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桃山白石歯科医院 (京都市伏見区/桃山駅)

白石 友信 院長の独自取材記事

JR奈良線桃山駅の改札を出て目の前にある「桃山白石歯科医院」は、開業して25年目を迎えるクリニック。白石友信院長は、ユーモアたっぷりで患者とのコミュニケーションを何よりも大切にしている。患者の緊張を解きほぐすように言葉をかけて様子を見ながら行う治療は、「一つ一つのステップを繊細に丁寧に」がモットー。自身の診療について、「まだうまくなっていくんじゃないか」という想いで取り組んでおり、飽くなき探求心や情熱が伝わってくる。同じく歯科医師であり妻の白石千栄子先生と、アットホームな雰囲気の中二人三脚で診療に取り組んでいる。

幼い頃のクリニックの思い出が歯科医師をめざした原点

歯科医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか。

高校の同級生に医業に進む人が多く影響された部分もありますが、私自身幼い頃に近所の歯科クリニックに通っていた思い出が鮮明に残っており、最初は怖かったものの、頑張って通い虫歯が良くなった時に言い知れぬ喜びを感じたんです。その記憶が歯科医師と結びつけてくれたのかもしれません。鹿児島大学歯学部に入りなおしました。歯科医師は手先の器用さなど向き不向きが激しい職です。その中で当時の学年には80人ほどいた中で客観的に見て10人くらいは歯科医師に向いているなと思っていました。そこには自分も入っているなと感じてましたし、実際歯科治療を学べば学ぶほど楽しく、知識や技術を高めてできることがどんどん増えていくことがうれしかったので、その思いは今でも変わらず勉強会などに参加して技術の研鑽をしていることにつながっています。

先生は出身が鹿児島なんですね。京都にはどんなご縁で来られたのでしょうか。

たまたま大学に京都の医療法人の方がリクルートにいらっしゃっており、お話ししているうちに京都に行って鍛えてもらおうかと思い、勤務医として働いたのが縁です。そこでは多くのことを学ばせていただきました。分院長も務めさせていただきクリニックの経営を任されたことも今に生きています。診療において学んだことも多く、例えば歯科医師の立場から見て理想的な治療というものはあったとしても、治療期間や費用の問題などさまざまな状況を考慮するとどうしても遠慮して、患者さんにすべてのことをお伝えしきれないことがあったんです。でも最終的に判断するのは患者さんなんですよね。歯科医師としての見解を、言葉を尽くしてすべてお話しすることが患者さんにとっての利益。今はそう考えて、自信を持って日々診療にあたっています。

開業に至った経緯を教えてください。

1996年2月に当院を開業したのですが、それまでは八尾や長岡のクリニックで働いていました。鹿児島から来た当初は何年か働いたら故郷に帰ろうと思っていたのですが、そんな折に妻と縁あって結婚。妻は京都出身なのでこちらに住むことになったんです。2人で住むマンションを探しており、たまたま物件を見に訪れたのがこの建物でした。完成予想図を見せてもらったら1階が店舗のようになっており、クリニックを構えるのにちょうどいい場所だったんです。住む場所を探しに来たはずなのに、気がついたら開業のために1階店舗を契約しちゃったんですよね。妻も歯科医師をしているので、だったら2人でやってみようという話になり、開業に至りました。

患者の気持ちをほぐすのが診療の第一ステップ

日々の診療にあたって心がけていることを聞かせください。

勤務医時代に自分の思うような治療ができず、患者さんともうまくコミュニケーションが取れずに診療がつらい時期がありました。そんな時、勤務していた歯科助手から「何を言っているんですか。歯科医師は人の痛みを取り除いてあげられる仕事ですよ、とても貴重な仕事じゃないですか」と叱咤激励をされたんですよね。はっと気づくものがあって、この仕事は社会に貢献できるものなのだからもっと患者さんのために頑張らなくては、と身が引き締まりました。それが今の治療の礎になっていますね。ちなみにその助手は今は当院で勤務しています。本人はそんなことを言ったのを覚えていないようですが(笑)

