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アイレディースクリニック (野田市/川間駅)

伊藤 正孝 院長の独自取材記事

白を基調に、明るく清潔感あふれる「アイレディースクリニック」。同院では妊婦健診に4Dエコー画像診断装置を採用し、立体感のある映像を見ることができるほか、和風のホテルライクな個室やこだわりの病院食も評判だ。時間外出入り口には同院のマスコット的存在のツバメの巣が長年あり、子育てをする姿も見られる。白衣が嫌いという伊藤正孝院長をはじめ、スタッフも個性豊かなユニフォームを着用。フレンドリーで何でも相談できる雰囲気の伊藤院長。ハード面も大切だが「それ以上にスタッフの能力や頑張り、心配りこそがクリニックの特徴です」と話す。ナーバスになりがちな妊娠中や産後の女性に優しく寄り添う伊藤院長を訪ねた。

複数の選択肢の中から患者と一緒に治療方針を決める

医師をめざしたきっかけや、開院までの経緯についてお聞かせください。

実家は福岡県ですが、父と姉が産婦人科の医師です。医師をめざしたのはそういった環境が大きいですね。産婦人科を選んだのは、学生結婚をし、6年次のときに息子が生まれたことがきっかけです。出産に立ち会ったのですが、担当してくれた先輩医師が「おめでとう」と言ってくれたんですね。心の底から「おめでとう!」と言える科はここしかないと思い決断しました。周産期やがん、更年期、不妊症などあらゆることを学び、1993年に金沢医科大学を卒業後、同大学産婦人科に入局しました。妻の父も産婦人科の医師で、ここはもともと妻の実家兼診療所があった場所です。義父が亡くなってから使用されていなかったのですが、この地で開院することにしました。

先生が診察にあたって大切にしていることについて教えてください。

患者さんの話をよく聞くことと、なるべくその方のライフスタイルに合わせるように心がけています。そして治療方針を押しつけるのではなく、いくつかのカードを用意した上で患者さんと一緒に治療方針を決めます。また尊敬する小児科の先生が言われていた「いつも穏やかでいるために、なるべくその人の良い部分だけを考えるようにしている」ということを座右の銘にしていますね。

これまでのご経験が今に生かされていると感じることはありますか?

私は金沢医科大学の産婦人科から関連の医院に出向し、石川県や山口県、福岡県、千葉県などの医院で産婦人科に勤務しました。大学で使用する教科書は全国同じですが、手術時の立ち位置や薬の使い方など、西日本と東日本ではカルチャーショックを受けるぐらい考え方が違いました。各地域で、いろいろな経験をしてきたことが良かったと思います。私がさまざまなカードを患者さんに提供できるのも、各医院での経験があるからだと考えています。

患者もその家族もスタッフも、大変な出産を皆で楽しく

医院の特徴について教えてください。

私が力を入れているのは、その方に応じた授乳指導です。産後の妊婦さんはナーバスになりやすいため、育て方などについて多様な方法を提示します。そうすれば、1つがだめでも、また違う選択肢があると安心しますよね。多くの情報があふれていますが、惑わされずにそれが自分に合っているかどうかで判断してほしいですね。何事もなかなか教科書どおりにはいきません。わからないことは何でも聞いていただき、ご自身で判断できるようサポートしていきたいと考えています。

授乳指導とは、具体的にどのようなことでしょうか?

助産師を中心に、一番スタッフに頑張ってもらっている産後のケアで、母乳育児や授乳についての指導を行います。赤ちゃんを産んだら必ず母乳が出るわけではありません。普通は母乳が出ないように働くのですが、そこを赤ちゃんが吸うことで、出るようになります。いつ母乳が出るかは個人差がありますので、そこをしっかりと見させていただいています。飲ませ方にしてもいろいろな方法があります。それらがわかると、自分でも判断ができるようになりますよね。そのためのお手伝いができればと思っています。そして、患者さんに喜んで帰っていただければ何よりです。助産師は常勤5人、パート3人で外来に対応しています。姑さんからいろいろとアドバイスをされることもあると思いますが、昔の常識とは異なっていますので、そのようなこともご相談いただいて結構ですよ。

