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なまため歯科医院 (鎌倉市/大船駅)

生天目 亮 院長の独自取材記事

大船駅から徒歩7分。「なまため歯科医院」の生天目亮(なまため・りょう)院長の診療方針は、「長い目で見て、真の健康に資する治療を提供すること」だ。生天目院長が考える「本当に良い治療」を提供するため、ほとんどが自由診療だという同院。その診療内容は予防歯科・歯周病治療をベースに、矯正歯科、インプラント治療、義歯治療、詰め物の交換など多岐にわたり、歯科用マイクロスコープによる精密治療も得意としている。熱い想いを胸に真摯に治療に取り組む、生天目院長に話を聞いた。

マイクロスコープでの精密治療で、120歳まで健康へ

治療に使用する機器から水まで、かなりこだわっていると伺いました。

数年前にリニューアルし、より精密な治療ができるようマイクロスコープを導入しました。歯列矯正で使用する口腔内スキャナーも用意し、矯正終了時のイメージ画像が共有できるようになったので、患者さんのモチベーション維持に寄与していると思います。また、インプラント治療の手術室には性能にこだわった空気清浄機を入れ、より衛生的な環境で手術を行えるようにしました。さらに水道管の大元に水を除菌するシステムを取りつけ、除菌された水をクリニック全体で使用しています。衛生面では、25年前より患者さんに使用する器具はすべて滅菌し、ヘッドレストのカバーを毎回交換する、ライトも毎回丁寧に掃除するなど、徹底して院内感染防止に努めてきました。これは、医療に携わる者としてのポリシーです。

治療におけるモットーを教えてください。

患者さんの将来を考え、全身の健康につながる歯科治療を提供することがライフワークです。そのため、ほとんどの治療にマイクロスコープやライトつきルーペを使用し、0.1ミリ単位の精密治療かつ虫歯の取り残しがないような治療に努めています。そうすると、だいたい1人の患者さんの治療に1~2時間かかります。誠実に治療をしようとすると、どうしても最低1時間はかかるのです。マイクロスコープやライトつきルーペで見る世界は肉眼で見るのとはまったく違います。別世界です。これを知ってしまった以上、使わないという選択肢はありませんでした。当院は自由診療でお金も時間もかかりますが、「100年噛める歯をつくる」をめざした時、間違いなくこれらの治療が必要だと実感しています。

遠くの未来まで見据えた治療をされているのですね。

平均寿命も長くなっていますし、永久歯は抜けてしまうと二度と生えてきませんからね。多くの勉強会に参加することで新しい治療法を学び、患者さんに先進の医療を還元することも大切です。例えば安易に歯を削って銀歯を詰めると、10年以内に虫歯が再発するリスクが高まります。そうして治療を繰り返していくと、いずれ歯を失うことになりかねません。しかも、銀歯は金属アレルギーの原因にもなり得ます。患者さんがご高齢になっても自分の歯でしっかり噛んでいただきたいという想いと、お口から全身の健康を守りたいという観点、そして目先のことだけでなく10年以上先の歯の健康を考え、保険診療の枠を超えてさまざまな治療法を選択できるようにしています。

自由診療が多いのは、そういう理由からなのですね。

エックス線検査といった基本的な検査のみなどの場合は保険診療で行いますが、現在は8割が自由診療です。日本人は、80%の人が歯周病の可能性があるともいわれています。日本にはコンビニの倍近い数のクリニックがあるのに、こんなに歯周病が多いのは、「治らない医療」が多いためだと考えています。それは歯科に限りません。僕は仕事がとても楽しいのですが、それは「ちゃんと治す」ことをモットーとしているからです。僕が持っている技術を駆使して、お口の状態で困っている方をなんとかしてあげたい。求めてくれる方のために残りの人生を費やしたいと考えています。その治療をしようとすると、保険診療の枠をどうしても超えてしまうため、当院ではほとんどが自由診療なのです。

