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にしおかクリニック (京都市伏見区/伏見桃山駅)

西岡 瑞子 院長の独自取材記事

京阪本線・伏見桃山駅から徒歩3分。にぎやかな商店街から少し入った、静かな場所にある「にしおかクリニック」。心療内科・精神科を標榜する同院には、中学生から90歳の高齢者まで、幅広い世代の患者が来院する。「訪れた人が少しでもリラックスできるようなクリニックをめざしているんです」と迎えてくれたのは、優しい雰囲気が印象的な院長の西岡瑞子先生。精神科というと受診しづらいイメージを持つ人もいるが、「何でも気軽に相談していただけたら」と西岡先生はほほ笑む。そんな先生に院内のコンセプトから、診療スタンス、患者への思いまで、じっくりと聞いた。

都会のオアシスをめざし、何でも話せる雰囲気づくりを

院内に入ると、友人の家を訪ねたようなリラックスした気持ちになります。

それはうれしいですね。当院の内装のコンセプトは「都会のオアシス」です。街中にありながら、潤いと憩いが感じられる自然な雰囲気が、患者さんに喜ばれるかなと思って決めました。待合室にある観葉植物は開業当初に頂いたものですが、植物も居心地が良いのかぐんぐん育って、一時はジャングルのようになっていました(笑)。待合室の椅子とソファー、キャビネットはナラ、診療室の机はサクラとすべて天然木でそろえています。どれも私がショールームを走り回って選んだものです。精神科・心療内科の受診はハードルが高いと感じられる方も多いので、閉鎖的なビルではなく陽の光が入る1階という立地で、明るく開放的な設計にもこだわりました。商店街から少し入った場所にしたのも、お買い物のついでに気軽に立ち寄っていただけるといいなと思ったのがきっかけです。

来られる患者さんはどのような症状の方が多いですか?

比較的軽い症状のうつ病や適応障害、不安障害の方が多いですが、ほかにも、統合失調症、双極性感情障害、パニック障害、対人恐怖症、睡眠障害、アルコール依存症、さらには思春期や更年期の不調、会社や学校でのストレスに関することまで、ご相談内容はさまざまです。年代も中学生から90歳ぐらいのご高齢者まで幅広いです。じっくり時間をかけて患者さんのお話を伺いたいので、初診の方は1日2人までと決めています。初診の場合はお電話で予約をしていただき、再診の方もほぼ予約で来院していただいています。時間どおりに来ていただける方が多いこともあって、精神科にしては、比較的待ち時間が少なくスムーズに診療できているのは、ありがたいです。患者さんが気兼ねなく話せるよう、診察室には私以外のスタッフは入らないようにしています。「ここでは何でも話していいんだ」という雰囲気づくりを心がけています。

どのような治療を行うのでしょうか?

まずはじっくりとお話を伺い、その上でお一人お一人に合った治療を選択しています。特別な治療法というのはなく、認知の修正を中心とした精神療法と薬物治療を行っています。「認知」とは、ものの受け取り方や考え方のこと。ストレスを感じると、人は「自分はもうダメ」と物事を悲観的に捉えがちになり、問題を解決できない心の状態に自分を追い込んでしまうのですが、「本当にそれが正しいのか?」と、バランスを取って物事を考える機会を設けることで、認知を変えていくことができます。認知が変わると行動も変わる、というのがこの療法です。お薬について、抗うつ剤や抗不安薬、抗精神薬、睡眠薬がメインです。処方にあたっては、どんな作用があるのかなどお薬の内容をしっかりと説明することが大前提ですが、その上でこちらの考えを一方的に押しつけるのではなく、患者さんの希望を踏まえて、最低限の処方を心がけています。

患者の前では透明な鏡のような存在に徹する

お伺いしていると、先生は患者さんのことを第一に考えて診療されているのだなと感じます。

そうですね。患者さんがどうなりたいと思っているのか、そのためにはどうしていけば良いのかを、絶えず一緒に考えるのが私の診療のスタンスです。ですから、薬の処方についても、何がその方にとっていいのかを一緒に考えます。その上で、「この薬はこういう作用があります。飲みますか?」と問いかけるんです。もちろん、飲んだほうが良い場合はそうお伝えしますが、最終的に決定するのは、あくまで患者さんです。というのも、薬を飲みたくない場合には何か気持ちの上での理由があることが多いからです。例えば摂食障害の方はたった100gでも体重が増加するのを嫌がり、薬を飲みたくないとおっしゃいます。こんなふうにさまざまな患者さんがおられるので、私も毎日必死で向き合いながら成長させてもらっているように思います。

