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上り口歯科医院 (伊丹市/伊丹駅)

上り口 晃成 院長の独自取材記事

にぎやかな阪急伊丹駅前から住宅街に進むと、大きなリンゴのオブジェが見えてくる。先代の上り口寛武先生より2011年に継承した、上り口晃成(あがりぐち・あきのり)先生が院長を務める「上り口歯科医院」だ。医科と歯科、どちらに進むか悩んだ高校時代、「開業してからも高度な診療や研究を進められる歯科への道を選んだ」と話す上り口院長は、大阪大学歯学部卒業後、大阪歯科大学大学院で歯科補綴学を専攻。その後、ドイツへ留学と、熱心に研鑽を続けてきた先生だ。「医学、医療としての歯科診療を丁寧・親切に提供すべき」と話す院長に、歯科医療への思いやこだわりについて、じっくりと話を聞いた。

歯は全身の一部、全人的な歯科医療を学ぶためドイツへ

院長は医科、歯科どちらに進むかたいへん悩まれたそうですね。なぜ歯科医師の道へ進まれたのですか。

進学校にいた高校時代、同級生たちが医師だ、弁護士だと将来の道を考えていました。インプラント治療に、日本で行われ始めた当初から取り組んでいた歯科医師の父の影響はとても大きかったのですが、医療、医学への興味も強く、私自身はどちらに進むかとても悩みました。尊敬する父の「補綴は歯科の王道」という言葉、そして、将来開業医となっても、高度な技術や研究を続けられることにたいへん魅力を感じ、大阪大学歯学部へ進みました。

その後、大学院進学、ドイツ留学と研鑽されてきました。

大阪大学卒業後、大阪歯科大学大学院で歯科補綴学を専攻し、勤務医を経て、ドイツフンボルト大学系列のシャリテ病院にある顎顔面外科に留学しました。歯科や口腔外科という狭い領域に縛られず、全身の一部と位置づけた全人的医療と考えていたからです。欧州における顎顔面外科は、医師と歯科医師のダブルライセンスを所持する者が専門的なトレーニングを受けた後にのみ標榜できる科目なんです。歯科と医科を分けて捉えるのではなく、全人的に、医療としての歯科治療を極めたいと志していた私には、非常にやりがいのある2年間でした。この留学で身につけたものは、現在の診療においても、大きな糧となっています。

院内設備へのこだわりも、ドイツでの臨床留学経験によるものでしょうか。

まず滅菌へは徹底的にこだわっていますね。滅菌については、患者さんから「そこまでするんですか」と驚かれるほどです。インプラントの埋入手術時など、いわゆる「外科的清潔」、単純に器具や空気だけでなく、器具を置く場所など接する場所すべて、そして歯科医師や衛生士だけでなく患者さんも着用するガウンに至るまで徹底し、病院での外科手術時とほぼ同じレベルの滅菌環境で行っています。高校や大学時代の同級生に、医師の友人も多く、どのような環境で治療や手術を行っているかなど、知識や情報を共有してくれるので、心強いですね。

徹底した滅菌と全身管理下での治療、歯科技工所を併設

虫歯や入れ歯、歯列矯正、歯周病、咬合など幅広い領域の治療を手がけていますね。

口腔内全体として良い状態にするには、どの部分も悪いところを残してはいけませんし、何か特化して得意分野を持つような治療はめざしていません。そのため、あらゆる領域で、高いレベルで治療を行えるよう、研鑽し、技術や知識を習得してきました。オールラウンドというと軽々しく聞こえてしまうかもしれませんが、口腔内全体を良い状態にするのは、歯科医師として当然のことだと考えています。新しい治療法や技術の習得のため、研究や勉強を続けていくことも欠かしません。