開院にあたってこだわった点について教えてください。

内装については、白を基調にしつつも冷たくならずに、明るい雰囲気にしたかったのです。また、院内を常に清潔に保つため、清掃専門のスタッフに常勤で来てもらっています。カーテンはほこりがつくことからも、個室は和風にして障子を使用しています。そして新生児室のガラス壁は瞬時に曇りガラスになる瞬間調光ガラスを採用しました。皆さんからご好評をいただいている料理も、委託会社の腕の良い調理師が担当していて、市場で食材を直接仕入れてくることもありますね。当院は2300~2500kcal内で品数だけを指定し、あとはその担当者に任せています。お産は病気ではないのに、妊娠中はいろいろと制限されることもあります。その上、産後まで制限するのはつらいでしょうから、授乳に影響が出るなど避けたほうが良い食品は、初めから出さないのではなく、助産師の指導を通じて自分で制限することを覚えてほしいと考えています。

リラクゼーションやセラピーなども受けられると伺いました。

リフレクソロジーやヘッドスパなども行っています。産後はナーバスになりがちですので、足のむくみを取るだけでも、リラックスしていただけるのではないかと思い取り入れています。やはりお産は大変なことですので、皆で楽しくできたらなと考えています。ですから、清掃スタッフにも「掃除をする時には患者さんと世間話をしてください」とお願いしています。私やスタッフに言えないことも、気軽に話していただけるようです。やはり設備はお金で買えても、スタッフはそうではありません。皆で楽しく過ごすためには、一人ひとりの力が大切です。

更年期を中心に女性のライフスタイル向上の手助けを

こちらでは婦人科の患者さんも診察されていますね?

はい。お産がメインですが、更年期でお悩みの方も多いです。また、思春期の生理不順や月経困難症の患者さんには低用量ピルなどを使用し、日常生活の向上をめざします。また、更年期はイライラや体のだるさ、うつ症状が出ることもありますが、個人差が大きいですね。治療には、保険適応の胎盤絨毛分解物注射液というプラセンタ注射やホルモン補充療法、漢方処方がありますが、漢方を選ばれる方が多いです。漢方は最初の2週間が勝負です。合わなければ、また違う漢方を使うことができます。選択肢をたくさん示すことで、楽になる方もいらっしゃいます。

先生のリフレッシュ方法について教えていただけますか?

勉強会などがない限りは、近くをドライブしたりジムに通ったりしています。仕事柄夕食の時間が遅くなり、その影響からか体重が増えてしまって。それ以来20時以降にごはんを食べることをやめました。昨年の10月からはジムにも通って、9kg減量しました。ジムではお風呂にも入れるし、良いリフレッシュになっています。

今後の展望について教えてください。

患者さんも含めて、皆さんと楽しくやっていきたいと思っています。女性のライフスタイル向上のお手伝いをするためには、更年期の方をどうサポートしていくかが一番のポイントです。更年期の定義は45~55歳ですが、更年期様症状は40歳ぐらいから出ることもあります。ホルモンバランスも大きいですが、私は社会的環境も加味されていると考えています。まだまだ男性社会ですので、女性は我慢を要求される場面も多いと思います。漢方を使ったり患者さん同士で会話をしたりと、上手にはけ口をつくることができればと思案しています。更年期の方だけでなく、妊婦さんや年配の方、若い方などすべて含めて、スタッフや患者さん同士が気兼ねなく交流できるようになればと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

各メディアを通じた情報発信は、一方通行です。特殊な例を取り上げて恐怖心をあおるようなものもあり、そのことで悩む方も多いようです。やはり一人ではあふれる情報を上手に整理することは難しいと思いますので、わからないことや不安に思うことは何でも医師に聞いていただくのが一番です。自分で考えて、自分に合ったものを選択できる力を身につけていただきたいですね。

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