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馬目整形外科・内科クリニック (川崎市宮前区/梶が谷駅)

馬目 晃匡 院長、馬目 聖子 副院長の独自取材記事

梶が谷駅からバスで約10分。通りから少し入った場所に見える3階建ての茶色の「馬目整形外科・内科クリニック」。円形の広い待合室の窓からは緑が見え、クリニックに来たことを忘れてしまいそうになる。整形外科を担当する院長の馬目晃匡(まのめ・てるまさ)先生は、川崎市で生まれ育ち、この近辺にも幼い頃からなじみがあったという。内科を担当する副院長の馬目聖子(まのめ・みなこ)先生も交えて、2人に話を聞いた。

亡くなった父のような医師になりたい

どのようなきっかけで医師を志しましたか?

【晃匡先生】亡くなった父が川崎市内で開業医として外科と内科の診療を行っていました。私が小学校1年生の頃に父は他界しましたので、父がどのような医師だったか直接知ることはできませんが、周囲の父を知る方たちから、信頼の厚い医師だったと聞かされていました。父のような医師になりたい、父の思いを引き継ぎたいという思いから、私も医師になることを志しました。私の目標は父のような信頼の厚い医師になることです。この目標は医師を志した頃と変わりありません。

整形外科を専門とされたのはどのような理由からでしょうか?

【晃匡先生】私は整形外科を専門にしています。子どもの頃はスポーツが苦手だったのですが、大学時代にスキー部に所属し、競技スキーに目覚めてからスポーツに興味を持ち出し、おのずと整形外科への関心が高まりました。医師という職業は理詰めで解決策となる治療方針を立てていきます。医学根拠に基づきながらも、さらに感性で患者さんと接する必要があると私は考えています。整形外科における運動機能の再建は、まさに医学的根拠と感性の両方が求められますから、私自身のやりたいことが実現できるのではと考えて整形外科に進むことにいたしました。

聖子先生が専門的に研究されてきた分野を教えてください。

【聖子先生】私は内科の中でも内分泌や代謝を専門に研鑽を重ねてきました。大学院時代に指導力のある教授に師事したいと選んだのが内科でした。主に、大学院では糖尿病や甲状腺、副腎などホルモンに関する疾病などを研究し、研修医時代は白血病などの治療を行う血液病棟にいました。

晃匡先生が得意とする分野を教えてください。

【晃匡先生】街の中で開業している医師としては、整形外科に関するすべてをフォローできるようにと思っています。ただ、勤務医時代は主に上肢を専門に診療していた経験から、上肢に関する症状については、さらに深く踏み込んだ診療が可能です。上肢は肩から指先にかけての部位で、全身の中で細かい神経や骨、筋組織が集まっていますので、手術ともなれば緻密さを要求されるのですが、その分、治療後の変化も出やすく、治療している側としてはたいへんにやりがいを感じる部位でもあります。主な上肢の訴えとしては、五十肩や四十肩、腱鞘炎などが多いです。

初診から完治までマンツーマンで診療をしたい

開業に至った経緯をお聞かせください。

【晃匡先生】大学病院に勤務していた頃は、手術がメインの日々でしたし、患者さんも手術を受けるために来院している方ばかりでした。ほとんどの患者さんは手術が終わると、街の診療所でリハビリテーションを受けますし、本当の意味で手術の結果が出るのは2〜5年後です。2年くらいで転勤することが多く、その後どのような生活を送られているのか知ることができない場合も多くありました。大学病院で先進の手術を行うことにもやりがいを感じていましたが、それよりも患者さんとマンツーマンで、初診から完治するまで責任をもって診たいという思いが強くなり、2006年11月に開業しました。

開業にあたって野川を選ばれた理由は何ですか?

【晃匡先生】たまたま、ここの土地を所有してはいたのですが、駅からも離れていますし、通りに面しているわけでもありませんので、まさかここで開業に至るとは当初は考えてもみませんでした。開業にあたっては駅前の人が多く集まる場所がいいと思っていました。しかし、いろいろな方にお話を聞いてみると、整形外科が少ない地域こそ開業を望む声があることを知りました。この地域は駅に行くまでの間に、坂道が多く、通院に苦労されている方も多いと聞き、この場所での開業を決意しました。患者さんは近くにお住まいの方が大半を占め、近くに医院ができて良かったとおっしゃってくださいます。また、この地域はお子さんも多く、突然のけがなどのときに心強いとおっしゃるお母さまの声もあり、この場所を選んで良かったと思っているところです。

不安な気持ちがスッキリ解消される、そんな診療を

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

【晃匡先生】先日、携帯電話を買い換える必要があったのですが、たくさんのプランや機種がありすぎて、自分に何が必要なのかわからなくなって困った経験があります。店員さんに相談するうちに、自分にとってどの機能が必要で、何がベストなのかが見えてきて、購入が決まったときには非常にスッキリとした気分になりました。医療についてもこれと同じことが言えるのではないでしょうか。何かの不安を抱えている患者さんに、一方的に情報を与えるばかりでなく、きちんと説明しながら、一緒に考えて、その患者さんに合った治療方法を探していくようにしています。そうすることではじめて、満足いただける治療が実現できると考えています。

どのようなときに医師としてのやりがいを感じますか?

【晃匡先生】治療が終了したときに、患者さんから「ありがとう」という言葉をいただくときが一番うれしいですね。 【聖子先生】やりがいを感じる瞬間は、どんなケースにも関わらず、「ありがとう」と言っていただいたときに尽きますね。私としては、患者さんのお手伝いをしているだけに過ぎないというつもりでいますが、やはり感謝されるとうれしいものです。また、最近やりがいを感じるのは、たくさんの情報で頭の中がいっぱいになってしまっている患者さんに、混乱した情報を整理して差し上げることができたときですね。病気は誰しも不安になりますし、何をどうしていいのかわからなくなってしまうこともあると思います。そんなときに医学の知識でお手伝いできて、患者さんがスッキリされた顔を見るのもやりがいになってきました。

健康を保つためのアドバイスをお聞かせください。

【聖子先生】健康な状態のときに、一度健康診断を受けておくことをお勧めします。その健診で何か問題があれば早い段階で治療が開始できますし、何も問題がないとしても、健康な状態の検査数値を知っておくことは意味のあることです。仕事をお持ちでない主婦の方などは、市の制度を積極的に利用してみてはいかがでしょうか。また、子育て中の方でも、健診の間、子育て経験のある看護師がお子さんをお預かりしますので、お子さん連れでも健診を受けていただくことができます。

今後の展望をお聞かせください。

【聖子先生】これまでの経験も生かしつつも、流れに合わせて、患者さんが求める形に変化していける柔軟性を持っていきたいです。患者さんが風通しの良いクリニックだと感じていただけるように、良いものを取り入れて、悪い意見にも耳を傾けて改善をする、そんな姿勢でいたいですね。 【晃匡先生】せっかくこの地域に開業したのですから、これからももっと地域に密着していきたいと思っています。患者さんお一人お一人はもとより、家族をひとつの単位と考えて、ご家族全員を診察できるホームドクターでありたいと思っています。何かあったときに「馬目先生のところに行けば何とかなる」そんなにふうに地域の皆さんに信頼される、父のような医師になれるように努力していきたいと考えています。

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