荘太郎クリニック

林 荘太郎 院長の独自取材記事

荘太郎クリニック

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日:2019/08/28

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あざみ野駅と江田駅を結ぶ緩やかな坂道の途中にある「荘太郎クリニック」は2002年の開業以来、地域住民の健康を守り続けている。林荘太郎院長が専門とする循環器内科の診療はもちろんのこと、内科全般にも広く精通し、ホームドクターとしての信頼も厚い。分かりやすい医療、満足度の高い診療をモットーとする林先生。14年という時間の流れの中、町の様子が変わり、患者層が変わっていくことを感じながら、常に考えてきたのは患者にとっての居心地の良さだ。優しく穏やかな表情で、14年間を振り返りつつ話していただいた内容にもすべて患者への思いが溢れていたのが印象的だ。プライベートでは、音楽、映画、読書を楽しむという林先生に、クリニックについて、そして患者への思いをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2015年7月28日)

14年の時間の中、患者の流れの変化から満足度の高い医療を模索

開業して14年目ということですが、今どのように感じていますか?

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この辺りは、開業したころは人通りも少なかったのですが、周囲にお店も増え、随分人が集まってきたなという感じです。それに伴い患者さんは徐々に増えてきたのですが、そこでクリニックとして問題となったのが待ち時間の長さでした。1時間待ちは普通、混んでいれば3時間待ちになることもしばしば。散々お待たせしたあげく怒って帰られる方もいて、何度か入り口でお詫びしたこともありました。何か策はないかと受付番号の整理券を配り、現在何番の方を診察しているかわかるように札を立て、受付番号を電話でも取れるようにすることで、2時間以上の待ち時間というのは解消されたのですが、今度はそのシステムを知らず来た方に不公平感を与えることになってしまって。そのシステムをどうやって運用していくか、わかりやすく伝えるにはどうすればいいかということが課題になってきました。例えばクリニックの機能と診療システム、検査を行うのにどんなことを注意するかなどを動画にして流すなど、方法を検討中です。

患者層の変化はありますか?

内科については時間の融通がきく60歳以上の方が中心ですが、循環器内科では心電図検査で引っかかってしまった10代の患者さんもいますし、糖尿病などであれば40代の方が目立ちますね。また、息苦しいと感じる方は高齢者の方ばかりではありません。心不全の症状の一つである息切れは貧血とも密接な関係にあり、その原因には月経などが挙げられることから、鉄剤を飲むことでコントロールしている女性の患者さんも多いですね。ただ、一つ気になっているのが、患者さんの顔ぶれが変わってきていること。患者さんの数は増えているのに顔ぶれが変わっているということは、何かの理由でここに通うことができない、通いたくないという方がいるということです。実は、開院後、最初に来てくれた方が来なくなったときが医院の変換期だと考えてはいたのですが、ちょうどそれが昨年でした。当院を選んでくださったのにもかかわらず続けて通っていただけなかったことに危機感を持ち、どうしていくべきか模索しています。

そこで患者を対象にアンケートを実施されたのですね。

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回答をしてくれた方は馴染みの方で、ほとんどは親切でわかりやすいといった内容のことが書かれていましたが、中には辛辣なことを書いてくれた方もいました。おそらくそう感じたことが一度だけではなく、何度かあり、いいかげん気づいてくれという意味が込められていると思うんです。ですから、それについては何らかの答えを示していかなくてはと考えています。ただ、アンケート結果には、ヒントはあったものの、いま直面している問題を解決するところには至っていません。患者さんの気持ちをサポートしきれていないことはよくわかったので、「あなたのことを忘れていませんよ」とわかっていただけるように努力していきたいですね。大きな病院というのは、事務的にすべてを行いますが、それはある意味とても公平です。当院のような小さいクリニックの良い点は融通がきくところ。ただし、融通がききすぎるということは、一歩間違えると不公平感をまねくことにもなります。そのあたりのバランスをよく考えて、今後に生かしていきたいですね。

開業医は患者の人生のある時期を一緒に歩いていくもの

開業当初から付き合いのある患者は高齢者も多いのではないでしょうか?

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初診時に80歳だった方はもう90歳を越えていて、しっかりとされている方もいれば、認知症の方もいます。ある年齢以降の関心事は健康であり、医療機関に通い病気に対して何かをすることが生活の大きな柱になっている方もいます。それを見て思うのは、ちょっと大げさかもしれないけれど、開業医は患者さんの人生のある時期を、一緒に歩くことになるのだなあということです。私は元々、大きな病院の循環器内科でペースメーカーの手術やカテーテルを行っていて、病状が落ち着いた方や慢性疾患の方を診るのが苦手でした。何をすればよいかわからなくて、「どうですか?」「変わりはありません」の繰り返しで。でも、開業してから主に診ている糖尿病や高脂血症は進行すると心臓にも影響します。そこで私の役目は、早い段階で悪くなるような要因をキャッチして取り除き、大きな病院のお世話にならなくて済むように管理してあげることだと。それが開業医の仕事なんだなと最近改めて感じています。また、高齢の患者さんで悩むのは、色々悪くなってくると薬が増えること。そうすると肝臓や腎臓に負担がかかり副作用が出やすくなります。ですから少しでも薬を減らす努力が必要になります。薬によっては年齢が上がるにつれコントロールが崩れてくる場合もあり、90歳になってその薬をずっと飲み続けるかどうかの選択を迫られることもあります。当院に通っている患者さんは自分で歩いてくる方が多く、比較的足腰が強いんです。そういった方々がこれからも長く通えるように、どうしていくべきかを考えていかなくてはいけませんね。

患者との関わりで難しいと感じることはありますか?

