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アサコ整形外科・リウマチクリニック (豊中市/少路駅)

朝子 晃憲 院長の独自取材記事

大阪府豊中市の大阪モノレール線の少路駅から徒歩約1分のところにある「アサコ整形外科・リウマチクリニック」。慢性的な腰・膝痛などの疾患だけでなく、リウマチと骨粗しょう症の治療にも力を入れる地域に根差すクリニックだ。受付と診察室は患者の心が落ち着くようにとブルーを採用。一方のリハビリテーション室は元気が出るようにと、オレンジ色を多用したデザインになっている。いずれも高級住宅地がある豊中市に似合うスタイリッシュな内装。「皆さまがリラックスでき、笑顔になれる空間をめざしています」と語るのは、院長の朝子晃憲(あさこ・あきのり)先生。朝子院長にリウマチや骨粗しょう症の検査と治療法、さらに地域医療への新たな取り組みなど、じっくりと話を聞いた。

広くて明るいリハビリ室で、心も体も元気にしたい

とてもきれいなクリニックですね。

この地域はハイセンスな方も多く住まれているので、デザイナーの方と相談しながら今の雰囲気につくってもらいました。私が特にこだわったのは色です。診察室と待合室は心が落ち着くようにブルーにしています。待合室にあるオシャレなデザインのベンチは、デザイナーの方が特注で作ってくれました。一方のリハビリ室は元気な気持ちになれるよう、オレンジ色を多く使うようにしました。当初のイメージとしてはクリニックというよりもスポーツジムのような感じにしたかったんです。広くて、明るい空間で皆さまが活気いっぱいに運動をしているような。実際、リハビリ室では地域の多くの方々がリハビリテーションに前向きに取り組んでいただけています。

リハビリ室はどのような特徴があるのでしょうか?

明るい雰囲気の中、患者さんそれぞれに適したリハビリに取り組んでもらっています。スタッフにも「元気に、声は大きく」と日々指導しています。常勤の理学療法士が3人、他に非常勤の理学療法士が5人以上います。クリニックの規模としては多いほうだと思います。実は、私の弟が理学療法士で一緒に働いているんです。気心知れた相手ですので、意思疎通もしやすい。また、介護保険を利用したリハビリに特化した通所リハビリを行っています。リハビリが長期に及ぶ場合、健康保険の仕組み上、一定期間を越えるリハビリが受けられなくなる場合もあるので、今後、こうしたニーズも高まっていくのではないでしょうか。

訪問リハビリも行っていらっしゃるそうですね。

そうなんです。手術後に退院したのは良いものの、自宅での生活や通院に不安を覚える方は少なくなく、そういった要望に応える形でスタートしました。当院の理学療法士が直接患者さんのご自宅に訪問し、まずは自宅で安全に暮らせるような機能回復をめざし、最終的には通所でのリハビリや通院ができるようになるのが目標です。自宅でのリハビリですから特別な器具を使用することはできませんが、段差や階段など実際の暮らしの中で不安な場所を確認し、それに応じたメニューに取り組めるのはメリットだと思います。また、過去に通院していただいた方にとっては、気心の知れた理学療法士と一緒に取り組むことができるので精神的にも楽だと喜んでいただけることも多いですね。

骨粗しょう症とリウマチの治療に力を注ぐ

力を入れて取り組んでいらっしゃる分野はありますでしょうか?

骨粗しょう症とリウマチの治療です。私自身、骨粗しょう症やリウマチに関して専門的に学んできていて、日本リウマチ学会リウマチ専門医でもあります。また、骨粗しょう症やリウマチについては、スタッフも注力して学んでおり、特に骨粗しょう症に関しては、専門的な知識を有するスタッフが2人常駐しております。骨粗しょう症に力を入れようと思ったきっかけは患者さんに漫然と薬を飲み続けている方が意外にいらっしゃることに気づいたからです。骨粗しょう症は改善をめざすことができない病気ではありませんが、薬さえ飲んでいれば良いというものではありません。当院では、治療方針を丁寧に説明した上で、内服や注射といった薬物療法の他、リハビリで筋力を強化することで四肢と体幹を安定させ骨密度も改善をめざせるよう指導していきます。