患者さんへの声かけで具体的に気をつけていることなどあれば教えてください。

患者さんってどなたも最初は緊張していらっしゃるじゃないですか。これは前に勤めていた医療法人で学んだことでもありますが、まずは笑いを引き出すことから始めますね。例えば親知らずを抜歯する患者さんがいるとします。体がこわばっていらっしゃれば、「あれ、ガチガチすぎじゃないの?」などと言って反応を見ますね。それで笑顔が出れば治療を始めていいと思いますし、それでも緊張していらっしゃるようならもう少し気持ちをほぐさないといけません。患者さんの緊張が事故につながることもあるので、コミュニケーションは本当に大切です。

技術的なことで心がけていることはありますか。

一つ一つの手技を端折らずに丁寧にやることが重要だなと思っています。根管治療などは少しでも不備があると再び痛くなり、せっかくかぶせ物をしたのにまた外してやり直しになったりしてしまいます。そうなると患者さんに大きな負担をかけてしまいますし、クリニックの信頼の損失にもつながるでしょう。歯科の仕事って、割と同じようなことの繰り返しなんです。それぞれの患者さんに同じことを繰り返していくうちに、人間だから面倒くさくなることもあると思うんです。でも、わずかなステップでもおろそかにしてしまうとうまくいかないのが歯科。繊細な部分にこだわり「ステップバイステップの治療」というのをいつも心に留めてやっていますね。

一人ひとりの患者に合わせた診療を行う

歯科医師になって良かったと思うのはどんなところでしょうか。

先ほどもお話ししたように、歯科の治療って同じようなことを繰り返す仕事なんです。例えば抜歯後にはいつも患者さんに注意事項を説明しますが、伝える内容はほぼ同じです。でも私は、そういう繰り返しを面倒くさいとあまり感じない人間なので、案外この仕事が向いているのではないかと最近思うようになりました。私にとっては繰り返しでも、患者さんにとっては初めてのことがほとんどですし、人によって理解度もさまざまです。繰り返しのように見えても、口の中も患者さんの性格も実は千差万別。この患者さんにはどんなアプローチをすると喜んでもらえるのかを考えながら治療に取り組むのが面白いと思うんです。私は来年還暦を迎えるのですが、まだまだ技術的にもコミュニケーションもうまくなるのではないかと思っており、まだまだ仕事を続けていきたいなと思えるんですよね。

奥さまも歯科医師でいらっしゃるそうですが、どのように仕事を分担されているのでしょうか。

私は小児歯科診療はやりませんので、妻が子どもの患者さんを担当してくれています。もちろん私も子どもが大好きで優しい歯医者だと思っているのですが、お子さんの中には「男の先生よりも女の先生がいい」という子もいますので、妻は最後の砦として頑張ってくれています。悔しいのでそっとお子さんに「私のほうが優しいだろ?」と聞いてみたりしますが、妻には内緒です(笑)。

今後の展望をお聞かせください。

私たち自身にも子どもが2人おり、長男、長女ともに歯科医師をめざしてくれています。将来一緒に仕事ができるかどうかはまだわかりませんが、若い力が育ってきてくれているのは素直にうれしいですね。今後は歯科の世界にもAIが対応してきて、歯科医師の判断や裁量権など問題はたくさん出てくると思いますが、若い歯科医師たちが仕事をしやすくするための道を整えるのも今の私に課せられた仕事だと思っています。そして、今後ますます「歯科クリニックは治療だけでなくメンテナンスをする場所」という認識も高まっていくのではないかと思っています。私たちのクリニックに通ってくださること自体が、患者さんの貴重な財産になっていくような診療を日々心がけてまだまだ頑張っていきたいと思っています。

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桃山白石歯科医院の求人

  • 歯科衛生士(正職員) の求人募集情報 桃山白石歯科医院

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