歯周病治療、歯を抜かない矯正や入れ歯にも注力

力を入れている治療について教えてください。

口腔環境を整えるためには土台が大切ですから、当院の治療は基本的に歯周病治療からスタートします。歯周病治療はとてもシンプルです。きちんと検査をして検査結果を伝え、正しい歯磨きの仕方、デンタルフロスの使い方などをお伝えし、患者さんが自助努力できるように導きます。それには「今どうなっているのか」を丁寧に伝え、現状を理解していただくことが大切です。当院では歯周病治療を行い、初めて次の治療に進みます。例えば、インプラント治療も歯周病の有無がとても重要です。せっかくインプラント体を入れても、土台がしっかりしていないと長持ちしませんから。

歯を失い、入れ歯やインプラント治療を希望し来院される方も多いとか?

僕自身、小学生の時に交通事故で複数の前歯をなくし、成長期も歯がないままでした。高校生からは入れ歯やブリッジも経験し、これらのデメリットや歯のないつらさも痛感しています。当院で扱う入れ歯は、小さくし違和感軽減につなげ、金属もほとんど見えないよう配慮しています。着脱方向が上下ではないので、粘着質の食べ物も食べやすいというメリットがあります。この入れ歯は、多くの人が感じる入れ歯によるストレス軽減に努め、歯が1本でも残っていれば対応可能です。また、見た目も自然なので入れ歯だとは気づかれにくいと思います。インプラント治療は30年以上前から手がけ、歯科用CTも使って精密な治療を心がけています。超音波を使った骨切削器具もありますので、上顎洞の骨がないといった難症例のインプラント治療にも対応しています。

こちらには、コンピューター上で型を採って詰め物を作製する機器もありますね。

CAD/CAMシステムといって、コンピューター上で型を採り、それにぴたりと合うようなセラミックの詰め物を作る機器です。保険診療ではやわらかい素材を使って型を採りますが、それでは型そのものを正しく採るのが困難です。さらに詰め物に使う銀は膨張・収縮するため、きちんと合う詰め物になりにくいのです。また、金属アレルギーの問題もあります。当院では患者さんと対話を重ねて理解していただいた上で、歯を含め体への負担軽減が望めるメタルフリーの素材を詰め物に使用しています。

患者は家族。「家族にしてあげたい治療」の提供を

保険診療ではなく、自由診療中心に取り組まれる想いをお聞かせください。

保険診療と自由診療のジレンマについては、ずっと悩んできました。例えば歯を削って銀歯を詰めるという保険診療での虫歯治療は60年前から同じです。医科の世界ならば、新たな治療が開発されているのに60年前の治療をそのまま行うということは考えにくいと思っています。自由診療と保険診療では、治療費に対するサポート制度の問題ではなく、その患者さんに適した治療を提供する選択肢の幅の違いだと思っています。僕は、自分自身や家族にしたくない治療は、患者さんにもしたくありません。そういう背景があり、選択肢の幅が広い自由診療中心となっています。

特定の治療に特化せず、幅広い治療が受けられるのもそこに通じていますか?

僕は何でもできるようになりたいんです(笑)。最近は専門性が重視されますが、あまり特化してしまうと視野が狭くなることもあります。特に歯科医師は、部分部分の専門家になってしまったら、患者さん全体を診られなくなることもあると思うので、幅広い分野にアンテナを広げています。インプラント治療や歯列矯正などの歯科分野はもちろん、栄養学についてや生活空間に潜む有害物質についてなど、気になるものはとことん勉強しています。

読者の皆さんへメッセージをお願いします。

歯周病になっていると、インプラント治療や歯列矯正、セラミック治療でお金をかけてきれいにしても、すべてが崩壊するリスクが高くなります。歯周病になっていない状態で始めることが大切です。今、歯が悪いとしたら、どういうふうに悪くなってきたかを思い起こしてください。根本的な部分の改善が大切なのです。歯は全身の健康に関連していますので、皆さんが健やかに過ごせるよう、僕が持てる知識と技術で尽力し、精一杯治療に取り組んでいきます。

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