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穂積歯科医院 (小牧市/小牧駅)

穂積 英治 院長の独自取材記事

小牧駅から徒歩7分ほど、小牧山へ向かう途中の寺社が立ち並ぶ趣深い立地に「穂積歯科医院」はある。白い円形の外観が特徴で、院内はバリアフリー。待合室はカーペット敷きでゆったり座れる椅子が置かれ、応接間のような落ち着いた雰囲気がある。壁の絵画や、大きな窓から見える中庭の緑も訪れた人を癒やすだろう。穂積英治院長は日・米の大学院で補綴を専門的に学び、科学的根拠を明確にしたグローバルスタンダードの治療を心がけている。「治療のメリットとデメリットをきちんとご説明し、納得していただけたら自分の持てる最大限の力で治療をしていきます」と穂積院長。定期的に通う患者も多く、「患者さんのことをよくわかってくれている」という自慢のスタッフとともに予防にも注力する。普段の心がけや患者への思いなどさまざまに語ってもらった。

長く続く歴史を基盤に地域に親しまれてきた歯科医院

こちらは85年以上続く歯科医院と伺いました。

はい。当院は祖父が昭和初期、1937年頃に開業したのが始まりで、祖父からは小牧で特に歴史のある歯科医院だと聞いています。当時は地域で開業している歯科医院に弟子入りをして技術を学んでから開業した歯科医院が数軒あったようですが、祖父のように東京の専門学校で教育を受けた歯科医師が始めた歯科医院は珍しかったようです。父が後を継ぎ、私が3代目になります。私は子どもの頃、診療室や技工室で遊んだりしていたので祖父と父の働く姿を近くで見ており、将来の仕事を考える年齢になったときには最初に歯科医師が思い浮かびました。今も祖父の時代から通ってくださっている患者さんもあり、カルテの厚みに歴史を感じますね。父は現在も週3回診療しているのですが、ずっと父を指名して来られる方も少なくありません。

とてもすてきな建物ですが、こだわりはありますか?

もともとは斜向かいの神社のそばにありましたが、2005年にこの場所に移転しました。当時私はアメリカ留学中で、唯一リクエストしたのが完全個室の診察室です。これからの時代、患者さんが望まれるだろうと考えてのことで、結果的に個室が2つと高い仕切りを設けた半個室が4つというスタイルになりました。円形の外観は設計士さんのこだわりで、大きな窓から見える中庭の緑は患者さんも楽しんでくださっているようです。また床暖房を入れているので、冬はエアコンを入れなくても暖かいぐらい。待っている間に眠ってしまわれる方やうとうとされる方もいらっしゃいます。

歯科技工室を併設されているのですね。

はい。歯科技工士が常駐しているので審美歯科や義歯作製時には特に強みを発揮していますね。セラミックのかぶせ物や入れ歯など質の高い補綴物を作製するためには、高い専門性を持つ歯科技工士と密に連携することが必要不可欠といえます。外注ですと完成するまで見ることができませんが、院内で作っているとステップごとに確認もできます。でき上がったものを試して、ちょっとここは変えたいなというときもすぐに対応が可能です。患者さんと鏡を見ながら歯科技工士を交えてディスカッションできるのは強みだと思います。また近隣の呼吸器内科さんから睡眠時無呼吸症候群の方のためにマウスピース作製を依頼されることもあるのですが、その場合もしっかり対応できます。

基礎をしっかりと科学的根拠に基づいた治療を

設備面も充実されていますね。

抜歯やインプラント治療、根管治療の際に必要な歯科用CTやマイクロスコープがあります。また新しく口腔外バキュームを増設しました。PMTCだけでなく、細かいパウダーを吹きつけて行うクリーニングも始めたので、空気をきれいに保つための対策として導入したのです。当院はもともとコロナ禍以前から感染症への対策を徹底しているのですよ。留学していたアメリカではHIVの患者さんも普通に来院されていましたので、当院に戻ってからも、どなたにも清潔な環境で治療を受けていただけるようチェアの消毒なども当たり前に行っていました。消毒・滅菌室は2023年3月に改装し、より衛生環境の質を高め感染対策を徹底させる予定です。また設備としてはチェアも一部新しくしています。小柄な方にもフィットする日本製で、倒したり起こしたりする際の動きもなめらか。背中のクッション性も抜群なので、患者さんに喜んでいただければうれしいですね。

