デジタル機器を駆使した
正確性と安全性重視のインプラント治療
辻歯科クリニック
(久留米市/久留米大学前駅)
最終更新日:2024/02/27
- 自由診療
デジタル機器を用いた精密なインプラント治療に取り組んでいる「辻歯科クリニック」。理事長の辻展弘(つじ・のぶひろ)先生は、多くの先進機器の登場で、より正確性の高い治療がめざせるようになり、インプラント治療を希望する患者が増えたと話す。インプラント体を正確な位置・角度・深さに埋入するためのナビゲーションシステムをはじめ、歯科用CT、頭部エックス線規格写真のセファログラム、口腔内スキャナーなども導入し、精密かつ安全性を重視した治療を行える環境づくりに注力している。とはいえ、インプラントという言葉は聞いたことがあっても、具体的な治療の内容についてはよくわからないといった人も多いのではないだろうか。そこで、インプラント治療を実施する目的やメリット、同院で受けられる治療の流れについて話を聞いた。
(取材日2023年10月16日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療の選択が望ましいケースを教えてください。
-
A
インプラント治療は歯を失った際に行う治療で、抜歯を余儀なくされた方や欠損歯のある方が対象となります。欠損歯を補う方法には、両隣の歯を削ってかぶせ物を装着するブリッジや金具を引っかけて装着する入れ歯、そして顎の骨にインプラント体を埋入するインプラント治療という3つの選択肢があります。すでに入れ歯やブリッジを使用しているものの痛くて合わない方は、インプラント治療が望ましいといえます。また、噛む力を優先したい方、健康な歯を守りたい方にもインプラント治療をお勧めしています。逆に糖尿病を患っている方、全身状態が良くない方、保険適用の治療法を希望される方にはインプラント治療はお勧めいたしません。
- Qインプラント治療を受けるメリットは何でしょう?
-
A
メリットについては、先ほどもご説明したように、健康な他の歯を削らずに済むことが一番大きなメリットだといえるのではないでしょうか。他の歯や歯茎に負担がかからないため、痛くて噛めないといったトラブルの回避が期待できるほか、健康な歯の温存にもつながります。次にブリッジや入れ歯と違い、インプラント治療では独立した状態の義歯を入れるので、天然歯に近い見た目や噛み心地が期待できることもメリットです。よく噛める歯はおいしく食事ができるだけでなく、消化の面で健康にもプラスに作用しますね。また、取り外してお手入れする必要もありません。このような点がインプラント治療のメリットだと思います。
- Qこちらで提供しているインプラント治療の特徴は何ですか?
-
A
診査から手術までデジタル機器をふんだんに用いていることが、当院の特徴だといえるでしょう。口腔内スキャナーを使用することで、以前のように印象材を使って歯型を採る必要がなくなりました。また、診査には欠かせない歯科用CT、インプラント体を適切な位置・角度・深さに埋入するためのナビゲーションシステム、難症例には頭部エックス線規格写真のセファログラムなどを使用することもあります。このように、デジタル機器を駆使することで、正確性と安全性の向上を図っています。また、痛みや手術に対する恐怖心がある方には、笑気麻酔という吸入式の麻酔を実施し、痛みや恐怖心の軽減を図ります。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングと術前検査
-
患者の要望や悩みをしっかりとすくい上げるための丁寧なカウンセリングが行われる。その後、歯科用CT、口腔内スキャナーなどを用いて口腔内を撮影。その画像をもとにインプラント体を埋入するための骨量や口腔内の状態を精査する。外科手術を行うため、全身状態も考慮した上で、総合的に診査・診断を行っていく。虫歯や歯周病のチェックも実施し、治療が必要な場合はインプラント治療の前に虫歯と歯周病の治療を行う。
- 2治療計画の説明
-
同院では、インプラント治療希望の場合も、可能な治療を把握した上で選択してもらうために、でき得る治療法をすべて提示しているとのこと。費用面も含め、患者が納得した上でインプラント治療を選択した際に治療計画が提示される。失われた歯の本数、インプラント体を埋め込む骨の状態や位置によって治療内容が異なるため、わかりやすい言葉での説明を心がけているそう。治療に対する疑問や不安があれば、遠慮なく質問しよう。
- 3一次手術
-
治療計画に同意後、一次手術へ。笑気麻酔を選択することも可能だ。手術は、術中に顎の骨の中をリアルタイムで確認できるナビゲーションシステムを活用。コンピューターの誘導でインプラント体を適切な位置・角度・深さに埋入していく。この他、口腔内のデータを3次元に再構築して作製したマウスピース型プレートを手術に用いるガイドシステムを使用することも。処置は衛生管理が徹底された専用の手術室で行われる。
- 4二次手術と上部構造
-
一次手術から約1~4ヵ月後、インプラント体と埋入部分の骨の結合状況を確認して問題がなければ二次手術となる。二次手術ではインプラント上部の粘膜を切開し、インプラント体と上部構造を接続するアバットメントを装着。歯茎の傷が治ってから歯の型採りをするのが一般的だが、二次手術と同日に口腔内スキャナーで撮影し、かぶせ物の型採りを行っている。その分、時間の短縮も可能になり、患者の負担軽減につながるという。
- 5定期的なメンテナンス
-
インプラント治療後は、インプラント周囲炎を防ぐため、治療した部分のみならず、口腔内を清潔に保つことが重要。症例によって頻度に違いはあるが、一般的には3ヵ月に1度のペースで汚れの除去やインプラント体と上部構造の状態、噛み合わせなどを確認する。歯周病の傾向が強い場合は、より短いスパンでのメンテナンスが必要。口腔内の状態に適したホームケアのアドバイスで、歯の健康に対する意識の向上も図っている。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/41万8000円〜、骨造成/3万3000円~11万円、矯正治療(ワイヤー矯正)/66万円、矯正治療(部分矯正)/33万円、マウスピース型装置を用いた矯正/77万円~