歯科技工所が併設されているんですね。

入れ歯の製作や修理の際、歯科医師が対応したり、外部の歯科技工所に依頼すると日数を要します。入れ歯をお預かりした患者さんの場合、その間、お食事もままならない状況になりますよね。父の代から歯科技工所を併設し、歯科技工士が常駐していますので、入れ歯など技工物の製作を短期間で行うことができます。入れ歯は作るだけでは終わりません。破損時の修理や、歯茎の状態の変化により合わなくなった場合の調整など、患者さんが納得できるまで対応しています。

インプラント手術時は、全身管理や動画撮影を行われていると伺いました。

心電図等のモニタリングを行いながら手術を進めます。全身疾患がある方の歯科治療時には医師の先生とも連携して情報共有を行っています。また、インプラント手術など治療時は、いかに最小限のことを、正確に、スピーディーに行うかに取り組んでいます。これは単なる手術時間の短縮だけでなく、患者さんの体にとって侵襲を最小限にするためです。当院の特徴として、患者さんの承諾をいただいた上で、手術の一部始終を動画撮影しております。手術後、どのようなことを行ったか、言葉で説明するだけでなく、実際に目で見ていただき、安心していただくためです。また一方で、歯科医師自身も、動画に必ず残るため、正確に安全に進めることに意識を集中させることができるのです。

こちらでのインプラント治療の特徴について教えてください。

手術環境の滅菌へのこだわり、全身管理の徹底、動画撮影のほかに、難症例の方の割合が高いこと、そして、インプラント手術の歴史です。前院長であった父は、日本へ導入された早期からインプラント治療を行ってきましたので、手術例も多く、術後どのようになっていくのか、年齢を重ねてどのような状態になるのか、臨床結果が豊富にあります。そのため、患者さんの状態を診て、どんな治療が適しているか、将来のことを考えた手術方法や治療計画を立てていくことができます。

患者にとっての最適最善は何かを念頭に置いて診療を

どのような患者さんが多く来られていますか。

近隣にお住まいの方、先代から家族ぐるみで通い続けてくださる方も多いですが、他院へ通っているが、セカンドオピニオンを希望されたりするなど、クチコミや患者さんを通じた紹介で遠方から来られる方も少なくありません。歯科それぞれ治療方針は違うかもしれませんが、口腔内を診させていただいた際、なぜこんな治療を行ったのだろうと思うこともあります。単に歯を治療しただけで、全身の一部としての口腔内と考えていなかったのかなと非常に残念に感じることもあります。

患者さんと接する際に、心がけていることはありますか。

患者さんがどのような口腔内を望まれるか。治療ゴールを決めるための治療計画は非常に大事ですので、じっくり時間をかけて、患者さんに希望を話していただき、納得いただけるまで、歯科医師が直接説明いたしますし、患者さんの経済状況の範囲内でできる最善の治療を行うことが、歯科医師である私の仕事だと考えています。悩まれた時は、患者さん自身が、家族など大切な方々にどのような治療がしたいかという気持ちで考えてみてください、というふうにお伺いしています。私は歯科ビジネスではなく、歯科医療を患者さんに提供していきたいと考えています。どの患者さんにとっても、最適最善の治療をめざし行うのは、歯科医師の責務です。

欧米に比べ、日本では歯を大切にすることに対して、患者さんの意識がまだ高くないように感じます。

定期的なメンテナンスを受けることは健康な歯の維持にとても重要ですが、「歯は悪くなったら治療すればいい」という考え方も根強くあります。これは患者さんに、歯を大切にすることの重要さを、歯科医師自身が伝え切れていないという面も大きいと感じています。インプラントやセラミックを用いた自費診療についても、医学的に考えて、その患者さんにとってより良い治療を提供したいが故の治療の選択肢ですが、怖さや不安の心理面や費用面など悩まれるお気持ちも十分理解しています。当院のモットーは「しんせつに、ていねいに」。患者さんに喜んでいただくために、これからも患者さんに真摯に向き合い、親切に、丁寧に歯科医療を提供していきます。

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