骨粗しょう症の患者さんに対する院内での連携について教えてください。

骨粗しょう症は早期発見・早期治療を行い骨折を未然に防ぐことが重要です。しかし、骨粗しょう症は自覚症状が少なく、気がついた時には骨折をして自力で歩くのも困難になっているということも少なくありません。高齢化社会が進行する中で、健康寿命を延ばすことは大きな課題とされています。そこで、骨粗しょう症の患者さんに対してより質の高い医療の提供をめざすためにも、医師以外の医療従事者を含めた他職種間の連携が重要となってきます。骨粗しょう症に関して専門知識を有するスタッフ2名は、患者さんをサポートするチームの中心を担い、関連機関の橋渡しをすることに努めています。診察で私に質問できなかったことがあれば、何でも相談してください。

骨粗しょう症は予防することができるのでしょうか?

骨折されてから来院し、骨粗しょう症と気づく方が多いのですが、骨粗しょう症は基本的には予防が大切だと言われています。あらかじめ骨密度を測り、低い場合は骨折しないよう治療や予防をしていく。当院では、DEXA(デキサ)法という検査を行っています。この測定法では従来の手やかかとの骨での測定よりも正確な診断をめざせるとされ、治療方法の判断にも役立ちます。DEXA法で測定し、早めにそれぞれの状態に合った予防治療を行うことをお勧めします。骨密度が正常な方も、普段からビタミンDを多く含む魚やしいたけなどをたくさん食べるようにしておくといいと思います。

横のつながりを深め、地域で患者を見守りたい

リウマチの場合はどのような治療をされるのでしょうか?

関節リウマチは何らかの原因で免疫に異常が起こり、自己であるはずの関節が攻撃、破壊されることで生じる疾患です。手のこわばりなど、リウマチの疑いがある患者さんには検査を行い、早期診断できるように努めています。治療は抗リウマチ薬にステロイド薬を併用した薬物療法が中心となります。ケースによっては、生物学的製剤の使用もします。ただし、生物学的製剤は、関節破壊などの抑制につながると考えられる反面、肺炎や結核などの感染症を引き起こしやすくするという副作用もあります。こうした副作用やコスト面のことなどを詳しく説明した上で、その方、その方に合った治療を選択するようにしています。

今後の展望などはありますか?

豊中市で開業したのですから、同じ豊中の他のドクターと連携し一緒に治療をしていく仕組みをつくっていきたいと思っています。例えば、骨粗しょう症のケアを始める際、歯科医師の方に「骨粗しょう症の治療を始めますので、定期的に口腔ケアをお願いします」と手紙を書いたりしています。スタッフも意欲的なので、今後はクリニック全体でさらに知識を増やし、横の連携、地域の連携を深め、さらに全体で患者さんを見守っていけるようにしていきたいですね。また、今も毎週土曜日に予約制で乳児の2次検診を行っています。乳児はエックス線を使用できず、また泣いたり動いたりもするため、難しいこともあるのですが、患者さんには喜んでいただけていると思います。苦労はあっても、多くの人が笑顔になれる治療・検診をしていきたいです。

最後に、読者の方々にメッセージをお願いします。

患者さんの中には痛みがある時だけ病院に来て、「痛みが治まったら終わり」という方がかなりいらっしゃいます。でも、その後の予防が実は大切なんです。ストレッチや簡単な体操はテレビを見ながらでもできるので、きちんと退院後も続けてほしいと思います。骨粗しょう症の場合も、「薬を飲んでいれば」「ビタミンDを飲んでいれば」良いというわけではありません。治療後を含め、日々の生活の中で見た目だけではない若々しさをめざしてほしいです。健康な骨と筋肉があれば若々しい姿勢も保て、気持ちも活動的でいられると思います。私たちは、いつまでも元気でいられる体づくりをサポートいたします。一緒に頑張りましょう!

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