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なかの歯科・こども歯科クリニック (北九州市門司区/門司駅)

中野 稔也 院長、中野 真希 副院長の独自取材記事

門司駅から徒歩5分の場所にある「なかの歯科・こども歯科クリニック」は、中野稔也院長、中野真希副院長がそれぞれに一般歯科、小児歯科を担当し、中でも歯の予防医療に注力するクリニックだ。同院には管理栄養士が在籍し、患者に食事などのアドバイスを実施。さらに他の内科などと連携し、患者の全身の健康に寄与していくという。このような治療スタイルにたどり着くまでに何があったのか、何をめざすのかについて、稔也院長と真希副院長に詳しく話を聞いた。

治療だけでは歯を守れない。治療から予防へとシフト

先生方が歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

【稔也院長】父はいわゆる転勤族で、私は小学校の間だけでも4回くらいは転校しました。その経験もあって、自分が仕事をするならば一ヵ所に腰を落ち着けたいという思いがあったと記憶しています。と同時に、親からは歯科を含めた医師になるのはどうか、というようなアドバイスももらっていて、そこも進路を考えるにあたってのきっかけになっていたと思います。 【真希副院長】私は祖父と父、叔父が歯科医師という環境だったので、身近にある職業でした。看護師とも迷ったのですが、看護師は決定権が医師に比べてあまりないと聞き、それならば医師のほうがいいなと考え、この道を選びました。

こちらは予防にかなり力を入れているそうですね。

【真希副院長】歯科医師の子どもではありましたが、私にとって歯科は「なんで虫歯をつくったの?」と怒られて歯を削られに行く場所、という認識でした。その経験もあって、歯学部で勉強する際にも「歯を削るのは避けたい」という思いがありましたね。ありのままのきれいな歯の状態が続けば私のように怒られる人もいなくなるでしょうし、子どもの頃に健康な歯の基礎ができていれば、「歯科医院は怒られる場所」というイメージを変えられると考えたんです。そう考えていたところに予防の考えに出合いました。自分なりの「歯科との付き合い方」が見つかって、歯科に対する未来が広がったように思えました。

開業当初からお二人で予防に注力されていたのでしょうか?

【稔也院長】最初はそうではありませんでした。もちろん副院長は小児歯科を担当する歯科医師として予防にも注力していましたが、一般歯科を担当する私は歯周病や補綴治療などに興味がありましたし、「悪くなったものを治すこと」が治療だという思いで、あくまで治療中心に取り組んでいました。しかし、何年も前にセラミックを入れた歯の根っこが割れてしまい抜歯になるなど、自分が若い頃に行った治療が「壊れる」経験を何度もして、一度悪くなってしまったものは完全に元通りに治すということはできないことに改めて気づいたんです。治療ももちろん大切ですが、それだけでは患者さんを守れない。やはり子どもの頃からの予防が大切なのだという考えに至りました。

全身の健康に貢献する「歯の教育機関」をめざす

具体的にどのような治療を行っているのでしょうか?

【稔也院長】予防歯科と聞くと、治療を受けてその状態を保つために定期的なメンテナンスを受ける、と考える方も多いと思います。しかし、そもそも治療している時点で、正確には「予防」とは呼べないのだと考えています。基本にあるのは虫歯をつくらない、歯を削らないこと。そう考えると成人にあたる方はある程度何らかの治療をしていますから、お子さんにそうならないための知識を得てもらい、学んでほしいと思っています。親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんが歯の治療の経験があれば、お子さんやお孫さんにはそうならないように予防の意識を伝えてほしいのです。ご家族で考える予防教育を、当院から発信していきたいと考えています。

予防の意識を広めるための教室を行っていると伺いました。

【稔也院長】子どものお口を健康に育てるための知識を知ってもらいたくて「ごはんとお口のお話」という教室をはじめました。校医や園医としてお子さんの口を長年診ている中で、歯並びや噛み合わせのトラブルがとても増えていると感じています。これらは矯正治療でも改善が期待できますが、治療が必要になる前に何かアプローチできないかと考えました。教室では管理栄養士と連携し、離乳食を始める時の食ベさせ方や姿勢など、ちゃんと噛む、食べるという行為についてお伝えしています。事前に知っておくことで良い歯並びや噛み合わせ、ひいては全身の健康につながりますからね。また、子育てのお悩みは尽きないと思うので、そのお悩みが少しでも減ってくれればうれしいです。

お口の知識から健康につなげる、いわば歯の教育機関ですね。

【真希副院長】そうありたいと思っています。教室とは別にスタッフと協力しながら、市民センターなどで予防に関する出前講座なども行っているんですよ。予防の知識にふれることで、お子さんのことだけではなく大人も自分のお口の健康に関心を持つきっかけになるといいですね。お口の定期的なメンテナンスに来てもらう場合、その方の健康状態をお口を通して見ていくことにもなりますので、当院では例えば糖尿病や高血圧の傾向があれば、他の内科さんなどの医療機関を紹介します。それと同時に食事指導などを行うことで、歯ももちろんですが、全身の健康に寄与していく。病気にかかる前の段階でサポートができるような存在でありたいです。

地域と連携し、子どもの歯の成長を見守る場所に

歯の健康を守っていくために必要なことは何でしょうか?

【稔也院長】あくまで治療が先にあるのではなく、患者さんがご自身のお口の状態をしっかりと理解し、自分事と捉えるのが大事なのだと思います。このような治療スタイルだと患者さんは最初、やはり戸惑われるんですよね。だから説明は丁寧に行います。さらにはっきり申し上げますと「歯医者に行けば何でも治してくれる」ということはありません。歯を削ればもうそれは元には戻らないからです。入れ歯や虫歯、歯周病はあくまでご自分の責任。歯の状態を維持するためにはクリニックでのプロによるケアと平行して、患者さん自身がご自宅で行うホームケアが必須ですが、大きく影響するのはホームケアです。受け身ではなく、自分事として治療内容やお口の状態を理解し、行動に移していただく。患者さんも私たちと一緒に考えていくことが非常に大事なのです。

クリニックには2階もあるそうですが、どのように使い分けておられるのでしょうか?

【稔也院長】予防が大事と言っているのに、メンテナンスに来ている方のお隣で治療の「キーン」という音がしていると説得力がないですよね。なので歯科衛生士によるメンテナンスは1階で、治療が必要な方は2階でと分けています。プライベートな空間も確保したいため、個室も備えています。カウンセリングルームは1階にあり、説明もそこで行います。治療・予防を進めるにはまず患者さんとのコミュニケーションが必須ですから。そこで検査の内容などを説明し、理解していただくと治療に進むなり、歯科衛生士にバトンタッチするという形になっています。

今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせください。

【真希副院長】小児歯科はこれから噛み合わせを崩さない、虫歯をつくらないというアプローチができる年齢が対象です。当院が関わることで、一生自分の歯で過ごせる、痛いこと、困ったことを最小限に抑えられる人が育つのではないかと思います。お子さんは親御さんだけで育てていくものではなく、私たちのような医療機関やおじいちゃん、おばあちゃんを含めたご家族で育てていく。一緒にお子さんを健やかに育てていく関係でありたいと思います。 【稔也院長】ここ北九州門司区の、口腔育成の情報発信地になりたいですね。私たちの代で終わるのではなく、いずれ後進の先生にも伝えていきたいですし、内科など医科の先生方との連携も深めていきたいと考えています。そうしていつかここで育ったお子さんが大人になり、その方のお子さんを連れてきてくれるようなつながりが生まれていくといいですね。そういうきっかけをつくれる場所でありたいです。

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