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荘太郎クリニック (横浜市青葉区/あざみ野駅)

林 荘太郎 院長の独自取材記事

東急田園都市線あざみ野駅と江田駅のほぼ中間という立地の「荘太郎クリニック」は、循環器内科、呼吸器内科、内科を通じて、地域住民の健康を守り続けるクリニック。院長の林荘太郎先生は、患者にとってわかりやすい診療になるよう、一人ひとりに合わせて補足説明を加えるなど、寄り添った診療を行っているのだそう。「心臓の病気やその要因となる生活習慣病に対し、病気を放置したらどうなるかなど、患者さんに十分ご理解いただき、私と一緒に治療に取り組んでいただきたいと思っております」と、患者の生活背景や心の奥まで考えた診療に取り組む林院長に、同院の診療の方針や特色を聞いてきた。

自覚症状のない心臓の病気も早めに対応を

医師になって40年超、開院して20年になると伺いました。

ええ、1981年に医学部を卒業した後、大学病院の循環器内科に始まり、救命救急・災害医療センター、地域の基幹病院、地方の診療所など、多様な医療機関で経験を積み、当院をスタートさせたのが2002年でした。当時は人通りも少ない場所で、あざみ野駅と江田駅の両駅から来られるといっても、歩くとそれなりに時間もかかり、おみえになる方は思ったより少なかったですね(笑)。それから周囲に商業施設もできるなどして、患者さんも次第に増えてきました。医師になって40年がたち、これまでの自分の人生経験に加え、数多くの患者さんの人生に携わってきたことで、患者さんを診る知識・経験が日々厚みを増してきたように思います。また、さまざまな患者さんと接することで、皆さんから元気をいただくこともあります。最近は、医師は仕事にして仕事にあらず、「医師という生き方」なのだろうと感じています。

どのような方が受診されるのでしょうか?

内科はお子さんから高齢の患者さんまで幅広く、循環器内科はお勤め先などの健康診断で再検査となった20代くらいの方も来られます。また、糖尿病の場合は40代から50代前半の方が中心ですね。若いうちは高血圧や不整脈といわれてもピンとこない方がほとんど。まず、血圧や不整脈をコントロールしないと、将来の健康リスクにつながることをしっかり理解していただく必要があります。生活習慣病である糖尿病、脂質異常症なども、進行すると心臓や全身の血管に悪影響が出てきますから、こちらも食事、運動など生活習慣の改善と、お薬による治療を組み合わせてコントロールすることが重要です。ただ、一時的に血圧が高くなるケースもあります。中には、お孫さんを預かっている疲れやストレスが原因だったというケースもありますから、症状だけでなく、患者さんをいろいろな角度から診て診療することが大切なんです。

心臓についてはどんな病気が多いのですか?

比較的多いのは高血圧が心筋に影響を及ぼした高血圧性心疾患、軽い心臓弁膜症、心臓の筋肉(心筋)が炎症を起こす心筋炎、心筋の異常で心臓の機能が低下する心筋症などです。当院に来られる患者さんのほとんどは軽症の段階ですが、放置して不整脈を併せ持つようだと、心不全になる可能性も高くなります。加えて糖尿病、高血圧なども心機能を悪化させます。これを防ぐには、生活習慣の改善に加え、必要な方は心筋を保護するためのお薬などで早めのケアをすることが大切。同じような基礎疾患があっても、心筋を保護して心機能を維持できた方と、心機能が衰えて予備能力が減った方とでは、寿命にも大きな違いが出ることが考えられます。生活習慣をすぐに変えるのは難しいと思いますが、まずは病気とご自分の症状について知っていただくことから始まると思います。

患者と医師が両輪となって病気をコントロール

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

循環器の病気は、残念ながら完治することはありません。生活習慣の改善とお薬によるコントロールは、長期間続けることになり、そのためには患者さんのモチベーション維持も大切になります。診療の際は、なぜ治療が必要なのか、悪化したらどうなるのか、治療でどのような効果が期待できるのか、などをわかりやすく伝えるよう心がけ、必要なときは適切な薬の種類・量に変更するなど、患者さんと医療者が両輪となって治療を続けられるよう心がけています。さらに、患者さんにとってわかりやすい診療をめざし、説明の際も専門用語、日常では使われない言葉を避け、筋道立ててお伝えするなど、わかりにくいと思われる点を極力減らしたいと思っています。

ここ数年で何か患者さんの変化などは感じられますか?

