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塚越整形外科 (目黒区/目黒駅)

塚越 実 院長の独自取材記事

「塚越整形外科」は、目黒川と目黒雅叙園に挟まれた風雅な一角に位置する。ちょうど桜の咲き誇る時期に伺ったためか、クリニックの周辺は多くの人でにぎわい、活気に満ちていた。ただ、ひとたび院内に入ると、外の喧噪が嘘のように静かで落ち着けるクリニックだ。明るく挨拶をしてくれるスタッフの笑顔も、陽の光が差し込む温かな待合室も居心地がいい。そんなクリニックの院長を務めるのは、物腰のやわらかい塚越実先生。どんな質問にも気軽に答えてくれるフランクな姿からは、患者との楽しげな診察風景が見えるようだった。「専門性にこだわらず、地域の方の役に立つ診療を行いたいです」と語る塚越先生に、診療モットーや慢性的な痛みの対処法、プライベートなお話までじっくり伺った。

患者一人ひとりとじっくり向き合えるクリニックの診療を誇りに思う

医師をめざしたきっかけを教えてください。また、専門科を整形外科に選んだのはなぜですか?

もともとこのクリニックを開業したのは、外科医の父です。ここは実家を兼ねているので、僕もずっとこの場所に住んでいました。父の専門も最初は整形外科でしたが、昔は今よりさらに幅広い診療を行っていたので「塚越外科」の名前で開業。去年父からこのクリニックを僕が引き継いだので、クリニックのリフォームとともに名前を自分の専門科を冠した「塚越整形外科」に変えました。僕が整形外科を専門科に選んだのは、病気の治っていく過程が、医師にも患者さんにもわかりやすいところに魅力を感じたから。外科系に進んだのは父の影響もありましたが、最終的には自分の意思でこの道を選択しました。

整形外科の中で、特に興味を持って学んだ分野はありますか?

膝の関節についてです。この分野もやはり、見た目にわかりやすい治療が多く、診療後に患者さんが笑顔で帰って行く姿を見るのが好きでした。僕が大学病院に勤務していたころよく担当していたのは、O脚や腰痛を訴える方。O脚はひどくなるとまっすぐ歩けなくなり、膝の痛みを訴える方が多いのですが、その痛みを少しでも和らげたいと思いながら診療していました。O脚の場合、ご年配者にとって一番効果のある治療は手術です。しかし、若い方でも筋肉不足によって曲がっている人が少なからずいらっしゃいますから、そうした方たちには筋肉バランスを整えるご指導をさせていただいていました。

大学病院からクリニックのドクターになり、診療面で変わったことはありますか?

クリニックでは手術ができないのは大きな違いでしょう。ただ、大学病院にいた頃は、ほとんど手術が必要な方がいらしていたので、その他には手の施しようがない状態の患者さんが多かったんです。しかし、クリニックでの診療は、「手術をしないためにどうするか」を考える診療ができるのがいいですね。大学では「ある程度重症=手術」になりがちですが、患者さんによっては必ずしも手術だけが最善ではない場合があります。そう自分が判断した時に、患者さんのその後の生活を考えながら、他の手を考えられるのが開業医の強みです。時間に追われるだけでなく、患者さん一人ひとりとじっくり向き合えるクリニックでの診療は、僕のめざす診療スタンスに近いと感じています。超音波による検査機器を導入したのも、患者さんとお話しながら診察が進められるからです。動きをリアルタイムで確認できますので、正確な診断ができるのはもちろんですが、画像を患者さんと一緒にみながらご説明すると、患者さんも理解がしやすいのではないかと思います。

医師になって良かったと思う瞬間はありますか?

大学病院に勤務していた頃、骨折の手術を担当した患者さんがいました。その方は3回ほど手術を繰り返し、無事治療を終えることができました。3年前に担当した患者さんなのでもう完治していますが、その方は今も大学病院に定期健診に通いつつ、ときどき「新しい先生からこう言われたけど、どう思う?」と僕に意見を聞きにクリニックへいらっしゃいます。たくさんのドクターがいる中で、僕を頼って来てくださることが本当にうれしく、そうした患者さんと接する時「医師になって良かったな」と心から思います。

わかりやすく丁寧な説明を心がけ、患者が納得できる診療を行う

特に力を入れている診療分野はありますか?