高血圧は放置して進むと心臓に影響し、心臓の機能を低下させます。更に、全身の動脈硬化を引き起こします。また、血糖やコレステロールの上昇は、心臓等の血管の中に脂のたまりを作り、これが心筋梗塞の下地となります。そういった知識をもとに、血圧のコントロールの悪い患者さんに今後について説明したのですが、うまく理解していただけなかったのか、次に来られたのは5年後でした。そのときには血圧の影響で心臓の壁は厚くなり、軽いながら心不全の状態でした。ほかの医療機関でも治療を受けていなかったようで、テレビなどで紹介された食事療法をされたようなのですが、ちょっとがっかりしたんです。病態を理解させてあげられなかった自分に対して。わかりやすい医療をモットーとしてきましたが、言葉だけではなく、患者さんが何を重要視しているかを理解して話をしていかないとだめなんですよね。患者さんに病名だけは伝わったとしても、その病気の病能や本質はなかなか理解していただけないので、それが今後どのような進行をするか、悪くなってどういうことが起こるのかを具体的に話していきたいですね。特に循環器の病気で次の悪いステージに移行するときは元に戻れなくなります。患者さんが治療に参加しやすく、かつ私の考える診療も理解してもらえるように伝えていきたいですね。

では、患者に満足の高い医療を提供するために気をつけていることはありますか?

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基本的には患者さんにいかに寄り添えるかということです。「変わりありませんか?」 と聞いて、血圧を計って、聴診器をあてて、じゃあ薬を出しますねという診療であれば、実は3分もかかりません。でもそういう診療はしたくない。そこで私は患者さんの人生の中であった出来事をカルテに記録しています。例えば、お父さんやお母さんが亡くなったとか、愛犬が亡くなって落ち込んでいるとしたら、そういうことも念頭に置いて診療することができます。そういう下地がわかっていると、血圧がふっと上がったときに、その原因を理解する助けになります。そのような診療の方が患者さんも安心できるでしょう。その時々の患者さんの状態を理解し、その方の人生の一部分でもサポートできたらいいですね。内科はもちろん、その患者さんの全体像を把握し、内科以外の相談を受けた時には適切な科に送ってあげられるような診療をしたいと考えています。ぜひご利用いただきたいものです。

スタッフと一緒にどこまでクリニックを成長させられるかを追究

スタッフとのやりとりで心がけていることはありますか?

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少しでも患者さんが気持ちよく、不満なく、通院していただけるように、スタッフと気持ちを一つにして、クリニックを運営していきたいと考えている中、スタッフたちももっとよいクリニックにするにはどうすればいいかと考えてくれるようになりました。また、スタッフのレベルアップについては、ナースを対象に循環器の講義を時々行っています。心臓の病気を考えるということは、基礎疾患、合併症である不整脈、心機能はどうなっているかの三つの柱を診て始めて循環器の病気を診断したことになります。ナースの仕事は診断や治療のサポートなので、効率よく診療するためにもそういった知識は持っていてほしいと思っています。臨床検査技師についても、勉強会などを行っていきたいです。私は青葉医師会の循環器研修会の担当で、病診連携の会では昭和大学藤が丘病院や横浜総合病院と一緒に症例検討会や講演会などを開催しています。今後の連携会では心エコー等に詳しい先生を講師に招いて、ドクターだけではなく臨床検査技師も仲間にいれて勉強会をする予定です。皆でレベルアップを図りたいですね。

この先20周年に向けての展望についてお話ください。

100%はないと肝に銘じているけれど、少しでも完璧に近い状態をめざしていかないといけませんね。以前からピークを作るのは嫌だと思っていました。なぜならピーク以降は下がる一方でしょう? これでいいやと思うとピークができてしまうので、少しずつ努力をして維持できるか微増くらいがちょうどいいです。現在、青葉区、宮前区、都筑区といった広い範囲から患者さんに来ていただいていますが、ここに辿りつくまでにいくらでも医院はありますから当院でなくてもいいわけです。これでいいやと思い努力しなくなったらそこで終わりなので、もうちょっと何かできるんじゃないかと考えながらクリニックを運営していきたいと思います。小さいクリニックの普通のスタッフがやる気を出したらどこまで伸びるのか、自分で見てみたいという気持ちがあるんです。そのためには、司令官である私が疲れていてはだめ。司令官は先行きを考えて方向性を示してみんなを動けるように状態をつくらなければいけないので身心の管理が必要です。あとは私自身がもう少し大人にならないとね。患者さんの言うことにもう少し、笑ってスルーできるようになりたいです(笑)。うまく患者さんに合った方法で満足いくように治療をしてあげられればと思います。14年間やってきて、これが正解だと思える状況は未だにありません。見直し改善の繰り返し、そうやって少しずつ前に進んでいきたいです。

最後に、健康な生活を送るために読者へのメッセージをお願いします。

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開業当初から考えているのは、ご自身の病気を理解していただきたいとうことです。そうすることによって、医師や薬に頼らなくてもよい場合もありますし、何か症状が起こった時に自分で考えて適切に判断をし、対処することも可能になります。何が起きているかわからないときほど人は不安になります。どんなことが起こりうるのか、病気がどんな状況で、今後何が起こるのか理解していただいて、患者さんと一緒に病気をコントロールしていきたいと思っています。



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