先生は補綴専門とお伺いしていますが、そのことについて教えてください。

かぶせ物やブリッジ、入れ歯やインプラントなど、歯が欠損した場合に人工物で補うのが補綴です。歯科治療においては歯周病と根管治療後の最終段階であり、患者さんにとっては目に見える形で噛むことを実感できるステージです。見た目のきれいさはもちろん噛み合わせなどの機能性、長持ちするかどうかも含め、最終的なゴールである補綴専門の歯科医師が治療を計画立てて、歯周病・根管治療など各専門分野の先生と協力して治療を進めることが、アメリカでも標準的な治療スタイルです。

アメリカの大学院ではどんなことを学ばれたのでしょうか?

父が1970年代に咬合学を学ぶため留学していた話を中高生のときに聞き、自分も海外で勉強したいと考えるようになりました。愛知学院大学大学院在籍中から海外の文献を読んだり英語能力テストを受けたりして準備を進め、ボストン大学歯学部大学院補綴科へ入学。専門的な講義に膨大な論文、抄読、試験と、人生でこれほど勉強した時はないというぐらいハードな日々を送りました。たくさんの患者と実際に治療をして難症例を学べたことは大きな収穫でしたね。アメリカには臨床系の大学院がたくさんありますが、日本の大学院は研究がメイン。歯科はとかく経験や技術、手先の器用さなどが重視されがちですが、アメリカでは基礎から科学的な根拠に基づいた歯科医療の実践を徹底的に教えられました。

予防にも注力しチーム力で患者の健康を支える

こちらでは予防にも注力されているそうですね。

はい、予防は一番大切なことといえますね。虫歯や歯周病は生活習慣と非常に関連があり、歯磨きの方法や回数、食生活、仕事、生活習慣など、症状がひどくなる方や再発を繰り返す方は普段の生活の中に何かしら原因があるのです。いくら良い治療をしても、根本の原因を取り除かないと本当の解決に至りません。そのため子どもの頃から食生活を意識し、定期的に歯科医院に通って予防することが大切だと思います。また治療をしたら終わりではなく、そこからは良い口内環境を維持するためのメンテナンスのスタートとなります。「人工物に一生ものはない」ということですね。車もメンテナンスをするかしないかで寿命に差が出ます。患者さんには予防やメンテナンスの大切さをお伝えしてきており、おかげさまで定期的に来院される方は多くいらっしゃいます。

予防を担当される歯科衛生士はじめスタッフの方々について教えてください。

予防に関しては歯科衛生士の力は歯科医師よりも大きいと思います。予防は1時間の枠があるので、当院のコンセプトである「時間をかけて丁寧に患者さんに向き合う」ということが実践できていると自負しています。時間に追われると良い仕事はできません。基本的に担当制なので患者さんにとっては「私の歯科衛生士さん」といった感じですね。受付や助手も含めスタッフのほうが私よりコミュニケーションも上手で患者さんのことをよく知っており、それが当院の強みでもあります。またスタッフは常に全体の流れをよく把握してくれていますね。例えば次回予約は、受付ではなくチェアサイドでタブレットでできるのですが、私がちょっと技工室に行ったときなどに患者さんが手持ちぶさたにならないよう、スタッフがさっとそばに来て予約を手配するなど物事がスムーズに進むようにしてくれています。

今後の展望についてお考えをお聞かせください。

これまでどおり「治療は基本に忠実に」という基盤に立ち、残せる歯は残し、どうしても難しい場合はきちんと説明して納得していただくように努める、そうしたスタイルで自分の持てる最大限の治療を提供していきたいですね。また新しい治療法や技術は、しっかり検証した上で患者さんのためになるものはどんどん取り入れて、良い意味で「変わっていける歯科医院」でありたいです。70代である父は今も勉強を続けているのですが、それを見習って私もスタッフも知識と技術を常にアップデートし、当院のチーム力で患者さんの思いに応えていきたいと思います。

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