診療の際に、先生が心がけていることを教えてください。

患者さんと向き合う自分を、透明な鏡のような存在にすることです。そのほうが、患者さんは自分の思っていることを話しやすくなります。私がどういう人間であるかを気にせずに話すということが、患者さんにとってとても大事なのです。そのためには、こちらのイメージが強過ぎるとうまくいかないので、つい服装も地味になってしまいますね(笑)。そうやってお話する中で、患者さん自身の良くなった点、改善された行動を引き出していきます。例えば1ヵ月前に「来月、旅行に行くんです」とおっしゃっていたら、次の診察時に「旅行どうでした?」と伺います。引きこもりだった方が外出できるようになるだけでもすごいのに、「こんなところへ行って来ました」と話されたら、「そんなこともできるようになったのですね」と一緒に喜びます。少しの変化を見つけて、伝えて、自信を持ってもらうことが大切だと考えています。

開業までの経緯をお伺いできますか?

1989年に京都府立医科大学を卒業し、研修医として関連病院で経験を積んだ後に、大学へ戻り思春期の診療を担当していました。摂食障害が社会的な問題になっていた時期で、かなり深く勉強させてもらいました。その後、蘇生会総合病院へ移り16年間勤務しました。不安発作で夜間救急に来られる患者さんをはじめ、精神科の入院患者さんが増えて忙しかったですね。精神科医師の大半は精神病院に勤務することになりますが、私はずっと総合病院に勤めた後、病院長の退官に伴い病院の方針が変わるということで、独立を決意し2013年に開業しました。

勤務医時代の経験を生かし、心身の両面から診る

総合病院での経験が生かされていると感じることはありますか?

さまざまな患者さんを診てきたことで、適切な診断・治療につながっていると思います。また、他科と連携して治療することが多かったので、診察前にはデータで採血結果や術後経過などを確認し、患者さんを心身の両面から診るという癖がつきました。その経験から、手術をした患者さんがいれば、回復具合や体の状態をだいたい把握することができますので、経過に不安を感じている場合も、「術後の回復にはこのくらいかかると思いますが、大丈夫だと思いますよ」とアドバイスすることができます。こうした広い視野を持てるようになったのは、病院での経験があったからかもしれません。

ご自身の性格や休日の過ごし方など、プライベートなこともお聞かせください。

私は性格的に「こうと決めたら絶対にやる」という感じで、何事にも一生懸命に取り組み、目標に向かって走るところがあります。開業を決意し、大学教授に辞めることを報告しに行った時も、まだ場所も決めていなくて、逆に心配されたほどです(笑)。でも、それから4、5ヵ月後にはオープンしたんです。バタバタと大変でしたが、あの時に開業を決めて良かったと思っています。休日はもっぱら愛犬と一緒に過ごしています。チワワを2匹飼っているんですが、本当にかわいいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

患者さんの中にはいろいろと悩まれて、頭の中がくちゃくちゃな状態になって来られる方もいらっしゃいますが、まずはクリニックにいらして思っていることを何でも話してください。その中で、「ああそうか、これが悪いのだな」「これをこうするとうまく行くなあ」と気づくことが、患者さんご自身の力になりますし、話していくうちに、さまざまな葛藤から距離が取りやすくもなります。そうすると落ち着きを取り戻し、対処法が見えてくると思います。自分一人で抱え込まず、どうぞ気楽な気持ちでいらしてください。

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にしおかクリニックの求人

  • 臨床心理士(パート・アルバイト) の求人募集情報 にしおかクリニック

    当院は、京阪本線・伏見桃山駅から徒歩3分。にぎやかな商店街から少し入った、静かな場所にある心療内科・精神科のクリニックです。 中学生から90歳の高齢者まで、幅広い世代の患者様がいらっしゃいます。 訪れた人が少しでもリラックスできるようなクリニックをめざしております。 当院の内装のコンセプトは「都会のオアシス」です。 待合室の椅子とソファー、キャビネットはナラ、診療室の机はサクラとすべて天然木でそろえています。 今回は、医療事務員さん、臨床心理士として心理テストができる経験者の方を募集いたします。 あなたの経験を当院で活かしませんか?

    職種(雇用形態) 臨床心理士(パート・アルバイト)
    給与 時給 1800円 〜
    勤務時間 09:00 〜 18:00
    最寄駅 伏見桃山駅 桃山御陵前駅
    こだわり条件
  • 駅近(徒歩5分以内)・駅ナカ
  • 週1日からOK
  • 1日3時間からOK
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