特別な診療を行っているわけではありませんが、当院にいらっしゃる患者さんが不自由のないよう、できるだけ幅広い診療を行いたいと思っています。ここにいらっしゃる患者さんは地域の方だけでなく、近隣のオフィスワーカーが多いんです。腰痛や首の痛み、肩こりなどオフィス特有の疾患を訴える方など少なくありません。普段から運動を心がけている人も多く、少し運動をしすぎてしまって膝や肘が痛いと訴える方もいますね。運動するのは良いことですから、関節を傷めている時にどの程度運動していいのか、どのような運動なら行って問題がないのかなど、サポートさせていただいています。また、最近よくいわれる「ロコモティブシンドローム」は高齢者の症状と思われがちですが、若いころの運動不足やダイエットのしすぎなどによる筋肉の低下が問題です。若い方にもそうしたことを啓発しながら、運動の大切さを伝えていきたいです。

先生の診療モットーを教えてください。

丁寧にわかりやすく説明することです。僕も具合が悪い時に他の先生に診ていただくときがありますが、専門外の話だとわからない内容があります。ドクター同士なので専門用語もある程度わかりますが、それでも理解できない部分があるということは、一般の方々にとって医療の話はさらに理解し難いと思うんです。僕たちドクターが患者さんの立場を思い描けないと、「よくわからないけど、先生がそう言っているから従おう」と思う患者さんを増やしていまいます。それで一時的に病気は治るかもしれませんが、ご本人が病気について理解し、そうならないための努力をしないと、病気はまた再発します。それを予防するのがドクターの役目だと思っています。当院に通ってくださっている患者さんの多くは、健康に対する意識の高く、意欲的にこちらの説明を聞いてくださいます。難しい医療用語をいかにわかりやすく説明するか、それを考えながら診療しています。

近年、腰痛を訴える方が多いといいますが、腰の痛みを改善する方法はありますか?

「これが効く」とはっきり言える方法は残念ながらありません。しかし、体が硬い方は痛みが出やすいので、ストレッチの習慣を付けておくと良いでしょう。当院に診察にいらっしゃる方にも、まずは座ったり横になってもらったりして、どこまで膝を上げられるか確認します。あまりに硬い方は、毎日ストレッチするだけで痛みが軽減する場合もありますから、すぐに薬を処方するのではなく、まずは痛みの原因を探すよう心がけています。また、最近流行りのインナーマッスルを鍛える体幹トレーニングなども、骨や関節を支えるのに役立つでしょう。これも、誰にでも効くとは言い切れませんが、体を鍛えればさまざまな病気の予防につながります。ストレッチを含む運動は、年齢に限らず続けるに越したことはありません。

めざすのは、なんでも気軽に相談できる街のクリニック

今後、高齢化はさらに加速すると言われていますね。整形外科ではどのような病気が懸念されますか?

骨粗しょう症の増加が心配されます。骨粗しょう症は、いざ骨折するまで症状が出ない病気です。きちんと検査して、自分がどのような骨の状態にあるのか皆さんに知っていただきたいと思います。何歳から予防するのがいいと決められる病気ではありませんが、骨粗しょう症は加齢とともに発症の率が高まる病気です。若いうちからバランスの良い食事や適度な運動を心がけ、健康な筋肉と骨を作る努力をしていきましょう。陽の光を浴びると骨が丈夫になりますので、夜型の方や室内仕事の方は、意識的に外へ出るよう心がけていただきたいですね。

お休みの日はどのように過ごしていますか? また、健康のために気をつけていることはありますか?

子どもたちがまだ小さいので、子どもと過ごすことが多いです。大学病院にいたころよりは今のほうが時間のコントロールができるので、できるだけ一緒の時間が過ごせるよう工夫しています。外で遊ぶが好きな子たちなので、僕が休みの日はよく公園に出かけています。ドクターとしての目線で子どもたちの健康に気をつけていることは特にありませんが、自然と健康的な生活をしてくれているので、しばらくは見守っていきたいと思います。自分の健康のために気をつけているのは、できるだけ歩きや自転車で出勤すること。自宅からクリニックまでは、自転車で15分くらいですから、運動するのにちょうどいい距離なんです。患者さんにも、この程度で良いから運動しましょうとお話しする、良い基準になっています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

診察室に置かれた超音波の機械などを上手に使い、もう少し詳しく病気や治療の説明をしていきたいです。今までも丁寧に説明を行ってきたつもりですが、やはり口で説明するだけでは伝わりづらいことも多いと思うのです。目で見てわかる写真や映像を用いて、よりわかりやすく、納得していただける診療を行っていきたいですね。「病院」という場所は、皆さんにとって敷居が高く、緊張する場所かもしれません。関節に痛みを覚えれば絶えられなくなるまで我慢し、肩こりがひどくなれば整形外科より整骨院へ行く方が多いでしょう。マッサージが悪いわけではありませんが、マッサージしてはいけない痛みもあるので、その見極めのためにもぜひ一度整形外科の診断を受けてください。当院は皆さんの生活に密着し、通いやすいクリニックをつねにめざしています。気張らず、気軽な気持ちで相談にいらしてください。些細な相談でもいいのです。不安を我慢せず、まずは足を運んでいただきたいと思います。

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