも近いので、患者さんに通ってきてもらいやすい場所なのではないかな、と。駐車場も1階に2台分設けていますし、近くに契約駐車場もあります。それから、私はここから近い末広町で生まれ育ったものですから、地元であるこの地域でという思いもありました。

どういう治療で来院される患者さんが多いですか。

お子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんにお越しいただいており、広範囲にわたる治療内容でお応えしています。虫歯や歯周病の治療、親知らずの抜歯の患者さんもおられますし、セラミックのかぶせ物に変えて見た目を良くしたいということで来院される方もおられます。ホワイトニングに来られている若い方も多いですよ。また、当院ではインプラント治療にも力を入れておりますので、インプラント治療を望んで来られる方もいます。予防歯科では歯科衛生士による定期的なメンテナンスを行い、その後に、歯肉のマッサージを行っています。

先生が診療に際して大事に考えておられることを教えてください。

悩みや症状に応じた適切な治療を行うことに加え、見た目の良い「美しい歯」に仕上げることも大事だと考えています。大げさだと思われるかもしれませんが、かぶせ物は「歯の芸術」だとも考えているんですよ。もちろん見た目だけ良ければいいというのではなく、噛み合わせのフィット感といった機能的な面も重要。一流の和食職人さんはたくさんの研鑽を積んできた技術とこまやかな仕事、妥協しない思いで素晴らしい料理を仕上げますよね。そんなイメージで患者さんにとってのベストの治療を追究しています。それから、すべての患者さんに対して、どんな治療においても丁寧に行うということです。一人ひとりの患者さんを自分の身内だと思って臨んでいます。

正確性と安全性を追求し、痛みに配慮した診療を行う

貴院でのインプラント治療について教えてください。

インプラント治療は歯を失ってしまった方の治療の選択肢の一つです。物をよく噛みたい、食事を今までどおりしたいと思う方や、入れ歯の違和感で悩んでおられる方にご提案しています。正確性と安全性の高いインプラント治療をめざし、当院では歯科用3次元CTで撮影した画像データをもとにコンピューターでシミュレーションする「ガイデットサ―ジェリー」というシステムを導入しています。このシステムによって患者さんに合ったインプラントの埋入位置を判断し、シミュレーションどおりに埋入していきます。インプラント治療には手術が必要ですので、他の診療室より広く、手術用の設備を整えた特別な診療室で行います。手術日には歯科麻酔科の先生に来てもらっています。

審美歯科ではどのような診療を行っておられるのでしょうか。

歯や歯茎の色や形を修復したり、全体のバランスを美しく整えたりします。いろいろな方法を用いますが、セラミックのかぶせ物やホワイトニングなども、審美歯科の内容の一つです。ホワイトニングは、当院で施術を行う「オフィスホワイトニング」と、患者さんにご自宅で行ってもらう「ホームホワイトニング」、そして、これら2つを併用する方法もあります。

痛みに配慮されているとのことですが、具体的にどのようなことをしているのでしょう？

麻酔をする際のチクリとした痛みを抑えるために、まず歯茎に表面麻酔を塗ります。そして電動麻酔器を使い、人肌に温めた麻酔液をゆっくり注入することで、感じる痛みを和らげていくようにしています。歯科治療に対する恐怖心や不安が強い患者さんには、それらを和らげる方法を使うことを検討します。例えば非刺激性の吸入麻酔薬である笑気ガス。精神鎮静作用がありますので、患者さんの緊張をほぐしてから治療を進めることもしています。インプラント治療などの手術には、寝たような状態になる静脈内鎮静法を使うこともあります。

歯科医院らしくない雰囲気と接遇へのこだわり

クリニックづくりに際してこだわった点を教えてください。

開院の際に施設づくりで意識したのは「歯科医院らしくないクリニック」です。設計士には居心地の良いホテルのような空間にしてくださいとお願いしました。診療室はすべて個室で、内装コーディネートはおしゃれなホテルやショップを参考にしました。当院では歯科クリニック独特のにおいがしないでしょう？　あの臭いが苦手だという人もいるためアロマをたいているんですよ。患者さんに気持ち良く診療を受けていただくためのホスピタリティーも心がけ、清潔感、気遣いや声がけ、笑顔の接遇を意識しています。診療においては、歯科用CTや歯科用顕微鏡、血圧などをモニタリングするバイタルセンサーなどの機器も備えています。

先生は僧侶でもあるそうですね。

実家が末広町の興聖寺なんですよ。親から言われたわけではなかったのですが、僧侶という仕事も好きだったものですから、歯科医師の資格を取り、研修を終えた後、名古屋の徳源寺で1年間修行をしました。修行は厳しいものでしたが、そのおかげで精神が鍛えられたというか、忍耐力が身につきました。お盆の時期などには、実家の寺の手伝いをすることもありますよ。

プライベートで楽しみにされていることはありますか。

知り合いの先生に誘ってもらって1年くらい前から釣りを始めまして、船釣りや堤防釣りに行くのが最近の楽しみです。魚との駆け引きを楽しむというようなレベルではありませんが、魚が食いついた時の感触が好きなんです。最近は健康のためとリフレッシュを兼ねて柔術をしています。あと、書道も習っていて、それも楽しみの1つですね。

今後の展望についてのお話と読者へのメッセージをお願いできますか。

東京や大阪で先進的な治療を行っているクリニックと変わらないような治療を提供できるように、勉強会やセミナーなどに参加して、常に当院の歯科治療技術をアップデートしていきたいと考えています。歯に関して気になることがあれば、気軽にお越しください。まずはご自身のお口の中を知ることが大事なので、検診を受けにきていただきたいですね。現在、歯の悩みがないという方にも、定期検診や予防歯科をご利用いただければと思います。