感染症やワクチンへの不安から受診される方が一時期は増えました。ワクチンを打った後、胸が痛いが心筋炎ではないかといったご相談もよくありましたね。心筋炎の方は一人もいらっしゃいませんでしたが、ほとんどはSNS等で不安を煽られて受診された患者さんです。他にも育児や介護等のストレスで体調を崩して受診される方も少なくありません。一方で、私自身も新型コロナウイルス感染症の流行に際して、考えること、やるべきことが多くなり、焦りや不安な気持ちが強まったこともありました。そんなときでも患者さんと話をしていると、不思議と落ち着き、癒やされ救われた気持ちになり、とてもありがたく感じました。ストレスは心臓や血管にも負担をかけるので、上手にコントロールすることが大事です。私のように誰かと話すことでも緩和できますし、汗をかいたり大きな声を出したりして発散するなど、ストレスをためないよう、気をつけてお過ごしください。

こちらは呼吸器内科も標榜されていますね。

呼吸器と循環器とは密接な関係があります。当院で診ているのは主にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)で、これは肺の慢性炎症が続き、咳や痰、体を動かしたときに息切れする、などの症状が出る病気です。原因のほとんどは長期間の喫煙習慣で、症状により生活の質が低下するだけでなく、血管や心臓の負担が重くなって心不全につながるケースもあります。COPDとわかったら初めに取り組むべきは禁煙です。健康診断やその再検査のためにおみえになる若い方には、COPDになるリスクや心臓への影響をお話しするようにしています。

患者の生活背景や心の奥まで考えた診療をめざす

先生が開院されるまでの経緯を教えてください。

医師をめざしたのは、私の親戚が医師でなじみ深い仕事だったからです。地方の公的な診療所で働く親戚のもとに、子どもの頃からよく遊びに行っていました。地域密着の診療所で、私たちがいる間も急患を受けましたし、私が往診についていくこともありました。そうした経験から、次第に医師の道をめざした感じです。自分が働いたのは大学病院や地域の基幹病院の循環器内科が中心でしたが、特に印象に残っているのは、3ヵ月だけ担当した無医村の診療所です。雪深いところで、一般的な診療以外に、高齢の患者さんをご自宅で看取るといった貴重な経験もできました。その後、いくつかの市中病院も経験し、地域に根差した医療をめざして当院をオープンしました。

受診の順番を取れる仕組みも導入されたと伺いました。

当院は予約なしの受診が基本ですが、当日電話で順番を取ることができます。それによって待ち時間が短縮され、便利だと評価いただく方がおられる一方、実際に受診されるタイミングがずれ、結果的に特定の時間帯に患者さんが集中することも起きています。今後はより適切に受診をしていただけるよう、対応を検討しているところです。また、個人的に課題と捉えているのは患者さんとのコミュニケーションです。患者さんはご自身の質問や考えを医師に伝えるとき、非常に気を使われますが、うまく伝わらず、私の理解が至らないことがあります。理解不足からこちらの思い込みで診療しないよう、患者さんの生活背景や心の奥まで考えながら診ていく努力を続けたいと考えています。

地域の方にメッセージをお願いします。

心臓や血管に悪影響のある生活習慣病、軽度の心臓弁膜症、心筋炎、心筋症などは、初期の自覚症状があまりないこともあり、治療に対する意識が低いことが多いようです。しかし、病気についてしっかりご理解いただいてセルフケアを行えば、治療を必要としたとしても病態をコントロールでき、天寿を全うできる可能性も高まります。まずは当院を受診して、病気や今のような生活習慣を続けることが、どんなリスクにつながるのかを知っていただくことをお勧めします。そして患者さんと私が両輪となって、病気を上手にコントロールしていきましょう。

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